“TWILIGHT”は、O’CHAWANZのりるはかせとして集大成の歌詞
──なるほど。6曲目の"Earth"はワンマン・ライヴでも本編のラストに披露された曲です。
らら:明るくだけどなんか締まる曲ですね。
いちこ:寂しいっていうか、そういう感じで締まるっていうよりも明るくハッピーな感じで締まるって曲ですね。
はかせ:これも『Mellow Madness』に入れるか迷った曲ですね。
いちこ:ずっと温められてきてて、今回やっと日の目をみました。
──そして、7曲目の"LINE"はフロウがいつもと違いますが、曲によって歌い方のスイッチを変えたりされているんですか?
いちこ:私はあんまり曲によって差が出にくいかもしれないです。ららちゃんみたいに明るい高い声だとこういう曲とか調整するの難しそうだなって思うけど。ヴァレンチノさんが作ってくれる曲って、厚みがあって重たい印象だから、そこになんとか合わせています。
らら:私は本当に声の感じとかいつもとは違う感じでやってますね。
はかせ:私も仮歌を真似しながら、自分なりに昇華しながら歌っているので、”LINE”は他の曲と差が出ていると思います。
──次の"Party Online"は、曲自体もすごくめちゃくちゃお洒落かつダンサブルな感じで僕はめちゃくちゃツボでした。
らら:これも作詞はhechimo discoさんが作ってくれたんですけど。hechimo discoさんの曲はすごい独特だよね。私には書けない。
いちこ:その流れでその単語出てくる?みたいな組み合わせとか。
──まず最初のラインが「布団丸かぶり2021」ってところからはじまるのがすごいですよね。
らら:聴いたあともなんの曲だったかわからないっていうのが全部共通している気がする。でもなんか癖になるおもしろい曲ですね。
──最後の曲“TWILIGHT”は歌詞のなかに「もののけ」や「大地」、「森」などすごく幻想的なワードが散りばめられた楽曲です。
はかせ:作詞は私ですね。最初、ピアノの音とちょっとしたドラムだけが送られてきたんですね。今までこういった曲って全部ヴァレンチノさんが作詞してきたから、私なりのヴァレンチノさんの歌詞を書きました。ヴァレンチノさんの歌詞って読むと、なんとなく理解できるような、理解できないような、でもすごく重い感情が胸に残るような歌詞が多いから、私も意味があるような、ないようなみたいな歌詞を書いてみたいなと思い書きました。
──以上9曲が収録されたアルバムですが、リリースされる前の3月31日には、りるはかせさんが卒業されます。これまで活動されてきてどうでしたか?
はかせ:ブログにも書いたけど、やっぱり今まで経験してこなかったことをたくさん経験したし、今まで知り合えなかったような人たちと知り合えました。多分普通に大学卒業して、会社入るとかそういうのじゃ絶対に経験できないし、出会えなかった人たちに出会えて、すごい職業なんだなって思いました。O’CHAWANZに入ってよかったです。
──ありがとうございます。では、最後にはかせさん、メッセージをお願いします。
はかせ:今回のアルバムの“TWILIGHT”って曲が結構最近作詞した曲で、自分なりのO’CHAWANZのりるはかせとして集大成の作詞をしたかなと思っているので、その点を踏まえつつアルバムを絶対楽しんでほしいです。
編集 : 西田健
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PROFILE
O’CHAWANZ
2017年より都内のアイドル現場を中心に活動する文化系ヒップホップユニットO’CHAWANZ。
2ndアルバムとなる今作はLo-Fi HipHop をテーマに、メンバーが紡ぎ出す日常的で等身大なリリックを Jazzy なLo-Fi Beats にのせ、肩の力を抜いて家聴きできる Mellow&ラグジュアリーなヒップホップアルバムに仕上げている。
メンバーは、しゅがーしゅらら・いちこにこ・りるはかせ。
自らリリックを手がけるクレバーな3人の適度な緩さと不意に飛び出すシュールさがオリジナリティとキャラクターをつくり出している。
リアルともファンタジーとも捉えられる独自な視点と力み過ぎないリリックをドープなビートからキャッチーなトラックに軽やかに乗せていく音楽スタイルは、ヒップホップやラップに馴染みがないリスナーにも聴きやすいPOPさを醸し出す。
また、ライブ活動だけにとどまらず、キャラクターを活かしたYouTubeラジオ番組「ラララ・エレガンシュタイム」やシュールな動画作品「O’CHAWANZ SWiTCH」にも挑戦している。
【公式HP】
http://ochawanz.com/
【公式ツイッター】
https://twitter.com/O_CHAWANZ