OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.66
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
THE 1975擁する〈ダーティ・ヒット〉を聴く
デビュー以降3作品連続で全英アルバム・チャート1位を獲得、世界中でその存在感を発信するTHE 1975。『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』のテーマ曲に“Sincerity Is Scary”が採用されるほか、今年開催の〈SUPERSONIC〉のヘッドライナーを任されるなど、日本でも数多くのファンを獲得している。先日リリースされたTHE 1975、待望の新アルバム『Notes On A Conditional Form』は、自らの心情を素直に綴られた歌を、ハードコアやエレクトロ、エモ、ニューウェイヴ、R&Bなど多彩なジャンルをシームレスに取り入れたサウンドに乗せてパッケージされたとても美しい作品だった。
現在ブリクストンのヴェニュー〈ウィンドミル〉や『ソー・ヤング・マガジン』といったZINEを発端に、現在盛り上がりを見せるロンドン・インディー・シーン。そんな中でTHE 1975が属するレーベル〈ダーティ・ヒット〉は、大きなポテンシャルを秘めたバンド、アーティストを世界に発信してきたレーベルとして、シーンの発展に貢献してきた。
シンガーのエリー・ロウゼルがムラ・マサ“Teenage Headache Dreams”に参加したことでも話題のウルフ・アリス。2018年にデビューを果たした、ゴスな見た目と裏腹に、メロディアスなポップ・サウンドが魅力なペール・ウェーブス。THE 1975の新アルバム収録の“Tonight (I Wish I Was Your Boy)”にも作曲で参加したシンガー / プロデューサーのノー・ローム。先日『SAWAYAMA』をリリースした日本生まれロンドン在住のシンガー、リナ・サワヤマ。「BBC Sound of 2020」にも選ばれ、今年〈SUPERSONIC〉で来日を果たすベアバッドゥービー。さまざまなジャンルのアーティストが所属し、現在のインディー・シーンで最も熱いレーベル〈ダーティ・ヒット〉。今後リリースする新たな才能がとても楽しみだ。
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