OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.282 ついに開かれたfOULの大世界
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
ついに開かれたfOULの大世界
約1ヶ月前、日本のオルタナにおける至宝、fOULの未配信だった6タイトルがついに配信解禁(祝)! 個人的にはフィジカルで全所持、デジタルでもいつでも聴けるようにしていましたが、中古の入手難度も高くなっていたので、こうして多くの人が気軽に音源を聴けるようになったのは最高です。配信に向けて尽力した関係者の皆様に拍手。特に坂本商店時代の作品はなんとなく配信は難しいんじゃないかと風の噂でもきいていたりしたので。
もちろん全曲聴きなさいと言いたいところですが、各作品から満遍なく1〜2曲をセレクト。個人的には “dark on you” や “裁判所の架空の訓示” のようなミドルからスロー・テンポの曲にfOULの真髄があると思っていて、大爆発というわけでもなくじわじわと熱が帯びていく感じは唯一無二なんじゃないかと。あと作品単位で1枚選ぶなら3曲入りながらアルバムと同じぐらい濃密な「ブックシェルフ1F」を。全曲キラー中のキラーですが、今回は “終わりの初め” を。これも前述したfOULらしさを個人的強く感じる1曲だったり。
ということで次はそろそろ新しい音源とか期待していいですかねという気持ちになっちゃいますね。映画『fOUL』公開時にOTOTOYで掲載した対談記事も改めてどうぞ。(これから3年近く経ったけれど、いまはライヴをガンガンやってくれているの、本当に嬉しい)