【紫陽花は降らない リレーインタビュー】──チャンスを掴んだ、花谷杏菜の覚悟と努力

新たなステージへ向けて努力を続けている、アイドル・グループ、「紫陽花は降らない」(通称:あじふらい)のソロ・インタビューシリーズ。その第4弾に登場したのは、花谷杏菜。アイドルとして活動するのは、今回がはじめてという彼女。その熱い情熱と覚悟に迫りました。現在開催中の〈Free Live Tour 2025「夏に揺れる」も残すところ、愛知&東京のみです。ぜひチェックを!
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INTERVIEW : 花谷杏菜(紫陽花は降らない)

美容専門学校に通っていたという花谷杏菜は、一見すると落ち着いた雰囲気をまとっている。でもその内側には、「何度落ちても諦めなかった」熱い情熱が宿っていた。アイドル経験ゼロから「紫陽花は降らない」のメンバーに選ばれた彼女は、歌への苦手意識を乗り越えようと、担当パートを毎日切り出して練習を続けている。「3年後にはグループを引っ張る存在になりたい」──その言葉の裏にある覚悟と努力を、じっくりと聞いた。
インタヴュー&文 : ニシダケン
撮影 :大橋祐希
あじふらいでアイドルになっていなかったら、諦めて就職していた
──花谷さんはアイドル活動をするのが、このグループが初めてなんですよね?
花⾕杏菜(以下、花⾕):はい、未経験から入りました。
──もともとアイドルは好きだったんですか?
花⾕:小学生のときから乃木坂46さんが好きで、そのときに憧れを持ち始めたのがきっかけで、ずっとアイドルになりたいと思ってました。今は卒業されてしまったんですけど、白石麻衣さんがとても好きでした。お顔立ちもすごくきれいで、お姉さん系のアイドルが好きだったんですけど、見た目はすごく落ち着いてるのに、内面はちょっとおちゃらけた少年っぽさもあって、そのギャップがすごく好きでした。
──他にも好きなアイドルいましたか?
花⾕:坂道グループさんは学生時代によく聴いてましたし、ハロプロさんやスターダストさんのアイドルも今でもよく聴いてます。
──今の推しは誰ですか?
花⾕:ハロプロさんだと、OCHA NORMAの米村姫良々さんです。研修生時代から見ていたので、今の活躍はすごいなって思ってます。スターダストさんだと、ときめき♡宣伝部の菅田愛貴さんですね。同じ黄色担当なんです。それから今のukkaさん(元・桜エビ〜ず)の楽曲が好きで、よく聴いてました。

──アイドルとして活動し始めた今も、アイドル好きは続いてるんですね。
花⾕:はい、今でもすごく好きです。最近はAsIsさんやSCRAMBLE SMILEさんが好きです。自分のファンの方が好きで、それがきっかけで聴くようになったんです。何度か対バンさせていただいてます。でも見てるだけで、声をかけられなくて……。今度こそ言いたいなって思ってます。
──パッと声かけに行けるタイプではないんですか?
花⾕:そうですね、結構人見知りなんです。
──じゃあちょっとヒストリーを振り返ってみましょう。幼少期はどんな子でした?
花⾕:小学生の頃は人前に出るのが好きだったんですけど、中学生くらいから性格が変わって、だんだん内気になっていきました。特にこれといったきっかけはないんですけど、小学校までは明るかったのに、中学でおとなしくなっていきました。
──部活はやってました?
花⾕:最初は女子バレー部に入ったんですけど、3ヶ月で辞めてしまって、そこからは3年間ずっと美術部でした。
──アイドルへの夢は、中学生の時からずっとあったんですか?
花⾕:はい。オーディションも受けてました。最初の頃は「絶対なるぞ!」って気持ちで、自信もありました。坂道さんもハロプロさんもスターダストさんも他にもいろいろ応募しました。でも書類で落ちることが大半でした。
──けっこう落ち続けてきたんですね。
花⾕:はい、何十回も落ちました。

──高校時代はどんなタイプでした?
花⾕:目立たないようにしてました。でもアルバイトとかいろいろやってたので、コミュニティは広がったかなと思います。
──どんなバイトをやってたんですか?
花⾕:たい焼き屋さん、ガソリンスタンド、居酒屋、お寿司屋さん、コンビニ、カフェ、食堂の皿洗い、とか。めちゃくちゃ掛け持ちしてました(笑)。
──すごい!スーパーアルバイター高校生だ!接客系が多いですね。
花⾕:人と接するのに慣れておきたかったのと、社会経験になるかなと思って。
──一番思い出深いバイトは?
花⾕:カフェです。個人経営のお店で、店長や先輩方がすごく優しくて。退職するときにサプライズでケーキを用意してくれたんです。
──バイトで身についたことはありますか?
花⾕:面接ですかね。オーディションで志望動機とかを自然に話せるようになったのは、バイトをたくさんやったおかげです。
──高校時代もオーディションは受けてたんですか?
花⾕:はい。ネットで「アイドル オーディション」とか毎日のように調べて、自分の理想に近い募集があったら応募してました。でもずっと落ちていて…。坂道の合同オーディションに落ちたときはさすがに折れました。初めて会場審査まで行けたんですけど、周りがあまりにも可愛い子たちばかりで……現実を突きつけられた感じでした。
──そんな経験を経て、いま夢が叶っているわけですよね。
花⾕:そうなんです。実は加入前にも他のオーディションを受けていて、それが初めて最終審査まで行けたやつだったんです。でもそれが落ちてしまって……。あじふらいでアイドルになっていなかったら、諦めて就職していたと思います。
