REVIEWS : 117 インディ・ポップ〜ロック (2026年02月)──OTOTOY編集部

"REVIEWS"は「ココに来ればなにかしらおもしろい新譜に出会える」をコンセプトに、さまざまな書き手がここ数ヶ月の新譜からエッセンシャルな9枚を選びレヴューするコーナー。そういえば……ということで前回から隔月でOTOTOY編集部が主に国内のインディ・ポップ〜ロックの分野でのビビッときた作品をレヴューします。日々、大量の音源や頻繁なライブにも接しているOTOTOY編集部のスタッフが「これは聴くべき」という作品たちです。今回は年末〜2月の3ヶ月の間の新譜をピックアップ。
OTOTOY REVIEWS 117
『117 インディ・ポップ〜ロック(2026年02月)』
選・文 : OTOTOY編集部 / 石川幸穂、菅家拓真、高田敏弘、TUDA、藤田琴音
Trooper Salute 「Trooper Salute 2」
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昨年の個人的ベストEPを滑り込みで。〈FUJI ROCK FESTIVAL’25 ROOKIE A GO-GO〉に出演し大きな注目を集めたTrooper SaluteのセカンドEPは、新感覚のハイファイ・レトロ。Vo.ムサシの歌声を軸に、音階や音色で昭和~平成初期の雰囲気を演出しながら、きっちり現代的に作り込まれた一作となっている。本人たち曰く悪ノリらしいですが、オマージュによる耳馴染みのあるメロディがオルタナティヴな姿勢のもと、見事に楽曲に組み込まれています。音源の整い方も素晴らしいですが、ライブのアレンジもヤバいです。3/29よりスペシャオンデマンドで公開されるライブ映像をぜひ。(菅)
iiichanman 『可愛いのろい』
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下北沢を中心に活動するシンガーソングライター、iiichanman (いーちゃんまん) の1stフル・アルバム。恋人/片思い/未練/情けなさ、そして素直さ。恋愛感情の矛盾を整理せず、“かわいい” という皮膚の内側で渦巻かせ、明るく昇華する。キャッチーな旋律はどこか懐かしいが、懐古ではなく “いま” を前向きにする。特徴的な声は違和感を残さず、言葉の棘だけを心に残す。Panorama Panama Townの浪越康平、Mellow Youthの伊佐奨、THIS IS JAPANの杉森ジャック、WALTZMOREの木挽祐次らが支える音の広がりが、かえって芯をくっきり浮かび上がらせる。それが「呪い」なのだろうか。(高)
Yasushi Yamashita & ASUNA 『Before Sunset, Street Corner, Cafe Fabre』
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井上誠とのユニット、イノヤマランドのメンバーとして知られる山下康と、「100 Keyboards」など実験的なパフォーマンスで注目を集めてきたASUNA。世代の異なるふたりによる初の共作アルバム。どこか寓話的な穏やかさが漂い、ドローンやエレクトロニック、アンビエントの質感のなかに、自転車のベルや鍵盤ハーモニカなどの素朴な音がささやかなアクセントとして響く。現れてはくるくると円を描き、やがて消えていく音たちは、まるで時間の流れそのもののよう。次第に立ち上がってくるのは、ジャケットのイラストを思わせるような、淡くやわらかな風景。音とともに、遠い記憶や個人的な情景がそっと呼び起こされるような作品。(石)












































































































































































































































































































































