かわいい系アイドル全体に剣を振りかざしてるわけじゃない
──そしてここからかなりの問題作“新生かわいいアイドル”に続きます。サウンド的には、テクニカルかつダンサブルなロック・チューンだったので結構驚きました。
かいな:私たちとしても挑戦でもあります。ラップっぽいことをやったのも初めてだったし。
──歌詞はかなりえぐいことを言っていますけど、サウンドが踊れる感じだからこそ、そのえぐみが中和されている感じもあります。
かいな:曲は結構ポップにやってもらったので、そのバランスがすごくいいなって思っています。嬉しいです。
──この歌詞からは、いまのアイドルシーンにおける「かわいい系」アイドルへの挑発めいたものを感じます。かいなさんはSNSでも賛否両論を巻き起こしていますが、なぜこういった歌詞に仕上がったんでしょう。
かいな:これは意図的に、アイドル業界へのカウンターをやろうって決めて書きました。自分たちより売れてる人たち、全員敵なんで。でも別に明確なグループがいるというより、そういう存在全体への怒りですね。私は自分が良いと思ってないもので、売れてる人たちを見ると「何がいいん?」って思っちゃうんですよ。そして良くないものが売れていく世の中に対しても「マジでなんなん?」って怒っています。
──世の中全体に対する怒りなんですね。
かいな:そうですね。怒りの矛先は芯がないやつらと、それを支持する社会に対して向いています。だから、この曲のラストのサビにあるように「世界を変えよう」と思っています。


──歌割りも特徴的ですよね。きついところは全部ラップっぽくして、かいなさんだけが歌ってる。
かいな:他のメンバーにきついパートは、もう歌わせられないんで(笑)。
チャンチー:かいなちゃん自身は、かわいいものが嫌いなわけではないんですよ。私は、CANDY TUNEもかいなちゃんから教えてもらいましたし。
かいな:CANDY TUNE大好きなんですよ。“倍倍FIGHT”はバズる前から好きでしたし。だから私はかわいい系アイドル全体に剣を振りかざしてるわけじゃないんです。私が思っているのは、芯を持たずにやってるやつらに対しての怒りです。本物のかわいい系を真似して、中身のないバズを狙ってる人たちに違和感があります。本物はすごいけど、偽物はダサいって思います。ずっと真似だけして、真似すること自体が目的になってると、偽物のままだなって。本物になるぞという意志やリスペクトがないとダメだと思います。
──続いてはマリンさん作詞の“アイドルなんて可愛いだけでいいのに”。
マリン:この曲は、実際に私がSNSで「アイドルなんだから可愛くしてるだけでいいのに」って言われたことを元に書いた曲です。アイドルが自分の言葉を発信したり、物申したりすると叩かれる風潮ってあるじゃないですか。私はそれがすごく気になってました。「アイドルはロボットじゃない」って、すごく言いたくてこの歌詞を書きました。
──タイトルだけをみて、この曲も「かわいいアイドル」へのアンチテーゼかと思ったら、「憧れたあの子にも こんな気持ちになる夜があったのかな」というフレーズがあるように、いろんなアイドルに寄り添ってる曲なんですね。
マリン:そうですね。かわいくしてるアイドルも、もっと自分のやりたいことや表現をしていってほしい。もっとみんな自由にやろうよっていう歌詞ですね。私は自分の大事にしていることを守るために、自分の思いを発信していきたいと思っていて。その決意や思いを書いた曲です。アイドルは、キラキラしている世界を見せてはいるけど、根本としては人間だぞってことを伝えたかったんです。


──次はソナさん作詞の“私が一番かわいいアイドル”。歌詞は本当にすごく真っ直ぐなアイドル・ソングに仕上がっています。
ソナ:これは私の理想のアイドルソングであり、自分の将来の理想を描いた曲です。私はいつかこの歌を歌ってる自分の映像を見て、「ソナちゃんってすごいアイドルなんだな」って自分で思いたいんです。いまはそこまで言えるほど、まだ実力が伴っていない自覚があるんです。でもだからこそ、いつかステージで輝いてる自分を見て、「ソナちゃんかっこいい」って思えるアイドルになりたいなって、そういう願いを歌詞に込めました。
──次の曲はかいなさん作詞のバラード、“Remember you”です。
かいな:これまで勢いのあるロックやパンクチューンをやってきましたけど、“Remember you”が入るとライブの空気もガラッと変わると思います。
チャンチー:感情を込められる曲ですね。ゆっくりな方が得意というわけではないんですけど、みんなにも「うちらしい」と言われるし、自分でも歌っていて気持ちいいです。
──自分の感情を出せる歌ということですね。
チャンチー:そうです。もともとバラードをよく聴くので、こういう自分を出せる曲があることはありがたいです。大切な人を思い浮かべながら聴いてほしいですね。













































































































































































































































































































































