2025/01/31 18:00

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.310 冬に聴きたいスピッツ

OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)


冬に聴きたいスピッツ

2024年9月21日から年末にかけて、『秋に聴きたいスピッツ』というコンピレーション・アルバムが公開された。『空の飛び方』リリース30周年ということで『空の飛び方』から1曲、スピッツ全曲から9曲の、ファンからの投票で選ばれた計10曲が編成されています。「楓」や「稲穂」「夕焼け」などが入っていて、大体納得。

今回はエディターズ・チョイスらしく、個人的な思い出や感覚を元に選んでいます。「大好物」がリリースされた2021年11月、少し寒い中バイトに向かいながら聴いたのを覚えています。バイト先に着いたら有線で流れ、退勤後も聴く。冬的な歌詞が出てくるわけでもないですが、リリース時期の記憶と「時で凍えた鬼の耳も 暖かくなり」の歌詞が冬らしくて選びました。そんな感じで緩めの基準で選曲していると、アレンジやサウンド、あるいはなんとなくの言い回しで冬を感じることがしばしば。スピッツの表現力には驚かされ続けています。特に「ナイフ」のゆったりとしたメロディとストリングス、リバーヴの聴いたドラムがなんとも言えない冬を感じさせます。にしてもオルタナすぎるなあ…。

「ヒバリのこころ」はインディーズVerと迷いましたが、スッキリしている方がプレイリストには合うかなということで『スピッツ』収録の方を選曲。でも『花鳥風月+』あたりの、ボーカルにかかっている冬っぽいリバーブ感が大好きで、とても迷いました。また、『劇場版 優しいスピッツ a secret session in Obihiro』は選曲、サウンド共に最高でした。レコーディング業界では録音する地域によって音が変わるという言説があります。電圧の違いや空気の質も影響しているんですが、前述のアルバムはまさに北海道の音がすると思いませんか? どうでしょうか…。

このプレイリストを作っている時に「冬に聴きたい曲」と「冬の曲」は別だな、という発見がありました。布団に包まるみたいな、暖を取れそうな曲も入れちゃおう。ということで入ったのが「恋のうた」「子グマ!子グマ!」です。今年に入ってからひんやりとした曲を聴く機会が多かったので(好きだけど)、スピッツの温もりに触れたくなりました。寒いなあって言いながら聴いてください。

この記事の筆者
菅家 拓真 (Kanke Takuma)

レコーディングを少し齧りました。 脳みそみたいな音楽が好きです

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