OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.52
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
若手ラッパーが集まる要注目のイベント〈YOUNG PRO〉に遊びに行ってきた
現在渋谷〈WWWX〉にて定期的に開催されているイベント〈YOUNG PRO〉。今後が期待される若手のラッパーたちが集まるイベントとして注目していたのですが、第3回目の今回、ようやくタイミングが合ったので遊びに行って参りました!
今回出演したのはralph、Eric.B.Jr、gummyboy、Fuji Taitoの4組。ライブがスタートする10分前ぐらいにフロアに入ると現在ゆるふわギャングのライブDJも務めるHERONがプレイ中。デイのイベントかつチケット代が前売りも当日も1000円というだけあり、10代と思われる感度の高い若いヘッズたちがすでにガンガン盛り上がっていて、フロア全体がフレッシュなエネルギーに満ちているのにこちらもアガりました。
この日のトップはralphが登場。東京拠点のグライム・デュオ、Double Clapperzが手掛けたEP『REASON』、直近でリリースされたばかりのシングル「selfish」どちらも完成度が高かっただけに個人的にも期待大だったのですが、その期待を上回るスキルの高さでトップからフロアを盛り上げておりました。2番手は昨年7月にYouTubeに公開した“悪餓鬼”で一気に名前を広げた17歳のラッパー、Eric.B.Jr。噂通り、リリック、ステージングともに“悪餓鬼”そのもの! 荒削りではあったのですが、人を寄せ付けないようなトゲある“悪餓鬼”ではなく、要所要所でファニーさが顔を出すのがとても魅力的でした。
ここで一度HERONのDJを挟み、3番手に登場したのはTohjiと共にMall Boyzでラップをするgummyboy。イベントの前日にミックステープ『The World of Tiffany』をドロップしたばかりということで、そこからの楽曲を矢継ぎ早に披露。ここまでに登場したふたりがガンガンに上げていくスタイルだっただけに、後半に披露した“thinking”と“Tiffany”のようなメロウなトラックで見せるエモーショナルさに彼の良さが出ていました。そして最後はFuji Taito。間違いなくこの日のフロアをかっさらってたのは彼でしょう! ソロの曲も交えつつ、『BRIZA Ⅲ』も出したばかりということでクルーの仲間もステージに上げていたんですが、最後はステージを囲んでいた観客も上げていってモッシュ状態に。時待たずして大きな所でライヴする姿が見える予感しかしないライヴでした。
〈YOUNG PRO〉の次回は4月に開催を控えているとのことなので、これは次も遊びに行くしかないですね。皆さんも要チェックで。