2025/12/03 19:00

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』

本音で作る音楽の現場、磨かれた“音の翻訳術”とは──ゲスト : 岡田拓郎(音楽家)

見汐麻衣、岡田拓郎 (L→R)

シンガー・ソングライターの見汐麻衣が、いまお会いしたい方をゲストにお迎えする対談連載、『見汐麻衣の日めくりカレンダー』。「大人になったと感じた時のこと」をテーマに据え、逆戻りの「日めくりカレンダー」をめくるように、当時のあれこれを振り返ります。

残り2回となる本連載の第7回ゲストは、音楽家の岡田拓郎さん。大学在学中に結成したバンド「森は生きている」は、日本のインディー・ロックに新風を吹き込み、一躍注目を集めました。その後も柴田聡子や優河など様々なアーティストのライブ・サポートやプロデュースを手がけ、日本の音楽シーンに欠かせない存在となっています。

2025年11月19日(水)に配信リリースされた、見汐さんのニュー・アルバム『Turn Around』では、共同プロデュースを担当しサウンド・デザインで大きく貢献。その制作をきっかけに、今回の対談が実現しました。

順風満帆に見える岡田さんのキャリアには、一度大きな挫折があったといいます。その経験が、後の制作姿勢にどのように影響したのか。音楽をはじめるきっかけとなった小学生期のギターとの出会いや、感性を育てた中学時代の読書体験などを交え、じっくり伺いました。そして最後には、音楽のあらゆる表現で“いちばんやりたいこと”についても語っていただきました。

岡田拓郎との共同プロデュース。いまの見汐麻衣を鮮やかに位置付ける、決定的な一枚

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』
過去の記事はこちらから

【第7回】ゲスト : 岡田拓郎(音楽家)

文 : 石川幸穂
写真 : 安仁

共同制作は、「その水色ってどんな色?」を確かめ合う作業

見汐麻衣(以下、見汐):この連載で自分より年下の方をゲストにお迎えするのは、岡田くんが初めてです。企画のテーマとして大人になったと感じたときというのがあってですね、これまでは自分よりも長く生きてらっしゃる諸先輩方との対談が主だったんですね。岡田くんと『Turn Around』のレコーディングで一緒に作業しながら、同世代の人と話している感覚が時折あって、ナチュラルに色々な意見をやり取りしながら、意思の疎通という部分で不思議と楽な感じがありまして。今回、岡田くんがこれまでどんな人生を送ってきたのか聞いてみたいと思ったの。

このひと月、完成した作品を最低でも1日1回は聴いているんですけど……、こういったことは初めてでして。自分が毎日でも聴きたいと思える音楽を作れたんだということが、私にとって(音楽の在り方として)理想でもあったので、それが具現化できたことは自分にとって結構大きなことだったんだよね。

岡田拓郎(以下、岡田):自分の作品を聴き返さない人も多いけど、「自分でも聴きたい」と思える作品に関われるのは嬉しいですね。

見汐:これまでは完成した作品を聴きかえす都度、自分の実力不足も相まってもっとこうすればよかったな、ああすればよかった……ということばかり気になって、なかなか繰り返し聴くことがなかったんだけど。今回は他所様の作品を聴いているような感覚があって、新鮮な気持ちで聴けることが嬉しくて。

岡田くんと出会ったのは随分前になるけど、その時の印象は寡黙な方という感じだったんですよね。ただ、交流を持つようになってからの印象は全く異なるもので、感受性が豊かで繊細なんだけれど、理知的な部分と情動的部分のバランスがやけに優れた人だなぁという印象に変わっていきまして。あれ……私なんかより全然……大人じゃねぇすかと思いまして。レコーディング期間中も、形容し難い感覚的な部分を重要視してくれているという感じがして嬉しかったんだよね。

感覚的なことって、理屈じゃなく直感的なことだから余計に、それを言葉にして説明しなければ相手に伝わらないこともあるじゃないですか。以前よりはマシになってはいると思うけど、それが本当に不得意で、例えば「水色っぽい音がいいです」みたいな抽象的な言い方をしても、岡田くんは「え? どういうことですか? 具体的に言ってください」とか「ちょっと何言ってるかわかりません」なんて否定はせずに「あぁ、わかるような……だとしたらこういうことですかね」「とりあえずやってみましょう」って言う、フィーリングを無下にしないでこちらのアイデアをもっと面白くしてくれる具体的な提示をしてくれることがすごく楽しかったし、モチベーションを上げてくれる人だなと思った。

岡田:あのときの制作作業って、「その水色ってどんな水色ですかね? 冷たい? あったかい?」みたいなのを確かめ合うことだったと思うんですよね。「具体的に〜」って言う人の気持ちもよく分かるけど、音楽なんてそもそも言葉にどうすれば良いか分からないものの表れでもあると思うから、抽象的な伝え方しか出来ない物事を誰かとシェアしなきゃいけないのであれば、話しながらそれを探していくしかない。

見汐:そうだったよね。ただ、一緒に作業するまでは「分かり合えないタイプだったらどうしよう……」という一抹の不安もあったんだけど、ここ数年の自分の好みのレコードと共通するサウンドや、アンサンブルを生み出せる人と一緒に音楽を作りたいという気持ちを優先して、勇気を出してオファーしてよかったです。

岡田:僕も、見汐さんの過去の音楽や作品を聴いていて、自家発電的なエネルギーの強い人と思っていたから、もし自分とは考え方が違ったら上手くいかないかもと思ったりもしました。かといって、同じ考え方だったらうまくいくというものでもないですけど。

見汐:同じ考え方をしていなくても、アウトプットの方向が一致していれば共感することはできると思うんだよね。たくさん話をするより、一緒にものを作った方が「あ、そうか」と腑に落ちることも多い。

岡田:僕も活動を始めて10年くらい、いろんなモードがあったけど、セッション仕事をやり始めた頃はその場の空気や人に合わせたり、その場に相応しいように振る舞ったりしていました。波風立てずにいかにスムーズに進められるかという事に出来るだけ貢献するといいますか(笑)。でもそれで完成したものがおもしろくなかったり、現場がうまく回っていても全然楽しくないことがたくさんあって。極端な言い方をしますが、音楽は建前じゃ作れなくて本音で作らないと何の意味もないと言いますか。

そういう経験を経て、今は考えている事が噛み合ってないと感じたら相手に聞くし、怒っている人がいたら理由を知ろうとするし、できないことがあったら一緒に考える、そういう関わりかたをしたいと思えるようになりました。そこまでしてぶつかる事があるならそれはそれで健全だと思うし、関わる人数が多くなるとどうしても共有できない部分は出ては来てしまいますが……。

見汐:岡田くんって多くを語るタイプではないけど、どんなプレイをするのかも含めて、丁寧に関わる人のことを見ているし、その人の演奏の良し悪しを毒にも薬にもなるようにある地点へ誘う感じがあって。音楽をやっている人にもいろんなタイプがあるけど、岡田くんの作品を聴いていて外因的なものが出発点になって内部に深く侵食していくような作品なのに、当たり前だけど音楽として聴いていても大変に気持ちいい曲だと思います。

岡田:多分、シャイなのが作品にも出てるんだと思います(笑)。でも、音楽を作ることを自己表現とは思ってないですね。

見汐:幼少期の話を聞いてみたいんだけど、岡田くんはどんなきっかけで音楽をはじめたの?

岡田:父親が20代くらいのころにラジオの懸賞でヤイリギターのYW-550っていうアコースティック・ギターを当てて。父はそれで吉田拓郎ジョージ・ハリスンなんかを弾いていたようですね。父が飽きてからは押し入れにしまってあったんですけど、それを僕が小学生のときに弾いてみたくなって手に取ったのが最初です。

うちは母も父も音楽をよく聴く人だったから、家ではエリック・クラプトンビートルズ高中正義なんかがよくかかっていました。

見汐:そうなんだ。私も14歳のときに叔父の影響でモーリスのギターを触って、高田渡を弾きたいと思ってはじめたのがきっかけでした。叔父は〈URC〉〈ベルウッド・レコード〉なんかを聴いていた世代で。ウディ・ガスリーボブ・ディランが好きな人だったんだよね。その影響で最初はフォークを聴くようになって、音楽への興味が広がっていきました。岡田くんはその後、どうやって音楽にのめり込んでいったんですか?

岡田:あるとき、ギターにハマってる僕を見た父が『ギター・マガジン』を買ってきてくれて。それがたまたまスライド・ギター特集号で、ブルースのミュージシャンがたくさん載っていたんです。そこでクラプトンがどうやってスライド・ギターを弾くようになったかを読んで、「どうやらクラプトンより前の時代にブルースってのがあったそうだ」と知って。そんな風に”好きな人の好きな音楽を〜”という感じで芋蔓式にいろいろ聴くようになっていきました。

この記事の筆者
石川 幸穂

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第7回】ゲスト : 岡田拓郎(音楽家)

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第7回】ゲスト : 岡田拓郎(音楽家)

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.350 淀みをとる

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.350 淀みをとる

REVIEWS : 105 インディ・ポップ / インディ・ロック  (2025年8月)──OTOTOY編集部

REVIEWS : 105 インディ・ポップ / インディ・ロック (2025年8月)──OTOTOY編集部

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第6回】ゲスト : 上村汀(上村一夫オフィス代表)

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第6回】ゲスト : 上村汀(上村一夫オフィス代表)

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.341 my masterpiece

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.341 my masterpiece

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第5回】ゲスト : イ・ラン(マルチ・アーティスト)

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第5回】ゲスト : イ・ラン(マルチ・アーティスト)

REVIEWS : 101 インディ・ポップ〜ロック (2025年6月)──OTOTOY編集部

REVIEWS : 101 インディ・ポップ〜ロック (2025年6月)──OTOTOY編集部

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.332 何しに来たんだっけ?

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.332 何しに来たんだっけ?

空想に潜ませた、ほんのちょっとの“本当”──motoki tanakaが高知で描く、ノスタルジックな景色とは

空想に潜ませた、ほんのちょっとの“本当”──motoki tanakaが高知で描く、ノスタルジックな景色とは

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第4回】ゲスト : 長谷川陽平(ミュージシャン)

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第4回】ゲスト : 長谷川陽平(ミュージシャン)

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.324 芋っぽさ

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.324 芋っぽさ

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第3回】ゲスト : 横山雄(画家、デザイナー)

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第3回】ゲスト : 横山雄(画家、デザイナー)

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.316 こんなに一遍の春

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.316 こんなに一遍の春

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第2回】ゲスト : 北山ゆう子(ドラマー)

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第2回】ゲスト : 北山ゆう子(ドラマー)

OTOTOY各スタッフ+αがそれぞれ選ぶ、2024年の10作品

OTOTOY各スタッフ+αがそれぞれ選ぶ、2024年の10作品

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.305 脱・よもぎ餅

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.305 脱・よもぎ餅

純度100のその人の音を聴きたいから、まず自分がそれをやりたい──ミズノリョウト(GeGeGe)インタヴュー

純度100のその人の音を聴きたいから、まず自分がそれをやりたい──ミズノリョウト(GeGeGe)インタヴュー

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第1回】ゲスト : 山下敦弘(映画監督)

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第1回】ゲスト : 山下敦弘(映画監督)

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.298 人間だった

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.298 人間だった

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.287 ほとんど無の覚悟

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.287 ほとんど無の覚悟

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.279 好きなものの話

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.279 好きなものの話

REVIEWS : 080  ロック、ポップ・ミュージック(2024年6月)──石川幸穂

REVIEWS : 080 ロック、ポップ・ミュージック(2024年6月)──石川幸穂

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.272 敬愛なる角刈りメガネ

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.272 敬愛なる角刈りメガネ

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.264 整体音楽療法

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.264 整体音楽療法

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.258 “先日”のお菓子のお礼です

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.258 “先日”のお菓子のお礼です

過ぎ去ったもののなかに忘れてきたものを見つけたとき、心が躍る──見汐麻衣インタヴュー

過ぎ去ったもののなかに忘れてきたものを見つけたとき、心が躍る──見汐麻衣インタヴュー

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.250 白い息の向こうにはツイン・ピークス

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.250 白い息の向こうにはツイン・ピークス

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.242 秋空と猫

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.242 秋空と猫

REVIEWS : 064 ロックetc. (2023年9月)──石川幸穂

REVIEWS : 064 ロックetc. (2023年9月)──石川幸穂

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.230 年を重ねるほどに増えていくネタバレ

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.230 年を重ねるほどに増えていくネタバレ

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.223 赤エビ半額、サンキュ

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.223 赤エビ半額、サンキュ

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.215 個人的ドラマチック

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.215 個人的ドラマチック

この記事の編集者
石川 幸穂

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第7回】ゲスト : 岡田拓郎(音楽家)

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第7回】ゲスト : 岡田拓郎(音楽家)

怒りと渇望を燃やし続けるロック・ミュージシャンの魂──DURANが完全無欠の3人体制で放つ新章『Vornak』

怒りと渇望を燃やし続けるロック・ミュージシャンの魂──DURANが完全無欠の3人体制で放つ新章『Vornak』

11.16 at Que『チョイスでdadada ~ニューロティカ vs the dadadadys』開催記念、アツシ(ニューロティカ)×小池貞利(the dadadadys)対談

11.16 at Que『チョイスでdadada ~ニューロティカ vs the dadadadys』開催記念、アツシ(ニューロティカ)×小池貞利(the dadadadys)対談

焼きそば「もっと大きい会場で脳汁出たらどうなんねん?」──からあげ弁当が見据える“あるべき未来、乗るべきオープンカー”

焼きそば「もっと大きい会場で脳汁出たらどうなんねん?」──からあげ弁当が見据える“あるべき未来、乗るべきオープンカー”

演じること、歌うこと。そのすべてが“愛”につながる──MORISAKI WINがラブ・ソングに託す、誰もが平等で美しい世界

演じること、歌うこと。そのすべてが“愛”につながる──MORISAKI WINがラブ・ソングに託す、誰もが平等で美しい世界

Helsinki Lambda Club・橋本薫がソロで挑む、普遍的でナチュラルな表現──削ぎ落とした先の“人間性”にフォーカスした初作『日記』

Helsinki Lambda Club・橋本薫がソロで挑む、普遍的でナチュラルな表現──削ぎ落とした先の“人間性”にフォーカスした初作『日記』

「かわいい」×「遊び心」=最強の水曜日のカンパネラ!──自由に生きることを後押しする、最新EP『可愛女子』

「かわいい」×「遊び心」=最強の水曜日のカンパネラ!──自由に生きることを後押しする、最新EP『可愛女子』

矢井田 瞳 × Yaffleが語る、理想的なミュージシャンの姿とは?──ミュージシャンとプロデューサー、二つの視点が交錯する対談

矢井田 瞳 × Yaffleが語る、理想的なミュージシャンの姿とは?──ミュージシャンとプロデューサー、二つの視点が交錯する対談

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第6回】ゲスト : 上村汀(上村一夫オフィス代表)

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第6回】ゲスト : 上村汀(上村一夫オフィス代表)

阿部芙蓉美と内村イタルが語る、音楽の“キャッチーさ”とは──尽きない心配事、世相を受け止める眼差し

阿部芙蓉美と内村イタルが語る、音楽の“キャッチーさ”とは──尽きない心配事、世相を受け止める眼差し

心に残る歌を届けるyukaDDの魅力──貫き続けるパワフルな歌声と表現力の正体とは?

心に残る歌を届けるyukaDDの魅力──貫き続けるパワフルな歌声と表現力の正体とは?

kurayamisakaの快進撃を年表でたどる──フジロック出演、ファースト・アルバム・リリース、単独ツアーへ

kurayamisakaの快進撃を年表でたどる──フジロック出演、ファースト・アルバム・リリース、単独ツアーへ

清水正太郎(kurayamisaka)、「バズよりも、魂を吹っ飛ばす衝撃を」──初のアルバムで描く、“生きて命燃え尽きるまで”の群像劇

清水正太郎(kurayamisaka)、「バズよりも、魂を吹っ飛ばす衝撃を」──初のアルバムで描く、“生きて命燃え尽きるまで”の群像劇

yoeiはなぜ、聴く人の心を掴むのか──京都から放つファースト・アルバム『さかいめ』リリース記念コメント集

yoeiはなぜ、聴く人の心を掴むのか──京都から放つファースト・アルバム『さかいめ』リリース記念コメント集

京都発4人組バンド、yoeiの結成から哲学まで徹底解析──“普通”の言葉で“普通”を問うファースト・アルバム『さかいめ』

京都発4人組バンド、yoeiの結成から哲学まで徹底解析──“普通”の言葉で“普通”を問うファースト・アルバム『さかいめ』

気楽に軽やかに、DOGADOGAは人生を駆け抜ける──“敢えて決めない”精神的な強さとは?

気楽に軽やかに、DOGADOGAは人生を駆け抜ける──“敢えて決めない”精神的な強さとは?

Hi-Fi Un!cornは、愛を届けるために前進し続ける──終わらない青春を爽やかに描く「Teenage Blue」リリース

Hi-Fi Un!cornは、愛を届けるために前進し続ける──終わらない青春を爽やかに描く「Teenage Blue」リリース

Hammer Head Sharkが鳴らす、“孤独に触れる音”の真髄とは──ライブの熱が息づくファースト・アルバム『27°C』

Hammer Head Sharkが鳴らす、“孤独に触れる音”の真髄とは──ライブの熱が息づくファースト・アルバム『27°C』

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第5回】ゲスト : イ・ラン(マルチ・アーティスト)

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第5回】ゲスト : イ・ラン(マルチ・アーティスト)

the dadadadysより、日曜日が楽しくない人へ──痛烈な“りありてぃ”を放つファースト・アルバム『+天竺』

the dadadadysより、日曜日が楽しくない人へ──痛烈な“りありてぃ”を放つファースト・アルバム『+天竺』

轟音と耽美が溶け合う、ゆうらん船の“ケミカルなロマンス”な音像の作りかたとは?

轟音と耽美が溶け合う、ゆうらん船の“ケミカルなロマンス”な音像の作りかたとは?

oono yuuki bandの特異な音の構築手法──自由に往来する変拍子、立ち上がる空洞

oono yuuki bandの特異な音の構築手法──自由に往来する変拍子、立ち上がる空洞

南壽あさ子が『AMULET』に託した“音の拠り所”──どこへでも飛び立てて、いつでも帰ってこられる場所

南壽あさ子が『AMULET』に託した“音の拠り所”──どこへでも飛び立てて、いつでも帰ってこられる場所

空想に潜ませた、ほんのちょっとの“本当”──motoki tanakaが高知で描く、ノスタルジックな景色とは

空想に潜ませた、ほんのちょっとの“本当”──motoki tanakaが高知で描く、ノスタルジックな景色とは

“はみ出した人”を照らす、ART-SCHOOLのささやかな光──揺れながらも歩み続けた25年、その先に迎えた新たな境地

“はみ出した人”を照らす、ART-SCHOOLのささやかな光──揺れながらも歩み続けた25年、その先に迎えた新たな境地

【短期連載】FUNKIST、喜びと葛藤が刻まれた25年を振り返る Vol.3──FUNKISTとしての生き方を誇り、その先へ(2013〜2025年)

【短期連載】FUNKIST、喜びと葛藤が刻まれた25年を振り返る Vol.3──FUNKISTとしての生き方を誇り、その先へ(2013〜2025年)

「月まで届いたとき、体がはじけて宇宙と同化した」──ayutthayaがEP「epoch」で描く音の宇宙旅行

「月まで届いたとき、体がはじけて宇宙と同化した」──ayutthayaがEP「epoch」で描く音の宇宙旅行

【短期連載】FUNKIST、喜びと葛藤が刻まれた25年を振り返る Vol.2──メジャー時代の夢のあとに残されたもの(2008〜2012年)

【短期連載】FUNKIST、喜びと葛藤が刻まれた25年を振り返る Vol.2──メジャー時代の夢のあとに残されたもの(2008〜2012年)

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第4回】ゲスト : 長谷川陽平(ミュージシャン)

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第4回】ゲスト : 長谷川陽平(ミュージシャン)

【短期連載】FUNKIST、喜びと葛藤が刻まれた25年を振り返る Vol.1──始まりの7年、インディーズ時代(2000〜2007年)

【短期連載】FUNKIST、喜びと葛藤が刻まれた25年を振り返る Vol.1──始まりの7年、インディーズ時代(2000〜2007年)

幽体コミュニケーションズのファースト・アルバム『文明の欠伸』でめぐる、音と言葉の旅

幽体コミュニケーションズのファースト・アルバム『文明の欠伸』でめぐる、音と言葉の旅

〈カクバリズム〉の新星・シャッポ、ファースト・アルバム『a one & a two』ついに完成!

〈カクバリズム〉の新星・シャッポ、ファースト・アルバム『a one & a two』ついに完成!

光を求めて抗うために、僕たちには音楽がある──Keishi Tanaka × Ryu(Ryu Matsuyama)対談

光を求めて抗うために、僕たちには音楽がある──Keishi Tanaka × Ryu(Ryu Matsuyama)対談

“二刀流”を掲げるDortmund Moon Slidersが示す、自然な営みとしてのバンド活動──「好きなことをするのに、年齢制限はない」

“二刀流”を掲げるDortmund Moon Slidersが示す、自然な営みとしてのバンド活動──「好きなことをするのに、年齢制限はない」

突然現れた異才、野口文──ストラヴィンスキーとコルトレーンを線でつなぎ咀嚼する若き音楽家

突然現れた異才、野口文──ストラヴィンスキーとコルトレーンを線でつなぎ咀嚼する若き音楽家

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第3回】ゲスト : 横山雄(画家、デザイナー)

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第3回】ゲスト : 横山雄(画家、デザイナー)

ロードオブメジャーとしての過去を誇り、さらなる未来を照らす──けんいち9年ぶりのアルバム『いちご』リリース

ロードオブメジャーとしての過去を誇り、さらなる未来を照らす──けんいち9年ぶりのアルバム『いちご』リリース

Tyrkouazは激しく、ポップに、そして自由に突き進む──無垢な自分を取り戻すための「MEKAKUSHI-ONI」

Tyrkouazは激しく、ポップに、そして自由に突き進む──無垢な自分を取り戻すための「MEKAKUSHI-ONI」

NEK!が鳴らす、SNS世代における「リアル」とは──2nd EP「TR!CK TAK!NG」クロス・レヴュー

NEK!が鳴らす、SNS世代における「リアル」とは──2nd EP「TR!CK TAK!NG」クロス・レヴュー

Laura day romanceは、両極の“なかみち”を進む──サード・アルバム前編『合歓る - walls』リリース

Laura day romanceは、両極の“なかみち”を進む──サード・アルバム前編『合歓る - walls』リリース

Giraffe Johnが鳴らす“ニュー・エモーショナル・ミュージック”とは? ──予測不能なバンドのおもしろさを語る

Giraffe Johnが鳴らす“ニュー・エモーショナル・ミュージック”とは? ──予測不能なバンドのおもしろさを語る

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第2回】ゲスト : 北山ゆう子(ドラマー)

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第2回】ゲスト : 北山ゆう子(ドラマー)

より広く伝えるために辿り着いたR&Bのグルーヴ──Nolzyデビュー作は新感覚のミクスチャー・ポップ

より広く伝えるために辿り着いたR&Bのグルーヴ──Nolzyデビュー作は新感覚のミクスチャー・ポップ

純度100のその人の音を聴きたいから、まず自分がそれをやりたい──ミズノリョウト(GeGeGe)インタヴュー

純度100のその人の音を聴きたいから、まず自分がそれをやりたい──ミズノリョウト(GeGeGe)インタヴュー

FUNKIST、16年分の感謝と葛藤の結晶“47climax”をリリース──結成25周年に向けてのシングル第一弾

FUNKIST、16年分の感謝と葛藤の結晶“47climax”をリリース──結成25周年に向けてのシングル第一弾

ボーダーレスに混ざりあうHelsinki Lambda Club──現実と幻想の“エスケープ”の先にあるもの

ボーダーレスに混ざりあうHelsinki Lambda Club──現実と幻想の“エスケープ”の先にあるもの

これは、the dadadadysのブッ飛んだ“憂さ晴らし”──こんがらがったところに趣を見出す

これは、the dadadadysのブッ飛んだ“憂さ晴らし”──こんがらがったところに趣を見出す

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第1回】ゲスト : 山下敦弘(映画監督)

対談連載『見汐麻衣の日めくりカレンダー』【第1回】ゲスト : 山下敦弘(映画監督)

YAJICO GIRLが求める、ダンス・ミュージックの多幸感──“僕のまま”で“自分”から解放される

YAJICO GIRLが求める、ダンス・ミュージックの多幸感──“僕のまま”で“自分”から解放される

いま必要なのは、無名な君と僕のささやかな抵抗──THE COLLECTORSの眼差し

いま必要なのは、無名な君と僕のささやかな抵抗──THE COLLECTORSの眼差し

20年の経年変化による、いましか表現できない音を──tacica『AFTER GOLD』先行試聴会&公開インタヴュー

20年の経年変化による、いましか表現できない音を──tacica『AFTER GOLD』先行試聴会&公開インタヴュー

Guiba、歌ものポップス拡張中──スケール・アップを目指したセカンド・アルバム『こわれもの』完成

Guiba、歌ものポップス拡張中──スケール・アップを目指したセカンド・アルバム『こわれもの』完成

滲んでいく人間と機械の境界線──OGRE YOU ASSHOLE『自然とコンピューター』クロス・レヴュー

滲んでいく人間と機械の境界線──OGRE YOU ASSHOLE『自然とコンピューター』クロス・レヴュー

浪漫革命、音楽やバンドへの想いが『溢れ出す』──京都を抜け出し、この1枚で人生を変える

浪漫革命、音楽やバンドへの想いが『溢れ出す』──京都を抜け出し、この1枚で人生を変える

一度葬り、新たに生まれ変わるフリージアン──覚悟と美学が込められたEP『歌葬』

一度葬り、新たに生まれ変わるフリージアン──覚悟と美学が込められたEP『歌葬』

圧倒的な“アゲ”で影をも照らすビバラッシュ! ──“信じる”ことがテーマの「エンペラータイム」

圧倒的な“アゲ”で影をも照らすビバラッシュ! ──“信じる”ことがテーマの「エンペラータイム」

優河が奏でる、さまざまな“愛”のかたち──わからなさに魅了されて

優河が奏でる、さまざまな“愛”のかたち──わからなさに魅了されて

THE SPELLBOUNDと果てなき旅に出よう──セカンド・アルバム『Voyager』に込められた生命の喜び

THE SPELLBOUNDと果てなき旅に出よう──セカンド・アルバム『Voyager』に込められた生命の喜び

ナリタジュンヤがはじめて語った、自身の「原点」──「Hometown」で描いた、生まれ育った街の情景

ナリタジュンヤがはじめて語った、自身の「原点」──「Hometown」で描いた、生まれ育った街の情景

必要なものは海と人間のあいだにある──踊ってばかりの国が渚にて見つけた“ライフハック”

必要なものは海と人間のあいだにある──踊ってばかりの国が渚にて見つけた“ライフハック”

孤独と痛みを共有した先でなにを歌うか──リアクション ザ ブッタがつかんだ希望の指針

孤独と痛みを共有した先でなにを歌うか──リアクション ザ ブッタがつかんだ希望の指針

いつも全身全霊で楽しんだら、それでうまくいく──結成10周年のTENDOUJIは次のフェーズへ

いつも全身全霊で楽しんだら、それでうまくいく──結成10周年のTENDOUJIは次のフェーズへ

あらかじめ決められた恋人たちへが放つ、もっともタフで、もっともダブな最新アルバム『響鳴』

あらかじめ決められた恋人たちへが放つ、もっともタフで、もっともダブな最新アルバム『響鳴』

猫田ねたこ、共生の尊さをしなやかに描いたセカンド・アルバム

猫田ねたこ、共生の尊さをしなやかに描いたセカンド・アルバム

Atomic Skipperの“軌道”を記録したデビュー・アルバム完成

Atomic Skipperの“軌道”を記録したデビュー・アルバム完成

[連載] 岡田拓郎, 見汐麻衣

TOP