【LIVE REPORT】脳天に直接響くかっこよさ、ここにあり!!──〈MAKE!TAG!NIGHT!!!〉@WWW X

TENDOUJI

持ち前のキャラクターとパーティー感でありとあらゆるイベントに引っ張りだこのロック・バンド、TENDOUJI。〈HUNG!GET!TAG!NIGHT!!!〉(通称ハゲタクナイ)など彼らの本音がもれすぎているタイトルの自主企画を行ってきた彼らが、新たに自主企画を行った。その名も〈MAKE!TAG!NIGHT!!!〉(通称マケタクナイ) 。そして今回は曽我部恵一BANDとのガチンコ・ツーマン・ライヴ! 2018年10月20日(土)に渋谷WWW Xにて行われた熱いライヴの模様をお届けする。

4th EPを特典付きで配信中!!



TENDOUJI - Peace Bomb MV

LIVE REPORT : TENDOUJI主催〈MAKE!TAG!NIGHT!!!〉@WWW X

文 : 鈴木雄希
写真 : 元

ロック・バンドが持つ熱気を、これ以上なく感じることができたライヴであった。

東京インディ・シーン屈指の愛されバンドと言われるTENDOUJIによる自主企画〈MAKE!TAG!NIGHT!!!〉、通称「マケタクナイ」は、7月14日(土)に新代田FEVERにて開催した〈HUNG!GET!TAG!NIGHT!!!〉に続くもの。今回“対戦相手”として、TENDOUJIからの指名を受けたのは、TENDOUJIメンバーも敬愛する曽我部恵一BANDだ。2018年、多くの大型フェスに参加し、新作『FABBBY CLUB』のリリースを控えるなど、まさに脂がのった状態のTENDOUJIとのプレミアムな共演を、オーディエンスはピカピカの笑顔で待ち望んだ。

そんななか5年4ヶ月ぶりのライヴとなる曽我部恵一BANDの3人(曽我部恵一(Vo / Gt)、大塚謙一郎(Ba)、オータコージ(Dr))がステージに登場。彼ららしいロックンロール・サウンドとファンシーな歌詞が魅力の「天使」や、パンク・ロック・バンドのような疾走感と迫力のある演奏で代表曲「キラキラ」を披露し、オーディエンスを引っ張る。そして、打って変わってミニマムな音数で構成されるミドル・ナンバー「ほし」や「シモーヌ」では、じわじわと体が火照っていく。そんな会場の空気までガラッと変えてしまうライヴ・パフォーマンスに、思わず息を呑んでしまう。

その後も曽我部と大塚による掛け合いが印象的な「永い夜」や、サニーデイ・サービスのアンセムでもある「青春狂走曲」、曽我部のシンガーとしての魅力が際立った「魔法のバスに乗って」などのキラーチューンを披露。アンプに直でつながれたソリッドなギター、大塚の太く存在感のあるベース、がそしてむしゃらに叩いているように見えてメリハリのあるオータコージのドラムさばき……。まさにロック・バンドのかっこよさを全て詰め込んだような圧巻のステージであった。

じんわりと曽我部恵一BANDの余韻を感じている中、本日のメイン・アクト、TENDOUJIのターンへ。会場が暗転し、アメコミ風のアニメとともに、先日公開された「Peace Bomb」MVのメイキング映像や彼らのライヴ映像が映し出される。映像の中で、1曲目は「Skippy」をやることが宣言されると早くもオーディエンスは臨戦態勢に。

オオイのドラムが鳴り響き「Skippy」でライヴがスタートすると、彼らの最大の魅力でもあるハッピー・グルーヴに、はやくも観客が呼応しクラウドサーフが発生。オーディエンスも巻き込んでのコーラスが印象的な新曲「Killing Heads」や、まさに“顔で弾く”アサノのギター・ソロも披露されるライヴ・アンセム「Kids in the dark」と続き、ノンストップでオーディエンスを沸かす。アサノとモリタというふたりのヴォーカリストが曲ごとに変わっていく様は目で見ても、耳で聴いてもたのしい。

「曽我部恵一BANDやばかった! やる気になりました!」というアサノのMCのあと、「Something」「Tears of Heart」「June Song」のスローな楽曲を続けて3曲披露。アッパーで激しい楽曲というイメージも強い彼らだが、こういったゆったりとした楽曲でも会場を盛り上げることができる。優しく歌い上げるアサノの歌声に不覚にもうっとりしてしまった。

自主企画ならではのスローな楽曲ゾーンを終えると、「ここからはおれらも上手い下手も気にしないので盛り上がりましょう!」というアサノの声に、オーディエンスが拳を上げて呼応する。「D.T.A」や「Peace Bomb」「THE DAY」で、さらに攻撃力を増したサウンドがWWW Xに響き渡り、アサノに扇動されるように観客も爆発したように拍手でこたえ、拳を上げ、踊りまくった。会場全体に興奮の渦が広がりながら本編は終了した。

アンコールを求める野太い声が響く中、会場のスクリーンには「重大発表」の文字が映し出され、〈爆発ツアー〉のファイナルとしてこの日と同じくWWW Xにてワンマン公演「大爆発」が開催されることが発表。「“マケタクナイ”というタイトルなので、あと2曲で追いつきます」といってはじまった「Mayonnaise」と「GROUPEEEEE」は、エモーショナルな爆発力を持ち、バンド・メンバーもオーディエンスも関係なく会場をひとつにして楽しませた。TENDOUJIが多くのロック・ファンに愛されるのは、かっこいいだけではなく、“どこか親戚のお兄ちゃん”的な親近感のあるこのスタイルによるものだろう。ダブル・アンコールではコミカルなギターが印象的な「Orangejuice」を披露して〈MAKE!TAG!NIGHT!!!〉は幕を閉じた。

先輩として“ロック・バンドたるもの”をステージ上で見せつけた曽我部恵一BANDと、バンドの勢いをそのままオーディエンスにもぶつけ、会場をひとつにしたTENDOUJI。これだけ老若男女問わずオーディエンスを引きつける魅力があるギター・ロック・バンドって、いまそう多くないのではないだろうか。そんな2組のバンドが共演した奇跡。2組がガチンコでぶつかり合った10月20日(土)のWWW Xには、ロック・バンドが描く夢と希望が詰まっていた。(Text by 鈴木雄希)

TENDOUJI&曽我部恵一BAND
(後列左からオオイナオユキ、ヨシダタカマサ、モリタナオヒコ
前列左から大塚謙一郎、アサノケンジ、曽我部恵一、オータコージ)

TENDOUJI主催〈MAKE!TAG!NIGHT!!!〉セットリスト

曽我部恵一BAND セットリスト

1. 天使
2. 抱きしめられたい
3. キラキラ!
4. 3つの部屋
5. 恋人たちのロック
6. ほし
7. 永い夜
8. バカばっかり
9. シモーヌ
10. 青春狂走曲
11. LOVE-SICK
12. 魔法のバスに乗って

TENDOUJI セットリスト

1. Skippy
2. NINJA BOX
3. Killingheads
4. Kids in the dark
5. Something
6. Tears of Hearts
7. June Song
8. Get up!!
9. D.T.A
10. Peace Bomb
11. HAPPY MAN
12. THE DAY
《アンコール①》
1. MAYONNAISE
2. GROUPEEEEE
《アンコール②》
1. Orangejuice

過去作もチェック!

曽我部恵一BAND Discography


TENDOUJI Discography

新→古


【過去の特集ページ】
・『BUBBLE POPS』特集 : インタヴュー
https://ototoy.jp/feature/2018041801

LIVE SCHEDULE

TENDOUJI
〈TENDOUJI 爆発ツアー〉

2018年11月15日(木)@福岡Queblick
時間 : OPEN18:30 / START19:00
出演 : TENDOUJI、キイチビール&ザ・ホーリーティッツ、yound

2018年11月17日(土)@京都GROWLY
時間 : OPEN18:00 / START18:30
出演 : TENDOUJI、ドミコ

2018年11月18日(日)@岡山PEPPERLAND
時間 : OPEN17:30 / START18:00
出演 : TENDOUJI、ドミコ

2018年11月30日(金)@仙台enn 3rd
時間 : OPEN18:30 / START19:00
出演 : TENDOUJI、おとぎ話

2018年12月15日(土)@名古屋 CLUB ROCK’N’ROLL
時間 : OPEN18:00 / START18:30
※ワンマン

2018年12月16日(日)@大阪Live House Pangea
時間 : OPEN17:30 / START18:00
※ワンマン

〈TENDOUJI 爆発ツアーファイナル ワンマン公演「大爆発」〉
2018年1月19日(土)@渋谷WWW X
時間 : OPEN18:15 / START19:00
※ワンマン

〈TENDOUJI 爆発ツアー〜沖縄ウイニングラン編〜〉
2018年1月25日(金)@沖縄Output
出演 : TENDOUJI、紅茶フーフー、The Hypes、【DJ】STEPOUT

>>>ライヴ情報詳細はこちらから
http://thetendouji.com/category/live/

PROFILE

TENDOUJI

TENDOUJI

2015年、中学の同級生であったヨシダタカマサ、アサノケンジ、モリタナオヒコ、オオイナオユキにより結成。9月、1st DEMO EP『Pretty! Pretty!! Pretty!!!』をリリース約半年で限定枚数を完売。
2016年4月、自主レーベル〈浅野企画〉を設立。同年6月、NEW EP『breakfast』を発売。
2017年8月、初の全国流通版1stフル・アルバム『MAD CITY』リリース。同年9月より全国8ヵ所を廻ったり、11月には初ワンマンを新宿 MARZにて開催、大盛況に終わる。
持ち前のキャラクターとパーティー感でありとあらゆる都内のイベントに出演し、国内に留まることなく、2018年3月にはアメリカ最大級のフェス〈SXSW〉に出演した。夏には、大型フェス〈RUSH BALL〉に初出演! そして〈BAY CAMP 2018〉では、FILED of GARAGE のトリを務め、更なる注目を集めている「TENDOUJI」。

【公式HPはこちら】
http://thetendouji.com
【公式ツイッターはこちら
https://twitter.com/tendoujitw


曽我部恵一BAND

曽我部恵一BAND(左から、オータコージ(Dr)、大塚謙一郎(Ba)、曽我部恵一(Vo / Gt))

【曽我部恵一BAND 公式HPはこちら】
http://www.sokabekeiichi.com/rose/sokabe_band.html
【曽我部恵一 公式HPはこちら】
http://www.sokabekeiichi.com/
【曽我部恵一 公式ツイッターはこちら
https://twitter.com/keiichisokabe

この記事の筆者
鈴木 雄希

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この記事の編集者
せんだ さちこ

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