2024/03/29 18:00

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.266

OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)


ロスレスをdigる

ロスレスといえばOTOTOY、OTOTOYといえばロスレス。OTOTOYはこの2月から〈ソニーミュージック〉カタログのロスレス・ダウンロード配信をスタートしました。そして、3月からはmoraでもロスレス音源ダウンロード配信がはじまったようです。ようこそロスレスへ! ぜひご一緒にアーティストの作品と想いを「そのままのかたち」で音楽ファンに届けていきたいと思っています (本心です)。

ちなみに10年以上前から非圧縮/可逆圧縮にこだわってきたOTOTOYですが、その表記は「CD品質」や「ロスレス」と揺れていました。分かりにくいので表記を統一しよう! と言って「ロスレス」に一本化したのが私です (あれオレ)。2019年の春、Apple Musicがロスレス配信を開始する2年前のこと。この数年は「ロスレス」という言葉をSNSでもよく目にするようになりました。嬉しいですね。

そんなわけで今週は〈ソニーミュージック〉のロスレス音源を取っ掛かりに。

・・・

何かないかなと見ていたら、松田聖子『Bible-pink & blue- special edition』がロスレス化されていました。このアルバムは、限定アナログ盤だった『Bible-blooming pink-』と『Bible-milky blue-』に追加収録曲を加えて、3枚組として昨年リリースされたものです。これには大滝詠一制作楽曲のレアトラック、“風立ちぬ (duet version)” と “いちご畑でFUN×4” が収録されています。どちらも作編曲を務めた大滝が自らのボーカルを足し合わせ、エディットし作成したトラック、「遊び心」的な。

数多くの大滝詠一の他アーティストへの提供曲中、私が一番好きなのが “風立ちぬ” です。次点は小林旭の “熱き心に” かな。こちらもロスレスあります (ポリドール/ユニバーサルミュージック)。

先週リリースされた大滝詠一『EACH TIME 40th Anniversary Edition』も現時点ではハイレゾなしでロスレス配信のみのよう。謎の新ミックスに満ちた “40th Anniversary Edition”、気になるかたは、ぜひロスレスで。その他の大滝詠一関連作品もすべてロスレス化されたと思いますので、digってみてください。

作編曲者つながりで話は変わりまして、先日、たけとんぼの平松稜大の弾き語りライヴを観に行ったとき、杉田二郎 “オチコボレ” のカバーを演っていました。「いま聴いてもまったく古びていない」と曲紹介をしていましたが、確かにその通り。1978年リリース、作詞・北山修、作編曲・筒美京平です。筒美京平、偉大なり。

筒美京平の曲で好きな曲を挙げると、ワンツーは、尾崎紀世彦の “また逢う日まで”、太田裕美の “木綿のハンカチーフ” でしょうか。よく言われることですが、“また逢う日まで” のベースすごいですよね。“木綿のハンカチーフ” は愛してやまない椎名林檎・松崎ナオのカバー (東芝EMI/ユニバーサルミュージック) をプレイリストに入れました。でも試聴だとほぼイントロだけですね笑、すみません。あと筒美京平作品でいうと “AMBITIOUS JAPAN!” が大好きなんですけど、配信がないので…… そろそろいかがでしょうか?

ロスレス配信の恩恵は旧譜に限りません。

たとえば、Tyla。アマピアノをベースとした南アフリカ発の新星、2024年グラミー受賞、〈SUMMER SONIC 2024〉出演が決定。そのデビュー・アルバム『TYLA』(FAX/Epic/ソニーミュージック) も現時点ではハイレゾがありません。これは確実に良い音で聴きたいアルバムです。

1月にリリースされたZAZEN BOYSの約12年ぶり新アルバム『らんど』、私の2023年ベスト・アルバムのひとつ、ひとひら『つくる』もロスレス配信のみです。

ここらへんでプレイリストの10曲が埋まってしまいましたが、他にもSuU『Build』やdaisansei『彼は紫陽花の行方』といった昨年リリースされた大好きな若手バンドのアルバム、さらには最新リマスタリングにより大いに聴きやすくなった、今年1月リリース、中島みゆき『Singles (リマスター)』(ヤマハミュージック) 等々、ロスレスのみ配信のタイトルは尽きません。

・・・

〈ソニーミュージック〉カタログのAACからロスレスへの置き換えは順次進められます。優先的にロスレス化してほしいタイトルがありましたら、@ototoy_info にご要望をお寄せください。可能な範囲で優先順位を上げるよう、がんばります。

この記事の筆者
高田 敏弘 (takadat)

Director。東京都出身。技術担当。編集部では “音楽好き目線・ファン目線を忘れない” 担当。

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