OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.34
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
新作リリース記念! 多分王道ではない気がするウィルコ・セレクション
大好きなロック・バンド、ウィルコが3年ぶりに新作『Ode to Joy』をリリースしたということで今回はウィルコの楽曲からセレクト。今作で11枚目のアルバムということで、いまだに地味すぎるが故にあまりピンと来ていない『Schmilco』以外のオリジナル・アルバムから各1曲ずつ選んでみました。
そもそもなぜウィルコを好きになったのかという個人的なエピソードを話すと、私が敬愛してやまないバンドの1つにOhayo Mountain Roadというフォーク・ロック・バンド(現在は紆余曲折を経てこれまでのフォーキーな楽曲と小音でドゥーム/スラッジ/ストーナーを鳴らすという完全に誰もいない路線を突き進んでいます)がライヴで「The Late Greats」の日本語カバーを一時期演奏していたのがきっかけで、それまでは名前は聞いたことあるけどちゃんと聴いたことないなぁといった感じだったのですが、1枚ずつ聴いていくとまぁそれはいいわけです(笑)。その音楽性の豊かさに関してはもうありとあらゆるところで語り尽くされているバンドなので、殊更自分のような若輩者に語ることなど出来ないんですが、今回こうして選んでみると、実験性の部分よりもシンプルにいいメロディのロック・ナンバーが好きなんだなということがなんとなく分かったり。故に名盤とされてる『Yankee Hotel Foxtrot』や『Sky Blue Sky』よりも『A.M.』やルーズ・ファーの2ndが好きなのも自分の中で納得した次第です。
そんな訳で今回の新作『Ode to Joy』はどうなのよ? といった感じなんですが、やっぱりいいんですよ。けれども…といった感じで前作『Schmilco』に続いて地味さは拭えない感じでまだ良さを分かりきれてません(プレイリストにも選んだ「Love Is Everywhere (Beware)」はかなり好きです)。という訳でそろそろ単独での来日お願いします! & 今作のハイレゾないんですか?