BLUEGOATSが、いまのアイドル界や世の中に鳴らす、青春のパンク・サウンド──そのロックな魂の根源に迫る!!

「あなたと私でBLUEGOATS」というスローガンを掲げ、走り続ける4人組ロックアイドル・BLUEGOATS。彼女たちは菅波栄純(THE BACK HORN)や田仲圭太(TOPIC.LAB)、田口悟(RED in BLUE)らが手がける、青春パンクを軸にしたロックサウンドを武器に、怒りも弱さも希望も、すべてをさらけ出すように歌ってきた。今回OTOTOYでは、彼女たちの音楽と歌詞にフォーカスしたインタビューを実施。初のフルアルバム『さらば青春の光』に込めた覚悟と本音、そして横浜アリーナという大きな夢へ向かう現在地について、ほんま・かいな、チャンチー、ダイナマイト・マリン、ソンソナの4人に話を聞いた。
BLUEGOATSの打ち出す、青春サウンド!!
INTERVIEW : BLUEGOATS

2023年のリスタートを経て、BLUEGOATSは大きく姿を変えた。何を歌い、どこへ向かうのか。メンバー同士で本音をぶつけ合いながら辿り着いた答えが、初のフルアルバム『さらば青春の光』に刻まれている。青春の終わりと始まりを同時に描く、彼女たちの「いま」とはいったいどういうものなのか。かなりフルボリュームで語ってもらった。
インタヴュー&文 : ニシダケン
撮影 : 大橋祐希
メンバーと毎日一緒にいるのが当たり前に
──BLUEGOATSは2021年に結成され、活動スタートから4年になりますが、ここまでの道のりを振り返ってみていかがですか。
ほんま・かいな(以下、かいな): 「もう4年経ったな」という感覚はあんまりないんですよ。2023年に「東京タワー」が出たあたりで、楽曲やグループの方向性がガラッと変わったんです。そこでリスタートした感覚があって、気持ち的にはまだ全然フレッシュです。いまはやりたいことが明確になっていて、その上で「横浜アリーナ」という目標に向かって頑張れています。
チャンチー: 昔は「今までなかったものをやって、横浜アリーナに行くこと」がすべてだと思っていました。でもリスタートしてからは、みんなで「本当は何がやりたいのか」を話し合うようになって、メンバーもファンの方も全員が同じ方向を向いて活動できていますね。
ダイナマイト・マリン(以下、マリン): 私もいまの形になってからは気持ちよく活動できています。だからこそ、うまくいかなかったときや、盛り上げきれなかったときに、すごく悔しさを感じるようになりました。ちゃんと実力もつけていきたいな、という気持ちがあります。
ソンソナ(以下、ソナ): 私は今のBLUEGOATSとして活動するなかで、「青春って何回でもできるんだ」って気づかされました。青春って学生時代のイメージがあったけど、自分が「一緒にいたい」と思える人たちが見つかれば、その人たちと過ごす時間こそが青春なんだなって思います。


──2023年のリスタートが転機なんですね。
かいな: 一気に変わったというわけではないんですけど、それからいろんな人が気軽に来てくれるようになった感じがあります。ある日「解散しないで、これからも続けます」と伝えたライブがあったんです。「私たちは結成から3年で横浜アリーナに行きます」という目標を掲げていたので、当時は「3年経ったらどうなるんだろう?」って、ファンの方も私たち自身も気にしていた時期でした。そのなかで「やっぱりまだまだ続けていきたいよね」っていう気持ちがメンバー全員の中にあったことを再確認して、その日があったからこそ今こうやって続けていけるんだと思います。
──BLUEGOATSは「青春パンク」を軸とした、ロックなサウンドを打ち出していますが、それもリスタートの時からなんでしょうか?
かいな: そうですね。2023年に「東京タワー」を出したときに、青春パンクの要素が少し入っていて、そこから徐々に寄せていった感じです。でもグループの路線としては青春パンクだけど、アイドルっぽい曲もありますし楽曲の幅は広いから、いろんな人が楽しめると思います。
──BLUEGOATSは2026年4月28日にファースト・アルバム『さらば青春の光』をリリースします。今作はどんな作品に仕上がりましたか?
かいな: 正直「これが売れない世界は嘘だろ」って思うくらい自信があります。
チャンチー: 『さらば青春の光』には、全体としてのコンセプトがあるんです。まずいちばん最初の“いざサラバ”は「グループが解散する前日」のイメージです。そして、このアルバムのなかの曲たちで、いろんな思い出を振り返りながら、最後は“さらば青春の光”っていう言葉にたどり着くんです。そして解散して終わりを迎えたあと、そこからまた始まりが来て、最初に戻る。そういうコンセプトのアルバムになっています。


──なるほど。では1曲ずつお話を伺います。BLUEGOATSはメンバー自身がそれぞれ作詞を担当していますが、まず1曲目の“いざサラバ”はマリンさんが歌詞を書いていますね。
マリン: この曲は「解散する前日」を描いているんですけど、「その日」があんまり想像がつかなかったんですよね。私はメンバーと毎日一緒にいるのが当たり前になっていて、それがもう人生の一部になっているんですよ。だからそれをそのまま言葉にして、解散を迎える最後のときまで笑っていたいという気持ちで描いています。
──歌詞はどのように書いていったんですか。
マリン: 私から見たメンバーのことを書いています。メンバー全員のことを思い浮かべながら「これまで一緒に何をしてきたかな」ってひとりひとりに向き合ったんです。だから文字にすると恥ずかしいんですけど、赤裸々な思いを書きました。私は普段はあまり自分のことを話さないんですけど、だからこそ歌詞の中ではちゃんと素直でいようと思っています。














































































































































































































































































































































