超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』──天堂天彦役・橋詰知久&猿川慧役・細田健太が魅せる、新たなストーリー

個性豊かなキャラクター達によるシチュエーション・コメディ発の作品、超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』。YouTube「カリスマofficial Channel」で展開されるボイスドラマを中心に注目を集めており、SNSでは度々トレンド入りするほどの人気ぶり!OTOTOYでは、その魅力をさらに掘り下げるべく、天堂天彦役の橋詰知久と猿川慧役の細田健太にインタヴューを実施。2ndシーズンで見えてきたそれぞれのキャラクターの奥深さや、本日リリースの2ndアルバム『カリスマジャンボリー』の収録曲について、思う存分語っていただきました。
カリスマ、待望のセカンドアルバム!
超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』とは?

音楽原作キャラクター・ラップ・プロジェクト 『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』の開発、運営を手がけるEVIL LINE RECORDSと 株式会社Dazedが立ち上げる二次元キャラクター・コンテンツ。YouTubeで配信される音声ドラマを中心にストーリーが展開。『真のカリスマ』になることを目指して 「カリスマハウス」で共同生活をおくる、個性豊かなキャラクター達によるシチュエーション・コメディ発の作品である。
ストーリー
ここはカリスマハウス。 今日もカリスマな彼らは己の中のカリスマ性を日々見つめている。
が、彼らはまだ『真のカリスマ』には辿り着けていないと言える。故にこうしてカリスマどうしで身を寄せあい、日々カリスマ性を育み、さらなる高み を目指すいわば仮住まいの状態。世間には嘲笑する者もいるだろう。が、 カリスマな彼らにはノーダメージ。むしろそういった逆境を糧にさらなるカリ スマを生成し、見事な『カリスマチャージ』を蓄積させていく。 チャージの先にあるものとは......!?
凡人にはよくわからないと思いますが これはカリスマたちの物語です。
原作:Dazed 松原 秀
音楽製作:EVIL LINE RECORDS
キャラクターデザイン:えびも
アートディレクション:BALCOLONY.
スペシャル・フォトギャラリー
INTERVIEW : 橋詰知久(天堂天彦役)&細田健太(猿川慧役)

超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』。2ndシーズンがスタートして以降、そのストーリーはどんどん深みを増し、さらなる盛り上がりを見せている。『カリスマ』のなにがこんなにも人を惹きつけるのか。それはきっと、キャスト、スタッフも含めた『カリスマ』のチームの力なのだと思う。チーム全員で良いものを作ろうという志で動き、そしてなにより『カリスマ』を楽しんでいる。今回のインタヴューでは、それはビンビンに伝わってきた。
インタヴュー・文 : 西田健
撮影 : MANAMI
演じながら本当にカリスマハウスが恋しくなりましたね(笑)
——超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』。その2ndシーズンが先日終わりを迎えましたね。2ndシーズンに入ってから、さらに様々なところで盛り上がっているような印象を受けました。
前回実施した、橋詰知久(天堂天彦役) &日向朔公(湊大瀬役)のインタヴュー
橋詰知久(以下、橋詰):そうですね。ブーストがかかっているような感じはしますね。
細田健太(以下、細田):周りの人から、ちょっと遠い関係の人まで、「見てるよ」とか「出てるんだ」みたいな声が、明らかに1stシーズンからは増えていると思いますね。高校の同級生の職場の人が見てくれているみたいで、「猿川慧役の細田健太って同級生なの?」って言われたらしいです(笑)。結構僕の周り、7割くらいが天彦推しみたいですよ。
橋詰:ちょっとその話後で詳しく聞かせて(笑)。でも僕の周りはテラさん推しが多いかな。
細田:全体でみたら結構バランスいい気がしますね。

——どのキャラクターもしっかり魅力的ですよね。SNSでも『カリスマ』がトレンドに上がることを度々見かけるようになりました。
細田:ブレイクした回や、生配信があるたびトレンドに入ることが多いです。あとは、「アジアのカリスマ」の回(笑)。生配信は自分が出ていないときも、基本みんなが見ている気がします。その度ハッシュタグつけてポストしたりするので、みんなの『カリスマ』への愛を感じますね。
橋詰:そうそう。気づいたら、みんなちゃんとチェックしてる。でも単純に好きで観ているだけなんですよ。
——チーム感が増してきているんですね。
橋詰:そうですね。ライヴで仲良くなったり、2ndシーズンが始まったあたりから、みんなで飲みに行ったりご飯に行ったりするようになったので、さらに結束力は高まっているのかなと。
細田:みんなで飲みに行くと、今日録ったところの話もお芝居の話もするし、もっと広く「役者とは」みたいな話もします。特に僕は7人の中でもキャリアが浅い方なので、皆さんに勉強させてもらっていますね。脚本の松原秀さんが来てくださるタイミングもあって、親身にアドバイスをしていただけるので、僕からしたら本当に勉強になります。本当にいい人しかいないですよ。
橋詰:たしかに現場に行くのが楽しみって思えるのが『カリスマ』ですね。
細田:大変さや不安に思うことももちろんあるんですけど、そういう気持ちがあっても頼れる人たちがいっぱいいるのは、本当にいい環境だなと思いますね。
橋詰:もちろん楽しいところもありますけど、緊張感や悔しさもありますよね。他のメンバーがこういう引き出しを開けてきた、けど自分は出せていないときは悔しいです。急遽のアドリブもあるので、その瞬間にどれだけ自分の演技の引き出しを見せられるか、みたいなときは緊張感があります。

——なるほど。どういう場面でアドリブを入れているんですか?
細田:実は結構いたるところにあります。
橋詰:立たせる台詞は立たせて、その他はキャラクターを保ちつつ自由にという感じです。特に草薙理解役の山中(真尋)さんのアドリブは本当にすごいです。結構長尺のアドリブなのに、キャラクターそのままで突っ走るんですよ。
細田:山中さんもそうですし、テラ役の大河(元気)さんも引っ張ってくれるのですごいと思いますね。負けてられないなあって。
——2ndシーズンからはストーリーにも動きがありましたよね。
細田:カリスマハウスでシェアハウスするって話だったのに、初っ端から家じゃないんかいっていう(笑)。でもそういう状況を、わかりやすく1話目で提示されたから、こちら側も観る側も分かりやすかったと思います。1話目でみんな外にいて「カリスマハウスに帰りたい」という状態で、その次の「#76 常識人ライフ」で湊大瀬があっち側に行ってしまうというところで、平和な話ではないんだなということが一気にわかるというか。
橋詰:シリアスな路線の部分もあったので、演じながら本当にカリスマハウスが恋しくなりましたね(笑)。あとは“セクシービューティペアのテーマ”や“理解体操”とか、劇中歌にもいろんな遊びもあって、そこはやっていて楽しかったです。1話のために曲をここまで作るんだって。今回の音源にも収録されているので、そこもチェックしてみて欲しいです。
——今回のシーズンでは個人にフィーチャーした回もありました。
細田:1stシーズンは、コメディ要素が強くて単発の話が多かったんですけど、その中でも異質な「#26 訪問者」という回があって。でもそこでは説明されないまま終わっているんです。そして、2ndシーズンに入ってようやく猿川の故郷の話になるんですよね。どうしてこういう人間になったのかがだんだん分かってきて、猿川の人格形成の過程が理解できたのは2ndシーズンの大きな意義だったと思います。
橋詰:僕が演じる天彦の実家に行く回も2ndシーズンではありました。お母様と父彦が出てくるところで、1つ壁を乗り越えたんだなと思います。でもやっていて思ったのが、両親がいる状態だから、ここまでできることだなと。だから、みんな「お父さん、お母さんはちゃんと愛せよ」って思いましたね。
細田:そこに着地するんだ(笑)。
橋詰:ギャグの面もあるけど、「家族とは仲良くしておこう、みんな」と思いましたね。家族がいないと乗り越えられないから。
——天彦さんの実家に行く回は『カリスマ』のなかでも屈指の不思議な回だったと思います。お母さんの言い合いの場面は個人的にすごく好きでした。
橋詰:お母様のお芝居も最高でしたね。色気がありました。お母様から「セクシーワールドカップ」という言葉を聞くとは……。
細田:脚本の時点で、松原さんのバランス感覚がすごいというか、説明しすぎない美しさがあるなと。
橋詰:でも観ている側からしたら、父彦の「何を言っているんだ貴様ら!ずっと何を言っている!」って言葉が正しいんじゃないかっていう(笑)。
細田:お父様もお母様も変だけど、なんでこの子が生まれたんだろうと思います(笑)。
橋詰:でもお母様に若干その片鱗はある気がするんだよね(笑)。
——1話ごとに余白が残るので、考察しがいもありますよね。2ndシーズンで印象に残っている回はありますか?
橋詰:どの回も印象に残っているんですけど、最後あたりの「#87 バスは来ない」ですね。
細田:僕もそこですね。
橋詰:やっぱり思うよね。日常回で、キャラ同士の関係性に変化が訪れたのちの掛け合いが良いんだよね。
細田:入れ替わり立ち替わりの流れの中で、1対1で話していて懐かしいなと思いました。天彦と喋っているときは、天彦がブレイク直後だったしちょっと傷心気味で。でもそれでいいじゃんって。純粋に笑う猿川もいいなと思います。そういう補完関係が印象的でした。
