基本はメロですね。インストとしてのメインになる音から作ります
──2026年2月11日には、「eau de parfum ~extended play~」というEPがリリースされます。EPのタイトル「eau de parfum」は、香水を意味する言葉が、このタイトルを付けた理由は?
今回のEPの楽曲のテイスト自体がバラバラなんですよね。「香水」っていろんな成分が混ざった結果のものだと思いますし、そういうバラバラなものがひとつのものになっている、という意味合いで、「eau de parfum」というタイトルにしました。
──作品全体を通して、すごくカオスな印象も受けました。これは作るうちに結果的にカオスになったのか、それとも最初からぐちゃぐちゃなものを目指して作ったんでしょうか。
ちゃんとまとめようとしていたら、こんなにバラバラにはならなかったと思います。それが最初からわかってやっていたから、想定通りですね。それぞれいろんな方向性で試した結果なので、全部を一枚にまとめたら、バラバラになるのも自然だと思います。
──楽曲制作について伺いたいのですが、制作の際に最初に決めるのはどんな部分なんでしょうか。
作る流れ自体は、普段やっている音楽とそんなに変わらないです。基本的な流れとしては、まずトラックを作って、そこにメロをつけて、次に作詞の方に渡して、歌詞が上がったら誰に歌ってもらうかを決めて、レコーディングして、最終的に仕上げる、という感じです。これは昔から変わっていません。
──作り方自体は普段は変わらない、と。
そうですね。強いて言えば、「こういう方向性で作りたい」というざっくりしたイメージを軽く決めるくらいです。ビジュアルとか、目で見るものを最初にイメージすることはあまりないですね。それは歌詞がついてから考えることが多いです。最初は音をどうするか、というところから入ります。
──ということは、曲ができてから徐々にコンセプトが固まっていく?
そうですね。まずはインストのトラックを作って、歌詞をつける段階でコンセプトを決めていく。そこからビジュアル周りの方向性を考える、という流れです。最初はとにかくトラックメイクに集中しています。
──楽曲はどこから作り始めるんですか?
基本はメロですね。トップラインのことじゃなくて、インストとしてのメインになる音から作ります。そこから徐々に音を重ねていく感じです。
──言われてみるとメロディも強いですよね。どの曲も耳に残る印象がありますが、そのあたりは意識しているところなんでしょうか。
僕がルーツとして聴いてきた音楽って、だいたいメロが強いものが多いんですよね。アニソンもそうだし、ダンスミュージックもそう。基本的に僕自身が「メロ優先」で聴くタイプなんです。もちろん曲による部分はありますけど、結果的にはメロ優先になっているんじゃないかなと思います。
最近は、自分の世代より前の、90年代とか2000年代初期のダンス・ミュージックにも興味が出てきていて。そういう昔のダンスミュージックって、今よりもメロディがすごくはっきりしていて、音の使い方もシンプルなんですよね。そういう音楽が、今は自分の中でマイブームになっているので、それをインプットしつつ、自分なりにどう解釈するかを考えながら作っています。
──歌詞についてはどのように作っていくんですか?
作詞担当の方にキーワードやイメージをある程度投げることも多いです。今回の作品では、IOSYSの夕野ヨシミさんに“天天天国地獄国”、“歯無歯無歯無歯無”、“ずぶ濡れ魔法少女 阿比留ミズキ”の3曲に書いてもらったんですけど、これは夕野さんからイメージを出してもらうことが多いですね。夕野さん個人のイメージがベースになっているものが多くて、その中から「これは合いそうだな」と僕が判断して選んでいます。
──夕野さんと作るときは、共同制作に近い形なんですね。
夕野さんはコンセプトやイメージを出すのがすごく上手い方なので、ほぼ任せている部分もあります。でも別の作詞家の方とやる場合は、僕からイメージやキーワードを投げることもあります。その場合は「こういう方向性で」というイメージやキーワードをある程度共有していますね。もちろん本当に曲によるし、誰と組むかがポイントですね。
──この名義において、歌詞は重要な要素ですか?
重要ですね。イメージの出しやすさって、すごく大事だと思うんです。ただ僕は歌詞を書く側ではないので、やっぱり一番集中しているのは音です。自分の中では、音が一番で、その次に歌詞、という感覚ですね。
──今作は歌っている方のラインナップも幅広いですね。“天天天国地獄国”は、ななひらさん、P丸様。さんとのコラボ楽曲です。今のネットカルチャーでもかなり人気のあるアーティストとの共演だと思いますが、このあたりのオファーのきっかけは。
オファーしたのは、単純に曲に合うと思ったからですね。楽曲をつくるなかで、ふたりの掛け合いというのは決めていて、その中でななひらさんをまずイメージしました。それで曲の1分40秒あたりにソロになるパートがあるんですけど、そこに一番合う声をイメージしてP丸様。さんに依頼しました。
トラック自体は昔のダンスミュージックを意識して作っていて、なんとなく「この曲は2人で歌ってもらった方がいいな」というイメージが最初からあったんです。直感的に「これは2人にしたほうがいいな」という感覚ですね。完全に意識の流れだったんですけど、それが結果的に正解だったんじゃないかなと思います。
──今のネットカルチャーの文脈ですと、Mori Calliopeさん、名取さなさん、FUWAMOCOさんといったVTuberのアーティストの方とのコラボレーション楽曲も収録されています。
そうですね。ただVTuberだから選んでいるということは全然ないです。やっぱり音楽観点で声質的に合っていると思った方、というのがオファーの決め手ですね。






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