芳醇なグルーヴは、よいお酒に似たり──路上のベーシスト、Yuji Masagakiが綴る一遍の物語『Wake Up』
スラップ奏法、コード弾き、タッピング、ハーモニクスなど様々な奏法を織り交ぜた独自のベース・プレイを追求し、変幻自在なグルーヴを生み出すソロ・ベーシスト、Yuji Masagakiが2年ぶりのニュー・アルバム『Wake Up』をリリース! 自身のストリート活動への新型コロナウイルスの影響やアルバムの制作背景、アルバム収録曲に込められた思いまで、内容盛りだくさんのインタヴューをお届けします! 表題曲“Wake Up”に込めた自分自身へのメッセージ、お酒に絡めた“Drunk”“oyuwari”などの制作経緯とは? 前作からの盟友であるsowのギタリスト・Kazuaki Yoshimuraとの関係性まで、必見のインタヴューです!
待望の2ndアルバムをぜひハイレゾで!
アルバム・リリースにあたってコメントも到着!
吉村和晃(サウンド・プロデューサー、sow)
yuji masagakiと一緒に作らせていただいた3作目の作品が遂に解禁になります。
今回はこの状況下で苦戦したこともたくさんありましたが、試行錯誤を繰り返し、彼のベース・スタイルや魅力を可能な限り閉じ込めることに成功したと思ってます。
エレクトロなビートとフィジカル全開のベース・プレイ!全曲捨て曲なしの全部自信作です!!
最初から最後までゆっくり聴いてください。
TOWA矢野正晃(「Wake Up」ジャケット・イラストレーター)
今回のカバー・アートは、アルバム全体に漂うバレアリックな雰囲気を「夕暮れ時の海」というロケーションに落とし込んでデザイン致しました。
いまのこの時代に対する想い、自分への葛藤を抱えた正垣氏の内側から、力強い光のエネルギーが龍となって立ち現れています。これは正垣氏自身がこのアルバムに込めた想い「葛藤を乗り越えて、強く自分らしく生きる」というメッセージを表現しています。
またベースの先端には「真実の愛」の花言葉を持つ「マーガレット」の花を配しました。これは、正垣氏が奏でる音色の温かさと優しさを象徴するものであり、同時に、正垣氏にとっての真実の愛が、音楽であり、ベースであることを象徴的に表したデザインとなっています。
成東匡祐(「Wake Up」MUSIC VIDEO・ディレクター、yucca Inc.)
『Wake Up』の旋律を初めて聴いたときに浮かんだテーマが、"目覚める前の悪夢"でした。もがくような悪夢に苛まれながらも、現実の世界に引き戻されようとする、夢と覚醒のちょうど真ん中の異次元空間にいるような絶妙な感覚。曲の旋律と映像のふたつが重なったときに、その感覚がたくさんの人に届きますように、そんな想像を膨らませて創りました。聴いて、観て、異次元空間を感じてください。
宮西克典(A&R、FABTONE Inc.)
『Yuji Masagaki/Wake Up』に携われたことを大変嬉しく思います。
FABTONE=すばらしい音
世界を見渡せば、まだ知られていない素晴らしい音楽が数多く存在しています。
Yuji Masagakiの作品を通じて、世界中の壁をなくし、一人でも多くの方に、まだ見ぬ「FABTONE」を届けたいと考えています。
INTERVIEW : Yuji Masagaki
大阪のストリートを中心に活動するベーシスト・Yuji Masagakiが、ニュー・アルバム『Wake Up』を完成させた。メジャー・リーガー・大谷翔平が出演した「明治 SAVAS」のCMでも聴かせた超絶テクニックによるスラップが炸裂しているのはもちろん、洒落たメロウ・チューン、シャッフルのブルース・ロック、ミディアム・バラード等、様々なタイプの楽曲の中で、表情を変えながら躍動するベース・プレイが楽しめる傑作だ。“黄麹” “Drunk” “on the ice” “oyuwari”といったお酒を連想させるタイトルがついた曲たちと、アルバム表題曲“Wake Up”の関係、そこに込められた思いとは? 前作のオリジナル・アルバム『birth』に続いてsowのギタリスト・Kazuaki Yoshimuraと共同制作を行ったという今作について、曲ごとに語ってもらった。お酒を飲める人は、できれば焼酎を用意してグラスを傾けながらアルバムを聴きつつ、このインタヴューを読んでほしい。きっと何倍も楽しめるはず。
インタヴュー&文 : 岡本貴之
ダンサーの方が、僕の曲で踊りたいって
──2018年3月発売のアルバム『birth』、同年12月のカヴァー・アルバム『re-birth』以来のリリースですね。
じつはレコーディング自体は去年の11月か12月ごろにやっていて、6月にアルバムを出す予定だったんですけど、コロナが直撃してしまって。それで延期することになったので、じゃあじっくり作ろうということになったんです。
──ストリート・ライヴは続けていらっしゃったんですか。
6月ごろ、自粛要請解除みたいになってからは、ストリートには出ています。もちろん、消毒をしたりマスクをしたりはしているんですけど。それまでの自粛期間はず~っと家にいました。去年の12月ぐらいに筋トレを始めたんですよ。それで「SAVAS(ザバス)」というプロテインを飲みだしたんですけど、そうしたらSAVASのCMの話が来て、音楽を担当したんです。5月ぐらいから大谷翔平選手が出演しているCMの曲がテレビで流れ出して、「おおっ!やった!」って勢いづいて筋トレしまくってましたね(笑)。
──それで、Twitterにロープ登りの動画を上げてたんですね。あんなことプロレスラーがやってるのしかみたことないですよ(笑)。
ははははは(笑)。もともと、部活でレスリングをやってたんです。そのころロープ登りをめちゃくちゃやらされたんですよ。それで実家の天井にロープを吊るしてやってみました。それと、筋トレしつつSAVASを飲んでてキャンペーンに応募したら、24kgずつのダンベルが当たって(笑)。めっちゃ、SAVASさんありがとうございますっていう感じでした。
──SAVASのCMの話はどういうルートできたんですか。
僕がYouTubeに上げている動画を、広告会社のCM担当の監督さんが見たらしくて、メールに直接オファーがきました。
──そんなことあるんですね!?
そうなんですよ。企業とかを挟まずに直接来たので、ビックリしました。
──SAVASを飲んでいる動画もアップしていたとか?
いや、してなかったです。本当に、飲みだしたらイェイ、みたいな(笑)。
──筋トレとか関係なしに、音を聴いて依頼が来たんですね。
そうです。それで依頼を受けて作ったんです。もう1つ、アルバムの1曲目に入っている“黄麹”(きこうじ)という曲なんですけど、去年の10月あたりに、焼酎をいただいて。僕は焼酎が苦手やったんですけど、いただいた焼酎で飲めるようになったなと思っていたら、鹿児島の『小鶴黄麹』という焼酎のCMの話が来て。CMは3パターン録音したんですけど、そのリアレンジしたものをアルバムにも3曲とも入れているんです。九州限定のCMなんですけど。それも、TwitterのDMで直接広告会社の方から、「焼酎のCMを作ってほしい」という依頼が来たんです。こんなことあるんやなって(笑)。ちょうど家にいるタイミングだったので、そこに大分時間を使ってました。
──一方で、ライヴができない状況というのはストレスだったのでは?
大きなライヴも結構決まっていたんですけど、中止になってしまって。今年はほとんどライヴをやってないです。その分、自分1人でベースを弾くのは野外ライヴの小さい規模なんかでちょこちょこ出させてもらったりしています。
──〈道頓堀公認ストリート〉でのライヴの様子を拝見したんですけど、あれはどういうイベントなんですか?
あれは、道頓堀の商店街の方々が企画している、街を元気にしようという趣旨のもので。野外で密を避けて開催されているんですけど、それも人伝いにお声掛けいただいたんです。
──以前のインタヴューで、「僕のベースでダンサーに踊ってほしい」とおっしゃっていましたけど、実際にこれはダンサーの方とコラボしたんですね。
そうなんですよ。ダンサーのかたが、僕の曲で踊りたいって声をかけてくださったんです。それはめちゃくちゃ嬉しかったですね。
──いまは色んな場所で、少しずつストリート・ライヴができるようにはなっている?
はい。昨日も江坂という街の東急ハンズの前にあるイベント・スペースで弾かせてもらったり。お誘いいただけるのはありがたいですね。
自分に喝を入れるために“立ち上がれ”
──前作『birth』はsowのギタリスト・Kazuaki Yoshimuraさんとの共同作業でしたよね。今回は?
今回もそうなんです。僕が大阪で、Yoshimuraさんが東京に住んでいるので、直接会ってやり取りすることが少なくてずっとパソコンでのやり取りで進めていたので、ものすごく時間がかかりました。Yoshimuraさんのほうもすごく大変だったみたいなんですけど、自粛明けから今度は仕事がどっときて忙しくなったらしくて。だから完成はここ1ヶ月ぐらいでガーッと進んだ感じですね。そのときはお互い東京と大阪を行き来して、スタジオも何回も入ってレコーディングしました。基本的に、僕がベース・ライン、メインのスラップのフレーズのみを録っていったん送って、トラックをつけてもらって、そのトラックに僕が乗せ直すというやり取りをかなりたくさんやりました。そこから総仕上げをここ1ヶ月でした感じですね。
──今回のタイトル『Wake Up』にはどんな思いが込められているのでしょうか。
いまミュージシャンは苦しい状況だと思うんですけど、いまのこういう状態と自分の置かれた状況、自分に喝を入れるために“立ち上がれ”という意味で付けました。それと、僕はお酒が好きで、家でずっと飲んでたときもあって、フラフラで立ち上がれないから起き上がれという意味も入ってるんですよ(笑)。
──なるほど、それで“黄麹”から始まるんですね。
“黄麹”はもっとバキバキした感じのCM曲だったんですけど、もわ~んとした感じもありつつ、ふんわり酔っ払い感が出るアレンジにしてもらってます。それで、MVにもなっている2曲目の“Wake Up”は「いくぞ!」っていう感じでアルバムがスタートします。
──“Drunk”も、お酒を連想させるタイトルですよね。
“Drunk”はもともと、自主制作で作っていたアルバムに入れていて、そのときはベースとドラムのみで録ってたんですけど、今回はトラックつけてもらって。酔っぱらったときに聴いたら気持ち良いだろうなっていう、ゆる~いミドルのファンクになってます。イントロのシンセの感じとか、すごくお洒落にしてくれました。これはYoshimuraさん最高!ってなりましたね。Yoshimuraさんはギター、ピアノ系も打ち込みでやってくれてます。Yoshimuraさんは本当に、「どうやったらそうなるんや?」っていうカッコいいことをやってくれるんですよ。邪魔せずに、曲が成り立つトラックというか。そういうところがすごく好きですね。
──Masagakiさんはこういうお洒落な曲だとすごくメロディアスなフレーズを弾くんですね。
この曲のリフはフッと浮かんだんですけど、半音ずつキーが上がっていくんですけど、あんまり気付かないうちにギアが上がっていくような感じで。よく聴くと半音ずつ上がっていって、しらない間にサラッともとに戻っているんです。
──そこがよどみなく曲として調和しているからあまり気付かないというか。
そうなんですよ。CからCmにいきなりいくとか、半音上がってC#からC#m、DからDmに行くとか、同じキーでいきなりメジャーからマイナーに変わったり、たぶんめっちゃ変なことしてるんですよ。でも不思議と変な風に聴こえないんですよね。自分で聴いてても、なんでこんな風になってるのかわからないんですけど、自然だし酔っぱらったら気持ちええんやろうなあ、みたいな。
──そういうのって最初にベースを弾いて、Yoshimuraさんがそこにコードを当てはめていくんですか。
この曲はベース・ラインからできた曲なので、コードは全部僕が指定して作ってます。逆に“黄麹”だと、僕はスラップをしたときはコードが1つだったんですけど、よく聴いたらYoshimuraさんがコードを入れてくれていたので、それを聴いて変えたり、さらにそこからまた僕が変えたり、あんまり口には出さないんですけど、お互いに変えあってました。コードの説明はあんまりしないんですよ。「感覚でOK」みたいなところはありますね。
──“Wake Up”のようなアッパーな曲がある一方で、“Drunk”みたいな洒落た曲もあって、ベースを聴かせようというより、アルバム1枚を通して聴けるように丁寧に楽曲が作られている印象です。
ありがとうございます。今回のアルバムは、色んなことをやってるし、全体的にいいアルバムだなと思います。1つの物語としてできた気がします。
──それは、「お酒」とか「立ち上がれ」というテーマで曲を集めた結果、こうなったんですか?
途中から集め始めました。最初はパーツ、パーツがあったんですけど、自粛期間で家にいるときに、「こういうアルバムのコンセプトも自分らしくていいんじゃないかな」と思いだしたんです。「立ち上がれ」というテーマは、ちゃんとしたメッセージとして発信しつつ、自分への戒めにもして、立ち上がって好きにやろうというもので。最初は固い感じだったんですけど、自分らしいなと思ってまとめていきました。
──“Chain”はどんな曲ですか。
ベース・ライン主導の曲なんですけど、1番初めにこのベース・ラインが出てきて、かっこよすぎて離れられなくなって、鎖で繋がれた感じやなと思って。それで、ちょっとYoshimuraさんに変えてもらったりはしているんですけど。本当に、ベース・ライン推しの曲ですね。
──ホーン・セクションっぽいシンセが入ってるのも特徴的ですね。
これはYoshimuraさんがつけてくれました。たしかこの曲はトラックからできて、その上にベースを乗せてみようってベース・ラインができたときに、そこに縛られた感じで(笑)。アルバムの真ん中辺にちょうど良い曲だと思います。次の“on the ice”は、ロックで飲む焼酎のCM曲なんです。はじめにハーモニクスという奏法で、パチパチ叩いていて、カンカンした音が出ているんですけど、これは焼酎の映像で氷が落ちていってグラスに当たるところを表現しているんです。それと、ロックだと飲んだらキツイんで、スラップのキツい感じのフレーズを入れました。めちゃくちゃお気に入りですね。
やっと海にたどり着いてから帰るときのサンセットという感じ
──お酒の飲み方に合わせてをベースで表現するってすごいですね。次の“feel it”は寂し気なムードですが、これはどうやってできた曲ですか。
これはYoshimuraさんのトラック主導でした。聴いたときに感じたまま一発で録ったんで、「みんなも感じるままにいこうぜ!」っていうメッセージを込めた曲です。もともとは“アンビエント”というタイトルで来ていて、そんな感じのイメージの曲になりました。
──Yoshimuraさんと音のアイディアを重ね合わせて作って行ったわけですか。
そうですね、このアルバムはお互いの作品でもあります。今回はお互いのことが若干わかってきたので、『birth』のときより2人の距離が近くなったと思うんですよ。でもお互いルーズというか、それで連絡が遅くなって、なかなか進まなかったですね(笑)。
──ましてこのご時世でなかなか会うこともままならないし。
そうなんですよ。でも、データの送りあいだと温度感がわからないので、直接会ってレコーディングしたかったんです。なので、スタジオに入りだしてからは早かったです。
──本当にお酒のように熟成させた作品ということで(笑)。“oyuwari”もタイトル通りお酒の曲ですよね。
これはCMの「お湯割り編」の曲です。シャッフル調の曲なんですけど、お湯割りはシブいイメージだったので、ブルースっぽくベースを弾いてるんです。最後の1音でマイナーからメジャーに変わるんですけど、そのメジャーの音がすごくお湯割りの温かい感じが出ていると思います。頭から40秒ぐらいのところと一番最後のところなんですけど、そこを「お湯割り飲み終わった」と思って聴いてもらえると、ホッとできるんじゃないでしょうか。
──シャッフルのブルース・ロック調で、ハード・ロックっぽいキメも出てるし、今作でいちばん意外な印象を受けた曲でした。
僕もこういうシャッフルのスラップってやったことがなくて。一から僕が作った曲なんですけど、「お湯割りに合うなあ」ということでこうなりました。たぶん、このインタヴューを読んでから聴いてくれたら「ああ、なるほどね」ってなると思います。
──“DIVE”はすごくキャッチーなメロディが印象的です。
3拍子の曲で、パーカッションが入ったポップな曲です。海のなかを潜っていくようなイメージというか、ミドル・バラードを作ろうと思ったんです。これもメロディがいきなり出てきて、「おっいいぞ」と思って、そのままサクサクっと形にしていった感じです。これはもともとパーカッションを抜いていて、すごく悲しい曲やったんですけど、Yoshimuraさんがギターとパーカッションを入れたら急に明るくなって。色んな表現があるんだなって思いました。次の“sunset”は“DIVE”から続きの曲です。僕は実家が天橋立という海がある田舎なんですけど、近くの海でいつも遊んでたときに、帰りしな夕日を見ながら帰るんです。そのときの、ちょっと寂しい気持ち、でもまた行こうとか、そういう海からの帰りの夕日をイメージしたバラードになっています。ほぼベースの音のみで、波の音を入れてもらったりしていて。高校生の頃、ジャック・ジョンソンをよく聴いてたんですよ。黄色いジャケで木が写ってるアルバムで(『In Between Dreams』)。それを聴きながら帰るのがいい感じだったので、そんなイメージで作りました。アルバム自体が、酔っ払いから起き上がってまた飲んだりなんやかんやしながら、やっと海にたどり着いてから帰るときのサンセットという感じです。
──そこで終わらずに、最後に “hybrid”が入ってますが、これはミクスチャーっぽい曲ですね。
そうですね。ちょっとリフがレッチリっぽいかなと思いながらやってたんですけど。雑種的な、文字通りハイブリッド的な感じですね。「まだいまから何かあるぞ」、「よし、遊ぶぞ」っていう感じの曲です。結構ガッツリ空白を作ったりして、録るのが楽しかったです。これも、もともとYoshimuraさんのトラック主体やったんですけど、むちゃくちゃ速くて難しいやつが送られてきて、「もう、無理」って諦めて(笑)。同じトラックで僕が勝手にいじって、難しいところを全部切って、テンポを遅くして、リフっぽい感じでやろうと思って作って、Yoshimuraさんに返したら、「全然違うけど、これでいい案が出てきたんでやりましょう」って返してきて。そこからまたいろいろつけてくれました。
──「難しくて弾けない」なんてことなさそうですけど、あるんですか?
なんか、リズムが取りにくすぎるというか、4つ打ちが崩れまくったような、それもめちゃくちゃ速いテンポでくるんですよ。まったくリズムが取れなくて、これはもう音楽的にダメだと思ったから何も言わずにこそっとそこだけ消しました(笑)。一応、「そこはカットしたんでよろしくお願いします」「わかりました」みたいな感じで。
──お話を聞いていると、Yoshimuraさんとの非常によい関係が伺えます。
もう、バンド・メンバーみたいになってきてますね。
──以前はバンドのサポートでベースを弾くこともあったと思うんですが、いまはバンドをやりたいという気持ちってあるんですか?
やっぱりあります。最近は自分のバンドをやりたいなと思ったりもするんですよ。こういうスラップがメインのジャンルじゃなくて、もともとメロコアとかが好きなんで、ただルート弾きで好きなだけワーッとするような、楽しいバンドがやりたいです。いまは自分の活動に力を入れてやっていこうと思ってますけど、いつかは本当に自分が好きな、いい人だなと思う人が見つかったらバンドをやりたいです。
──12月23日(水)には、『Wake Up』リリース・ライヴが心斎橋アメリカ村〈Vinyl Style N43〉で行われますね。
会場はライヴ・ハウスというよりは、小さいライヴ・バーみたいな感じなんですけど、25名限定でめっちゃ間隔も空けて、近しいファンの方たちとアット・ホームにやろうかなと思います。
──リリースもライヴもクリスマス時期になりますけど、クリスマス・プレゼント的な気持ちもありますか。
ああ~、全然なかったです。ちょっとその気持ちもらいます(笑)。でも、クリスマス・イヴの前日で良かったです。それこそ去年のクリスマスに、『小鶴黄麹』のCMが決まって告知していいよって言われたから、12月25日に「めっちゃおめでたい話があった!」ってツイートしたんですよ。そしたら全然ツイートが伸びなくて(笑)。「しまった、クリスマスにやられた!」って思いました。クリスマスだと話題がかき消されちゃうので。
──なるほど(笑)。すごく大変な1年でしたけど、最後にこうしてアルバムが完成してどんな思いを持っていますか。
本当に、めちゃくちゃ嬉しいですね。これを機に、自分もしっかり立ち上がって、もっともっと頑張っていきたいなと思います。
編集 : 百瀬涼
『Wake Up』のご購入はこちらから
過去作はこちらにて配信中
新→古
LIVE SCHEDULE
Wake Upリリース・ライヴ
2020年12月23日(水)@斎橋アメリカ村〈Vinyl Style N43〉
OPEN 19:30
1部 START 20:30
2部 START 21:30
各回25名様限定
Charge 2000円 もしくは Charge(CD付き) 3500円
別途ドリンク代
チケット
公式TwitterのDMにて受付
PROFILE
Yuji Masagaki
Yuji Masagaki 1986年2月1日生まれ。京都府与謝野町出身大阪在住。大阪の音楽学校にて理論、音楽業界の事等学ぶ。卒業後は、メジャー、インディーズ関係なくボーダレスにライヴ・サポート、レコーディング等様々なジャンルのフィールドで、人間味のある演奏に力を入れ活動している。個人レッスンや専門学校の講師を勤め後進の指導にも力を入れている。独自のsoloベース・スタイルを確立し、精力的に活動の幅を広げている。また、大阪難波の路上中心にストリート・ライヴを始め、わずか1年で自主製作盤CD3,000枚以上を販売した。
■HP:https://www.masagakiyuji.com
■公式Twitter:https://twitter.com/funky_rhythm_