【PIGGS、とらえる vol.56】SU-RINGが越えようと挑む、大きな存在──錆びても輝きを失わないものになるために

大きな変化の渦中にあるアイドル・グループ、PIGGS。その個別インタビュー第4弾はSU-RING。プー・ルイの脱退という衝撃を徐々に受け止めながら、それでも「絶対に抜けたくなかった」と語ったその理由はなぜなのか。仲間と共に「PIGGS」というグループを背負う覚悟、ツアーで感じた葛藤と希望、そして「超えられない壁」を越えようとする決意について、話を聞きました。
眉村ちあきが手がけた、最新SG
INTERVIEW : SU-RING

インタビュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
撮影: 大橋祐希
「本当にやりたいのか」を確認してくれたんだと思います
──最近の調子はどうですか?
SU-RING:ちょっと痩せた気がしますね。食べ過ぎていたので、ちょっとお菓子を封印気味にしたんです。ダイエットできて嬉しいです。
──PIGGSは大きな変化の最中ですが、SU-RINGさん自身の心境はどうでしょう?
SU-RING:いまはしっかり自分の心の整理もついて「もう頑張るしかない」という感じです。
──SU-RINGさんは今回の変化の予兆のようなものを感じていたんですか?
SU-RING:入って1年ぐらい経ったあたりから、徐々にメンバーの関係性にも変化が出てきたんです。「大丈夫かな?」みたいなすれ違いが増えてきて、「どうしよう…」って思うことも増えてきました。

──具体的にはどんなすれ違いが?
SU-RING:プーちゃんはBiSで渡辺さんの教えも受けて活動してきた人で、すごくストイックなんです。私はWACKのアイドルを目指してきたけど見えていなかった部分も多くて。プーちゃんも私たちに求めるものを、メンバーの私たちが返せなかったりして、少しずつズレが積み重なっていったんです。
例えば私がライブでギターを弾かせていただくコーナーがあったときのことです。本番のあとは褒めてもらえたけど、初めてプーちゃんに練習を見てもらったときは、求められているクオリティーには届いていなくて、それを言われたことは、引っかかってます。
──プー・ルイさんが脱退する、という話を聞いたとき、SU-RINGさんはどう思いましたか?
SU-RING:めっちゃ悲しいし悔しかったです。私は「プーちゃんが作った、プーちゃんのグループだからPIGGSに入りたい」って思って、新メンバーのオーディションを受けたんです。だからプーちゃんがいなくなったPIGGSを想像できませんでした。
──少し難しい質問にはなりますが、SU-RINGさん的に6人で続ける術はあったと思いますか?
SU-RING:私はずっと6人でやりたいと思っていました。うーん…でもめっちゃ考えたんですけど、続けられたとしても、うまくはいかなかったのかもしれないなと思います。どこかで続けられなくなっていたと思う。
──結果的に5人でやる覚悟は決まりましたか?
SU-RING:はい。気持ちの移り変わりはありましたが、徐々に覚悟も固まってきました。メンバーとは毎日電話していたんです。これまでPIGGSをやってきてくれた先輩メンバーの3人(KINCHAN、BAN-BAN、SHELLME)からは「生半可な気持ちならやらなくていい」と何度も言われて、「本当にやりたいのか」を確認してくれたんだと思います。
