演じること、歌うこと。そのすべてが“愛”につながる──MORISAKI WINがラブ・ソングに託す、誰もが平等で美しい世界

演じること、歌うこと。すべての表現が“愛”へとつながる。MORISAKI WIN (森崎ウィン)はスピルバーグ作『レディ・プレイヤー1』でのハリウッド・デビューや『蜜蜂と遠雷』での受賞を経て、俳優とミュージシャンの境界を自在に往来してきた。そんな彼が向井康二(Snow Man)とW主演を務める映画、『(LOVE SONG)』が2025年10月31日(金)より全国放映されるのを機に、セルフ・セレクトEP『LOVE SONGS』をリリース。東京とバンコクを舞台にした映画のピュアな物語と呼応するように、個人的な恋情を超え、誰もが思い描ける普遍的で美しい“愛”のかたちを静かに、しかし力強く歌い上げる。MORISAKI WINが作品とラブ・ソングに託した想いを、じっくりと聞いた。
ファンと過程を共有しながら制作した「stay by my LOVE」も収録!
新旧の楽曲が響き合うMORISAKI WINのラブ・ソング群
森崎ウィン×向井康二(Snow Man)W主演!
映画『(LOVE SONG)』
森崎ウィンと向井康二(Snow Man)がW主演を務める映画『(LOVE SONG)』が、2025年10月31日(金)より全国ロードショー。
東京とバンコクを舞台に、“未完成の曲”がふたりを結びつけるピュアなラブ・ストーリーを、タイの新鋭監督・チャンプ・ウィーラチット・トンジラー が描く。
映画『(LOVE SONG)』公式サイト:https://movie-lovesong.jp/?modal=youtube&ytid=ywVcT-6TTV8
INTERVIEW : MORISAKI WIN (森崎ウィン)

取材・文 : 坂井彩花
撮影 : 大橋祐希
“きれいごと”だけじゃない世の中だからこそ、誰もが平等に楽しめる景色を
――楽曲制作にご自身の経験を昇華されることも多いWINさんですが、ラブ・ソングにおいても実体験が元になっているのでしょうか。
MORISAKI WIN(以下、WIN):経験と想像と、あとは自分のなかにある理想がちょっと混ざっていますね。自分の経験を日記のように曲に落とし込む表現方法もありますが、僕はそれをそのまま見せるというよりは、少しオブラートに包みながら描くようにしています。「こんなストーリーだったらドキドキするな」っていう想像を足しながら作っている感じです。
――ラブ・ソングを作るうえで、どのようなことを大事にしていますか。
WIN:うーん、難しいですね。もしかすると、僕自身、ラブ・ソングに対する“リアル”への期待があまり高くないのかもしれないです。実体験と照らし合わせてグッとくるタイプというよりは、どこか別の世界に連れていってくれるような感覚のほうが好きなんですよね。だって、現実ってそんなにきれいごとばかりじゃないじゃないですか。だからこそ、ラブ・ソングの中ではきれいごとを求める自分がいるように感じます。
――どこかドロドロしたラブ・ソングが流行りがちな昨今において、とことんきれいごとなラブ・ソングを歌えるって、とても稀有なことだと思います。

WIN:今の時代、「元気な世の中か」って言われたら、決してそうじゃないからこそ、ドロドロしたものに心を奪われやすくなるのかなって思うこともあります。でも、そんな時代でも、映画や音楽を鑑賞していて全然違う次元に引き上げられたときに、ふっと浄化される自分がいるんですよ。だからラブ・ソングを書いていると、「もしかして、自分がその“きれいな世界”を求めているのかもな」って思ったりもします。歌詞の通りとはいかなくても、CREW(ファンの呼称)のみんなと過ごすときには、少しでも浄化された世界で、誰もが平等にエンターテインメントを楽しめたらいいなと思っていますね。
――そもそも音楽に対するマインドがブライトだからこそ、ラブ・ソングにも“きれいごと”を大事にしているんですね。
WIN:そうかもしれません。あとは、MORISAKI WINってドロドロした曲を歌う人のイメージでもないし(笑)。その世界観は大切にしたいし、前向きな言葉をちゃんと伝えていきたい。毎日が凸凹していて精一杯な人は、心に余裕がなくなってしまうことも多いじゃないですか。僕自身もいろんな苦労を経験してきたからこそ、きれいなものがよりきれいに見えるというか。辛いことを知っているからこそ、美しいものをより強く求めてしまう。“きれいごと”が当たり前じゃないと知っているからこそ、常に高い理想を追い求めていたい。最近はそんなふうに感じています。















































































