メンバーの脱加入、路線変更を経て臨む、覚悟の11.13 TSUTAYA O-WEST──Q-pitch、現在を赤裸々に語る

2018年10月に活動2周年を迎えた“アイドルロック”をテーマに活動する5人組ガールズユニット、Q-pitch(キューピッチ)。たむらぱんが作詞作曲した楽曲を、感情むき出しのライヴで歌い踊り、人の心を揺さぶり続ける。〈TIF〉への出演やアニメタイアップなど、順風満帆な活動をしてきたかと思いきや、2018年3月で3名が卒業、伊藤りせ、菅谷あかねの2名を新メンバーとして迎え入れるも2018年9月に1名が脱退。さらに、何度もコンセプトを変更するなど紆余曲折前に進んできた。そんな5人が、11月13日(火)、グループ史上最大キャパのTSUTAYA O-WESTに立つ。彼女たちの現在の気持ちを正面から訊いた。少しでも気になった人は11月13日(火)、O-WESTへ!!
結成2周年を経て挑むグループ最大キャパでのワンマンライヴ
Q-pitch 生誕祭 〜2nd Anniversary〜
2018年11月13日(火)@TSUTAYA O-WEST
時間 : OPEN 18:30 / START 19:30
料金 : 前売り 2,000円 / 当日券未定(チケット別途ドリンク代)
会場販売 : 7月9日(月)定期公演より順次出演ライヴ物販にて販売!
※物販にてご購入頂いた方には、11月13日(火)当日の入り口にて、この日に発表する新曲のメンバー全員のサイン入りダウンロードカードの引換券をプレゼント!
一般発売 : 2018年9月8日(土)
・チケットぴあ
・e+(スマチケ有り)
・ローチケ
・楽天
Q-pitch特集掲載にあたっての「まえがき」
2018年は、バニラビーンズ、PASSPO☆、ベイビーレイズJAPAN、ベボガ! といった中堅グループの解散が相次ぐなど、アイドル戦国時代と呼ばれた一種のアイドルバブルが完全に終わりを迎えた1年として記憶されることになりそうだ。
そんなアイドル不遇の時代に、“アイドルロック”をテーマに活動する5人組ガールズユニット、Q-pitchの特集をOTOTOYで掲載することになった。
今回の特集を行うにあたって、レーベルであるシブヤテレビジョンの担当者と半年以上に渡りコミュニケーションをとり続けた。どうやったら彼女たちの魅力が伝わるのか、本当にインタヴューをする意味があるのかなど、電話やメールで何回も意見を重ねた。
なかなかいい案が出ない中、初めて彼女たちのライヴをO-nestへ観に行った。
正直大して期待をせずに観たライヴだったが、思ったよりもずっと熱があって心が動くものだった。たむらぱんの作るポップでロックな楽曲を、全力で汗でいっぱいになりながら歌う姿からは、まだ観ぬお客さんに届くであろうポテンシャルが感じられた。ただ、その時点では「もう一回ライヴに足を運びたい!」というところまでは胸を捕まれなかった。
その理由は、もしかしたらメンバー同士、スタッフとの本気の腹を割ったコミュニケーションができていないからなんじゃないか。そんなことを思い、表面的なインタヴューではなく、素直に彼女たちが何を考えているのかを聞く特集にしたいと提案した。レーベル担当者もその案に乗ってくれ、今回のインタヴューはメンバー5人だけで話しやすい環境を整えてくれた。
下記のインタヴューはそういう経緯の中で行われたものだ。正直、まだまだ本音を話しきれていない部分もあるとは感じるが、これがきっかけとなって、メンバー5人で腹をわって話す機会も生まれたと10月15日の定期公演後の挨拶で教えてくれた。
そうしたメンバー同士のコミュニケーションを経て臨んだライヴ映像をOTOTOY限定で公開する。その動画とあわせて、5人へのインタヴューをお読みいただけたら幸いだ。
OTOTOYディレクター : 西澤裕郎
新曲「Just say No.1」のライヴ映像をOTOTOY限定公開!!
Q-pitch『Just say No.1』(LIVE映像:20181015 定期公演vol.6)Q-pitch『Just say No.1』(LIVE映像:20181015 定期公演vol.6)
INTERVIEW : Q-pitch

2016年10月13日にデビューして以来、ちょうど2年間活動を行ってきたガールズ・ユニットQ-pitch。アイドル界における知名度は、正直言ってまだまだ高くない。現在「アイドルロック」をテーマとして5人組で活動中だが、ここに至るまでの過程は決して平坦ではなかったようだ。メンバーの脱退、加入、そして脱退。さらに度重なる路線変更。インタヴュー中の発言にもあるように、グループ名の由来である「アイドル街道を急ピッチで駆け上がる」にはあまりにも険しかった2年間の道のりを、躓いたり転んだりしながら上がって行こうともがいてきたのであろう彼女たちは、2018年11月13日(火)に過去最大規模の会場となるTSUTAYA O-WESTにてワンマン・ライヴを敢行する。今、5人のメンバーたちはどんな想いを抱えて、この日に向かって行こうとしているのだろうか。デビュー当時から作詞作曲を手掛けるたむらぱんのQ-pitchへの愛情が伝わってくるアツい新曲「Just say No.1」にメンバーの心境を重ね合わせながら、じっくり読んでほしい。
インタヴュー&文 : 岡本貴之
写真 : 大橋祐希
「うちら、急ピッチで駆け上がってないよね?」って
──今日は、みなさんがどのような想いを持ってQ-pitchのメンバーとして活動しているのか、本音に迫りたいと思います。よろしくおねがいします!
一同 : よろしくおねがいします!!
──最初に教えて欲しいんですけど、Q-pitchというグループ名の由来はなんですか?
田山せかい(以下、田山) : もともとは「アイドル街道を急ピッチで駆け上がろう」っていうキャッチフレーズを掲げて、Q-pitchというグループ名になったんです。

榎本あやせ(以下、榎本) : そうなんです、最初は。
──最初は、というと?
榎本 : デビューして1年半くらい、大きいフェスやライヴの場で「アイドル街道を急ピッチで駆け上がる」っていう紹介の仕方をしていたんですけど、1年半も経っているし「うちら、急ピッチで駆け上がってないよね?」ってことに気づいて。
──みなさんの体感としては、急ピッチで駆け上がれてない?
榎本 : 表向きは、街頭ビジョンとか普通は出ることができないものに出させていただいたり、大きなフェスに出させてもらったけど、それが結果として繋がってきたかといえばそうじゃないのかなって。
田山 : 事務所スタッフさんが用意してくれた舞台に、私たちがついていけていないなって。
──運営の人たちの期待に応えられていない?
一同 : (口々に)応えられてないですね。
──どんなときにそう感じるんですか。

榎本 : 集客もそうだし、ライヴ・イベントに出たときの反響もですね。ライヴに出た後にTwitterで検索しても、他のアイドルグループさんよりツイートされている数が圧倒的に少ない。あと、私たちの前のアイドルグループさんのお客さんが、うちらの出番になると帰っていく姿を見ながらステージに出て行ったときは結構しんどかったですね。〈TIF〉(TOKYO IDOL FESTIVAL )のときとか。今年は「DOLL FACTORY」っていう大きめのステージに立たせてもらって、不安もあったけど期待も込めて挑んだけど、やっぱり悔しい結果になったというか、そこでファンがついたっていう実感もないまま終わっちゃって。
田山 : 初めて観た人のハートを一発で掴めてないなって。
──10月15日に初披露される新曲「Just say No.1」を含めて、本当に良い曲ばかりだと思うんですよ。その分、運営の方々もすごく期待していると思うし、「もっと駆け上がってほしい」という願いを込めて試行錯誤しながら現在に至っていると思うのですが、デビュー当時とは違う「アイドルロック」路線について、みなさんはどう受け止めて活動しているんですか。特に初期メンバー3人にとっては大きな変化だと思うのですが。
田山 : 私が一番、このコンセプトについていけないんじゃないかと思っていて。今までずっとカワイイ系を担当していたというか、そういう楽曲をやっていて、踊り方もそっちの路線でしか研究してなくて。だから正直言って「これは無理だ」って思いました。みんなに迷惑をかけるから、今辞めるべきだと思いました。でも、そのときに……(涙)。
槙田あや(以下、槙田) : これからの方向性についてのミーティングがあったんです。すごく分厚い資料を渡されてスクリーン上に「これからの計画」って映し出されて、プレゼンみたいな感じで、お話を聞いたんです。
田山 : スタッフさんに「自分がやりたいことだけやっていたら、それはお遊びだ。どっちもできるのがプロだし、売れたらやりたいことをやればいい」って言われて「確かに…」と思って(笑)。その言葉がなかったら、私は本当に辞めていました。だからスタッフさんにはすごく感謝しています。
──そこまで悩むくらい、自分ができる路線じゃないと思った?
田山 : 絶対無理だと思いました。それができたら楽しいんだろうなとは思ってはいたんですよ。BiSHさんみたいに、たくさんのお客さんの前で格好いいステージを自分たちもできたらなって。でも、さらけ出すのが恥ずかしくて。「つらかったんだよ」っていう歌詞があっても、ステージ上で裏側のつらい顔とかを見せたくなくて。それは、私のプライドだったのかもしれないんですけど、そういうことがずっとあって。
──自分をさらけ出すロック路線は無理なんじゃないかと。
田山 : そうです。でも、それができたら気持ちいいんだろうなって。しかも、今の時代はそっちじゃないと上手くいかないのかなっていうのもあったので。今はそれを自分に言い聞かせてやってますね。
やっと1つのものに向かってできるようになってきた
──今田山さんが話してくれたような思いを、みんなで語り合ったりする機会ってこれまであったんですか。
榎本 : 全員では、ないですね。
──リーダーの槙田さんがみんなを集めて話したりしない?
槙田 : とくにはないんですけど、私たちが勝手に決められることはないので、直談判じゃないですけど、みんながそれぞれの意見を運営さんとかに話して、そこで運営さんたちが話し合った結果を私たちにバックしてくれてると思うので。今はそういうやり方です。

──槙田さんは、今のロックアイドル路線をどう思ってますか。
槙田 : 最初は、新メンバーが入って6人になった4月に、カワイイ系の路線になったんですよ。それはそれで順応していかなきゃっていう思いはあったんですけど、またこういう風に変わって。全員戸惑いもあったと思うんですけど、5人になってようやく落ち着いて、やっと1つのものに向かってできるようになってきた。それぞれが新しいものにも慣れてきて、こっちの路線で良かったんだなって思うようになりました。私はどちからかというとどういう方向性にも対応できる人間だと思っているので(笑)。あんまりへんなこだわりはないです。言われたことを頑張って行こうと思うので。
──榎本さんは今の路線をどう受け止めて活動しているのでしょうか。
榎本 : 私はせかいとは真逆で、この路線に変わって自分的にやりやすくなったというか。さっき言ったカワイイ系になったとき、自分でも似合わなすぎてすごく違和感があったんですよ。でも、メンバーも優しいから「いいじゃん、似合ってるじゃん」って言ってくれて、「よし!」って思ってステージに出たらファンの人に「えっマジで似合わない」とか言われて(笑)。それで「やっぱりかあ…」って苦しんだ時期があってからアイドルロックの方向性になったので、やりやすくなったし、自分の良さを出せるのかなとは思っています。
──これまで結構短めのスパンで変化している印象ですけど、なぜ変わらないといけないのか、運営さんからその都度どう説明されているんですか。
田山 : 途中で、運営体制が変わったんですけど、運営さんがベイビーレイズJAPANさんが好きなんですよ。それで、グラフみたいなものを見せられたんです。
伊藤りせ(以下、伊藤) : 「カワイイ系 カッコイイ系 電子系 生音系」みたいな感じで。

田山 : 例えばベイビーレイズJAPANさんとか、まねきケチャさんとかを例に出して、「こういうライヴを観ている方が俺は楽しい」っていう意見とか
榎本 : 実際、自分たちのダンスも歌もレベルが上がってきているし、目指すなら本格的なところを目指そうよっていうので、そういう風に変わって行ったというのもあります。
──新メンバーのお2人は、入った直後にガラッとグループの色が変わったわけですけど、どう思いましたか。
菅谷あかね(以下、菅谷) : カッコイイ方向性に行きますって言われたときは、嬉しかったし、もっと頑張ろうって思えました。私はあやさんと一緒で、カワイイ路線で行くのも激しい路線で行くのも、「これをやりなさい」って言われたことをやろうって決めてたので、全然良かったんですけど、カッコイイライヴというのは圧倒されるので、この路線で良かったなって思います。

──伊藤さんはいかがですか? もともとご自分ではアイドル路線ではない活動をしてきたそうですが。
伊藤 : 私が入る前が正統派アイドルっていう感じの制服っぽい衣装だったんですけど、一回めちゃくちゃ露出多めの超ミニスカートのカワイイ系になったんですよ。抵抗はなかったんですけど「このグループはどこを目指しているんだろう?」って少し不安にはなりましたね(笑)。正統派からカワイイ系になって、そこから1ヶ月くらい経ってロック系になったので。ロックは好きなので、今はそれで良かったなって思います。
この5人に出会って、起爆剤が5人揃った
──11月13日(火)にはTSUTAYA O-WESTで過去最大キャパのワンマン・ライヴが控えているわけですが、一致団結して「こういうグループを目指そう」みたいなものはありますか?
榎本 : 全員での目標を話すような機会を自分たちで作れていなくて。夢に関して「アイドルがみんな目指しているから武道館で」みたいな漠然としたところがあったんです。でも、それを今みんなで統一させたいねって言っていて、近々そのミーティングをするつもりです。
田山 : 絶対、このままでいいと思ってるメンバーは一人もいないので。会社が「やめろ」って言ったらやめなきゃいけないし、どうにもできない状況だから、とりあえず11月13日のワンマンがメドっていう話しはされていて。売れなかったら「何してたの?」って、自分たちでも思うし。だから、かなり危機感はあります。

──「Just say No.1」は、心境が伝わってきてグッと胸に迫ってくる良い曲ですよね。きっとたむらぱんさんが、今のグループの状況を踏まえて歌にしてくれたんだと思いますけど、たむらぱんさんも、Q-pitchにすごく思い入れがあるんじゃないでしょうか。そうじゃないとこんな曲は書けないんじゃないかなって。
槙田 : たむらぱんさんは、活動1年くらいの頃から、徐々に私たちの環境とか、気持ちを汲んだ曲を書いてくださっていて。「しゃらら」っていう、7人から新しくなるときの曲とかもありました。私たちのことを思って書いてくれるようになったのがすごく嬉しかったし、もっと頑張らなきゃいけないなって。
榎本 : 5人になってロック路線になって、運営さんも力を注いでくれていて、メンバーがグッと固まったときがあったんですよ。そのときは、「絶対S」(デビューアルバム『Q-PitchでGO!!』収録)という曲のAメロがそのときの状況に合いすぎてて、自分で歌っているのにスッと入ってきて感情が高まるみたいな感じで。ライヴごとに、そのときに感じていることで歌詞の入ってくる場所も違ってきたので、表現の幅が広がりましたね。
──ステージに上がる気持ちも変わってきたんですね。
田山 : 私、ずっとこういう人(上に手を上昇させながら)なんですよ。みんながテンション落ちてるときも気にせずにバーンって行ってるタイプなんです(笑)。悩むことも、もちろんありますけど、そこを切り替えてこそアイドルじゃないかっていうのが自分の中にあるので。ライヴをしていると「本当に生きてる」っていう感じがするんです。この5人に出会って、起爆剤が5人揃った、みたいな。なんか、上手く伝わらないと思うんですけど(笑)。
──この5人だからこそ、自分も今やれている?
田山 : この5人が、友だちとして良いとかではなくて。でも単なる仕事仲間かって言ったら違うし、でも家族かっていうとそうじゃないんですよ。

榎本 : たぶん、それはみんな同じなんじゃないかなって思います。友だちでもないし、他人でもないし。
田山 : でも、ライバルとも違うよね。
榎本 : お互い夢を持って頑張れる戦友っていうか。なんだろうね?
田山 : なんか、ガソリンっていうか。違う種類のガソリンがあって色んな方面に走れるみたいな感じ。
菅谷 : ドラゴンボールの玉みたいな。7つじゃないけど、5つ集まったらバーンって(笑)。
来てくれた目の前の1人1人に何かしら感情を抱いてもらいたい

──それくらい、個人個人がQ-pitchに力を持ち寄って集まっている感じになってきたということですかね。では、11月13日(火) TSUTAYA O-WESTでのワンマン・ライヴ『Q-pitch 生誕祭 〜2nd Anniversary〜』への意気込みを聞かせてください。
田山 : 私は頭の中で勝手にQ-pitchの第1章、第2章ってつけているんですけど、その新しい章のはじまりなのかなって思っていて。Q-pitchの完成形って言うと今のライヴを観ている人たちに失礼かもしれないですけど、時間をかけて完成するものもあると思っていて。私が他のアーティストさんのライヴを観たときに、「私も頑張ってるからあなたも頑張りなさいよ」って言われている気がするんですよ。それを、みんなにも思って欲しいなって。もう「恥ずかしい」とかはないので、自分を素直に積み隠さず、ステージはそういう場所だと思ってやれたらいいなって思います。
槙田 : メンバーは変わっていますけど、2年間積み重ねてきたものをそこで全部出したいし、できれば7人時代から観ている人にも「今のQ-pitchはこうなったんだよ」「これが私たちだ!」っていう思いを自信を持ってぶつけたいです。メンバーが抜けてからライヴを観に来なくなっちゃった人たちがちょっとでも後悔するようなライヴを観せたいです。それと、普段のライヴで私たちを初めて観る人たちもいると思うで、そこで手を抜いていたらワンマンにも来てもらえないと思うので、1回1回のライヴを頑張って、11月にはずっとQ-pitchを観てきたファンの方たち全員が「Q-pitchを応援してきて良かった」と思ってもらえるように、日頃から頑張りたいです。
榎本 : 表面的なことを言うと、何人くらいお客さんが来たとか数字が出るわけじゃないですか? WESTをパンパンにしたいという思いもあるし、この機会にQ-pitchを観て欲しいという気持ちがあるんですけど、来てくれた目の前の1人1人に何かしら感情を抱いてもらいたいです。頑張ろうでもいいし、バラード曲だったら、共感できると悲しいとか、何でもいいので何かしらの心情の変化を起こすようなライヴをしたいです。1人残らず、そういう風に思ってもらえるライヴができれば、絶対どこかで繋がってくると思うし、目の前の人に絶対満足してもらえるライヴにするために、1つ1つの表情とか、色んな人の気持ちとかを聞いて歌詞と照らし合わせて、深みを増したパフォーマンスができればいいなと思っています。

菅谷 : 加入して初のワンマン・ライヴになるので、楽しみと不安が両方入り混じっている感じなんですけど、正直不安の方が大きくて。今の状況だと厳しいのも現実だし、だけどここがゴールじゃないし「このワンマン・ライヴがあったからこそ、今ここに立てているね」って、将来的に大きなステージに立てたときに言えたら良いなって思います。来てくださったお客さん1人1人が、Q-pitchをもっと色んな人に知って欲しいって思ってもらえたり「Q-pitchのライヴがあるから頑張れる」って思ってもらえるライヴにしたいです。
伊藤 : 私は今、ワンマン・ライヴの日まで、毎朝8時から1時間くらいshowroomで「カウントダウン配信」をやってるんです。ちょっとずつでもライヴに来てくれる人が増えたり知らない人にQ-pitchを知ってもらえるかなって思っていたんですけど、現実は甘くないなっていうのが最近わかって。どうやったら、お金を払ってWESTに400人来てくれるのかなっていうことを最近考えています。ファンの人たちには今までで一番良いライヴだったって言ってもらいたいし、初めて観た人には「Q-pitchって良いグループなんだね」って思ってもらいたい。ワンマンが終わっても、次のライヴにいっぱいお客さんが来てくれるような「伝説のライヴ」みたいな心に残るライヴにしたいので、あと1ヶ月少しを、自分なりのベストを尽くしてやりたいと思います。
Q-pitch、全員インタヴューを終えて
同じコスチュームに身を包んでいると、グループとしての統一感は出るものの、逆に個々の魅力が目立たなくなることもある。
今回、私服で取材場所に集まった彼女たちには、それぞれが持つ魅力を感じることができた。ぶっちゃけ、「アー写より全然良いじゃん!」と思ってしまった。インタヴューで話してくれた内容も、私服同様1人ひとりの主張がしっかりとあった。そうした個人の主張を、グループの魅力として昇華するのが、アイドルグループだ。取材を通して思ったのは、今の5人はまだ1人ひとりの集まりであって、Q-pitchとしてのアイデンティティがまだ見つけられていないということだった。
ただ、後日ライヴを観て感じたのは、その“Q-pitchとは何か?”を5人で模索しながら駆け上がろうとしている様”が、今の彼女たちを輝かせているということだ。危機を乗り越えて1つになろうとしている人の集まりほど美しく魅力的なものはない。
そして、彼女たちには最大の武器がある。それは、たむらぱんが手掛けている楽曲である。「Own」「GGG」「絶対S」「ダンスでも」等、激しくも切ないメロディからキュートなポップスまで。特に、最新曲「Just say No.1」に描かれた、世界は今の彼女たちの心境を重ね合わせて感情移入せざるを得ない。こんな良い曲を自分たちのために書いてもらえて歌える彼女たちは、幸せものだ。5人の気持ちを1つにしてQ-pitchとして等身大のドラマを見せることで、今度は多くの人に感動と幸せを与えてほしい。今の彼女たちなら、きっとそれができるはずだ。
2018年11月13日(火)@TSUTAYA O-WEST〈Q-pitch 生誕祭 〜2nd Anniversary〜〉を、大いに期待して見届けたいと思う。頑張れ、Q-pitch。
岡本貴之
結成2周年で臨むQ-pitch、覚悟のワンマン
Q-pitch 生誕祭 〜2nd Anniversary〜
2018年11月13日(火)@TSUTAYA O-WEST
時間 : OPEN 18:30 / START 19:30
料金 : 前売り 2,000円 / 当日券未定(チケット別途ドリンク代)
会場販売 : 7月9日(月)定期公演より順次出演ライヴ物販にて販売!
※物販にてご購入頂いた方には、11月13日(火)当日の入り口にて、この日に発表する新曲のメンバー全員のサイン入りダウンロードカードの引換券をプレゼント!
一般発売 : 2018年9月8日(土)
・チケットぴあ
・e+(スマチケ有り)
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PROFILE
Q-pitch

「アイドルロック」をテーマに活動する5人組のガールズ・ユニット。可愛いだけのステージではなく、感情むき出しのパフォーマンスで、「人の心を揺さぶる」ライヴが話題。会場全体で、一緒に歌い、一緒に踊る、そんな「熱い」ライヴを行う彼女達の〝急ピッチ〟な展開に注目! 楽曲は全曲たむらぱん(田村歩美)が提供。