O'CHAWANZを通して、ラップを好きになれた──これまでの集大成となる、現体制最終作『Episode X』
ヒップホップ・アイドル・ユニット、O'CHAWANZが、1st Generation のラストとなるアルバム『Episode X』をリリース。これまでの集大成となる今作には、ほとんど新メンバーみたいな動きをしているサポートメンバーのりるひなや、TVアニメ『オッドタクシー』のヤノ役でも話題のラッパーMETEORが参加。今回の現体制最後となるインタヴューでは、彼女たちがどんな想いで制作に取り組んだのか、じっくり語ってもらいました。さらに、OTOTOYでは恒例となったオンライン・インストア・イベントを開催します。こちらも、ぜひご参加を。
1st Generation のラストアルバム『Episode X』(OTOTOY限定ボーナストラック付き)
O'CHAWANZオンライン・インストア・イベント開催決定!
日時 : 2022年3月13日(日)
17:00〜「OTOTOY ONLINE IN-STORE」
出演者 : O'CHAWANZ
配信URL : https://ototoy.jp/live/
18:15〜Zoomオンライン特典会
※OTOTOYでダウンロード音源を購入すると、参加できます!
18:45 終了
INTERVIEW : O'CHAWANZ
O'CHAWANZが1st Generationの活動を2022年3月25日のライヴを持って終了してしまう。本当に寂しい。しかし、そんななかリリースされた現体制最後のミニ・アルバム『Episode X』がとてもすばらしい作品に仕上がっている。なかでもこれまでの活動を思い起こさせる、“カラフル”は本当に名曲だと思う。現体制でのインタヴューも最後ということで、今回はO'CHAWANZとはふたりにとってなんだったのか。思い切って聞いてみた。
取材&文 : 西田健
写真 : 飛鳥井里奈
ライヴって楽しんでいいんだ
──どういう流れでりるひなさんがサポートに入ったんですか?
りるひな : 私が別のグループで活動しているときに、O'CHAWANZのプロデューサーさんとうちの運営が、「O'CHAWANZからはかせちゃんが抜ける」っていう話をしていて、「うちに暇そうなのいるけど」みたいな話をしていたんですよね。そのときは冗談だったらしいけど、私はそれを本気にして「やってみたいです!」って言ったのがはじまりです。
しゅがーしゅらら(以下、らら) : サポーターズたちのオーディションをやるって言われてスタジオに行ったんですよ。そしたら、待合室に行ってひなちゃんがいて。そのときは、ひなちゃんと偶然たまたまスタジオが被ったのかと思ってたんですよ。そしたらずっと一緒に着いてきて、部屋まで一緒だったから、「あ、サポーターズなんだ」って思いました。
──もともと面識はあったんですか?
りるひな : 福岡で1回対バンしたんですけど、全然喋んなかった。その日は、久々のソロでいっぱいいっぱいになってて誰とも喋れてなくて(笑)。O'CHAWANZはとくに楽屋とかも一緒にならなかったし。
いちこにこ(以下、いちこ) : それでやりたいですってなるのがすごい(笑)。
──りるひなさんは若いですよね。
りるひな : 今年で19歳になります。入った時は18歳でした。
らら : 私たちと10個違う。でも、芸歴は長いんですよ。
りるひな : 一応小6からやっているので、なんとなくは慣れています(笑)。
──ラップをやりたいと思っていたんですか?
りるひな : ラップをやりたいというより、新しいことに挑戦してみたくて。みんなで掛け合ってる感じが、暖かい雰囲気のライヴだなというの印象があって。いざ飛び込んでみたら、結構がちがちなラップもやったりしていて、新しいことに挑戦できたなっていう感じです。
いちこ : 今回、ひなちゃんのパートは、ひなちゃんが考えたりもしてます。
らら : 2曲くらいは自分で作ったんじゃない?
──サポートなのに作詞までやるんですね(笑)。
りるひな : ですよね。私も「サポートなのに詩書くんだ」って思いました(笑)。
──ほぼ新メンバーじゃないですか(笑)。ラップやHIP HOPの楽曲は聴いてたんですか?
りるひな : いや全く。なんか自分が参考にできるようなラップの人が全然いなかったので、すごい最初は手探りで。
いちこ : 最初の1回目の練習の時は、声も小さかったし、なんかもう自分でわかってない感じでした。
らら : だからその後、いちこちゃんとふたりで「やっぱ突然ラップするのは難しいよね」みたいに話してたんですけど、次の練習になったら「何が起きたんだ!?」ってくらいスタイルが変わっていて。「その間どういう練習したんだろう」って驚いて。
りるひな : スタジオでの練習は何回かしたんですけど、家で練習したかっていわれると、イメージの練習しかしてないですね。なんとなくみんなと合わせられたらいいかなと思って、やっていくうちにって感じでした。
──天才肌ですね。実際ライヴしてみてどうでしたか?
りるひな : 私がいつもやってるグループって、「客を目で殺せ」って言われていてお客さんがみんな真剣に曲を聞こうとしているから笑う隙なんてないんですよ。。それを小6からずっと教わってきたので、その常識が覆されましたね。O'CHAWANZのライヴでは、お客さんの笑顔がこんな伝わってくるんだって思って(笑)。ライヴって楽しんでいいんだって新ジャンルを見つけ出しちゃった感じ。
らら : ひなちゃんが一緒に最初にライヴした帰りに、「はじめてライヴが楽しかった。」って言って、それがすごいびっくりした。
いちこ : ひなちゃんが朝からすっごく緊張してたんですよ。でも、登場したらすごく堂々としていて。「全然緊張してないじゃん」って思ったんですよ(笑)。でも緊張を見せないようにもできる子なんだなって思いました。