今度のO'CHAWANZはこれまでとは違う!──新作アルバム『Do The Right Thing』でたどり着いた新境地
3人組ヒップホップ・アイドル・ユニット、O’CHAWANZが最新アルバム『Do The Right Thing』をリリース。 メロウな楽曲が揃った前作『Mellow Madness』とはガラッと変わり、アグレッシヴなフロウにも挑戦した今作。今回のインタヴューでは、彼女たちの楽曲の制作秘話についてじっくり迫りました。
O’CHAWANZオンライン・インストア・イベント開催決定!
日時 : 2021年4月17日(土)
15:00〜「シン・3時のおちゃわんず」
出演者 : O’CHAWANZ
配信URL : https://ototoy.jp/live/
16:30〜「Zoomオンライン特典会」
詳しくはこちら!
INTERVIEW : O’CHAWANZ
O’CHAWANZが新作アルバム『Do The Right Thing』で前作とは違う新たな側面を見せてきた。これまで見せてこなかった歌い方や様々なリズムの楽曲をしっかり歌いこなし、自分自身を見つめながら書いたという多彩なリリックは、彼女たちがアイドルでありながら1人1人ラッパーとして大きくスキルを磨いてきたことの証明だ。今回のインタヴューでは、なぜこのようなリリックを書くようになったのか、じっくり訊いた。そして、今作を最後に卒業するメンバーのりるはかせが、この先どのような道を進んだとしても、その行方が幸せなものであることを祈っている。
インタヴュー&文 : 西田健
写真 : YURIE PEPE
頑張ってる女の子たちにエールを送りたい
──このあいだの1stワンマン・ライヴ<Do The Right Thing>拝見させていただいたんですが、本当に素晴らしかったです。
りるはかせ(以下、はかせ):やっぱりワンマン・ライヴって普段いらっしゃらないお客さんも本当にいっぱいいるんだなと思って、すごく嬉しかったですね。
しゅがーしゅらら(以下、らら):私は4年目にしてやっとワンマンをできたっていう喜び。でも、色んなことがはじめてということもあって、もうちょっと噛み締めたかったかもしれない。友達が観に来てくれたのも福岡のO’CHAWANZのファンの方がワンマンのTシャツを着て、「行けないけど応援してるよ!」っていう写真ツイートをみんなでしてくれたのも嬉しかったです。はかせちゃんが言ってた「自分たちが知らない人がこんなにファンでいてくれたんだ」っていうびっくりもあって。
いちこにこ(以下、いちこ):ららちゃん、早々に泣いたもんね(笑)。
らら:“オツカレサマ”のイントロでいろんなことが走馬灯のように思い出されて、ちょうど元O’CHAWANZで、いまは朝比奈るのって名前で活動している、るのちーが私の目線からちょうど見えるところに立ってたんですよ。二人でやってたことも思い出したのと、「ついにワンマンできた」という喜びで、歓喜の涙でした。
いちこ:私はどっちかというと不安な気持ちが大きかったかな。「行きたいけどやっぱ行けない」みたいなそういう声も多くて、本当に人集まるのかなあみたいな。でも、開演時間前にちょっと覗いちゃったんですけど、人が集まってて嬉しかったです。お客さんみんな声出せないなかでも、手を動かしてくれたり、目だけでも楽しそうなのが伝わってきたので、フロア全体と私達で楽しめてるなと思いましたね。すごく楽しい一日でした。
──そして、ワンマン・ライヴのタイトル<Do The Right Thing>と同名のアルバムが今回、リリースされます。これまでにない早口のフロウやトラップの曲が入っていたり、これまでにないO’CHAWANZを感じました。
いちこ:前作の『Mellow Madness』とガラッと変えようっていう感じではあると思いますね。違う一面というか。急に明るくなったみたいな。明るいハッピーな曲も増えたと思います。
──前作は名前の通りメロウな感じだったので、こういう引き出しもあるんだと驚きましたよ。制作自体はいつごろからだったんですか?
らら:うーん…。あ、思い出した!この前『コラボ』のOTOTOYさんのリリイベの帰り道です。帰りながら、ミニアルバム出そうかってプロデューサーさんから言われて。
はかせ:「5曲だから大丈夫、EPだから」って言われたんですけど、どんどん曲が増えていって(笑)。2倍ぐらいになっちゃって。全部レコーディングし直しましたよね。
──では、アルバムについて掘り下げていきますね。まず、1曲目に収録されているのが、“Rest of The Girls”ですね。
はかせ:この曲は私が作詞しました。もともと『Mellow Madness』に入れる予定だった曲で、その時点で作詞をしていたんですけど、今回のアルバムに入れるにあたって、少し歌詞を追加しました。
──イメージはどんな感じで作られたんですか?
はかせ:この曲は、プリキュアみたいにみんなのために頑張ってる女の子たちにエールを送りたいみたいな気持ちと、メインじゃなくて見えないところで頑張っている人ってたくさんいるから、その人達にも含めてエールをみたいな感じで書きました。まあ、プリキュアは例えなんですけど(笑)。
──2曲目は、“Rolling Hill”です。
らら: 作詞は元SesimonDiazのhechimodiscoさんです。O’CHAWANZではおなじみの人で今回収録されてる“DADA”とか“EARTH”とかもそうだし、“Question”とかいっぱいありますね。曲自体は結構前からあったんですが、ライヴで数回やったあとコロナ禍になっちゃって、そのあとも全然やってない。
いちこ:ライヴではショートバージョンで、半分ぐらいでバーンと切って終わってましたね。
はかせ:アルバムに入れるからトラックを一新しましたね。