「全方向で勝負できている自信のある1枚」──SOMETIME'Sが響すソウルフルで芳醇なポップス
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ソウルフルでグルーヴィーな歌声と、テクニカルでクールなギターが織りなすR&Bサウンドを基調にしたポップ・ミュージックを鳴らし、着実にその名を轟かせつつある2人組、SOMETIME'Sがファースト・アルバム『TOBARI』をリリース。彼らが注目されるきっかけとなった芳醇なポップ・チューン“Honeys”や、TVドラマ『そのご縁、お届けしますーメルカリであったほんとの話ー』主題歌でもある、温かみのあるメロウな音像が印象的な“Morning”など、全6曲を収録。今後、ポップ・シーンで躍動するであろうこのふたりにインタヴューを実施した。
ポップでグルーヴィーなファースト・アルバム
INTERVIEW : SOMETIME'S
SOMETIME'Sの『TOBARI』をはじめて聴いたとき、新人バンド特有の荒々しい初期衝動が込められているというよりも、1980年代の後半のブラックミュージックや1990年代初頭のファンクなど、豊富な音楽のボキャブラリーを感じさせる緻密なサウンドメイキングが印象的だった。SOTA(Vo)とTAKKI(Gt)がSOMETIME'Sを結成したのは2017年、彼らが28歳の頃。今年6月にYouTubeで公開されたMV「Honeys」をきっかけに、いまはどんどんファンを拡大している。今回のインタヴューでは、ふたりの出会いやバンド結成の経緯を中心に話を聞いた。
インタヴュー&文 : 真貝聡
自分が本当に表現したい音楽をやるためにSOMETIME'Sをはじめた
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──先日、ラジオ番組『芝浦音楽倉庫 SHIBAURA MUSIC SHED』(文化放送)に出演されたんですよね。ナビゲーターのSundayカミデさんとは、僕も以前から交流がありまして。
SOTA : おぉ、そうだったんですか。
──どういう経緯で出演することになったんですか?
マネージャー : 実は、声をかけてくれたディレクターさんがsumikaの小川貴之さんのレギュラー番組を担当してまして。以前、小川さんとTAKKIは同じバンド(from a novel)を組んでいた話題で盛り上がり、「一緒になにか出来ると良いですよね」という話をしていた矢先に出演オファーをいただきました。
SOTA : 番組では僕とSundayさんがふたりともラグビーをやっていたことだったり、合唱団にいたことだったりとか、共通点が多くて盛り上がりましたね。ただ、TAKKIに対しては「絶対にギター・ヴォーカルをやってましたよね?泣く泣くギターになったんですよね?」って。
TAKKI : そうそう(笑)。
SOTA : あとは無理くり「天才二人組」みたいな持ち上げられ方をしました(笑)。
TAKKI : 実際は凡才の二人なんですけど、やたら「あなたたち天才ですよね!?」って。
──そのやりとりは目に浮かびますよ。
SOTA : めちゃくちゃおもしろかったよね。
──ラジオは雑誌やWEBのインタヴューとは違って、わりと素が出ますよね。
TAKKI : そうなんですよ。ラジオでは職場の話もしているし、めちゃくちゃプライベートな話もしちゃいますね。素性がほぼ出てるみたいな。
SOTA : 高校の名前、職場、住んでいるところまで全部話しちゃってますね。
──地元は横浜なんですか?
TAKKI : SOTAは東京なんですけど、僕は生まれも育ちも横浜です。
──横浜のどちらですか?
TAKKI : 生まれが金沢区なんですけど、今は保土ヶ谷区の●●駅に住んでます。
──ほぉ! 僕の地元はTAKKIさんが住んでいる場所から3駅先なんですよ。
TAKKI : めちゃくちゃ近いじゃないですか!
──その界隈にゆかりのあるアーティストでいうと、おとぎ話の有馬和樹さんとか、ASPARAGUSの方達もそうですよね。
TAKKI : いま横浜市のスタジオで働いているんですけど、それこそASPARAGUSは天王町に自分たちのスタジオ(STUDIO OLIVE)を持っているにも関わらず来てくれるんですよ。
──スタジオに勤めてどのくらいですか。
TAKKI : 7年くらいですね。
──知り合いのバンドマンも来ます?
TAKKI : そうですね。当時ですけどBLUE ENCOUNTとかSuchmosとかも利用してくれてました。だけど、ウチのスタジオは駐車場がないので売れていくとみんな使わなくなるっていう。別名「お見送りスタジオ」と言われてます。
──通過点みたいな。
TAKKI : そうそう(笑)。最終的にはみんな(SOUND STUDIO)NOAHへ行くようになる。
──ここら辺でバンドの成り立ちについて聞いていきましょう。もともとふたりは同じ高校の同級生だったんですよね。
SOTA : TAKKIも僕も法政大学第二高校に通っていたんですけど、その頃は話したことがなかったですね。
TAKKI : 話をするようになったのは高校を卒業した後です。お互い横浜で音楽活動をやっていて、SOTAのバンドが出演するイベントに、僕と小川がやっていたバンドも呼んでもらったのがきっかけで知り合いました。
SOTA : 僕、小川とは前から知り合いだったんですよ。それでイベントに出てもらって。
──それぞれどんなバンドをやっていたんですか?
TAKKI : 僕はバラードがメインのピアノ兼ヴォーカル、ギター、ドラムのトリオ構成のバンドをやってました。
SOTA : 僕はツイン・ヴォーカルでFLOWみたいなバンドをやってました。短パンに裸足でステージに立ってて、いまとはぜんぜん違いましたね。
──そんなふたりがどうしてSOMETIME'Sを組むことになったんですか?
SOTA : 前のバンドは、もともと4人組でやっていたところに「ヴォーカルがもうひとりほしい」ということで、僕だけあとから入ったんですよ。で、そこが解散することになり、まだ自分が本当に表現したい音楽をやれていなかったので、TAKKIに声をかけて2017年にSOMETIME'Sをはじめました。とはいえ、結成当初はサラリーマンをしていたので「コレで絶対に売れるぞ」みたいなモチベーションではなかったです。
──いまはサラリーマンをやめてますよね?
SOTA : はじめての作品『Slow Dance E.P』を自主制作で作ったときに、すごく手応えを感じたんですよね。そのことがきっかけで僕はサラリーマンを辞めて、音楽一本でやっていこうと決意しました。いまの事務所に声をかけてもらってそこから『Neighbor』を作って。ちゃんといろんな方に知っていただけるようになったのは、今年6月に“Honeys”のMVをYouTubeに公開してからですね。
TAKKI : それまでは引くぐらいCDも売れなかったし、お客さんも少なかったよね。
──いまはどのアーティストもライヴができなくて焦燥感を抱いてる中、SOMETIME'SはみんながSTAY HOMEをしていたおかげで知られるようになった。
SOTA : 変な話ですけど、コロナによって注目を浴びたバンドではありますね。
「本気で音楽をやりたいなら、いくら遣って、いくら稼げて、いくら収入があるのか毎月報告をしろ」と言われたんです
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──ちなみにおふたりは年齢を公表してないですけど、隠しているんですか?
SOTA : そんなこともないんですよ(笑)。一応、今年31歳ですね。
──ああ、やっぱり! はじめてSOMETIME'Sを聴いたとき、もしかしたら世代が近いのかもと思ったんですよ。というのも「This Love」(2004年)を発表した頃のMaroon 5っぽさや、日本のR&Bグループ・Skoop On Somebodyっぽさを感じて。
SOTA : はいはい! Maroon 5は全部聴いてるし、Skoop On Somebodyも聴いてましたね。
──よく聞かれる質問だと思うんですけど、どんな音楽を通ってきたんですか。
TAKKI : いまはほぼ洋楽しか聴かないですけど、若い頃から根幹にあるのは邦ロックだと思います。
──はじめて買ったCDはハイスタ(Hi-STANDARD)でしたよね。
TAKKI : そうです。ハイスタ、10-FEET、ELLEGARDENもそうですし、モンパチ(MONGOL800)が爆発的に売れていた世代でもあるのでモンパチも通りました。ありがちなところをちゃんと通ってきた感じですね。
──2000年代初頭といえば、メロコアもそうだし青春パンクと呼ばれるバンドも出てきた時代ですよね。
TAKKI : ただ、青春パンクだけはダメだったんですよね。どう考えても青春パンクはモテる音楽じゃないでしょ! みたいな(笑)。別にジャンルが悪いわけじゃなくて、僕がやってもカッコよくならないと思って。それこそガガガSPとかゴイステ(GOING STEADY)もすごい流行っていたじゃないですか。僕はそこに行けなかったですね。どちらかと言ったらエルレ側の人種でした(笑)。
SOTA : たしかに、モテたいと思う全盛期だもんね。
──アハハハ。当時はスタイリッシュさを感じるエルレ派と、男くささや情けなさを前面に出していたゴイステやガガガSP派と分かれてましたよね。
TAKKI : 音楽的には大好きなんですけど、ゴイステなんて心酔してないと「好き」と言えない宗教っぽい雰囲気があったじゃないですか。本当は僕も聴いていたんですけど、みんなには言わないようにしてました。「ゴイステを好き」なんて言ったら周囲の目がギラつくというか、あとでボロが出て「お前、ぜんぜん知らないじゃん」みたいになるのが怖かったですね(笑)。
──洋楽を聴きはじめたのは、ギターを弾くようになってから?
TAKKI : はい。ギターの練習をしっかりしよう、と思った時からです。ギターを習うために最初は杉田(横浜市磯子区南部の町)にある音楽教室に通っていたんですけど、そこがものすごいスパルタで。教室の前に行ったら恐怖で足が震えてしまったくらい。これは無理だなと思って、次は優しい先生がいる島村楽器の音楽教室へ行きました。そこの先生に師事してから「ギターが上手くなるには、ちゃんと洋楽も聴かなきゃダメだな」という意識になって、聴く音楽も洋楽中心になりましたね。
──はじめて洋楽のおもしろさを教えてくれたアーティストは誰でした?
TAKKI : リッチー・コッツェンですね。アルバムを聴いてから、日本の音楽とはアンサムブルを含めて完成度が違うなとか、フレーズでアプローチする方法があることを知って衝撃を受けたんですよね。それで大学1年生ごろから、一気に音楽の趣向が変わりました。邦ロックからファンク、スムースジャズ、R&Bの方に流れて行った感じですかね。
──大学生の頃から、将来は音楽の道へ進もうと決めていたんですか。
TAKKI : そうです。周りが就活をはじめたタイミングで、サラリーマンになるのは俺の中では違うなと思いました。親父が自営業だったのもあって、余計にしっくりこなかったのかもしれないです。当時は小川とバンドを組んでいたんですけど、親父に「俺は就職しないつもりでいる。音楽をやっていく」と説得をしたら「本気で音楽をやりたいなら、いくら遣って、いくら稼げて、いくら収入があるのか毎月報告をしろ」と言われたんです。そのお金で暮らしていけるかどうか自分で考えろ、と。ぶっちゃけ経費に関しては赤字なわけですよ。それを隠して「今日は何人のお客さんが来て、何枚のCDが売れたから15万円くらい稼げたよ」みたいな感じで嘘をついたら「じゃあ移動費はどうなんだ? CDを作るのにいくらかかったんだ?」とめちゃくちゃ詰めてきて「そんなこと言い出したらさぁ……」「だけど音楽で食べていくって、そういうことじゃないの?」と正論を突きつけられて。それで1年くらい毎月報告を続けて、解散するときには黒字だったのでなんとか納得してもらえた感じですね。
──SOTAさんはどういう音楽を通ってきたんですか?
SOTA : ミスチル(Mr.Children)とかユーミン(松任谷由実)とか王道のJ-POPですね。洋楽に関してもQueenとかスティーヴィー・ワンダーとかありきたりな感じでした。バンドをはじめるまでは本当に有名な音楽だけを聴いてきましたね。
──ゴスペルを習っていた時期があるんですよね?
SOTA : それは23歳くらいの話ですね。その頃はバンドのみんなもストイックだったので「お前はもっと歌を勉強しろ」と言われたんです。それで何人か先生をあたっていったものの、ミュージカル出の人が言ってることはわからないし、ハードロック上がりの人が言ってることもぜんぜんわからなくて。いろんなジャンルの先生を探していった中、ゴスペル上がりの先生が言うことだけは理解できたんです。それで、ゴスペルの先生に練習方法や理論を教えてもらうようになりました。
──ゴスペルを習う前って、いまと歌声は違ったんですか?
SOTA : それまでミスチルに憧れていたこともあって、ボイトレの先生から「歌い方がもろ桜井和寿さんだね。普通の人が真似をしてもダメなんだよ」と言われたので、ゴスペルを習ってからだいぶ変わったと思いますね。
──ちなみに“Honeys”とか“Take a chance on yourself”とか、ああいうブラックミュージックのリズム感もゴスペルで培ったんですか。
SOTA : リズム感はどうなんですかね。自分としてはあまりない方だと思っているので。
──そういうもんですか。
SOTA : ただ、昔から音楽がかかると自動的に体が動いちゃう人種なんですよ。だからおもむくままにリズムに乗ったら、ああいう感じになったんですけど。…… いまの答えとして大丈夫ですか?
──アハハハ、大丈夫ですよ。さらに遡ると中学時代はどんな感じでした?
SOTA : 授業が終わると、廊下に出て森山直太郎とかゴスペラーズを大声で歌っちゃうやつでした。
──それはSOTAさんの歌声を聴きたい人がいたから?
SOTA : ぜんぜんいないです(笑)。誰が聴いているとか意識せずに、窓を開けて「ぼぉ〜くらはぁ〜!」と歌ってました。いま思うとイカれてますよね?
──中学生なんて、人前で歌うのとか恥ずかしい年齢じゃないですか。
SOTA : 恥じらいは全くなかったですね。というか他人に聴かせている意識もなかったですね。
──部活は何部でした?
SOTA : 中学はサッカーのクラブチームに所属していました。本当は高校でもサッカーをやりたかったんですけど朝練がだるくなっちゃって諦めて、朝練のないラグビー部に入りました。
──だけど、キツい部活ではありますよね。僕の高校ではラグビー部に入った人はみんな骨折していたんですよ。SOTAさんは経験あります?
SOTA : 部活で大怪我したことはないですけど、体育の授業でふざけてたら靭帯を切っちゃって。それでめちゃくちゃ怒られた記憶はありますね。
──SOMETIME'Sに対してオシャレな印象を抱く人が多いと思うんですけど、実際はかなりの陽キャなんですね。
SOTA : アハハハ、そうなんですよ。歌っているときにカッコよければ、あとはなんでも良いタイプなので、本当にただのおちゃらけ野郎です。いまはラーメン二郎でアルバイトしているので、そこもイメージと違いますよね?
──まさかの二郎(笑)。じゃあ、いまのオシャレな雰囲気はどうやって生まれたんですか。
SOTA : SOMETIME'Sをはじめてから、TAKKIとふたりで海外のアーティストのライヴを観にいくようになったが大きいです。やっぱりステージでの立ち振る舞いとかがカッコよくて、僕も意識するようになりましたね。
──どなたに惹かれました?
SOTA : ここ数年で観たライヴの中では、JPクーパーというシンガーが超良かったかな。
TAKKI : アレは超良かったね!
SOTA : 恵比寿のLIQUIDROOMで観たんですけど、200人くらいしかお客さんが入ってなかったんですよ。スカスカのリキッドで「こんなに人が入らないんだ」と驚いたんですけど、ライヴがはじまったら歌も雰囲気も超良くて。そこからステージの佇まいは引っ張られましたね。
全方向で勝負できている自信のある1枚になりましたね
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──こうしてお話を聞いてみると、前のバンドからSOMETIME'Sになるまでにいろいろと変化があったんですね。
SOTA : 全く違いますね。
──TAKKIさんは、よくSOTAさんの才能を見抜きましたね。
TAKKI : 対バンをしたときに、SOTAだけズバ抜けてセンスが良いなと思いました。ツイン・ヴォーカルでSOTAが作っている曲と、もうひとりが作っている曲で雰囲気が分かれてて。「この曲はSOTAが作った曲だろうな」というのは一発ですぐにわかった。あとSOTAをすごいなと思ったライヴがあるんですけど、小川と2人組のユニットを組んで路上ライヴをやっていたんですよ。そのライヴが特殊で、お客さんにワードをもらって即興で披露するっていう、アドリブ・スタイルでした。曲は本当にしょうもないんですけど、歌はめちゃくちゃ上手いなと思って衝撃を受けたのを覚えてますね。
──SOTAさんはTAKKIさんのどこに惹かれたんですか。
SOTA : 単純にギターの音が良かったのと、弾く様がめちゃくちゃカッコ良かった2点ですね。実際、はじめて“Slow Dance”を作った時点から打ち合わせをしなくても、お互いに好きな音楽を詰め込んだら自然とSOMETIME'Sの音楽になっていった。お互いに譲ることもなく、良いと思える楽曲を作れたのも大きかったですね。
──ちなみに今回リリースする初の全国流通EP『TOBARI』は、SOMETIME'Sにとってどういう意味のある作品ですか。
SOTA : いままでは単発の配信しかしていなかったので、ようやく「これがSOMETIME'Sです」と言える名刺的な1枚が出来たなと思ってますね。
TAKKI : やっぱり“Honeys”、“Take a chance on yourself”、“I Still”もそうですけど、毛色がぜんぜん違うじゃないですか。これだけ聴いたら全部分かるよ、と言いづらいバンドだなとは思ってて。もともとやりたい方向性が広いから、そういう意味で言えばバランスの良い1枚になったなって。いろんな曲がありすぎてヤバいバンドだなとは思われるかもしれないですけど(笑)。だけど自分たち的にはすごくまとまって聴こえるというか、全方向で勝負できている自信のある1枚になりましたね。
──“Honeys”や“Take a chance on yourself”までを聴いた印象では、1980年代後半のニュー・ジャック・スウィングっぽいなと思いつつ、終盤の“I Still”はバラードなんだけどファンクの要素もあって、“Morning”では温かみのあるメロウな音像になっている。今作はアレンジの幅広さも目立ってますよね。
TAKKI : そうですね。楽曲によってミックスのエンジニアさんが違うのも良いスパイスになっていると思います。それに生音と打ち込みの差が良い意味であんまりないんですよ。細かいところで言えば、“Honeys”のドラムは全部打ち込んでくれたものがパッケージとしてあるんですけど、その上で、生音で叩いてもらおうと。逆に、“Simple”はドラムは打ち込みでベースだけ弾いてる。“I Still”はバラードなんだけどドラムもベースも打ち込みで。聴かせたいリズム感があるからこそ、『TOBARI』は自分たちの求めているグルーヴがそのままハッキリしたものになった。音色というよりも全体的にノリの良さにはこだわりがありますね。
──あとはコーラス・ワークもハマってて。
SOTA : その感想は最高にうれしいですね。SOMETIME'Sを通してコーラス・ワークをすごく大事にしたかったんですよ。最初の“Get in me”とか、“I Still”のサビやラストサビの終わりの部分とか、女の子のコーラスの上から何本か重ねてみようとか。あとは大体、上と下でコーラスをミックスしちゃうんですけど、あえてどっちも上で行っちゃおうとか、声の加工の仕方とか。昔からコーラスが後ろで鳴っている音楽が好きで、そこをブラッシュアップした音をSOMETIME'Sでやりたい気持ちがあって。なので、いまそうやって言っていただけて「うまいことやれたのかな」と自信になりました。
──『TOBARI』のリリースをきっかけに、いろんな媒体でインタヴューを受けているわけですけど、話しててなにか感じることはありますか。
TAKKI : やっぱりルーツを答えるのは難しいですよね。みなさん事前に僕らのことを調べて来てくださるんですよ。僕が過去に「オフコースを聴いてました!」と言ったことがあって、間違いではないんですけど、そこまでコアなファンじゃないのに「オフコースのなんの曲が好きですか?」と聞かれたらパッと出てこないっすね。そんなものをルーツと答えて良いのか? みたいな。だけど、どんどんハードルも上がっていくから、言わなきゃよかったなって後悔してます(笑)。
──音楽のルーツを答えるのって難しいですよね。言ってしまえば2000年代のロックもそうだけど、ハロプロもSMAPも通ってきてるわけで。
TAKKI : そうなんですよね。
SOTA : “恋愛レボリューション”とかめちゃくちゃ聴いてましたからね。
──SOTAさんはインタヴューを振り返って、感じたことはありますか?
SOTA : インタヴューを受けた後はいつも「あの話をしておけばよかったな」と帰り道に思うことがあるんですよ。ただ…… 今日はOTOTOYにだけラーメン二郎で働いている話をできたので良かったです。
──いやいや、そんなに大きなネタじゃないですよ!
SOTA : ええ、そうですか? (笑)。
編集 : 鈴木雄希
『TOBARI』のご購入はこちらから
LIVE SCHEDULE
SOMETIME’S "TOBARI" RELEASE EVENT
「YouTube Streaming Live vol.2 supported by MTV」
2020年11月06日(金)19:30〜
出演 : SOMETIME'S / YONA YONA WEEKENDERS
視聴URL : https://www.youtube.com/watch?v=MySHezh1QeQ
※アーカイブ期間は2020年11月12日(木)23:59まで
SOMETIME'S “TOBARI” RELEASE EVENT Vol.2
2021年01月15日(金)@東京 Shibuya Milkyway
時間 : OPEN 19:00 / START 19:30
【詳しいライヴ情報はこちら】
https://sometime-s.com/?page_id=8
INFO
MBS / TBSドラマイズム『そのご縁、お届けしますーメルカリであったほんとの話ー』
オープニング主題歌 : SOMETIME'S“Morning”
【放送情報】
MBS : 11月3日(火)より毎週火曜23:59~
TBS : 11月3日(火)より毎週火曜25:28~
【ドラマ公式サイト】
https://www.mbs.jp/entodo/
PROFILE
SOMETIME'S (サムタイムス)
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