Aiobahn +81が共鳴する、時代を超えたネット・カルチャーの世界──自由と実験のEP『eau de parfum ~extended play~』

エレクトロニック・ダンスミュージックをルーツに、日本のサブカルチャー・シーンと強くコネクトしてきた音楽プロデューサー・Aiobahnが、2025年に新たに立ち上げた名義が「Aiobahn +81」だ。その新名義でリリースされたEP『eau de parfum ~extended play~』には、ななひら、P丸様。、Mori Calliope、桃井はるこ、名取さな、FUWAMOCOといった、ネットカルチャーを象徴する多彩なアーティストたちが参加。自由な発想と実験精神に満ちた一作となっている。「Aiobahn +81」として、この作品はいかにして生まれたのか。その制作背景について語ってもらった。
Aiobahn +81、初のEP
INTERVIEW : Aiobahn +81
電波ソングの高揚、ダンスミュージックの身体性、強烈に耳に残るメロディ。Aiobahn +81のEP『eau de parfum ~extended play~』は、あえて統一感を求めず、バラバラな衝動をそのまま閉じ込めた一枚だ。ネットカルチャーの拡張とともに変化する音楽の風景の中で、今作はどのようにして作られたのか。じっくりと迫った。
インタヴュー&文 : ニシダケン
僕の音楽は、常に「その時その時にやりたいこと」のアウトプット
──Aiobahnさんは、昨年2025年から新しく「Aiobahn +81」という名義を立ち上げて活動されていますよね。この新しい名義を作った背景について、詳しく教えていただけますか。
僕が普段やっている音楽って、エレクトロニック寄りだったり、自分の中ではシリアスなつもりのものが多いんですね。その一方で、あまり頭を使わずに楽しむために作った曲もあって、それを全部同じ名義で出してしまうと、ディスコグラフィーとしてバラバラになりすぎるなと思ったんです。だったらもう分けてしまったほうが、自分も楽になるんじゃないかなと思って、名義を分けた感じですね。「+81」の名義では、「こういうことをやりたい」「これを試したい」みたいな実験的なことをやりたいなと。
──「+81」という名義を作ったことで、表現の自由度が上がった感覚はありますか?
自分の中ではかなり楽になりましたね。あれこれ意識せずにやれるようになりました。正直、リスナー側からしたらそんなに気にすることじゃないとは思うんですけど。ただ、意識しなさすぎた部分もあったかもしれなくて、去年作った曲を振り返ると、「ちょっといろいろ手を出しすぎたかな」という感覚も残っています。普段通り作りつつ、より振り切ったものを出せるようになった、というイメージでしょうか。
──「+81」では、かなり振り切れた曲、いわゆる「電波ソング」やオタクカルチャー的な楽曲も作られていますよね。改めて、今こういう音楽をやる意義について、考えていることはありますか?
意義については、正直そこまで深く考えてないかもしれないですね。
──となると、やっぱり「やりたい」という気持ちが一番大きい?
そうですね。自分がやりたい音楽を作る以外の理由って、あまりないと思っていて。僕の音楽は、常に「その時その時にやりたいこと」のアウトプットなんですよ。狙って昔の電波っぽいものをやっているというより、シンプルに「やりたいからやる」という気持ちのほうが強いです。
──いわゆる「電波ソング」って、20年くらい前はある種、辺境的な音楽だったと思うんですが、今はTikTokなどを通じてさらにメインストリームにも出てきている印象があります。
確かに僕が覚えている、いわゆる「電波ソング」はネットカルチャーの一部という認識でしたね。ネットに住み着いている人たちからすると当たり前に知っている曲だけど、みんなが知っているかと言われると違う、という感じで。でも今は、確かに変わった気はします。TikTokやショート動画、Instagramみたいな縦画面の短い動画で使われるようになって、多くの人が普通に接する音楽になってきている実感はありますね。
──というよりは、やりたいことをやっていたら時代が追いついてきた、という感覚なんでしょうか。
そうなんですかね。実際、この名義で“天天天国地獄国”という曲を作ったんですけど、かなり再生数が伸びたんですよ。でもこの曲も正直、単純に作りたいものを作っただけですね。
──結果的にネットでどこまで伸びるかどうかは想定していなかったんでしょうか?
正直、わからなかったですね。曲を出してから1〜2ヶ月くらいの数字を見て「これくらいなのかな」と思っていたんです。でもそこからTikTokやショート動画で使われ始めて、一気に大きな波が来た感じで。最終的にどうなるかは本当に想定していなかったから、驚きましたね。
──最初から「バズらせてやるぞ」という意識はなかった?
なかったですね。ただ、メジャーなので「成績を出さないといけない」という意識が全くなかったかと言われると、それは嘘になりますけど。それでも、ここまでの結果が出るとは正直思っていなかったです。ただ、曲自体には自信はありましたね。成績がどうなるかは別として、「これなら後悔せずに出せる」という確信はありました。





.jpg?width=72)

















































































































































































































































































































































B-064.jpg?width=350)







