2026/02/27 18:00

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.366 〈QUATTRO Alternative #1〉

OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)


〈QUATTRO Alternative #1〉

2026年2月24日 (火)、〈QUATTRO Alternative #1〉を観に渋谷クラブクアトロに行きました。出演者は、Mudd the student、Parannoul、君島大空の三組。”Alternative” と銘打たれた企画名の通り、DTMが広く普及して以降の新しい宅録 / オルタナティブ音楽の潮流を濃密に体感できるライブイベントでした。

まずは君島大空からスタート。君島大空のライブには、「合奏形態」「トリオ」など多様なライブ形態が存在しますが、今回は「Solo set」での出演。これが素晴らしく、電子音・ギター・歌声がパフォーマンス全体を通して交差しながら溶け合い、君島大空が「ジャンル」という枠に回収されない無二の存在であることを鮮烈に示すようなとても美しいステージでした。

2番手はMudd the student。Balming Tigerの一員でもある氏は、今回バンド・セットでの出演。音源ではヒップホップ寄りの作風が多い中、今回はエモ / ハードコア味のあるヘビーなバンド・サウンドを轟かせていました。そして、今回ギターを担当していたのはAsian Glow。図らずもParannoulとAsian Glowが同じ日に演奏する、韓国宅録シューゲイズファンにはたまらない1日になっていました。

最後、トリを飾ったのはParannoul。セカンド・アルバム『To See the Next Part of the Dream』が海外で高い評価を受けたことを皮切りに、これまで計4枚アルバムをリリースし、宅録シューゲイザーの絶対的存在として君臨し続けています。複数回のライブを行ったのち、「ライブ引退宣言」を行っていた彼のライブはもう観れないと思っていたところ、今回まさかの初来日。そのライブは圧巻で、「ギター + PC」オンリー、宅録ミュージシャンのソロ・ライブでもバンドの躍動感を凌駕するパフォーマンスを実現できることを示した凄まじいステージでした。セットリストでいうと、序盤から『リリイ・シュシュのすべて』のセリフをサンプリングした代表曲、”Beautiful World” を披露し会場が興奮に包まれたり、”Analog Sentimentalism” や ”White Ceiling” など個人的に聴きたかった曲をたくさん披露してくれて大満足の初来日公演でした。途中、別名義Mydreamfeverの曲を挟んでいたのも嬉しかったです。

ということで、今回は「宅録 / DTM」「インターネット」「オルタナティブ / シューゲイザー」をキーワードに10曲選んでみました。ぜひお聴きください。

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