【第三期BiS 連載vol.25】大切な人をより大切にしよう──ネオ・トゥリーズが繋ぐ、未来への気持ち
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第三期BiSを追跡するメンバー個別インタヴュー連載『BiS 3度目の正直は、本当にあり得るのか!?』。今回はネオ・トゥリーズが登場。今回のインタヴューでは、すでにライヴでは披露され、研究員の間では名曲と話題の楽曲“TOUCH ME”に込めた気持ちや、これまでのライヴで感じたことについて、話を訊きました。真っ赤なチェックの衣装に真っ赤な傘を併せた、今回の写真にも、ぜひご注目を!
第三期BiS、2ndシングルより“TOUCH ME”をロスレス配信中!
INTERVIEW : ネオ・トゥリーズ
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BiSのなかでも抜群の表現力をもつネオ・トゥリーズ。先日公開された“TOUCH ME”のMVでは、彼女の幼少期の映像がふんだんに使われており、かなり感情を揺さぶる仕上がりになっている。MVの撮影の際には、これまでのことを思い返して泣いてしまったという彼女だが、それはきっとBiSのことを常に考えているからなのだと思う。たゆまぬ努力を続け、グループとしても大きく成長しようとするネオの想いを感じてください。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 安達 瀬莉
写真 : 大橋祐希
「BiSをよくしよう」ってそれぞれが思っている
──モンちゃんの合宿(WACK合同オーディション2021)は、ネオさんから見てどうでしたか?
ネオ : 今回、合宿にモンちゃんが行くことが決まったときも、「モンちゃんなら大丈夫」っていう気持ちがありました。合宿では、ニコ生を見てくださっている方やスタッフさんがたくさんいて、評価されるじゃないですか。彼女は私たちが見てる努力よりも、もっと努力をしていて、その初期からどんどん積み重ねている努力が、日の目を見るときがきたなって。そういうことを評価されることもあんまりなかったので、彼女はやっぱりちゃんと評価されて、自信を持って帰ってきて、その後明らかに変わりました。帰ってきたら、「話したい! 話したい!」って話が止まらなくなっちゃってました(笑)。
──彼女の頑張り屋さんの感じが見えることってあんまりなかったよね。
ネオ : 頑張ってはいたけど、大勢の人に見られるっていうのはなかったですね。しかも渡辺さんに普段から言われてることをしっかり出せていたし。私も負けていられないというか、モンちゃんがBiSにいることが誇りだなと思いました。
──大きな刺激になったんですね。BiSHに乗り込んだ〈TO BE CONTiNUED WACK TOUR〉はどうでしたか?
ネオ : 「BiSH潰します」って言っちゃいました(笑)。
──潰せましたか?
ネオ : いえ…(苦笑)。潰す気持ちでは言ったんですけど、「BiSH潰すぞー!」って気持ちが出すぎてしまったというか。「はじめてライヴを観てくれるお客さんに対するライヴじゃないよね」って渡辺さんに言われてしまって…。そこはほんとに反省しなきゃいけないなって。
──なるほど。
ネオ : 「WACKのなかでBiSのステージをいちばん良いものにするぞ」という気持ちは大事なことだけど、いちばんはお客さんに楽しんでもらうことなので。BiSH潰すぞっていう気持ちの方が優先になってしまって。しかもBiSHさんのその日のライヴは、会場中の人たちを巻き込んで、一体感もすごかったし、本当にお客さんたちがひとつになっていました。ライヴを見ていて、悔しい気持ちと負けたくない気持ちでボロボロ泣いてしまいました。
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──平行してワンマン・ツアー〈KiLLiNG IDOLS TOUR〉も走ってきましたが、どうでしたか?
ネオ : 自分たちが思っている部分と、周りの反応が違うところがあったし、変われてないところや、成長してないところがたくさんあることに気づきました。ツアー後半に特に感じてしまって、「良くなってきている」っていうのをまだ断言できないです。本当にまだ途中なので…。どうなってきてるかとか言うのが怖い(笑)。状況や環境を良くしていただいているのに、私たちがそれに応えられていないところにたくさん気づきました。
──それに応えるには、なにが必要だと思いますか?
ネオ : モンちゃんの合宿を見て、自分たちも考えさせられる部分が多くて。無意識の部分で自分自分ってなってしまっていたのかなって。「BiSをよくしよう」ってそれぞれが思っているんですけど、それが強すぎると空回りしてしまうことがあるし、しかもそれが多いんですよ。そこを改善するのもすごく難しいんですけど、そういうところを考えてかないと一体感には繋がらないなって。
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