SOMOSOMOが7人でたどり着いた、その答え──〈5th Anniversary ONE MAN LIVE 「ANSWER」〉
"全身全霊ではしゃぎ倒す"をコンセプトに活動するアイドル・グループ、SOMOSOMO。その活動5周年を記念した〈5th Anniversary ONE MAN LIVE 「ANSWER」〉が、2024年7月26日、〈渋谷QUATTRO〉にて開催された。感動と熱狂に包まれながら、彼女たちの明るい未来を予感させた、そのライヴの模様をお届けします!
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REPORT : SOMOSOMO〈5th Anniversary ONE MAN LIVE 「ANSWER」〉
取材・文 : 西田健
撮影 : 泉 健也、白石 達也
SOMOSOMOの7人が、さまざまな冒険を経て手に入れたものとは、いったいなんだったのか。「ANSWER」と銘打たれた5th Anniversary ONE MAN LIVEには、その答えが確かにあった。
結成から5年。SOMOSMOは幾度のメンバーチェンジや、所属事務所からのグループごとの独立、4人での再出発。さらにこの1年は、3人の新たなメンバーを迎え、Zeppでのライヴなど、精力的な活動を行ってきた。時には不安なことも、過酷な状況でのライヴも行いながら、彼女たちは前を向いて歩んできた。この日のワンマンライヴに懸ける想いは、これまでとはまた違う大きなものだったに違いない。
ライヴは、会場横のスクリーンに映し出された映像からスタート。ここでは、メンバーが7人になってからこれまでの「1年前と現在の変化」について語られる。前回の4周年記念ライヴは、新メンバー3人にとって、加入後2ヶ月という状態でのスタートだったため、そこからの成長と進化を見せる機会でもあるのだ。
映像が終わると、ライヴの幕開けを告げる“SOMO START”が流れ出し「俺たちが!SOMOSOMOだー!!!」という超絶元気な掛け声とともに、メンバーが登場。フロアの熱気を一気を高騰させると、そのままセットリスト1曲目の“無課金ヘイト”へ。続いてコモレビ ヒヨリが歌詞に「SOMOSOMOという居場所に居続けたい」という想いを込めた“continue”、さらに“TAnGlers”へと繋ぎ、グループの持ち味であるポップでロックなナンバーを連発していく。SOMOSOMOのライヴには、会場後方に大はしゃぎエリアという、自由に動き回れるエリアが用意されている。そのため、はしゃぎたい人でも、ゆっくり見たい人でも全員が楽しめる。
またSOMOSOMOのパフォーマンスは、ライヴ中の表情がとにかく素晴らしい。シリアスな曲では鬼気迫るように、ネガティヴな歌詞では悲しそうな顔を見せ、そしてポップな曲では弾けるような笑顔を届ける。SOMOSOMOは「全身全霊ではしゃぎ倒す」というコンセプトを掲げ続けてきたが、表情も含めて全身全霊なのだと思う。そしてそれはまさにライヴに来たからこそわかる部分でもある。
MCを挟み、次のブロックはシャンシャン マイが作詞を担当したロック・チューン“僕は僕”でスタート。続くトマラナイ チヒロ作詞の超展開チップ・チューン“ハロー明⽇へ”へと繋ぎ、SOMOSOMOの新たな魅力を提示していく。SOMOSMOはメンバーが作詞を担当していることが、特徴的なグループ。だからこそ、彼女たちが発する言葉ひとつひとつに想いが込められ、熱量の高いパフォーマンスができるのだ。
この日のライヴにおいてかなり重要な役割を果たしていたのが、ステージに中央に置かれたお立ち台の存在である。通常のアイドルのライヴでは、左右に置かれ、客席をポップに煽るタイミングで使われることの多いお立ち台だが、SOMOSOMOではそこに立ったメンバーにスポットを当て、その輝きを増幅させることに成功していた。その堂々たる立ち姿には、SOMOSOMOというグループがこれまで培ってきた、パフォーマンスへの情熱を感じさせた。
ライヴの勢いはさらに加速する。トマラナイ チヒロの「SOMOSOMOといえばあの曲ですよねー!?」とのコメントからスタートした“ペラペLOVE”では、曲紹介の時点で大歓声が上がり、ファンのヴォルテージはMAXに。その後も、ポップな“必殺!ばっきゅんアンセム”、ザ・キラー・チューンな“ノンフィクションガールズ”、ロックな“bullet through!!!!!!!”、さらに4つ打ちのビートで踊らせるダンス・チューン“必然性ユートピア”など様々なジャンルの楽曲をフロアに浴びせる。こういったバラエティーに富んだ楽曲でライヴができるのも、この5年という歴史が築き上げてきたSOMOSOMOの強みだと感じた。
次のMCでは、メンバーひとりひとりが今日のライヴを迎えたことへの、感謝の言葉を述べていく。それぞれがポジティヴな言葉を紡いでいたのが印象的だった。なかでも特に心に響いたアルティメット ミキの言葉をここに掲載する。
「私はアイドルを続けていく上で、なんで売れなきゃいけないんだろうって思っていたんですけど、(その理由が)わかりました。みんなを幸せにしなきゃいけないからです。SOMOSOMOは私がいたから始まったんです。でも自分的にはこんなに長く続くとは思ってなくて、最初は巻き込んでごめんねっていう気持ちもあったんです。みんなが、“もしSOMOSOMOじゃなかったら?”という場合の幸せっていうのもいくらでもあるかもしれない。でも私と同じようにきっとメンバーも、そして何より皆さんもSOMOSOMOがあるおかげで生き生きと生きてられるし、楽しいって心から思える日があるんじゃないかなって思ってます。だから自分が始めた物語に着いてきてくれた、メンバー、運営さん、関係者、アイドルの仲間、ここに集まってくれた人、そんなみんなを途中で悲しませたり、バッドエンドとか途中で終わるのは嫌だ!って思ってます。私はSOMOSOMOが人生だから、人生終わりたくないし、 6年目、7年目も頑張りたいと思ってます。自分にはみんなを幸せにする使命があると思ってます。みんなの人生を背負って、SOMOSOMOとしてアイドルしていきたいと思ってます。これからもよろしく!」
ライヴはここから後半戦。SOMOSOMOがこの7人ではじめてリリースした“無色透明”を披露すると、会場全体がエモーショナルな空気に包まれた。さらにメンバーは“タマシイリリシズム”、“七変花”、“blossom”を立て続けにパフォーマンスし、7人にしか出せない個性を発揮していく。今回のライヴは演出に関して言えば、冒頭こそ映像が用意されていたものの、それ以外は照明のみ、というかなりのストロングスタイル。小細工一切なしで生身でぶつかり、それでもお客さんを満足させてやるという気持ちがビシバシと伝わってきた。今後煌びやかなセットが組まれたステージに立ったとしても、そのスピリットは今後も変わらないだろう。
激烈ポップな“メロディー♪”、ポジティヴなメッセージを込めた“Go my 人生!”でフロアをさらに盛り上げたあとのMCコーナーには、プロデューサーのさかいがステージへ登場。ここでは、これからの5ヶ月連続リリースとそれに関わるワンマンライヴ、そして2月にLIQUIDROOMでのワンマンライヴが開催されることが発表された。ちなみに、LIQUIDROOMという会場は、先輩メンバー4人でやり遂げた、SOMOSOMO 3rd ANNIVERSARY TOUR "Origin" のファイナル公演の場所。この場所に再び7人で立つことには、グループとしても大きな意味があるのだ。
新たな目標を見据え、披露された次の曲は、前回のLIQUIDROOM公演で初披露された楽曲“クレマチス”。ゴゴノ コトコが作詞を担当し、SOMOSOMOにとって重要な楽曲を丁寧に大事に歌い上げる。そこからライヴはクライマックスへ。メンバー7人全員で歌詞を書いた“QUEST”、そして、“You are RIDER”へと繋ぎ、最後はアルティメット ミキが「自分自身への応援歌」をテーマに書いた“マイエール!”を最大級の笑顔でパフォーマンス。こうしてSOMOSOMO の5th Anniversary ONE MAN LIVE「ANSWER」は大団円で幕を閉じた。
冒頭に戻るが、SOMOSOMOの7人が、たどりついた答えとはいったいなんだったのか。それはきっと「いまの7人のメンバーで多くの人を笑顔にしていく」ことだったのだと思う。もちろんそれは、アルティメット ミキが言うようにこれまで着いてきてくれた人への恩返しの気持ちも、これから出会う人たちへの気持ちも込められているだろう。
この日のライヴを目撃した人なら、SOMOSOMOがいまグループとしてかなり良い状態にあることは、きっとわかるはず。最高の7人となったいま、SOMOSOMOはまだまだこれから大きくなる。そんな予感を感じさせるステージだった。
5th Anniversary ONE MAN LIVE 「ANSWER」セットリスト
M1.SOMO START
M2.無課金ヘイト
M3.continue
M4.TAnGlers
M5.僕は僕
M6.ハロー明日へ
M7.ペラペLOVE
M8.必殺!ばっきゅんアンセム
M9.ノンフィクションガールズ
M10.bullet through!!!!!!!
M11.必然性ユートピア
M12.無色透明
M13.タマシイリリシズム
M14.七変花
M15.blossom
M16.メロディー♪
M17. Go my 人生!
M18.クレマチス
M19.QUEST
M20.You are RIDER
M21.マイエール!
SOMOSOMOの音源、配信中!
LIVE INFORMATION
SOMOSOMO結成5周年記念ワンマン 「ANSWER in NAGOYA」
2024/08/03(土)
新栄シャングリラ
五ヶ月連続リリース新曲発表ワンコイン単独
8/28 (目) NAKANO heavy sick ZERO | Ticket 50
9/23 (月祝) SHINJUKU head power | Ticket 70
10/16 (水) SHINJUKU Science | Ticket 100
11/19 (火) SHIBUYA DIVE | Ticket 130
12/? (?) Coming soon... | Ticket?
恵比寿LIQUIDROOMワンマンライヴ決定
2025/02/26(水)
恵比寿LIQUIDROOM
OPEN 18:00 START 19:00
詳細はこちら
https://somosomo.bitfan.id/schedules
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