OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.16
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
現地で聴きたいノルディック・サウンド
このあいだ本屋の中をみていると、北欧雑貨、北欧家具、北欧の暮らしなどが集まった「北欧」のコーナーが目に入りまして。なんで北欧ってこんなに人気なんだろうな、と思っていたら自分がそのとき聴いていたアーティストも北欧出身のバンドでした。すこし恥ずかしくなりましたが、今回はそんな出来事を思い出しつつ僕のお気に入りの北欧出身アーティストをセレクトしております。ちなみにメタルバンドは入っていません! あしからず!
アイスランドからは、ビョークやシガーロスといった世界的に有名なアーティストも数多く生まれてますよね。デビュー時から、その二人に並ぶとして注目を集めるシンガー・ソング・ライターのアウスゲイルが2017年にリリースした『Aftergolw』は、その歌声だけでなくアルバム全体のサウンド・アレンジも光る素晴らしい一枚です。また、昨年に惜しくも48歳という若さでこの世を去った作曲家・鍵盤奏者のヨハン・ヨハンソン『Orphée』なども必聴。
カーディガンズが生まれたスウェーデンからは、聴いていて気持ちの良いポップなアーティストをセレクト。アズールブルー、レディオデプトのゆるいシンセサウンドやちょっと気だるいヴォーカルなんかは、休日の午後にぼーっと聴くのが最高ではないでしょうか。他にもクラウドベリージャムやアルパカスポーツなど、スウェーデンはゆったりとした時間に聴きたいアーティストが多い印象です。
壮大な音像やポップな楽曲が生まれる一方で、超骨太なパンクサウンドをかき鳴らすデンマークの4人組ロック・バンド、アイスエイジも欠かせない存在。彼らの登場でコペンハーゲンのバンド・シーンが変わったとまで言われていますが、それに続くようにコミュニオンズやザ・ミレニアルズといった、ストレートなバンド・サウンドを鳴らすアーティストが次々と登場しているのも見逃せません。
北欧のアーティストは現地の環境と結びつきが感じられる曲も多く、いつかは現地で聴きたいと思うアーティストばかりですね。