【第三期BiS 連載vol.11】限界を出し切っても、まだ上へ──チャントモンキーは常に次のステージへ駆ける
第三期BiSのメンバー個人インタヴューも3周目に差しかかった。〈"LIVE DAM Ai"presents STAND BY BiS〉も、ツアー・ラスト恵比寿LIQUIDROOM含め全公演SOLD OUT。券売だけで見れば、順風満帆だ。しかし彼女たちは、200km駅伝を乗り越え、24時間イベントを乗り越え、まだまだ上を目指して努力を惜しまない。2020年最初、そして3周目のトップはチャントモンキーに、新アルバム『LOOKiE』について、そして今回のツアーにかける意気込みを聞いた。
第三期BiS、2ndアルバム『LOOKiE』ロスレス配信中!
INTERVIEW : チャントモンキー(BiS)
200km駅伝、24時間イベントは、感動的な状況ではあったものの、彼女たちの肉体に大きな負担を与えた出来事だったようだ。そして課せられたその状況を乗り越えると言うこと。彼女たちは考え、歯を食いしばり、苦悩し続ける。その先に待つものは、まだ我々が見たことのないBiSだ。一番しんどい時だろう。頑張れ!!
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 水上健汰
写真 : 大橋祐希
私も失敗の経験を重ねて、人にやさしくなれるようになりたい。
──前回のインタビューから約3ヶ月経ちましたね。その3ヶ月の期間で印象に残っていることってありますか?
チャント : やっぱり大きなことは、200kmを走った〈BiS vs CARRY LOOSE対抗駅伝〉と〈Let's have a 24 hour BiS's party〉ですね。
──200kmを駅伝したり、24時間イベントを続けたり、そういったイベントってメンバー間の結束をぐっと固めるという側面もあると思います。イベントを経て、チーム間の結束は固まった?
チャント : 確かに駅伝が終わった後は結束力がすごく高まりました。ただ、結果的にネオ(ネオ・トゥリーズ)が足を怪我したことによって、それ以降のライブで、動けないネオをステージの端っこに固定してパフォーマンスをしていた時期があって、その時は3人でライヴをしている感じが出てしまっているなと思っていました。やっぱりそんなことを感じている時期は、私たちから見ても一目でわかるくらい、今まで来てくれていたファンの方の姿を見なくなったりといった時期で……。
──そうなんですね。
チャント : はい。でも、そこから渡辺さんのアドバイスもありネオをステージの真ん中に置いてみたり、見せ方を考えてやってみていると、ちょっと雰囲気が悪かった時期よりも、また全員で結束できたかなと思います。
──2月5日にリリースされるメジャー2ndアルバム『LOOKiE』について話をお伺いしたいのですが、チャントにとってどんなアルバムになりましたか?
チャント : このアルバムで売れたい。
──でも、1stアルバム『Brand-new idol Society』もよく売れてましたよね。
チャント : ほんとですか。
──だってオリコンランキング週間アルバムランキング9位ですよ。
チャント : そうなんですよね。ありがたいです。1stアルバムのときも全部良い曲って思っていて、これを超えるアルバムを作れるのかなって凄く思っていたんですよ。でも、自信をもっておすすめできるアルバムになりましたね。
──チャント自身のこの『LOOKiE』の一番のおすすめポイントはどこ?
チャント : 「BASKET BOX」の歌いだしを歌えるのが嬉しかったです。あのイントロの「まさに今から始まります!」みたいなストレートな感じが凄く好きだったので、そこが自分のパートになって嬉しかったです。
──いちばん好きな曲は?
チャント : 「FOOL PROOF」ですかね。
──それは何故?
チャント : 2-Aの部分の歌詞が凄く好きで……。
──〈人間何か間違う 誰しも何か間違う だから優しく厳しくできるでしょう〉というところですね。
チャント : 私が凄く悩んでいたときに渡辺さんが相談に乗ってくださったことがあったんですよ。その相談の内容は私が凄く忘れ物が多いという内容だったんですけど、渡辺さんも昔はすごく酷かったっていう自分の経験の話をしてくださったんです。すごく忙しいのに、真剣に相談に乗ってくださったんですよね。そんなことがあった後すぐにこの歌詞が来て、私もこの歌詞のように失敗の経験を重ねて、人にやさしくなれるようになりたいと思ったんです。なので、この部分は絶対に歌いたいと思って……。
──ここはチャントが歌えたんですね?
チャント : はい。歌えました。
──あと、僕は「LOVELY LOVELY」をライヴで見たとき、チャントが凄く楽しそうだなと思いました。
チャント : ファンの方が振り付けも真似してくれるんですよ。みんながネコになっているのが凄くおもしろくて(笑)。
「全公演死ぬ気でやる」が目標です。
──チャントはBiSの中でもダンスという分野で重要なポジションを担っているように思います。前作『Brand-new idol Society』のときのインタビューではチャントが一人で振り付けを考えている時期があったという話もしました。今回の『LOOKiE』に関してはどのような感じで振り付けにかかわったのでしょうか?
チャント : 今回のアルバムは新曲が9曲あるんですけど、「FOR ME」はネオの振り付けなんですよ。「FUCKiNG OUT」と「BASKET BOX」はネオと私で考えて、それ以外を私が考えた感じですね。
──前作のときはチャントがひとりで振り付けをつくっていたことで、メンバー間でちょっと気を遣う状況が生まれたりしていたわけじゃないですか。今回はチャントだけではなくネオも入って一緒に作った?
チャント : そうですね。でも、最初はメンバーみんなひとり1曲ずつ振り付けを考えるように振り分けてはいて。ただ期限があったので、振り付けを作るスピードが速かった私がいろんな曲を振りつけた形になりました。
──振り付けを作ることに対して何かコツを掴めてきた?
チャント : 前よりは振りが浮かばないという時間が少なくなりましたね。やっぱり自分の中で、動きのレパートリーが増えてきたのはあるかなと思います。
──どうやって自分のダンスのバリエーションを増やしているんですか?
チャント : YouTubeで踊ってみた動画とか、自分が好きなグループの動画などをひたすら見ます。ネオがK-POPに詳しいので、K-POPのグループの動画も見るんですけど、K-POPの人たちは見たことのない動きが多くて凄く勉強になりますね。
──今回の〈"LIVE DAM Ai"presents STAND BY BiS〉はどんなツアーにしようと思っていますか?
チャント : 「全公演死ぬ気で」っていうのを目標にやっています。終わった後に倒れ込んで立ち上がれないくらいの。
──それはやっぱりどこかで、そこまでやり切れていない自分がいたからなんでしょうか。
チャント : 「とにかく出し切りたい」というのがまずあります。これまでの期間、リリース・イベントはたくさんあったんですけど、ワンマン・ライヴとなると久しぶりで……。だから倒れそうになりながらもやっているようなギリギリのライヴが出来ればなと思っています。
──ワンマン・ライヴで特別気をつけていることはありますか?
チャント : 短い対バンイベントやリリイベと違ってMCが入るので、そこを毎回意識してやっていますね。でも、ちょっと空回りしているというか……。MCでライヴの今までの盛り上がりを盛り下げてしまうのは嫌だなと思って、必死におもしろいことを言おうと頑張るんですけど、ツアーの大阪では、いちばん言わなければいけないことを言うのを忘れてしまって……。
──いちばん言わなければいけないこと?
チャント : やっぱりワンマン・ライヴのツアーって、普段都内で行っているライヴやリリース・イベントに足を運べない人も何とかしてライヴに来てくれたりするわけで。そんなファンの皆さんに感謝の意味を込めて「また大阪に来れるようにがんばります」って私たちも会いたいと思っていることをしっかり伝えなきゃいけないんですよね。でも、大阪では空回っちゃって言うのを忘れちゃって……。
──おもしろいことは言えたんですか?
チャント : (笑)。おもしろかったかどうかはわからないんですけど、盛り上げようとして……。とにかく反省しました。
どこまで頑張れるかが試される場で頑張りたいと思います。
──これからの活動で、BiSとしてZeppに立つことだったり、どんどん上がっていきたいと思っていると思います。チャントは今のBiSに必要なものは何だと思いますか?
チャント : 体調管理です。メンバーそれぞれ体調を崩していたりという時期があったんですよ。でも、いろんなファンの方やスタッフの方に「BiSのいいところは必死なところだ」と言ってもらえることも多くて、やっぱり万全な状態でライヴが出来ないことが今一番やり切れていないところだと思います。必死にライヴするためには必死に練習することが必要で、誰かがいないとその練習も不十分になってしまうので、体調は常に保っておきたいです。
──パフォーマンス面で必要なものはあったりしますか?
チャント : 必死なだけでもダメなんですよね。根本的に、他のグループと比べて歌の能力もダンスの技術も私たちには足りていないです。なので、ダンスを揃えたりというところの質に関してももっと厳しくやっていかなければいけないなと思います。あとはお客さんを自分たちのステージに巻き込む力も足りていない。
──お客さんを巻き込むということに対して、きっかけみたいなものをつかめずにいる?
チャント : そうですね。私たちは曲の間にお客さんを煽ったりとかあまりしていないんですけど、やっぱりBiSHの「BiSH-星が瞬く夜に-」でセントチヒロ・チッチさんがしゃべって盛り上げるのはライヴならではのことだと思うんです。そういうのも取り入れることができるようにパフォーマンスの質を高めなきゃいけないなと思っています。
──合宿オーディションのメンバーに決まりましたね。候補生としても参加していないので、今回、合宿オーディション自体が初ということになりますね。
チャント : 私が合宿オーディションを外から見ていたときは、候補生が頑張っている姿をみて「自分がこの場所にいたらどこまでできるんだろう」というちょっと悔しい気持ちもありました。なので、どこまで頑張れるかが試される場で頑張りたいと思いますし、BiSというアイドル・グループのメンバーとしてもいっぱい学んで吸収したいと思います。あとはBiSに入りたいと思ってもらいたいですね。
──メンバーが増えたらどうしますか?
チャント : それはそれでいいことかなとも思います。きっとそれはBiSを良くするための増員なので、一緒にチームとして頑張りたいと思います。
編集 : 伊達恭平
第三期BiSの音源はOTOTOYにて配信中!
LiVE INFO
"LIVE DAM Ai"presents STAND BY BiS
2020年01月25日(土)@北海道 KLUB COUNTER ACTION
時間 : OPEN 15:00 / START 16:00
2020年01月26日(日)@北海道 KLUB COUNTER ACTION
時間 : OPEN 13:00 / START 14:00
2020年02月03日(月)@東京 LIQUIDROOM
時間 : OPEN 18:00 / START 19:00
【詳しいライヴ情報はこちら】
https://www.brandnewidolsociety.tokyo/pages/2974919/page_201906111402
メンバーのTwitterアカウントもチェック!
トギー : @TOGGY_BiS
イトー・ムセンシティ部 : @MUSENSiTEEBUBiS
チャントモンキー : @CHANTMONKEE_BiS
ネオ・トゥリーズ : @NEOTREES_BiS
BiS 公式twitterアカウント
https://twitter.com/BiSidol
BiS 公式ホームページ
https://www.brandnewidolsociety.tokyo/
これまでのBiSの音源も復習しておこう!
第一期BiS
新→古
第二期BiS
新→古
BiS1st
BiS2nd
第三期BiSの連載はこちら
第一期BiS、第二期BiSの軌跡を追った連載はこちらから