22/7、第二章を締めくくる、多彩なアルバム「ABC予想」──新メンバーを迎えて進む、ナナニジの無限の可能性

秋元康総合プロデュースのデジタル声優アイドルプロジェクト、22/7(ナナブンノニジュウニ。通称・ナナニジ)が数学の難問「ABC予想」を冠した新アルバムをリリースした。今作には、新たな作家陣の広がりや、新曲3曲に宿る挑戦が宿っている。今回はメンバーの天城サリーと望月りのにインタビューを実施。アルバムの話のほか、新メンバーオーディションをめぐる気持ちについて、語ってもらった。
ナナニジ第二章を締めくくる、3rdアルバム
INTERVIEW : 22/7

「予想を超え続ける」。それは今の22/7を表すキーワードかもしれない。舞台で見せた奮闘に驚き、曲に込められた強さや優しさに胸を熱くし、新メンバーオーディションの“覚悟”を真正面から受け止める。望月りのと天城サリーの言葉からは、変わりゆく22/7と変わらない22/7、その両方が映し出されていた。
インタヴュー&文 : ニシダケン
撮影 : MANAMI
予想を超えたなにかを後輩が生んでましたね
──12月10日には、アルバム「ABC予想」がリリースされましたね。不思議なタイトルですね。
望月りの: この「ABC予想」は数学の超難問の名前からきていて、簡単には予想できない、“無限の可能性”が込められているそうなんです。また数学…だなって思いました。
天城サリー:私たちの「22/7」というグループ名も数学の円周率の近似値からきていて、今回のアルバムのタイトルとも近い意味合いがあると思うんです。長いこと活動してきましたけど、総合プロデューサーである秋元(康)先生が私たちに感じているものが、ずっとデビュー当時から変わらないんだなって思えました。すごく嬉しかったです。私たちは、まだまだ無限の可能性のグループですね。
──今回の「ABC予想」にちなんで、最近の活動で予想外のことはありましたか?
望月:今年初めて歌劇「千本桜」という舞台に天城さん、河瀬(詩)さんと出させていただいたんですけど、その中でソロで一曲歌う場面があったんです。スタッフさんやファンの方やメンバーにも「すごかった」と褒めてもらえて、そこに予想を超えた何かが生まれたんじゃないかなと思いました。

──なぜ予想を超えられたと思いますか?
望月:自分の可能性を諦めずに努力できたからだと思います。歌うことが大好きで、それだけは負けないぞって、ナナニジのオーディションを受けた時から思っていたんです。いただいた機会を絶対無駄にしないように取り組んだからかなと。
天城: 舞台には私も一緒に出させていただいたんですけど、後輩2人(河瀬と望月)がいて、私が座長だったので「ふたりを守らなきゃ」って気を引き締めていたんですよ。でもふたりの方が、私よりコミュニケーションが上手で、それが予想外でした(笑)。
望月:そんなことないですよ(笑)。
天城: いやいや! 他の共演者の方を呼ぶときに、私はいまだに苗字に“さん”付けなんですけど、ふたりがいつの間にかあだ名で呼んでいた時は、「いつそんなに仲良くなったの!?」ってなって。自分もそういうことができるタイプだと思ってたのに、現場に行ったら「私、コミュニケーション力なさすぎ!」って(笑)。予想を超えたなにかを後輩が生んでましたね。本当に頼もしかったですよ。
──今回のアルバム「ABC予想」について予想外だったことは?
天城:今回は秋元先生以外の方の作詞が取り入れられたのは予想外でした。前作のシングル「あなたでなくちゃ」に収録されていた「22/7」の作詞・作曲をShoichiro Tokoさんが手掛けてくれたんですけど、Tokoさんはナナニジのライブにもよく来てくれていて、私たちのことをよくわかっているんです。今作だと、「箱庭の世界」の歌詞も書いてもらったんですけど、ナナニジのテイストがすごくあって、しっくり来る曲でした。これは新しいナナニジというより、皆さんが好きなナナニジがそこにある、という感じです。やっぱりナナニジをわかってくださる方が書いたからこそ、そうなったんだなと思いました。




































































































































































































































































































































