鈴木このみ、「リゼロ」を背負い続ける覚悟──「アニソン界のエース」を目指して

シンガー、鈴木このみがTVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」(通称:リゼロ)4th seasonのオープニングテーマ「Recollect」をリリース。Giga、TeddyLoidが手がけた今作はロンドンを拠点に活動するアメリカ出身のラッパー兼シンガーのAshnikko(アシュニコ)との共演という、鈴木にとっても挑戦的な楽曲に仕上がっている。「アニソン界のエース」を目指して、走り続ける鈴木このみは、いま何を考えているのか。日本武道館公演という夢についても語ってもらった。
「リゼロ」4th seasonのOPテーマ
INTERVIEW : 鈴木このみ

今年2026年1月、鈴木このみは「アニソン界のエースになる」「日本武道館に立つ」という大きな夢を、自らの言葉で宣言した。なぜ今、その夢を口にできたのか。周囲から託された「バトン」への自覚、そして「ど真ん中を走る」覚悟。さらに『Re:ゼロから始める異世界生活』最新シリーズの主題歌「Recollect」で見せた、新たな音楽的挑戦。デビューから積み重ねてきたすべてを武器に、次のステージへと踏み出した鈴木このみ。その覚悟について、じっくりと聞いた。
インタヴュー&文 : 西田健
写真 : 梁瀬玉実
これからは私が「ど真ん中を走るんだ」という気持ちで
──去年2025年はツアーも含め、ライブの本数も多かったですよね。かなり忙しかったんじゃないかと。
鈴木このみ(以下、鈴木):去年はライブがない週がほとんどなくて、頭の中がずっとライブでいっぱいでした。体力的にも気力的にも、自分の限界のさらに先を目指した1年でした。やっている途中は大変でしたけど、終わってみると「やってよかったな」と思います。
──限界に挑戦するなかで、成長を感じた1年でもあったんでしょうか?
鈴木:長く歌手活動をやってきたので、これから先「自分が成長する場面ってあと何回あるんだろう」って思うこともあったんです。でも去年は、明確に自分の中で成長できたと思えました。
──自分の限界について、まだいけるという感覚はありますか?
鈴木:新人の頃と比べると引き出しは増えていて、その中でできることが増えていく感覚はあります。でも逆に、自分の引き出しだけで何かをやってしまうんじゃないか、という怖さがあったんです。だから毎週ライブをやって、他のことが入ってくる余裕がないくらいの状態になった時に、「私はまだいける」と思えたことが大きかったです。
──そう思えるのは、すごいですよ。
鈴木:ありがたいことに、自分の活動がどんどん広がっていくのを見て、先輩方や業界の方に「すごいじゃん」って言っていただくことも増えました。そういう言葉をいただけたことで、「もっと真ん中を走ってみたい」という気持ちが固まった1年でもありますね。
──今年2026年1月17日に東京・LINE CUBE SHIBUYAにて開催された、〈鈴木このみ Live 2026 ~Anison Collection~〉では、先日のライブでは「今年はアニソン界のエースになる!」「みんなで日本武道館へ行こう」と宣言されていたのも印象的でした。
鈴木:あれは突発的に出た言葉というよりは、去年1年の活動を通して気持ちが固まっていって「ついに言葉に出てしまった」という感覚に近いんです。
──なぜそれを、言葉に出そうと思ったんでしょう。
鈴木:私はずっと「日本武道館でライブをやりたい」という夢があったんですけど叶わなかったことがあって。その時に、夢を口にすることがすごく怖くなってしまったんです。去年3月のライブ(鈴木このみ 史上最大のStanding Live!!!)では「まだ口には出せないけど叶えたい夢がある。次にその言葉を口にする時は、手が届きそうな時です」と言ったんです。でも今回1月のライブで、その夢を言葉にできたのは、自分の中で「なにかが近づいている」という感覚があるからなんじゃないかなって思います。
──それはなにかきっかけがあったんですか。
鈴木:以前、オーイシマサヨシさんのラジオに出演させていただいたとき、「いつ夢が叶うって確信しましたか?」って聞いたんです。そのとき「周りから言われた時に、意識してみようかなと思った」とおっしゃっていて。それを自分の中で一つのベンチマークにしていたんです。「そうやって周りに言われるようになったら、自分ももっと積極的になってみよう」と思っていて。
──そういう変化が起きたのが去年だったんでしょうか?
鈴木:そうですね。去年はいろんな現場で、ありがたいことにそういう言葉をいただくことが増えて。だから、少しずつ気持ちが固まっていったのかなと思います。最初はangelaのatsukoさんに「もっと自信を持って、調子に乗ったらいいのに」と言われたんです。それで去年は「自信を持つぞ」と決めました。
その言葉をいただいたときから、もっと自分に自信を持って「私はやるべきことをやるだけ」というマインドでステージに立ち始めたら、それがすごくみなさんに伝わった気がするんです。そこからさらに、アニサマ(Animelo Summer Live)で共演したLiSAさんからも「君はエースなんだよ」という言葉をかけていただいて。
──先ほどお名前が挙がった方々は、まさにアニソン界のエース的存在でもありますよね。その中で、鈴木さんが思う「アニソン界のエース」とはどんなイメージですか。
鈴木:私が描くエースは「ど真ん中」というイメージがすごくあるんですよね。みんなで上がっていくというか。ひとりでカリスマ的に上がっていく方もいらっしゃると思うんですけど、みんなで上がっていく感覚って気持ちいいなって思うんです。いろんな人と手を取り合って、お互いに刺激し合いながら上がっていくような、そういう存在になれたらいいのかなと思っています。
──なるほど。
鈴木:そういう「ど真ん中を走る人」が、私が思うエース。いままで自分は、真ん中を走っているという印象はあまりなかったんです。そういう人は別にいて、私は同じ時代に頑張っている一人、という感覚でした。でもこれからは私が「ど真ん中を走るんだ」という気持ちで、やっていきたいと思っています。
でも率直に言うと、「欲」が出たんだと思います。私はこれまで、自分では無欲だと思っていたんです。もちろん歌への探求心とか、身近なところへの欲はあったと思うんですけど。でももう少し外に手を伸ばしてみたいというか、外にある夢に手を伸ばしても許されるんじゃないかなって思えるようになってきました。それで「エースになるぞ」という発言が出たんだと思います。






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