「今楽しいからこの先も楽しい」って言い聞かせていた
──3曲目の"March Force 2020"はアグレッシブなトラックの楽曲です。
いちこ:ライヴでやっても雰囲気が一気にガラッと変わるというか空気が変わる感じがする。この曲は”2019”バージョンがあって、それをもともとやってましたね。そのバージョンはCD-Rだけに入っています。
──リリックはどのようなものをテーマに書かれたんでしょう。
らら:最初のテーマは“March 4th”なんです。2020年の3月4日に起きた不思議な出来事をテーマに想像して書きました。
──Forceと4thでかかっているんですね!
はかせ:私とららさんは"March Force 2019"の続きっていうかちょっとリンクしています。
いちこ:私全然別に考えてた。なんか迷って繋げるの難しいなと思って、ぜんぜん違うことにした。
らら:私は2019で3月4日にコンビニの帰りに満月観たら狼少女になっちゃったというストーリーを書いたんです。で、その1年後のお話を。
──歌詞の「この地球も丸いそう」「消えた遠吠え」はそういうテーマが。
らら:元々、この地球はオオカミ少女の血を持っている人を呼び起こすために仕組まれていて、“丸”がすごいピックアップされていたんですよ。地球も丸いし、ポメラニアンとか餅とか丸いものって可愛いじゃないですか。それは実はたくさん丸を見る機会を与えて、オオカミ少女の血を持っている人を目覚めさせるためだったみたいなストーリーです。
──割と結構SFなストーリーですね。「富士山 それから福岡まで」のリリックもすごく印象的でした。
はかせ:これ私ですね。これは2020年の3月4日なので、その4日前の2月29日の3776さんのワンマンの〈閏日神舞〉をテーマにしたんです。その〈閏日神舞〉で神様が集まって、でも5日たったのに神様がまだ戻ってこないぞみたいな感じで探しに行くって歌詞です。あの日は東京の人もいたし静岡の人もいたし、福岡の963さんカノサレさんたちも出てたってことで「富士山から福岡まで」というラインができました。
O'CHAWANZも出演した3776のワンマン・ライヴ〈閏日神舞〉のレポート
いちこ:私は、多分2019年が何回も時を戻すみたいな日をテーマにして書いてて、今回は夢遊病じゃないけど夜になると自分で起きてるけど意識はなくて、なんか変なことしちゃうとか、そういう不思議なことをしちゃうみたいなテーマで書いたと思う。私お笑い好きなんですけど、コウテイさんというコンビの取り調べのコントで、「おれやってません」みたいなこというんだけど、実は多重人格でやってたみたいなコントをみてそれで思いつきました。
──4曲目の“DADA”はライヴでもよく披露されていますが、O'CHAWANZでは珍しくダンスが印象的な曲です。振付はどなたが考えたんですか?
らら:これはジャスティンが考えました。
──ジャスティン?
らら:ビーバーくん。
──ジャスティン・ビーバー(笑)!?
らら:ジャスティン・ビーバーのPVをみんなで観て、この中の動きをどこか取り入れたいってなって入れました。今、コロナで声が出せないから、途中の「パンパンパン」みたいなこういう同じ動きをみんなでやって盛り上がるみたいなことが、この曲のおかげで一個できたからよかったです。
──続いて5曲目の”SPARK!!”。
らら:この曲は「自分のスタイル」をテーマに各々作りましたね。
いちこ:自分ってこういう人間かなって思い返してみて、そのまま書きました。「今楽しいからこの先も楽しい」っていうのがあるんですけど、楽しいって自分に言い聞かせたり、思っていればこの先もきっと楽しいことがあるなと。私、O’CHAWANZ入ったとき、「暗い子」だったんです。ちょっとマイナスに思っちゃうことも自分のなかであるから、ちょっとポジティブになっていこうと言い聞かせているのも込めました。
はかせ:私歌詞書くときに、結構スマホのメモ帳にいろいろこういうこと書こうってメモして、それをつなげあわせて歌詞を書くことが多いんですけど、この曲は手書きでとにかく「私って何だ?」みたいなのを書きまくりました。自分のスタイルというより、人と比べてばっかりで、あんまり自分がなんだろうって、自分自身のことだけ考えたことってあんまりなかったんです。それをメモして、まとめました。