2019/09/03 19:00

〈WaikikiRecord〉が20年間愛され続けるワケ──空中カメラ × PARIS on the City!、若手座談会開催!

ELEKIBASSやワンダフルボーイズが所属し、これまで奇妙礼太郎やゆーきゃんなどの作品もリリースしてきた、ポップを愛するレーベル、〈WaikikiRecord〉。「ポップ・ミュージックは、ロックも、レゲエもジャズも、プログレも、サイケデリックも、あれもこれも、すべてを内包する!!」を合言葉に、活動を広げてきたこのレーベルも今年で20周年。この20周年を記念して、〈WaikikiRecord〉の若手バンド、空中カメラとPARIS on the City! の全9人で座談会を実施! 彼らとレーベル・オーナーの坂本の出会いから、レーベルの特色まで、和気あいあいと語っていただきました。

20周年記念コンピ、無料で配信開始!


OTOTOYで配信中の〈WaikikiRecord〉作品はこちらから!
https://ototoy.jp/labels/1376

WaikikiRecord設立20周年祭開催!!!
〈WaikikiRecord 20th Guaranteed to Make You Feel Good!〉
2019年9月23日(月・祝)@渋谷TSUTAYA o-nest / O-WEST
時間 : OPEN 14:00 / STATRT 14:30
出演 : ELEKIBASS / ワンダフルボーイズ / ホフディラン / 奇妙礼太郎 / Robert Schneider + John Ferguson of The Apples in Stereo / PARIS on the City! / 空中カメラ / 尾島隆英 / ゆーきゃん / OverTheDogs / 徳永憲 / SPIRO
DJ : ヨッシー&ズンドコ・ロッポンギ(TKC)/洞澤&近藤(The Bookmarcs)/ 菅原潤 / 長坂(夢見る港)
VJ : onnacodomo
Food : Lottie

特設サイト : http://20th.waikikirecord.net/

INTERVIEW : 空中カメラ × PARIS on the City!

取材終了後に、〈WaikikiRecord〉のレーベル・オーナー、坂本陽一が空中カメラ、PARIS on the City! のメンバーに向かって「いろいろと伝わっていてよかった」と話した。このインタヴューの中でも話しているが、それぞれが今後の〈WaikikiRecord〉を引っ張っていかないといけないという責任感を感じて活動をしている。〈WaikikiRecord〉に所属してまだ2年ちょっとの2バンドがそのように思えたのは、やっぱりこのレーベルを愛しているからだと思うし、坂本陽一という人間を心の底から信頼しているからだろう。はっきり言って大きなヒット作が出ていない〈WaikikiRecord〉だけど、そんなレーベルがなぜ20年続けることができたのか。このインタヴューを読んでいただければ、そのワケがわかると思う。

インタヴュー&文 : 鈴木雄希
写真 : 大橋祐希

“目に見えないもの”を大事に

──2バンドとも坂本(陽一 / 〈WaikikiRecord〉・レーベル・オーナー)さんとはどういう出会いだったんですか?

中村竜(Vo,Gt / 以下、竜) : 坂本さんがYouTubeで僕らの音楽を聴いててくれていたみたいで、いきなり「今度一緒にライヴやりましょう」みたいなメールがきて。そのイベントに出たことで関係がはじまりましたね。

田中野歩人(Key,Cho / 以下、野歩人) : それでライヴが終わってすぐに「〈WaikikiRecord〉から出さないか」って話になったんだよね。

竜 : 田中と僕と坂本さんと3人で中華料理屋でラーメンすすりながら喋りましたね(笑)。

ナカムラハヤト(Dr,Cho,Perc / 以下、ハヤト) : それが4、5年ぐらい前だよね。

竜 : そうだね。そこから伸ばし伸ばしして2年前くらいに「アルバム出すので〈WaikikiRecord〉からお願いします」みたいな感じで。それまで自主製作でアルバム2枚くらい出していて、そこから「インディーズ・レーベルに入ってどう変わるんだろう」っていうのもあって、なんやかんや時間が経った感じですね。

ハヤト : ELEKIBASSとの企画に呼んでもらってはじめて会ったんですけど、僕らのライヴを観て、ELEKIBASSのMC中に坂本さんが「空中カメラはキーボードの田中とギターの寒川がもめてなくなる」っていうことを言ってて。この前「こんな話してましたよね?」って話したら、「いまも思ってるよ」って(笑)。

空中カメラ
左からナカムラハヤト(Dr/Cho/Perc)、牧野岳(Ba/Cho)、田中野歩人(Key/Cho)、中村竜(Vo/Gt)、寒川響(Gt/Cho/Perc)

竜 : ひどいMCの上に、いまも思ってるんだ(笑)。PARIS on the City! (以下、パリス)は?

明神ナオ(Vo,Gt / 以下、明神) : 僕が前のメンバーとやってたときに応援してくれている方がいて。その方から坂本さんを紹介してもらったんですよね。それが4年前くらい。配信限定リリースとかはしていたんですけど、メンバーの脱退とかもあって、ちゃんとCDという形でリリースしたのはこのメンバーになってからですね。

阿久津信也(Dr,Cho / 以下、阿久津) : 坂本さんと俺が出会ったときって、まだサポート・メンバーが1人いて3ピースでやってたんですよ。僕がバンドに入ることは決まっていたので、渋谷の7th FLOORにライヴをはじめて観に行ったんですけど、そこに坂本さんがいたんですよ。で、明神さんが「〈WaikikiRecord〉の坂本さんです」って紹介してくれて。そしたら出会い頭に、坂本さんからドリンクチケットを渡されて、「これで何か飲みなよ」って。これが牛耳ってる人なんだなと思いましたね(笑)。

一同 : (笑)。

阿久津 : たかがドリンクかもしれないけど、はじめて会って「これ飲みなよ」って言われたら、もう50枚ぐらいチケットを持ってるんだろうなっていう。

田中裕一(Ba,Cho / 以下、裕一) : ドリンクチケットの権限すごいな(笑)。

阿久津 : それが、印象的でしたね。

小林ファンキ風格(Gt,Cho / 以下、小林) : 俺と田中さんもそんな感じでしたよね?

裕一 : 俺も渋谷の7th FLOORで知り合ったんですよ。パリスの企画のときに「〈WaikikiRecord〉の社長がいる」ってことだけ聞いていて。カウンターでパソコンで作業してる人がいて、ずっと仕事してる感じで忙しそうだなと思っていたら、それが坂本さんだった。

小林 : すごい雰囲気があったよね(笑)。

──それぞれ結構印象的な出会いだったんですね(笑)。〈WaikikiRecord〉の特徴ってどんなところだと思います?

寒川響(Gt,Cho,Perc / 以下、寒川) : 坂本さんが楽しそうだから「音楽っていいね」って思わせるレーベルですよね。そういう多様性もそうですし。

竜 : 曲制作に関してとやかく言うこともなく、ただ販売とかも協力してくれる立場だったので、制作の面に関しては自主製作の感覚とそんなに変えることなく。

野歩人 : 他のインディーズ・レーベルってちゃんとカラーがあって、品質をしっかりと保とうみたいな意識もあると思うんですけど、〈WaikikiRecord〉はそういうのがないから自分たちの考えで自由にやらせてもらってましたね。

裕一 : 本当に自由だね。

小林 : 制限されるっていうよりは寄り添って手伝ってくれる感じ。

PARIS on the City!
左から小林ファンキ風格(Gt/Cho)、阿久津信也(Dr/Cho)、明神ナオ(Vo/Gt)、田中裕一(Ba/Cho)

明神 : だから最初はレーベルっていう感覚がなくて、CDを出させてくれるありがたい方みたいなイメージだったんですよ(笑)。

寒川 : 僕ら2組ともはじめて入るレーベルが〈WaikikiRecord〉なんだよね。

明神 : そうですね。

──自主でやっているときは、レーベルに対してどんなイメージを持っていたんですか?

寒川 : レーベルに入ったら制限されるんじゃないかっていう怖さもちょっとあったので、坂本さんに誘われてからもレーベルに入るのを迷ってたの。

牧野岳(Ba,Cho / 以下、牧野) : 「いつかは入らないとな」とは思っていたけどね。

寒川 : 音楽で食べていくために必要なステップなんだろうなとは思ってたんですけど、当時は漠然としたイメージしかなかったし、「あれをやれ」、「これはダメだ」みたいなことを言われるんじゃないかって思ってた部分はありましたね。

竜 : でもいざ入ってみたら可能性を広げてくれる感じだったね。

牧野 : パリスはどうですか?

寒川 : 阿久津くんはどうですか?

裕一 : いじりに入ってるよ(笑)。

阿久津 : なんで俺? ……なんだっけ、質問忘れちゃった。

裕一 : なんでや!

一同 : (笑)。

裕一 : インディー・レーベルっていうものに対してどういう印象があったの?

阿久津 : うーん…… ちょっとパスで。

裕一 : パスってあるの(笑)?! でもやっぱり会社だから、CDをリリースすることもMVを作ることも、収益を出すことを最優先で考えているんだろうなとは思っていましたね。でも〈WaikikiRecord〉はそういうワケでもなくて。収益よりも、言いかたは変だけど“目に見えないもの”を大事にしている感じはします。

PARIS on the City! / お陰様で彼氏ができそうです。
PARIS on the City! / お陰様で彼氏ができそうです。

阿久津 : …… そうですね。同じことを思います。

一同 : (笑)。

──入ってみたらぜんぜんイメージが違うぞって感じだった。

竜 : ひとりひとり部屋に通されて、契約書を書いて、月度CDの売上枚数みたいなグラフを見せられて…… みたいなガチガチのを感じてたんですけど(笑)。そんなことはぜんぜんなくて。ただ自由な分、自分たちで「バンドを良くするんだ」っていう気持ちを強く持っておかないといけないなっていうのは感じてますね。

野歩人 : 思ったより自由だった分、思ったより自分で動かなきゃいけないっていう。自分たちは、PV作ったり、録音をしたり、自分たちでやるのが割と得意なバンドだったからそれは良かったなと思います。

好きなことをやって世に広まってほしい

──空中カメラは録音もジャケットデザインなども含めて自分たちで手がけることが多かったじゃないですか。そうなるとレーベルに所属しなくても自分たちで活動をしていくこともできたのかなと。

竜 : せっかくCDを作っても自分たちの手近なところでしか置けない、宣伝ができないという部分があったんですよね。

野歩人 : 宣伝とか流通のノウハウも人脈もないから、そこは助けてもらっているというか。

寒川 : いくら自分たちがいいんだというものを作れたとしても、それを伝える手段がさっぱりわからなかったので、そこはレーベルに入ってよかったという部分ですね。

空中カメラ / My silly friend
空中カメラ / My silly friend

牧野 : それまでただのアートを作っているアーティストだったわけじゃん。社会との接点はどこかで持たないといけなかったから、そのときにレーベルというのが大事だった。とりあえずアートに集中して入れば、あとはレーベルが社会との接点を作ってくれるから。

寒川 : 僕らは社会との接点が全くなかったので。

竜 : 社会との接点ね、なるほどな。

裕一 : 完全に芸術家だったんだ(笑)!

寒川 : いまはネットもあるんだけど、やっぱり自分たちだけではネットでも限界があるんだよね。

野歩人 : そうだね、クリエイティヴな人ってそういう人が集うところに顔を出したりするけど、おれらはそういうところに顔を出さないから…… そこは坂本さんに助けてもらってますね(笑)。

牧野 : やっぱり社会との接点かな……(笑)。

寒川 : 何度も言わないでいいよ(笑)! パリスはどう?

明神 : 音源も聴いてもらいたいという気持ちが大きかったので、CDを出すひとつのきっかけを作れたということが僕らにとっては大きくて。あとは坂本さんはマネジメントにも協力してくれていて。「このタイミングでリリースをして、ここでレコ発をやって──」みたいなことも提案してくれるんです。その辺は僕たちも全く無知だったので、助けられているね。

裕一 : そういう流れも4人だと決めるのが難しかった。

明神 : 坂本さんはいい意味で僕たちに冷静だから的確なアドバイスをくれるしね。

竜 : 常に客観的に見てくれるよね。

小林 : 感情的に入り込んで、「パリスってほんといいバンドだよね」という感じではなくて、「あぁ、いいんじゃない?」みたいな感じなんで(笑)。だから第3者が見て、どういう活動をしていったほうがいいのかという意見を言ってくれているのかなと感じています。自由ではありつつ、相談もできるし、信頼もできる。

ELEKIBASS / SEASONS IN THE SUN
ELEKIBASS / SEASONS IN THE SUN

野歩人 : あとやっぱり他のレーベルと違うのは、坂本さんもバンド(ELEKIBASS)をやっていて。ELEKIBASSがいいからこそ信用できるというのもあるかも。

寒川 : そうだね。というか、さっきから田中くんが「阿久津くんに聞け」というサインを目で送ってくるんですよね(笑)。

阿久津 : はぁ……(笑)。

一同 : (笑)。

寒川 : どうですか? 阿久津くんは(笑)。

阿久津 : うーん……。ライヴについてが大きいですよね! 経験のあるバンドや売れているバンドと対バンができるのは、やっぱりレーベルのおかげだと思いますね。

裕一 : バンドマンとしての活動も長いから、ものすごく顔が広いんですよね。

阿久津 : 昔一緒にやっていたバンドがすごく売れていることもあって。それを感じられるのって大きいじゃない。…… どうかな(笑)?

寒川 : やればできるじゃん!

──普段のライヴや音源制作の部分で、〈WaikikiRecord〉に所属しているからこうしてみようみたいなことって考えることもあるんですか?

寒川 : わざわざ寄せていかなくてもスピリッツはある程度似ている気がするし、あんまりそういうことはないですね。

野歩人 : 坂本さんが持っているセンスだったり、もっと根っこの部分で繋がっているのは感じているから、そんなに考えないですね。1960年代の音楽や渋谷系みたいなポップスの歴史を感じながら音楽を作っていて、そのひとつの歴史として〈WaikikiRecord〉もあるのかなっていう感じですね。

寒川 : なので、〈WaikikiRecord〉の要素を入れなきゃといって入れたことはないですね。

牧野 : そういうのを言ってこないのもこのレーベルの良さだったりするのかもね。

明神 : でも僕らは最初の頃そういうことも考えてましたね。18周年のイベントのときに、「ベイビーメイビー」という曲をを渋谷系っぽいアレンジで“ワイキキver.”みたいな感じでやったんですよね。

小林 : やったね〜、それ。楽曲制作に関しては本当にやりたいことだけやっている感じなんだけど、ライヴの見せ方とかは寄せていたかもね。

明神 : そんなときもあったけど、最近は自分たちの好きなようにやってますね。

PARIS on the City!
左から阿久津信也(Dr/Cho)、田中裕一(Ba/Cho)、小林ファンキ風格(Gt/Cho)、明神ナオ(Vo/Gt)

寒川 : MV制作とかの音楽以外のプロモーションって坂本さんに相談してやっているの?

小林 : 「こういうことをやります」という大枠だけ相談して、作る内容に関しては完全に俺たちだけで作っちゃって、ほぼ出来上がったタイミングで見てもらうくらいの感覚かも。

寒川 : それで「ノー」って言われたことは?

小林 : もちろんない。坂本さん自身が好きなように活動をしているから、そういうことを言いたくないんじゃないかな。おれらも好きなことをやって世に広まってほしいという想いもあると思うし。

牧野 : バンドに任せた方がいいものができるってことね。

野歩人 : それがワイキキ・スタイルなんだね。

寒川 : じゃあ(小林ファンキ)風格くんがインスタ・ライヴで筋肉を見せびらかしているのもぜんぜんOK?

小林 : ぜんぜん大丈夫!

野歩人 : あれは坂本さんの指示かも。

「若い勢い見せたるでぇ」って感じですよ

──まさかそこで指示が出ているとは……(笑)。レーベルとしては20周年を迎えるわけですが、みなさんは〈WaikikiRecord〉に所属して1〜2年くらいですよね。レーベルの20周年に参加していることについてはどういう思いがあるんですか?

野歩人 : 荷が重いですね(笑)。

寒川 : そうだよね! 20周年のアニバーサリー・イヤーだけど、所属してからは1、2年しか経っていないワケだし。

野歩人 : でも20年やってきてレーベルが成長していったこのタイミングに僕らがいるってことは、レーベルにとってもふさわしいバンドなのかなとは思いますよ。

空中カメラ
左から中村竜(Vo/Gt)、ナカムラハヤト(Dr/Cho/Perc)、牧野岳(Ba/Cho)、田中野歩人(Key/Cho)、寒川響(Gt/Cho/Perc)

小林 : 20周年イベントのタイムテーブルが、O-westの1バンド目が空中カメラで、0-nestのトリが僕たち(パリス)なんですね。これって「お前らが次世代の〈WaikikiRecord〉を作っていけよ」っていう期待を感じたんですよ。なので、「〈WaikikiRecord〉のなかでも僕らはすごいバンドなんだ」ということを見せつけたいし、それに伴ってイベント全体を盛り上げるひとつの要素になればいいなと。力は入ってますよね。…… (明神に向けて)これで大丈夫ですか?

明神 : うん、大丈夫。

──確認するんだ(笑)。

小林 : あははは! でも20周年ってすごいですよね。

寒川 : そんな続くこともなかなかないからね。

竜 : 20年前って言ったら僕らが小学生になったばっかとかだもんね。

寒川 : まだ家で『仮面ライダークウガ』を見てたくらいだね。

竜 : そんなときからやっていたなんてね。

寒川 : それはやばいよ。おれが『ビーストウォーズ』を見ていたときから……。

竜 : もういいよ(笑)! 所属しているバンドのなかでも、僕たちは若い世代のバンドなので、若さの力強さを見せていきたいね。

野歩人 : 絶対Sunday(カミデ)さんのほうが力強いからな〜(笑)。

寒川 : でもやる気は十分ありますよ。「任されたな」という意識は強いので。「ここでやらなきゃいつやる?」という意識でやりますよ。

ハヤト : 竜とか田中は、大好きなホフディランと同じステージでライヴができるんだもんね。

竜 : それこそ小学生のときに見ていた『こち亀(こちら葛飾区亀有公園前派出所)』からホフディランをはじめて聴いて。そこから中学、高校とずっと聴いてきていたからね。それが対バンなんて……!楽しみですね〜。

──今回のイベントもベテランから若手まで、これまで〈WaikikiRecord〉に関わってきた人たちがたくさん出演されるじゃないですか。20年というのはみなさんにとって結構重く感じていることでもある?

竜 : 僕は重く感じてない。

寒川 : 僕も、「すごいなぁ〜」とは思うけど、重くは感じていないですね。

竜 : それよりも「若い勢い見せたるでぇ」って感じですよ。

寒川 : その言い方に若さを感じないんだよなぁ……。

竜 : あははは! このなかでうまく目立ってやりたいなって思いの方が大きいですね。だから20周年という言葉に対してプレッシャーは感じてない。

牧野 : 20年なにかを続けるってことはすごいからそこへのリスペクトは絶対にありますよね。

野歩人 : でもしゃべってたら重く感じてきたわ(笑)!

牧野 : なんか重く感じてることも、それってダサくない? って感じもあるかも。

寒川 : いや、そんなことないでしょ(笑)! 「任せたぞ」という気持ちは受けつつも、それをあんまり重荷に受け止めすぎると、自分たちが見せたいパフォーマンスともずれてしまう気もするんですよ。だからライヴ自体気楽に、みなさんに楽しんでいただきつつ、僕らが目立てるようにしたいですね。いちばん目立とう!

竜 : ホフディランよりも?

寒川 : もちろん!

牧野 : パリスよりも?

寒川 : もちろん!

牧野 : 頑張ろう。パリスは?

明神 : 重いか軽いかというよりも、20年続けることの大事さをちゃんとわかっておかないといけないなとは感じています。その気持ちはわかったうえで、自分たちが好きな音楽をステージから表現できればいいなと思いますね。

小林 : 間違いない。

寒川 : うちのヴォーカルも見習ってほしいくらい完璧なコメントだったね(笑)。

野歩人 : 明神くんが言ったことを半分空中カメラが言ったことにしてもらって……。

明神 : いやいや(笑)。でもおめでたい日にしたいですね。

──空中カメラは先日ワンマンも終えましたが、今後どういった活動をしていきたいですか?

竜 : やっぱりいろんなところでライヴをしたいし、規模を広げたいですよね。ステージ上にいっぱいセットも並べてみたいし。宙吊り状態で歌うとかね(笑)。今後は空中カメラの色がそのまま出せるステージをより一層見せていきたいなと思ってます。

寒川 : このあいだのワンマンは、あの場に来てくれたお客さんに支えられて最後までできたライヴだったんです。

牧野 : ヴォーカルの声も出なくなっちゃったしね。

寒川 : そう。だからこのあいだのライヴは、お客さんとの繋がりをいままででいちばん感じたライヴだったんです。あの場所にいてくれていた方のためにももっと大きくしていかないといけないし、もっと続けていかないといけない。あの状態でもお客さんが応援してくれたということがうれしかったですね。ライヴをするまでは結構弱気だったんだけど……、だから最後涙が出ちゃいましたね。

牧野 : 空中カメラは自分たちの音楽をライヴでもきっちりとお届けしたい思いがずっとあるから、このあいだのワンマンみたいなことはあんまり起きないと思うんですけど。

野歩人 : やっぱりある程度クールにやっているものに憧れもあるしね。

寒川 : こないだのワンマンのエモーショナルな部分を今後に生かしつつも、僕らのスタイルでもっとお客さんに来てもらいたいね。そのためにはどうしたらいいのかな?

牧野 : まぁがんばってやっていけばいいんじゃない?

小林 : 急に雑だなぁ(笑)。

牧野 : でも自分たちでいうのもなんですけど、やっぱり曲もいいし、ステージングもよくなってきているから、僕は演奏しながらもっと大きいステージをイメージできましたね。…… いまのコメントいいでしょ(笑)。

一同 : (笑)。

──パリスはクアトロでのワンマンも決まりましたね。

小林 : 今回はじめてクラウドファンディングを使ってみるんですね。僕たちはいままでもお客さんの声やリアクションをモチベーションとしてやってきたんですけど、それを活動のなかで100%お客さんに還元できているのかという気持ちもあって。そこの部分をもうちょっと見える化して、お客さんのリアクションによってパリスの活動が最大化して、お客さんもそれによって幸福度が増す、というサイクルを作っていければと思っていて。クアトロを成功させるのはもちろんなんだけど、その次、その次、とそのサイクルをどんどん大きくしていって、お客さんの満足度も上げていきたいなと頑張っていきたいなと。

明神 : いまも自分たちが納得いくものをつくるというのは大前提にあって。自分たちが楽しいし、なおかつお客さんも楽しいということを繰り返して輪を大きくしていきたいなというのが根本にあるので、それが音楽をやる意味に値しているのかなと思っています。そういう意味では、〈WaikikiRecord〉やELEKIBASSが好きなことをやり続けていることに、近い部分を感じるので20周年はしっかり祝いたいなと思いますね。

寒川 : 阿久津くんは大丈夫ですか?

阿久津 : 大丈夫ですよ! もういちばんみなぎってるから!

小林 : いや、いちばんみなぎってるなら言った方がいいでしょ(笑)!

裕一 : 来年はパリスの活動が忙しくて坂本さんの手が回らなくなるくらいにしたいですね。

阿久津 : おれよりみなぎってるじゃん!

一同 : (笑)。

編集 : 鈴木雄希
編集補助 : 東原春菜

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空中カメラ
新→古


PARIS on the City!
新→古

【この他の〈WaikikiRecord〉作品はこちらから!】
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LIVE SCHEDULE

Waikikirecord設立20周年祭
〈WaikikiRecord 20th Guaranteed to Make You Feel Good!〉

2019年9月23日(月・祝)@渋谷TSUTAYA o-nest / O-WEST
時間 : OPEN 14:00 / STATRT 14:30
出演 : ELEKIBASS / ワンダフルボーイズ / ホフディラン / 奇妙礼太郎 / Robert Schneider + John Ferguson of The Apples in Stereo / PARIS on the City! / 空中カメラ / 尾島隆英 / ゆーきゃん / OverTheDogs / 徳永憲 / SPIRO
DJ : ヨッシー&ズンドコ・ロッポンギ(TKC)/洞澤&近藤(The Bookmarcs)/ 菅原潤 / 長坂(夢見る港)
VJ : onnacodomo
Food : Lottie

特設サイト : http://20th.waikikirecord.net/


空中カメラ
加納エミリ プレゼンツ「秋のファミリーコンサート」
2019年9月15日(日)@LOFT HEAVEN
時間 : OPEN 18:30 / START 19:00
出演 : 加納エミリ / 空中カメラ

【詳しいライヴ情報はこちら】
https://kuchucamera.com/live/


PARIS on the City!

PARIS on the City! ワンマンライブ
2019年12月24日(火)@渋谷 CLUB QUATTRO
時間 : OPEN 18:00 / START19:00
出演 : PARIS on the City!

クラウドファンディング特設サイト : https://www.muevo.jp/campaigns/2017

【詳しいライヴ情報はこちら】
https://artist.aremond.net/parisonthecity/schedule/

PROFILE

空中カメラ

5人組バンド。幼馴染とその兄で構成される。英米ポップ / ロック、パンク / ニューウェイブ、J-pop / 歌謡曲などを中心に様々な要素が混ざりあった楽曲を展開中。

作詞作曲はもちろん編曲、プロデュース、ビデオ、デザイン、Webサイト、イラストレーション、漫画などもメンバーが手掛ける。

2019年5月に2nd アルバム『COMMUNICATIONs』をリリース。横浜、横須賀在住。

【公式HP】
https://kuchucamera.com/
【公式ツイッター】
https://twitter.com/kuchucamera


PARIS on the City!

恋愛に対するコンプレックスから起こった出来事を、シンプル且つ大胆な歌詞と曲で繰り広げる4人組ロック・バンド。

作詞作曲を手掛ける明神ナオ(Vo / Gt)の、様々な角度から想像できてしまう棘のある歌詞に加え、60年代モータウンを主軸としたメンバーそれぞれの幅広い演奏力で、ジワジワと全国に知名度拡大中。

【公式HP】
https://artist.aremond.net/parisonthecity/
【公式ツイッター】
https://twitter.com/parisonthecity

この記事の筆者
鈴木 雄希

OTOTOY編集部で基本的にロックを担当。 せい家で育ちました。

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この記事の編集者
鈴木 雄希

OTOTOY編集部で基本的にロックを担当。 せい家で育ちました。

2019年の顔はカネコアヤノで決まり! ──バンドの可能性を信じた新アルバム

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デビアンが全員高校生に! 青春を詰め込みつつも大人の階段をのぼる新シングル

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“LosingMySilentDoors”、ロック・バンドによるダンス・ビートへの接近

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現在進行形のポップ・バンドとしてのスカートを証明する『トワイライト』

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YAJICO GIRLが『インドア』で見せるギターロックに収まらないサウンドの進化

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今年もこの季節がきた! OTOTOYフジロック・ガイド2019

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《神宿 road to success!!!》第9回 かみやど(ひらがなかみやど)インタヴュー

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オルタナ・ロックの若き才能・羊文学、新たな魅力を照らす新EP『きらめき』

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ハッピー・ロックンロールの進撃! ──THE TOMBOYS『NOW'N'RUN』配信開始!!

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ピュアに挑み続ける絶妙なアンバランス──folk enough、新アルバム配信開始

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“歌に哲学を”──4年ぶりフル・アルバム『Arche』から上北健の表現の原点を探る

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ミュージシャンとしての進化を遂げた「のん」渾身のインタヴュー!

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《神宿 road to success!!!》第8回 塩見きら加入! 新体制初インタヴュー

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“GRASAM ANIMALのロック”で目を覚ませ! ユニークさ満載の『GOLDEN BAD』

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よりタイトに、肉体的に、生々しくストレートに──LITEの新アルバム『Multiple』

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初のギター・アルバムよりピュアに鳴らされた“Daijiro Nakagawa”の音色

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“米”系バンド日本代表、MOROHA! お前らどこまでいったら満足するんだ!?

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歌の純粋さが詰まった最初の集大成、完成!──Mom新アルバム『Detox』を語る

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同人音楽の世界で良い音で聴くのがいいよとまだまだ抗いたい──Beagle Kick、3年半ぶりのアルバムを語る

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「音に振り回される」ことから立ち上る快楽──網守将平@WWW ライヴ・レポート

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新時代ポップスへの光芒──踊ってばかりの国が新作『光の中に』をリリース

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激情ほとばしるtetoの2ndシングル『正義ごっこ』

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3776が生み出した“ダイナミクス”の世界──ライヴ・アルバムをハイレゾ配信開始!

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変化を恐れずに切り取った多彩な表情──tacica、『panta rhei』リリース

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《神宿 road to success!!!》第6回 羽島めい「神宿は青春よりも熱い場所」

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《神宿 road to success!!!》第5回 小山ひな「私は全部を愛されたいから」

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春の風が穏やかになびく新作『trumpet』をリリース──メンバー全員インタヴュー

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“ナツカシサウンド”だけじゃない! “いま現在”に目を向けるバレーボウイズ『青い』

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〈SXSW〉を経験したリーガルリリー、バンドとして新たな入り口へ

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《神宿 road to success!!!》第4回 羽島みき「どの子が神宿に加わるのかドキドキもある」

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【Drop's連続企画】楽器隊3人インタヴュー──彼女たちのサウンドはこのメンバーによって作られる

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《神宿 road to success!!!》第2回 関口なほ「神宿自体が私にとっては青春だった」

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《神宿 road to success!!!》第1回 神宿プロデューサー・北川敦司

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ポップ100パーセント!! ──グッド・メロディー大集合な柴田聡子の新作配信開始

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