2021/03/12 18:00

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.107

OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)


ダフト・パンクを見送ろう

お疲れさまです、インターン生の百瀬です。3月から就活が始まりパニックになっています。ESというのはなぜこんなにも筆が進まないのでしょうか。誰か救いの手を差し伸べてください。よろしくお願いいたします。

今回は先月に片割れが爆散したダフト・パンクへ追悼の意をこめたプレイリストを作りました。私はセカンド・アルバム『Discovery』をリアタイしていたほど、ダフト・パンクの大ファンです。当時1歳の私が“One more time”に合わせて踊っているキュートなホーム・ビデオを皆さんにぜひお見せしたい…。冗談はさておき、前半3曲は言わずもがなの名曲を並べました。それぞれのアルバムに違った持ち味があるので是非聴き比べてほしいです。『Homework』を基準に『Discovery』はよりポップに、『Human After All』はより攻撃的にといったところでしょうか。

中盤2曲は彼らのヒップホップとの関わりを踏まえた選曲となっています。カニエ・ウエストとダフト・パンクの関係性については言及する必要がないぐらい有名です。“Stronger”が入ってねぇじゃねえか!と思った方、落ち着いてください。『Yeezus』にも注目しましょう。ダフト・パンクは『Yeezus』に4曲、プロデューサーとして参加しています。(若き日のTravis Scottもプロデューサーとしてこのアルバムに参加しています。)このアルバムの無機質で暴力的なサウンドはヒップホップのサウンドとして新しすぎました。好き嫌いの分かれやすいアルバムではありますが、ぜひ聴いてみてください!

私的にダフト・パンクの面白さは彼らのサンプリング・センスにあると思っています。それを踏まえて、“Mothership Reconnection”をチョイスしました。この楽曲は著名なファンク・バンドであるパーラメントの楽曲を大胆にリミックスした楽曲です。実はプレイリスト一曲目の“One more time”も"More Spell On You"という曲をサンプリングして生まれた曲なんです。こういった古き良き音楽への造詣の深さ、音楽を愛する気持ちが『Random Access Memories』という名盤を生み出したのではないでしょうか?また、ライブ・パフォーマンスもプレイリストに入れています。ダフト・パンクはライブが良すぎます。黙って『Alive 2007』を聴いてほしい。サカナクションのライブで中盤に行うクラブのような演出は確実にダフト・パンクのオマージュです。

プレイリスト最後は“Voyager”を選びました。友達が遠い旅に出かけてしまうような気持ちなので、この曲で終わりたいと思います。『Random Access Memories』原理主義の皆さま、プレイリストに一曲も入れず、すみませんでした。ダフト・パンクは永遠に不滅です。

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