これは井出ちよの(3776)によるリアルな高校生活のドキュメンタリー作品だ!──ソロ・アルバム『わたしの高校生活』
富士山ご当地アイドル3776のメンバー、井出ちよののソロ・アルバム『わたしの高校生活』のOTOTOY独占ハイレゾ配信が決定。また、なんと9月3日のリリースに先駆けて『わたしの高校生活』湯呑み付きセットの注文受付がスタート。こちらは今作のハイレゾ音源と特製湯呑み、ポストカードがセットになった豪華版。さらに、9月2日(水)にオンライン・インストア・ライヴの配信が決定した。配信はOTOTOYのLiveチャンネルで行われ、誰でも無料で視聴が可能だ。
そして、OTOTOYでは井出ちよの本人と3776プロデューサー石田彰にインタヴューを実施。井出ちよのがどんな高校生活を送ってきたのか、今作はどのように作られたのか、ふたりに話を訊いた。
井出ちよの(3776)ソロ・アルバム『わたしの高校生活』
【アルバム購入特典】
『わたしの高校生活』デジタル・ブックレット(PDF)
※9月3日12:00より配信開始します。
【完全受注生産】『わたしの高校生活』湯呑み付きセット注文受付中!
井出ちよののソロ・アルバム『わたしの高校生活』ハイレゾ版、井出ちよの本人が描き下ろしたイラストをプリントした湯呑み、さらには撮り下ろし写真を使用した特製ポストカードがセットになった、『わたしの高校生活』湯呑み付きセットの注文受付がスタート! アルバム音源は、発売日の9月3日にダウンロードが可能です。
●井出ちよの『わたしの高校生活』(ハイレゾ・ダウンロード/デジタルブックレット付き)
●井出ちよの特製ポストカード
●井出ちよの特製湯呑み(直径約7cm/高さ約10cm)
価格 : 3,700円(税込) + 送料全国一律 900円(税込)
販売受付期間: 8月17日(月)18時00分〜9月2日(火)23時59分まで
井出ちよの(3776)『わたしの高校生活』湯呑み付きセットの注文はこちら
『わたしの高校生活』湯呑み付きセットを予約した方の中から抽選で1名様に井出ちよのの直筆サイン色紙をプレゼント!
【応募方法】
ご希望の方は、『わたしの高校生活』湯呑み付きセットを注文、その後、下記のお問い合わせフォームから「プレゼントへの応募」をお選びいただき、オトトイにご登録のお名前、メールアドレスをご記入の上、内容の欄に「井出ちよの 直筆サイン色紙 希望」と書いてご応募ください。
予約をしていない方は、応募は無効です。
応募締め切り9/2 23:59
お問い合わせフォーム
https://ototoy.jp/contact/
井出ちよの(3776)オンライン・インストア・ライヴ開催決定!
〈井出ちよの(3776)『わたしの高校生活』リリース記念 オンライン・インストア・ライヴ〉
日時 : 2020年9月2日(水)19:00〜
出演者 : 井出ちよの(3776)
配信URL : https://ototoy.jp/live/
INTERVIEW : 井出ちよの (3776) × 石田彰 (3776プロデューサー)
プロデューサーの石田彰は一体どこまでを計算して、『もうすぐ高校生活』と『わたしの高校生活』を創ったのだろうか? そしてちよのさんは、フィクションもあるとは言え、こんなに自分の高校生活が描かれることをどう思っているのだろうか? 僕はもうとっくの昔に3776ワールドにはまって抜け出せないでいるのだが、それでも今作は、3776ワールドの中でも史上最高級の問題作だと思います。
インタヴュー : 飯田 仁一郎
文 : 西田 健
写真 : 大橋祐希
ドキュメンタリーも詰め込んだ作品
──『わたしの高校生活』リリースおめでとうございます。今作はCD-Rでリリースされていた『季刊井出ちよの』に収録された曲をまとめたアルバムになっていますね。出来上がってみて、どういう作品になりましたか?
井出ちよの(以下、井出):今回のアルバムは、ドキュメンタリーも詰め込んだ作品なので、わたしが実際にどういう高校生活を送ってたのかがなんとなくわかるアルバムになってます。全部が全部本当のことじゃないですけど、だいたいこんな感じっていう空気感はみなさんにわかってもらえるかなと思います。
石田彰(以下、石田):4年前に作ったアルバム『もうすぐ高校生活』(※1)は、これからはじまる高校生活を想像してつくったんですけど、今回はそのアンサーソング集的な部分もありつつ。まあ実際、人は1学期ごとに変わるわけじゃないから、全部の曲についている「ナントカ女子」っていうのは多少無理やりなとこもあるかもしれないです(笑)。
(※1)もうすぐ高校生活 : 富士山ご当地アイドル3776メンバー、 井出ちよのによるソロ・デビューアルバム。当時中学3年生だった井出ちよのが、高校生になったらどんな女子になる? という9通りの可能性を収録したアルバム。
──なるほど。今回収録している楽曲は、歌詞と楽曲のどちらを先に作っていったんでしょう?
石田:平行して作ることが多いですけど、歌詞とかテーマが先ですね。まず、ちよのさんから話を聞いて、それをもとに書いてます。
──楽曲の制作はどういうタイミングではじまるのでしょうか。
石田:完全に学期が終わって、次の学期に入ってから「前の学期はどうでしたか?」って聞いて作りはじめます。
──アルバムのブックレットの最後にも書いてありますけど、今回はいろいろな引用がされていますよね。
石田:引用に関しては途中からできてきたコンセプトです。たまたま1曲目の“恋する子羊”を作ったときに「教会系女子」をイメージしていたので、讃美歌を引用したんです。そのあと2曲目の“持久走”では運動会の曲を、3曲目では歌詞で宮沢賢治の文章を引用したら、意外とハマって。このシリーズは全部引用でまとめてみたらおもしろいかなと思って最後までできた感じですね。
──なるほど。曲について、1曲目の“恋する仔羊”には、「迷い迷って仔羊逃げ込んだ先は結局アニメの王子様」という歌詞が出てきます。これはどういう意味を込めたんでしょう?
石田:クラスで恋愛できないからアニメのキャラに逃げ込んだみたいなイメージですね。その頃、ちよのさん自身がアニメにハマっていたこともあり、それとクラスで恋愛できないという話を無理やり繋げた感じです。「リアルじゃ叶わない この想い捧げます」のところで、「誕生日おめでとう」ってセリフが入ってるんですが、これはアニメのキャラの誕生日に合わせてちよのさんが誕生日ケーキを作ったというエピソードから膨らませました。
──次の2曲目は「無気力女子」がテーマの“持久走”なんですけど、この曲はどのように作っていったんですか?
石田:毎回無理やり「ナントカ女子」っていうのをつけてたんですけど、この曲は「無気力女子」っていうのがありきだったのかな。まず「2学期どうだった?」「無気力女子でしたね」っていうところから。
──持久走は実際走ったんですか?
井出:参加はしました。でもやる気はなかったです。人目を盗んで歩いたりしてました(笑)。
──無気力女子ですね(笑)。でも、3曲目は“風邪ニモマケズ”と、頑張ってる感じも出てるタイトルですが…。
井出:休みすぎて出席日数大丈夫なのかどうなのか? みたいな時期ですね。留年するかしないかという。
──それは歌詞にもありましたが、本当に休みすぎていたんですか?
井出:はい(笑)!
──それはアイドル活動が忙しかったからではなく?
井出:サボりでもなく普通にたくさん風邪をひいてしまって。
石田:この1年生の3学期にインフルエンザにかかってライヴをキャンセルしたこともありました。
井出:それでもうほんとに懲りて、ちゃんと体調管理をしようと思いました。このへんで改心しはじめましたね(笑)。
学校の男子がライヴを観にきてくれた
──無気力女子から、ちゃんとやろうとなったんですね。2年生になると、今度は「寝食忘れ女子」の“打ち上げナイトスカイ”。はじめてこの曲を聴いたとき、やっと楽しい思い出が出てきたなと思いました。
井出:文化祭の曲ですね。ジャングルって題材でクラスの出し物をして、「木」を作る係を担当してました。
石田:そこには入ってないけどジャングルを案内するナビゲーターをやってて忙しかったんだよね?
井出:がんばりました。寝食忘れるほどではなかったですけど(笑)。その前のあんまり頑張ってなかったところからすると、すごくマイナスだったのが、ようやくマイナス1くらいまで行きました。
──そのマイナス1くらいになったのを聞いて、石田さんはどう思いました?
石田:文化祭の期間だけ毎日遅くまで学校に残ってるから、珍しく学校のことをちゃんと頑張ってんだなって。いつもは1学期終わったタイミングで「なにかあった?」と聞くんですけど、そのときは文化祭が終わってからすぐに聞きましたね。
──次は2年生2学期の“ぼんくら先生”です。歌詞の1行目から先生が変わったという、かなりインパクトのある話ですが、新しい先生はどういう先生だったんですか?
井出:若い、ぼんくら先生でした。
石田:タイトルの「ぼんくら」っていうのもちよのさんから出てきた言葉なんですよね。そのまま使っちゃっていいのかなくらいの(笑)。
──ちなみに、ほかの先生はどうだったんですか?
井出:1年の担任の先生とは仲が良かったです。たまたま居合わせただけなんですけど、地元のライヴを最後まで観てくれたり。
──ちよのさんっていう存在を理解してくれていたんですね。ちなみに、学校の人たちにはちよのさんが3776の活動をしていることを知られていたんですか?
井出:関わりのある人はたぶん知ってますけど、ない人はわかんないかも。
石田:学校の男子がライヴを観に来てた頃あったよね。
井出:男子が2人くらいライヴを観にきてくれました。文化祭のときに「ファンです」って言われて、最初は「えっ!? 茶化してんのかな?」と思ってたんですけど、本当にファンだったみたいです(笑)。すごい嬉しかった。
──これからもきてくれたら嬉しいですね。次の曲、2年生の最後の“ラノベ席”はちよのさんが作った言葉ですか?
井出:ラノベ席は私が作った言葉ではなく、多分存在してた言葉ですね。私はどこかでこの言葉を知って使ったわけではないけど、通じる人には通じたから私の知らないところで存在してたのだと思います。ライトノベルでよく主人公が座っている窓際の一番後ろの席ですね。
──実際ラノベ席になってみてどうでした?
井出:めちゃめちゃ良かったです。これまで優等生というか普通に過ごしてきたので、授業中にケータイを触ることすらしてこなかったんですよ。でもラノベ席になったからには、ケータイを触ったり、ブレザーの下にイヤホンを通して聴いたりとか冒険もしてみました。小学校から遡ってもそんないい席になったことなくて、「奇跡だ」と思いました。喜びがすごかったです。
石田:「こんなにいい席になるのは高校ではじめてだ」って言ってたよね。
井出:学校自体がかっちりした校風じゃなかったので、みんなラフな雰囲気で。周りと比べたら大分真面目な方だったので、先生からの反感は買わなかったです。大人びてるという像を勝手に想像してもらってたのもあると思います。
ここは嘘・本当って境目をつけたくなかった
──1年生と比べて2年生はどうでしたか?
井出:ハッピー・イヤーでした。3年生はそうでもなくて。
──3年生はどうだったんですか?
井出:1、2年ではクラスのメンバーが大きく変わらなかったんですけど、3年のクラスはいろんな人と離されて、知らない人の中に入れられて、最初はかなりガチガチでした。学校のクラス分けの仕方が、一気に変えるんじゃなくて1クラスから何人かを派遣するっていうシステムで。それで入れ替えられた側だったんです。
──変わったクラス替えの仕方ですね。高3の1学期の“制服デスティニー”は不思議なタイトルです。
石田:制服を着てディズニー・ランドに行きたかったっていう曲ですね。
井出:夏に制服を着てディズニー・ランド行こうって話になったんですけど、「せっかくなら冬服の方が映えるよね」ってことになったので、結局制服は着ていかなかった。
石田:歌詞に出てくる「夢の国」はディズニー・ランドです。タイトルも最初はそのまま“制服ディズニー”でいいかなと思ったんですけど、それだと直接すぎるので。当時のちよのの哲学系女子を合わせて“制服ディスティニー”という言葉にしました。
──哲学系女子というのは?
井出:私が友達と話してる時に言ったなにかのワードが通じなくて、「それって哲学?」って訊かれたんですよ。「難しい言葉だね」ってことを「哲学」と言ってたんだと思いますけど、その子に勘違いされたことがそのまま歌詞に入ってます。
──次の3年生2学期の“欲しい”の歌詞には「彼氏」のようなドキッとするようなワードも入っています。
井出:それは石田さんから、私の年代の子がほしいものってなにか訊かれて。
石田:アイドルソングっぽく、ドキドキするような要素を入れたくて。実際に当時ほしがってたものは色恋沙汰と関係なかったんだけど、「もしかしてちよのちゃんがほしいものって…」と考える要素を入れ込みたいなと。
──石田マジックなんですね(笑)。
石田:ここは嘘・本当って境目をつけたくなかったんですよね。「もしかしてここで恋愛したんじゃないの?」みたいな憶測が残ってもいいなって。
──ちなみに、最後の曲“わたしの高校生活”の歌詞に出てくる卒業アルバムに「頑張り屋さん」と書かれていたというのは本当ですか?
井出:それは本当です。あんまりクラスの誰とも関わってなかったので、本当につけるあだ名がなかったんだと思います。
──どこかでちよのさんが頑張ってる姿を見つけたんじゃないですか?
井出:私はクラスを替えられた側なので、頑張っている姿を誰も知らないんですよ。アルバムの係の立場になって考えてみても、関わりのない人になんてあだ名をつければいいかわからないですよね。本人の気分を悪くしないように、だけどまあまあ当てはまってるかなっていうのがちょうど「頑張り屋さん」だったんだと思います。
──“わたしの高校生活”のPVは卒業式の日に撮ったんですか
石田:PVは卒業してから作りはじめたので、ぜんぜん違う日ですね。しかも本当の卒業式の日は突然決まったもんね。東京キネマ倶楽部でのワンマン(〈閏日神舞〉)が高校生最後のライヴだったはずなんだけど、急遽前日に卒業するっていう。
──大変でしたね。卒業式はどうでしたか?
井出:無理やり涙を絞り出してる人や「どうして、なんで」ってこういう状況に怒ってる人もいましたけど、私は泣かなかったです。
──ちよのさんは泣いたりすることはありますか。
井出:悲しいときはあるけど、喜びの涙はないですね。嬉しいときは喜びのボルテージしか上がらないので。
──総合的に高校生活はどうでしたか?
井出:後悔はないです。これ以上も以下もない、ちょうどのところだったと思います。私より陽のところで楽しい高校生活をしてきた人も、逆につらい高校生活をしてきた人もいて、私は平均くらいのところだったのかなと。
──でもそこに3776の活動を足すと、また変わってくるんじゃないですか?
井出:3776の活動があった上で、平均ですね(笑)。まずやってなかったら性格も違っただろうと思います。3776をやってたことで人格的な変化があった気がします。
──石田さんはかなり歳が上なわけで、先生よりも年配な方と一緒に仕事をするっていう面では鍛えられますよね。
井出:そうですね、いろいろと石田さんのせいかもしれないです(笑)。
編集補助 : 津田 結衣、安達 瀬莉
井出ちよの(3776)ソロ・アルバム『わたしの高校生活』
【アルバム購入特典】
『わたしの高校生活』デジタル・ブックレット(PDF)
※9月3日12:00より配信開始します。
これまでの季刊井出ちよのシリーズはこちら!
シリーズ最新作『季刊井出ちよのVol.11』
PROFILE:3776
富士山ご当地アイドル3776。3776の読み方は、「みななろ」。3776は、富士山の標高。2013年6月22日、富士山世界遺産登録と同時にオリジナル曲『私の世界遺産』で本格デビュー。活動拠点は富士山のふもと静岡県富士宮市。
季節ごとにその姿を変える富士山を、画像で切り取っていくかのように、いくつかのスタイルが共存する3776。最もポピュラーなスタイルは、井出ちよののソロ・ユニット・スタイル。
【公式HPはこちら】
https://m3776.com/