OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.178
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
永遠に君のために
先週7月13日、第一子が爆誕した。まるで天使のごとく、かわいい我が子。誰に似たのか、人中(鼻と口の間の溝)がまるで彫刻刀でグイッといったかのように深い。長い間、妻とこの子が本当に頑張ってくれたおかげで出会えたのだ。本当に感謝しているし、安心もした。
そして、1週間の入院期間を経て、一昨日退院してきた。うちの赤殿は、とにかくなにやらふにゃふにゃはにゃはにゃ喋っている。かわいい。「おなかがすいたー」と伝えたくて泣き、「おむつをかえてくれー!」と伝えたくて泣き、「ねむいー!」と伝えたくて泣く。正直羨ましい。しかし、とにかくかわいいので、10分に1回は「かわいいねえー」と話しかけてしまう。もうこれはほとんどの親がそうなのだろうが、まんまと僕も親バカになってしまった。
ミルクをあげたあとは、寝かしつけの儀に入るのだが、これがなかなか難しい。赤殿がなかなか寝てくれないのだ。ゆらゆらしてみたり、家の中を歩きまわったり、向きを変えたり、色々試してみるのだが、「いざ、寝てくれたか?」と布団の上に置いてみると、完全には寝ていなくて泣いてしまった。これが、子育てというやつなのだなと実感する。
赤殿を抱き抱えながら、何かしら歌を歌ってみる作戦に入る。最初は、鼻歌でいろいろやってみたのだが、なんかちゃんと歌詞のある曲を歌った方がいいかなと思い、GOING STEADYの「BABY BABY」を歌ってみることにした。理由は、もちろん「BABY」というタイトルに引っ張られたからに他ならない。中高時代、何度も何度も繰り返し聴いて、なんどもなんどもカラオケで歌ったこの曲。しかし、歌っているうちに、その頃とは、全く違った感情が心に去来した。
「永遠に生きられるだろうか 永遠に君のために」
この歌詞を歌っているうちに、涙がこぼれてしまった。僕は、この子のために、永遠に生きることはできない。しかし、この子のために生きていたい。そんなことを考えているうちに、感情が爆発してしまったのだ。もちろん、この曲はそういう意図で作られたのではないのだと思うけど、なんだかグッと刺さってしまった。
ちなみに、妻はeastern youthを寝かしつけながら歌っていた。将来どんな子に育つのだろうか。とにかく元気で健康でいて欲しい。本当にそう思っている。