Nakanoまるは、目一杯、生きてます──「あの子」に届ける新作『WOW』
ミスiD2017審査員特別賞受賞、〈MOOSICLAB2018〉女優賞受賞など、女優やモデルをはじめ、さまざまなフィールドでその魅力に注目が集まるシンガー・ソングライター、Nakanoまる。そんな彼女が中毒性満載の新ミニ・アルバム『WOW』をリリースした。
狂気さや刺々しさ、毒々しさが満載のリリックを、あくまでユーモラスにキャッチーに歌うNakanoまるらしさが詰まった「とっても明るい未来」や、ピアノの音色に乗る、伸び伸びと耳ざりのいい歌声が印象的なバラード「QU」など、今作にはバラエティに富んだ楽曲6曲が収録。今回はどのように今作を作り出したのか、彼女の半生を振り返りながら掘り下げてみました。「Nakanoまる」なんてヘンテコな名前の彼女はやっぱり個性的でどこか不思議な存在。Nakanoまる、要注目ですよ!
生々しいリアルを描く渾身のミニ・アルバム
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INTERVIEW : Nakanoまる
Nakanoまると書いて、なかのーまる。なんだか変わった名前だし、歌だけじゃなく女優やモデルとしても活躍していて、ちょっと謎めいた気になる存在だ。そこで、彼女のルーツから紐解いていこうと取材に臨んだ。OTOTOYでの初インタヴューということもあり、さぞかし緊張しているに違いない…… と思いきや。最初からめっちゃよくしゃべるぞ、Nakanoまる。大きな目を見開き身振り手振りを交えて語るエネルギーに、思わず圧倒されてしまった。
そんな姿からは想像できないが、じつは前作の1stアルバム『MOM』でプロモーションを行った際には、自分の思いを伝えることがまったくできなかったという彼女。1年9か月振りとなる全国流通リリース作品『WOW』への思いが溢れて止まらなかったようだ。前作からは一転、ローファイでポップなバンド・サウンドによる楽曲たちは、Nakanoまるを取り巻く周囲とのさまざまな関係性がユーモアを交えて歌われている。彼女はいかにして今作に至ったのか? その道のりをできる限り、文章に詰め込んだつもりだ。あの日あのとき、音楽に救われた「あの子」へ。Nakanoまるは、目一杯、生きてます。
インタヴュー&文 : 岡本貴之
写真 : 宇佐美亮
音楽をやるために、あてもなく福岡から上京
──今日は『WOW』の先行試聴会があったらしいですね。ファンのみなさんの反応はいかがでしたか?
そうなんです。クラウドファンディングのリターンで先行試聴会をやりました。歌詞カードを配って聴いてもらったあとに好きな歌詞を訊いたんですけど、ファンのみなさんは真面目な方が多いので、聴きながらちゃんと歌詞カードに書き込んでくれていました。
──結構、真面目な感じの試聴会だったんですね。
いやでも、「みんな好きなお菓子と飲み物を持ってきてください」って言ってあったので、お菓子パーティーみたいでしたけど(笑)。気付いたら時間がきてしまったので最後にみなさんに慌てて好きな歌詞を訊いて。
──(試聴会の画像を見せてもらう)良い雰囲気ですね。でもお菓子ありすぎじゃないですかこれ(笑)。
ははははは! みんなめっちゃ持って来てくれて、食べながらやってました。お客さんに直接『WOW』を聴いてもらって、1番グサッときた歌詞をひとりずつ教えてもらったんです。「そこは私が1番伝えたかったことなんです!」というところがあったりとか、すごく理解してくれていました。その場で感想を言ってもらうというのははじめてだったんですけど、私がその曲を楽しんでいるように、お客さんも同じように楽しんでくれていたので良かったです。それと、自分が言葉にできなかったこととかをお客さんが代わりに言ってくれたりして発見があったので、すごく楽しかったです。
──その場で曲を聴いてすぐに感じ取ってくれるってすごいですね。
コアなファンの方が多かったし、『WOW』に入っている曲は、ライヴでガンガンやっている曲が多いんですよ。「俺たち、クズ人間」と「喧嘩」は、サポート・メンバーのみんなでライヴしながらアレンジして作った音源になっているので、みんな知ってるおなじみの曲という感じなんです。ただ、今日はじめて歌詞カードを見ながら聴いてもらったので、「理解が深まりました」って言ってもらえました。
──特にどの曲に触れられることが多かったですか?
「ドキ死」が多かったです。1番キャッチーで、歌詞が切ないのにメロがポップでスルっと聴けちゃうというところは、自分の中でも大事にしているところなので。そこはみなさんハマっていたみたいでうれしかったです。
──「ドキ死」は〈MOOSIC LAB 2018〉短編部門グランプリの映画『ドキ死』のベストミュージシャン賞を受賞した曲なんですね。主演も務めたんですよね。
最初は、音楽だけの話だったので、主演は他の方がやると思っていたんですけど、「やってみよう」みたいな感じで。
──じゃあ、それまでお芝居をしたことはなかったわけですか。
ぜんぜんないです。そこではじめて演技をしました。
──Nakanoまるさんって、何か謎めいたところがあって気になるんですけど、もともといろんな表現をしたい人だったんですか?
いや、もともとはガッチリ音楽しかないです。音楽をやるために、あてもなく福岡から上京して。
──ご出身は福岡県糸島市ということですが、どんなところなんでしょう?
もう、超田舎で、山も海も川もあって水が綺麗で、海産物は牡蠣がとくに美味しいです。それと、「牧のうどん」といううどん屋さんがあって、超柔らかいうどんなんですけど、超美味しくて。地元の糸島市に本店があるんですよ。美味しいものがいっぱいあります。自然もいっぱいあるし。
──そういう環境で育ったNakanoまるさんが音楽に目覚めたのは?
3歳上と7歳上のお姉ちゃんがいて、ジュディマリ(JUDY AND MARY)や椎名林檎、ゴイステ(GOING STEADY)とか、世間で流行ってるORANGE RANGEとかを聴きながら育ちました。私が最初に買ったCDはBUMP OF CHICKEN(以下、バンプ)なんですけど、ずっと頭から離れない曲があって、1番仲が良かった“はるちん”という子に「こういう曲があるんだけど、知ってる?」って訊いたら、「「天体観測」だよ」って教えてくれて。はるちんは親友で、「QU」という曲になっている子なんですけど。そこからいろいろ音楽のことを教えてくれて。ちょっとずつCDを買い集めたんです。そうやって自分から音楽を聴くようになったのは中2ぐらいですね。
なにに対して歌っているのか目的がわかってなかったな
──そこからご自分で音楽をやるようになったのは、どんなきっかけがあったんですか。
昔から、掃除しながらホウキをマイクにして歌ったりしていたぐらい昔から歌うのが超好きで、うるさいぐらいだったんですよ(笑)。小学校のときに、合唱コンクールでソロ・パートがあって、「歌いたいです!」って立候補したんです。そしたら仲の良い子が「私もやりたい!」って名乗りを上げて。でも、ひとりしかソロ・パート歌えないんですよ。
──じゃあ、その子と対決だ。
対決したんですよ。それぞれ歌ってみて先生が選んだんですけど、友だちの方が選ばれて、私は負けちゃったんです。それがすごくショックで。でもその後もずっと歌が好きだったんです。それで、中2の頃に音楽の授業でギターを習って、スピッツの「チェリー」を歌ったんです。そのときに「ギター弾きながら歌うのめっちゃ楽しい! もっとやりたい!」と思うようになって、音楽の先生に「ギターをもっと弾きたいんですけど、休み時間に弾いてもいいですか?」って訊いたんです。そしたら、ダメで。
──ええっ!? なんで(笑)。
そうですよね(笑)。「いいじゃんっ!」って思ったんですけど。でもギターを買うお金もないからあきらめて。高校生になって自分のお金でエレキギターの初心者セットを買ったんです。それで軽音楽部でバンドを組んで、みんなが好きな曲をやっていたんです。それで椎名林檎さんとかジュディマリの曲を歌ったりしていました。
──そこから音楽をやるために上京してきたわけですか。
そうです。文化祭のときにはじめて椎名林檎さんの「ここでキスして」とスピッツの「ロビンソン」を歌ったんですけど、聴いてくれた友だちが「本当に良かった!」って泣いてくれたんです。それがすごく衝撃で、だんだん「音楽で食べていきたい」と思うようになって。
──曲を作り出したのは、その頃から?
高校のときにバンドでスタジオに入って練習していたときに、「君たちってオリジナル曲あるの? できたら送って」とか言われたんですよ。でも「なに言ってるかよくわかんない」みたいな。
──いやわかるでしょ(笑)。
本当に、ただ楽しくてやってただけだったんですよ(笑)。だから自分で曲を作って出すみたいな発想がぜんぜんなくて。進学校だったし、バンドをやっていた友だちもみんな目的を持って大学を目指していて、音楽は趣味っていう感じで。でも、私は大学に行ってやりたいことも特になかったから、「私にしかできないことは何だろう」って考えたときに、歌うことだなって思ったんです。それで、大学で上京していたお姉ちゃんの家に居候するようになったんです。曲はそこからやっと作るようになりました。
──曲を作って、すぐにライヴをするようになったのでしょうか。
「ライヴをやらなきゃいけない、でもそのためには曲を作らなきゃ」って思って半年ぐらいかけて6曲作ったんです。それで下北沢LOFTではじめてオリジナルでライヴをやったんです。その頃に作った曲は音源として発表していないです。デモ音源は出したんですが、いまは歌いたいと思わないので。
──初期に頃に作った曲を残す人もいますよね。その頃に作っていた曲は、いまとはだいぶ違っているということ?
ぜんぜん違いました。なにに対して歌っているのか目的がわかってなかったなって。本当に自分のことしか歌ってなくて。というか、自分のことさえもきっとわかってなくて。唯一、古い曲で「はんぶんこ」は1stアルバム『MOM』に入れました。この曲はお姉ちゃんとベーグルを食べるのにめっちゃハマって、冷凍のベーグルを40個買って冷凍室がベーグルだらけになったときがあって。
──冷凍庫に40個も入ります?
ギリギリです(笑)。超テクニシャンで上手い具体に入れるんですけど。なくなったら補充して。毎朝ベーグルを2種類、お姉ちゃんとはんぶんこして食べてました。その曲が唯一、人との絡みがあって作った曲なので、作品として残ってるんです。
最近すごく楽しくて、すごく生きてる
──それ以外は、本当に自分のことだけを歌っていたということなんですね。でも今作は最初の2曲「とっても明るい未来」と「QU」の両方に、“関係性”という言葉が出てきますよね。
そうなんですよ! 今日の先行試聴会でお客さんに、「6曲とも人との関係性について、どうやったら上手く距離が取れるのかみたいなことが共通している」って言われて。「それや!」って思いました(笑)。
──作った本人が改めて気付いたという(笑)。自分のことしか歌っていなかったところから、人との関係性を歌うようになったのって大きな変化ですよね。それはどうしてなんでしょう?
やっぱり映画(『ドキ死』)が大きくて。その後に「しすたまる」(シスター社、重宗玉緒とのコラボ・プロジェクト)でモデルをやったり、「Secret Garden V 〜令和源氏オペレッタ〜」という舞台もやったりしたんですけど。『ドキ死』は最初、本当につかめなくて。カメラに写ってる自分を、Nakanoまるじゃなくて主人公の“中野並子”にしなきゃいけないっていう。
そのときに、人のことを歌っているんだけど、いかに自分のことのように歌うかっていうことを考えて。役者をやっているときとライヴをしている自分が平行線でいたときに、ただ歌うのが楽しくて歌っているだけで、その歌の中身はぜんぜん把握できていないみたいな感覚がずっとあったんです。人のことを歌っていて自分のことのように歌っていないというか。
それが、役者をやったときに、並子というものを自分の中に入れてみて表現するっていうことが、結構ピンときて。これって、ライヴでも一緒だなって。自分の曲をもっと噛み砕いて中身を出して100%で表現しなくちゃダメじゃんって思うようになって、曲との接し方が変わりました。
──それが、今作の曲たちに表れているんですね。
自分の曲をようやく自分の中に取り込めたなっていう感じです。自分の中で、1曲1曲に主人公がいて「あの子に対して歌ってる」っていう思いがあって。その子に対して作ったり、その子を客観的に見て歌っていたりしたんですけど、「あの子」というのは自分自身でもあるんだなっていうことに、役者やモデルをやったことで気付いたんです。そのときに「そういえば」と思ったのが、中2のときにすごく落ち込んでいて学校に行きたくない時期があったんですけど、RADWIMPSの「閉じた光」という曲を聴いてその曲に救われたというか、「学校行くか!」ってなったことがあったんです。そのときの自分=「あの子」なんだなって、ようやく繋がったんですよね。
これは『WOW』をちゃんと届けないといけないなと思ったし、「売りたい!」と思って。だから、表現の仕方がめちゃめちゃ変わったし、ライヴもお客さんとみんなで楽しむことがようやくできるようになりました。役者とモデルをやったことが、「どう表現するか」という意味ですごく大きかったです。私、客観視がすごく苦手で。上京した頃も友だちに「Nakanoまるは自分のことを客観視ができてない」って言われたんです。でもそれがよくわからなかったんですけど、曲を書く毎に、人生の引っ掛かりとか、言葉にしてみてはじめてわかることが今回多くて。
──曲で挙げるとしたら?
「とっても明るい未来」と「QU」は同時にできた曲で、親友のはるちんに歌った曲なんですけど。ちょっと無理をして遊んでいた友だちに対して1回距離をおいて改めてまた戻ってみて、こういう距離の取り方があるんだなってわかって。距離がちゃんとあれば、仲良くできるんだって。それを言葉に表してみたら、自分でも納得できたし、次のステップにいけるようになったなって。関係性ってゼロか100じゃないし、年に1回必ず会わないと友だちじゃないなんてことはないんだなって。
──関係性ということで言うと、「ドキ死」って、1番目に好きな人の立場ってどうなるんだって思うんですけど。
違うんですよ、1番目って言っちゃうと重いので、2番目に好きっていうことです。だから1番目は空けてるんです。B’zの歌詞にあえて空けている部分があるって聞いて。「それめっちゃカッコイイじゃん!」と思って(笑)。
──B'zもやってるしやってみようと(笑)。結果的に1番好きっていう歌ですけど、でも2番目に好きって言っちゃう距離感の取り方をするのは、1番って言って近づいて傷つきたくないとかっていう気持ちがあるんですか。
傷つきたくないから、後ろでずっと見ているみたいな(笑)。『ドキ死』はストーカーの映画なので、すごくピッタリだなって。この曲がまだ自分で噛み砕けてないときに、映画ができて、脚本も監督も「ドキ死(心跳死)」に向かって行ったので、すごく理解ができました。中学生の頃から、「結婚する相手は2番目に好きな人とするもんだ」っていう話を、少女漫画で読んだり人から聞いたりしていたので、そうなんだと思って。たしかにそうかもなって。私、イケメンがちょっと苦手で。かっこよすぎるとあんまり話せないから、「なるほどこういうことか!」って。
──そういうことなのかなあ(笑)。それにしてもどの曲も歌詞を読み取るおもしろさがありますね。「いかのお寿司」なんかも。
これは、上京してきたときに、電柱にいかの絵と一緒に「いかのお寿司」って標語が書いてあったのが衝撃で。「こんなんで街を守れるのか!? みんな幸せになれるのか?」と思って。はじめて知った標語だったんですけど、みんな幸せになるためにできた標語なんだろうし、「みんな幸せになろうぜ!」って書いた曲です。
──それで「いかない のらない 大声を出す すぐに逃げる 知らせる」という標語を縦読みで歌詞に書いているわけですね。
そうです。小学校でみんなに歌って欲しいです。防犯のために。
──「俺たち、クズ人間」は、いろいろ聴きながら想像してしまう曲ですが。
なにに対して怒ってるのかって思いますよね。これは、友だちの彼氏をもう1人の女の子の友だちが浮気して取っちゃうということが身近で起こって。そのときに、「ひどい、なんでそんなことするの!?」って結構怒り狂ってたんですよ。それで歌詞に怒りが前面に出ているんですけど。“クズ人間”っていうワードは、友だちの彼氏を取っちゃった女の子が「私ってクズ人間なんだよね…」って言ってて。それを聞いてマジでクズだなと思って。
──(笑)。
その2日後ぐらいに、何人かでごはんを食べていたときに、別の男の子の友だちが浮気していて「俺ってクズ人間なんだよね」って言っていて。浮気してる人ってみんな自分のことを“クズ人間”って自覚していて、自分で言っちゃうんだなって。じゃあタイトルはこれにしようって。すごくタイムリーでした(笑)。
──こうしてみると、自分が見たものや感じたものをすごくダイレクトに曲にしているんですね。
そうですね、そう言われてみれば。ゼロから曲を作ろうというよりは、「いかのお寿司」は電柱にいかの絵と標語があったから、「俺たち、クズ人間」はクズ人間がいたからで。ただ「とっても明るい未来」と「QU」は、「ドキ死」が出来てからあんまり曲ができてなくて、新しい曲を歌いたいと思って作った曲です。「喧嘩」は、元彼の家で犬と猫を飼っていて、それで喧嘩したときの歌です。もうそのまんまの曲(笑)。
──全部の曲にちゃんとテーマと個性がありますよね。Nakanoまるさんご自身もめちゃめちゃ個性があって、すごく“生きてる”って感じがします。
本当に、『WOW』が出来て、こんな風に生きるようになりました。『MOM』のときにもプロモーションをやってもらったんですけど、ラジオの生放送に出てもぜんぜん喋れなくて。ずっと「アハハハハ」しか言ってないんじゃないかっていうぐらい(笑)。アルバムが自分にとってどんな作品なのかって訊かれても何も答えられなくて。
でも、1年9ヶ月振りに『WOW』という作品が出来たときに、すごく聴いてもらいたいし、ちゃんと売りたいなと思ったんです。『MOM』に入ってる「笑う女の子」は、めっちゃ客観視できていた曲だったんですよ。歌ってて超楽しい曲だし、言いたいこともちゃんと言えているのに、肝心の自分が自分を客観視できてなくて、どんな曲が訊かれたときに「しりとりしてたらできた曲です」とかすごく適当なことを言っていて(笑)。『MOM』のときって、全国リリースをすることが最大の目標で、ミスiDで賞をいただいたこともあって展開していただいていて、それで満足してその先のことをなにも考えてなかった。
──そのときから考えると、『WOW』は伝えたいことをすごくはっきり伝えられているんじゃないですか?
自分自信を客観視することが出来て、自分の曲のいいところとか伝えたいこととかを改めて見直すことができて、伝えることができるようになりました! さっきお話したRADWIMPSの「閉じた光」も、友だちに借りたCDに入っていて。中学生はお金もないしライヴもいけないし、でも“あの子”に届けるには売れるしかないじゃんと思って。だからいまはすごく『WOW』を売りたいって思ってます。そのためにはセールスマンじゃないですけど、自分の言葉で魅力を伝えないといけないなって。自分でもすごく開けてきたっていうか、ライヴでもお客さんとの接し方も変わってきて、一緒に音楽を楽しもうっていうか。「お金を払う人と払われる人」みたいな感じじゃなくて、最近すごく楽しくて。すごく生きてるなっていう気持ちですね。『WOW』ができて良かったです。
──『WOW』はCDを手に取る人だけじゃなく、この記事を読んだ人もすぐにOTOTOYの配信で聴くことができますので、改めて作品のアピールをお願いします。
記事を読んで、私がいまどれだけ生きてるかわかったと思うので、みんなも一緒に生きていこうぜ! ということで聴いてください。Nakanoまるでした!! …… なんかラジオみたいになっちゃった(笑)。
編集 : 鈴木雄希
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過去作もチェック!
LIVE SCHEDULE
Nakanoまる 1st EP『WOW』リリースパーティー!!
2019年8月28日(水)@下北沢HALF
時間 : OPEN 18:30 / START 19:00
Nakanoまるバンドワンマン『DOKIDOKI』
2019年9月28日@下北沢BASEMENT BAR
時間 : OPEN 18:30 / START 19:00
詳しいライヴ情報はこちらから
PROFILE
Nakanoまる
2017年ミスiD審査員特別賞後、つるうちはな主催レーベル〈花とポップス〉に加入。
2018年〈MOOSIC LAB 2018〉短編部門にて、音楽と主演を務めた『ドキ死』がグランプリ、ベストミュージシャン賞、女優賞を受賞。
圧倒的、狂気的、かつキャッチーな表現で、あらゆる人を中毒にする魅力を持つ、唯一無二のシンガー・ソングライター。
【公式HP】
https://nakanomaru.hanatopops.com/
【Nakanoまる ツイッター】
https://twitter.com/Nakanooomaru
【Nakanoまる 告知用ツイッター】
https://twitter.com/abopppp