FUNKIST、16年分の感謝と葛藤の結晶“47climax”をリリース──結成25周年に向けてのシングル第一弾
FUNKISTが16年の時を経て、“47climax”をリリースした。「あなたのために歌っている」という、ストレートでとめどない想いが溢れた、手紙のような楽曲だ。今回のインタヴューでは、この曲の原石が生まれた2008年当時の葛藤や摩擦を振り返りつつ、その時期を経てより強固になった“FUNKISTらしさ”についてメンバー3人に語ってもらっている。出会った人たちとの絆とを大切にし、嘘のないライヴをするという信念を守り続けたことこそが彼ららしさとして実を結んでいる。また、2024年12月23日からは、来年25周年を記念した日比谷野外音楽堂でのワンマンをゴールに据えた全国ツアーがはじまる。各地で盟友たちと催されれるライヴひとつひとつが、特別なものとなるだろう。
16年の軌跡を辿る“47climax”
INTERVIEW : FUNKIST
FUNKISTの3作連続リリース第1弾シングル“47climax”は、2008年に生まれた曲で、じつに16年の時を経て初めて音源化された。それだけの月日が経っていれば、少し歌詞やメロディをいじりたくなってもおかしくはないが、まったく当時のままだという。それだけ彼らが音楽活動に臨む姿勢がブレていないということだろう。そのサウンドはFUNKISTの特徴の1つともいえるミクスチャーロック、ワールドミュージック的なサウンドスケープとは一線を画したもので、優しくも無骨なメッセージがストレートに伝わってくる。この曲が生まれた背景と、“フルートの音色が帰ってくる”25周年ツアーについて、メンバー3人に“47climax”の歌詞同様、熱く饒舌に語ってもらった。
取材・文:岡本貴之
写真 : CHIC