声って本当に繊細なんだなって実感しています
──8月2日には、LINE CUBE SHIBUYAで3周年記念ワンマン公演<ExWHYZ 3rd Anniversary Special Live 'Our Step→Future'>を行いました。あの公演を経て、<Wide Open>ツアーに進んでいったという感覚はありますか?
mikina:勢いをつけ直したというよりは、丁寧にやり直している感覚の方が近いかもしれないです。1回冷静になって、いろんな人のことをちゃんと考える。そういうターンが自分の中で来たというか。あのライブを経てスッキリできた部分は確かにあると思います。
──LINE CUBEはチケットも早々にソールドアウトして、来てくれる人たちに全力で向き合うライブになったと思います。振り返ってみて、どんなライブでした?
mikina:あの時期は、本当に走りまくりって感じでした。目の前のことをやって、また走っての繰り返し。その中でも、ちゃんと準備を積み重ねて臨めたライブではありました。だからこそ、準備できたこと、足りなかったことの両方が明確にわかって、自分にとってすごくいい経験になった。映像演出を手掛けてくれたのが、ずっとお世話になっている大喜多正毅監督で、私たちのことをよく理解してくれている方なんです。ステージの構成から照明、音響まで、チームとしてずっと一緒にやってきた人たちの今できるベストが揃ったライブでした。
──大喜多監督は、普段のExWHYZのライブにも足を運んでいますよね。客席からも見てくれているからこそ、チーム内の視点とマスター側の視点、両方持っているなと思うんです。
mikina:本当にそう思います。「Obsession」での光の扉の演出が本当に嬉しかったんですよ。扉が開いていく瞬間の光がもう完璧で。
──「Obsession」の、mikinaさんパートは見どころの一つですが、どんどんライブでの見せ場が壮大になっていっていますよね(笑)。今回は光の扉が開いて、mikinaさんが「見逃さないで」と発する。
mikina:最初の頃は、スポットライト1個だけで十分だったはずなんですよ。だんだんダンスブレイクを作ったり、演出も増えたり、どんどん豪華になっていって(笑)。私のパートもそういう意味では成長している感じがあります。
──演出がどんどん派手になっていく中で、あのパートが来る時って気持ち的にはどうなんですか? 「よし、来るぞ」みたいな感じになる?
mikina:うーん、あまり気持ちは変わらないかもしれないけど、絶対に外しちゃいけないっていう意識はすごくありますね。
──観ている側としては、「来るぞ来るぞ!」って期待が高まっていきます。
mikina:(笑)。みんなもう、わかっているんですよね。「あ、ここだな」って。直前のあたりから、みんな一斉にスマホを構え始めたりして。
──それも含めて、今のライブの楽しみ方になっていますよね。
mikina:そうですね。改めて見返しても、面白いと思います。今後、あえて何も演出をしないっていうのも逆にアリかもしれないし、毎回、やっていて楽しいですね。

──そして、新曲「DON’T CRY」の話ですが、レコーディングはこれまでと少し違う形態で行われたそうで、yu-kiさんも、mikinaさんと一緒に下パートを歌ったそうですね。
mikina:今回、yu-kiちゃんがオクターブ下を歌うのが初めてだったんですよ。今まではオクターブ下って、私にとっては、自分との戦いみたいなもので(笑)。1人で音を支える感じだったんですけど、今回は2人で一緒に歌うので、「この人に合わせる声ってどんな響きだろう?」とか、そういう新しい楽しさがありましたね。
──mikinaさんがオクターブ下のパートを歌うのは、いつ頃から定着したんですか?
mikina:EMPiREの頃からですね。「WE ARE THE WORLD」の時点でオクターブ下を歌っていたので、けっこう長いです。『the GREAT JOURNEY ALBUM』の頃から自然にそうなっていって、当たり前のように歌うようになったのは、ExWHYZのアルバム『xANADU』かな。アルバムの4曲くらいオクターブ下を歌っていると思います。
──そこには、職人技的な感覚もありますか?
mikina:どうだろう(笑)。個人的には、すごくフィットしているし、歌いやすいですね。前はマイクの通り方とか、日によって「歌っているのに自分の声が聞こえにくいな」って思う日もあったんですけど、ここ1〜2年でだいぶ安定してきました。
──それは歌い慣れの問題? それとも環境の変化ですか?
mikina:どっちもあると思うんですけど、大きいのはボイトレの先生に出会ったことで。私、去年やっと地声の出し方がわかったんですよ(笑)。それまでは喋る時も、歌う時も、地声がどういうものかよくわかっていなかった。3年くらい前からその先生に習って、初めて「舌の位置」「喉の力を抜く」とか教わって。最初は「喉の力を抜くって何!?」みたいな感じだったんですけど、全部腑に落ちたんです。あと、腹式呼吸もずっと「お腹に力を入れて歌うもの」だと思っていたんですけど、体のパーツのポジションを正しい位置に戻すだけで、自然とできるみたいで。それを教わってから、本当にいろんなことが変わりました。歌うのがどんどん楽しくなって、喉への負担も減ったし、痛みを引きずることもなくなりましたね。

──体の使い方まで変わったんですね。
mikina:はい。気圧とか自律神経のバランスも声に出るって教えてもらってから、体調の管理にも気を遣うようになりました。声って本当に繊細なんだなって実感しています。
──さっき地声の出し方がわからなかったとおっしゃっていましたが、それまでも普通に喋ってはいたわけですよね?
mikina:普通に喋っていたんですけど、特典会とかで話しているうちに、だんだん声が高くなっていっていたんですよ。
──自分では気づかずに?
mikina:気づかずに。なんとなく「高いな」とは思っていたけど、「これが地声じゃない」とは思ってなくて。ずっと「高いし通らない声だな」「喉が痛くなるな」って思っていたんです。だから、喋ること自体ちょっとしんどくて。でもボイトレに通い始めて「これが本来の声なんだ!」って気づいて、喋るのがすごく楽になったんですよ。今まで喋る=しんどいことだと思っていたから、こんなに楽なんだって感動しました。
──歌だけじゃなくて、普段の生活でも変わったんですね。
mikina:変わりましたね。ずっと低い声で喋っていると、それが癖になっちゃうみたいで。そうすると歌の声にも出ちゃうんです。暗いトーンになったりとか。だから先生からは「声を明るくしたいなら、日常から明るい声で喋ってて」って言われました(笑)。














































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































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