OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.95
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
2020年のシネマ・ミュージック
星もつけずに、特にレヴューも書かないでただただ映画館で観た映画の記録だけをし続けている自分のfilmarks。昨年は50本くらい映画館に通って見ていたのだけど、今年はめっきり減ってしまったことに愕然としてしまった。
4月の緊急事態宣言以降、全然映画観に行けなかったのだけど、6月頃に下北沢の映画館トリウッドでひとつずつ席を開けて見た「ドロステの果てで僕ら」がとにかく素晴らしかった。最初に流れた出演者のメッセージにも胸を打つものがあった。なんだかすごく元気が出た。こういう映画を映画館で見ることができて本当に良かったと思う。
映画館で観てよかったもので言えば、「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」だ。去年の京アニの事件、そしてコロナ禍と様々なハードルがあったにもかかわらず、公開するところまでたどり着いてくれて本当に感謝の気持ちと尊敬の気持ちが先に出てしまって、オープニングで涙目、そして開始5分で号泣。映画館を出る頃にはマスクがびしょびしょになる程泣いてしまった。
泣いた映画でいえば、「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」と日向坂46のドキュメンタリー映画「3年目のデビュー」でもうボロボロに泣いた。映画のベクトルも、グループとしてのコンセプトもほとんどと言っても違うグループなのだけど、両グループのキャプテンが本当によかった。おそらく僕らでは想像も絶する苦労をしているのだろうと思うし、それでも今トップアイドルとしていられているのはこの2人の力なのだろうと思う。僕にとっては、そういう映画だった。
あとは、映画「mellow」も「his」も素晴らしかった。今泉監督は「his」を観に行った時にたまたま映画館にフラッといらっしゃって、すごく良い人そうだったのを覚えている。「あの頃」、アイドル好きとしてもすごく楽しみなので、これも絶対に映画観で観にいきたいと思っている。
今回は2020年に観た映画の主題歌でプレイリストをまとめた。2021年はどんな映画に出会えるだろうか。難しい状況ではあるけれど、期待をし続けていようと思う。
個人的2020年の映画ベスト10
- 劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
- 僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46
- 3年目のデビュー
- アルプススタンドのはしの方
- ドロステのはてで僕ら
- 初恋
- ミッドサマー
- his
- さよならテレビ
- パラサイト 半地下の家族