2018/04/07 13:00

【ライヴ・レポート】“2”と“AL”それぞれがみせる第2章の歩み──〈SONG FOR YOU〉@WWW X

快進撃を続ける勢いをそのまま詰め込み、セカンド・ストーリーのはじまりを告げる新アルバム『GO 2 THE NEW WORLD』をリリースしたロック・バンド“2(ツー)”。アルバムのリリース日で、フロントマンの古舘佑太郎の誕生日でもある4月5日に、彼らがリスペクトを向けるALとの対バンが実現した。古舘がかねてより切望していた共演が叶ったスペシャルなライヴの様子をお伝え!

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2 / GO 2 THE NEW WORLD

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC

【配信価格】
単曲 270円(税込) / アルバム 2,160円(税込)

【収録曲】
01. GO 2 THE NEW WORLD
02. SONG FOR YOU
03. BOY AND GIRL
04. LUCKY BOY
05. NEVERLAND
06. UFO CATCHER
07. LOVE FEELS LIKE A WAR
08. MY FRIEND IN NEW YORK
09. SAME AGE
10. FALL FALL FALL
11. SEE YOU AGAIN

よりバンドらしくなったALの最新作

AL / NOW PLAYING

【配信形態】
WAV、ALAC、FLAC(16bit/44.1kHz) / AAC

【配信価格】
単曲 250円(税込) / アルバム 2,000円(税込)

【収録曲】
1. 会いにいくよ
2. NOW PLAYING
3. ショートナイト
4. ドリーマー
5. ウォータースライダー
6. とびましょう
7. 丘の上の記憶
8. 輝く飛行船
9. LOVE ME
10. 青い泡沫 白い光
11. ハンアンコタ
12. 地上の天国なソングライターの歌

LIVE REPORT : 2nd Full Album Release & Birthday Live!!! “ 2 × AL ” 「SONG FOR YOU」

文 : 鈴木雄希
写真 : サマーエンドブルーリオ

2が新アルバム『GO 2 THE NEW WORLD』をリリースし、フロントマンの古舘佑太郎(Vo/Gt)の27歳の誕生日でもある4月5日に開催された〈2nd Full Album Release & Birthday Live!!! “ 2 × AL ” 「SONG FOR YOU」〉。

そんな記念すべき日にWWW Xは満員、発売後すぐにソールドアウトとなったこのライヴのチケットを手に入れることのできたオーディエンスは、2とALというスペシャルな共演による興奮と期待に目をキラキラさせて、そのはじまりを待っていた。

照明の暗転とともに大きな拍手が起こり、まずはALが登場し、「地上の天国なソングライターの歌」から幕を開けた。小山田壮平(Vo&Gt)のやさしい歌声が届くと、フロアの興奮は安らぎへと変化していったのが印象的だった。

左から長澤知之(Vo&Gt)、小山田壮平(Vo&Gt)

今年1月に発売されたALの2ndアルバム『NOW PLAYING』収録曲を中心に新旧楽曲を織り交ぜながらライヴは進んでいく。

長澤知之(Vo&Gt)がメイン・ヴォーカルをとる「青い泡沫 白い光」では、小山田とはまた別の魅力を持った、どこまでも真っ直ぐに伸びのある彼の歌声に、会場もうっとりしていた。

古舘との出会いを振り返るMCを挟み、披露された「あのウミネコ」。冒頭小山田が演奏をミスするというハプニングがあるも、そんなゆるりとした雰囲気も、彼らが歌い出すとガラッと変わる。これこそALの真骨頂! ともいえる4人が織りなすコーラスが会場に響き渡った。

AL

流れるようにライヴは進み、長澤が「古くん誕生日おめでとう」というと、この日が誕生日の古舘に向けて、「HAPPY BIRTHDAY」を披露するという粋な演出でALのライヴは終了した。

小山田、そして長澤というふたりのヴォーカリストの歌は、演奏される曲によって…… いや3分ちょっとの1曲の間にも、一瞬一瞬で会場の空気をガラッと変える力を持っていた。「天才」と称されることも少なくないこのふたりが、共にバンドを結成し、僕たちに歌を届けてくれることになんとも言えない幸せな感情を抱いた。

ALのライヴ終了後も余韻を感じつつ、2のライヴのスタートを待つ。そんななかCap'n Jazz「Little League」に乗せて、“2”のメンバーが登場。古舘の「いくつになっても音楽は、あの頃と同じように楽しくて、あの頃と同じようにめんどくさいやつで、だから今日も続けています。こんばんは、2です」との言葉と共にスタートした。

左から赤坂真之介(Ba)、古舘佑太郎(Vo/Gt)

この日リリースされた彼らの2ndアルバム『GO 2 THE NEW WORLD』の1曲目でもある「GO 2 THE NEW WORLD」から披露。〈新しい世界を見に行こうよ 君にまだ出逢えてないことも 今は逆にワクワクしてるんだ 物語の予感がする!〉という、セカンド・ステージの幕開けを告げるロック・アンセムで会場のボルテージは一気に最高潮に。続けて、いまの快進撃を象徴するような疾走感満載のロック・チューンを披露し、ライヴは進む。

「バンドっていつ終わって、いつ始まるかもわからないもので。今日はこれが最後ぐらいの気持ちでこのライヴをやれているので、みんなもそれを感じ取ってくれたらうれしいです」といって披露されたのは、2にとって初のバラード「NEVERLAND」。バンドを続けていく自身を投影した歌詞とエモーショナルな歌声に寄り添う、浮遊感のある加藤綾太のギターの音色に自然と鳥肌が立った。

2

その後のMCで、ベースの赤坂真之介(Ba)が、2のライヴ史上はじめて喋るという、思わぬ出来事も。今回のイベント名にもなっている「SONG FOR YOU」をはじめ2ndアルバム収録曲をも多数披露し、あっという間に最後の曲「How many people did you say “GoodBye”」となった。

終始盛り上がりっぱなしのライヴ本編が終わってしまったが、当たり前のようにアンコールが起こり、メンバーが再び登場。ファンのみんなと“2”という新たな物語をつくりあげていきたい! という彼らの思いが詰まった「SEE YOU AGAIN」でライヴを終えた。

古舘のまっすぐな歌声とこれからの未来を見据えた力強い眼差し、パワフルでダイナミックなyuccoのドラム、天然キャラでいじられつつも冷静にバンドのベースを構築する赤坂、そして不安な感情さえ切り裂いてしまうような加藤のギター。この4人でもってすれば、この先のいまだ見えぬ冒険にもなにも恐れることはない! 彼らの冒険の行く末を、僕たちもずっと見ていきたい。そう思えるライヴだった。

2の旅はまだまだはじまったばかりだ。(Text by 鈴木雄希)

〈2nd Full Album Release & Birthday Live!!! “ 2 × AL ” 「SONG FOR YOU」〉セットリスト

AL セットリスト

1. 地上の天国なソングライターの歌
2. NOW PLAYING
3. ハンアンコタ
4. ショートナイト
5. さよならジージョ
6. 青い泡沫 白い光
7. あのウミネコ
8. Mt. ABURA BLUES
9. 心の中の色紙
10. 花束
11. HAPPY BIRTHDAY

2 セットリスト

1. GO 2 THE NEW WORLD
2. ケプラー
3. PSYCHOLOGIST
4. BOY AND GIRL
5. VIRGIN
6. 土砂降りの雨が降った街
7. 急行電車
8. NEVERLAND
9. FALL FALL FALL
10. SONG FOR YOU
11. DEAD HEAT
12. Family
13. Anthem Song
14. How many people did you say “GoodBye”
《アンコール》
15. SEE YOU AGAIN

過去作もチェック!

2 Discography

【過去の特集ページ】
・『VIRGIN』特集 : インタヴュー
https://ototoy.jp/feature/2017100401
・『GO 2 THE NEW WORLD』特集 : インタヴュー
https://ototoy.jp/feature/20180405

AL Discography

【過去の特集ページ】
・『心の中の色紙』特集 : インタヴュー
https://ototoy.jp/feature/20160413
・『NOW PLAYING』特集 : インタヴュー
https://ototoy.jp/feature/20180110

PROFILE

2(ツー)

古舘佑太郎と加藤綾太を中心に2017年結成。 双方とも所属していたバンドを無期限活動休止していたが、「バンドで音を鳴らしたい」という欲求が抑えられず、結成に至る。 結成の為にyuccoを北海道から無理矢理招集。 結成の為に赤坂真之介を就職先から無理矢理招集。 古舘佑太郎の独創性溢れる焦燥的言語感覚が、キレ味あるオルタナティヴ・サウンドに乗り、酸味の効いた主旋律を鳴らす。 これはロック・バンドという素晴らしいダイナミズムを知ってしまった人間たちの業であり、エピソード2に当たる。

【公式HPはこちら】
http://www.2band.tokyo/
【公式ツイッターはこちら
https://twitter.com/2_band_official


AL

シンガー・ソングライターの小山田壮平と長澤知之のプライベート・ユニットとして活動を開始。お互い別の事務所に所属しそれぞれの活動をしていた時期から、少ない本数ながらもワンマン・ライヴやFMステーションでのスタジオ・ライヴなどで楽曲を披露。コアなリスナー達の間では、その存在とクオリティーの高い楽曲は話題となっていた。
2015年初頭よりバンド・スタイルでの表現を指向し、ベースに藤原寛が加入。サポートのドラマーを迎え楽曲制作を開始し、3月に初ライヴを行う。5月に後藤大樹(Dr.)が加入し、現在のラインアップとなり、結果、長澤とandymoriのオリジナル・メンバーが揃ったことが ニュースとなった。
11月には〈Revival Records〉を発足させ、 2016年4月に1stアルバム『心の中の色紙』をリリース、同月全国4カ所での〈AL 1st Tour〉を敢行。その後、それぞれの活動期間を経て、2017年3月にゲリラ的な渋谷B.Y.Gでのライヴ、11月には東阪でのワンマン・ライヴを開催。2018年1月には2枚目のアルバムをリリース、3月にツアーが決定。

【公式HPはこちら】
http://www.al-revivalrecords.com/
【公式ツイッターはこちら
https://twitter.com/ALBand2015AL

この記事の筆者
鈴木 雄希

1994年生まれ、埼玉県出身。大学卒業後、2017年にOTOTOY編集部に加入。主にロックやJ-POPを中心に企画、編集、執筆をしています。お笑い好きのテレビっ子。

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