伝説のレコード「ウルトラマン大百科」CD復刻発売記念!──ウルトラ音楽を「空想科学読本」でおなじみの柳田理科雄が語る!!

今年60周年を迎えるウルトラマンシリーズ。長く愛され続けてきたシリーズの魅力には音楽の存在もまた欠かせず、今も多くのファンの心を惹きつけてやまない。その音楽面におけるエポックメイキングな出来事が1978年に登場した伝説のLP「ウルトラマン大百科!」である。『ウルトラQ』から『ウルトラマンレオ』まで当時のウルトラマンシリーズ全7作品の主題歌やテーマ音楽を網羅した「ウルトラマン大百科!」は、大人のファンをターゲットとした企画盤として、シリーズ再ブレイクの一端を担った。今回、「空想科学読本」で知られる柳田理科雄が歴代のウルトラソングの歌詞について独自の視点で解説しつつ、ウルトラシリーズについての熱い思いを語った。
『ウルトラマン大百科!』復刻配信
INTERVIEW : 柳田理科雄

鹿児島県種子島生まれ。東京大学中退。アニメやマンガや昔話などの世界を科学的に検証する「空想科学研究所」の主任研究員。これまでの検証事例は1500を超える。主な著作に『空想科学読本』『ジュニア空想科学読本』『ポケモン空想科学読本』などのシリーズがある。07年に始めた、全国の学校図書館向け「空想科学 図書館通信」の週1無料配信は、現在も継続中。YouTube「KUSOLAB」などでも情報発信し、また明治大学理工学部の兼任講師も務める。近刊は『空想科学アカデミア』(ポプラ社)。
取材・構成 : トヨタトモヒサ
『ウルトラマン』で身近に感じられるようになった科学への道
──世代的に最初の『ウルトラマン』をご覧になっていたそうですが、まずは当時の思い出をお聞かせください。
柳田 : 『ウルトラマン』を観ていたのは5歳の頃でしたが、最初は何が行われているか全く分からなかったんですよ。それが何回か観ていくうちに、宇宙人がやって来て怪獣と戦うお話……いや、お話とも思っていなかったですね。ウルトラマンと怪獣が戦うニュースとして観ていて。だから、怪獣がビルを壊すと、子ども心に「あそこにいた人たちはどうなったんだろう?」と、本気で心配したものですよ。それに僕は鹿児島県の種子島出身だけど、東京なんて言ったら夢の大都会でしょう。ウルトラマンや怪獣も本当にいるんだって。そういう捉え方をしていた記憶がありますね。
──好きな怪獣を挙げるといかがでしょうか?
柳田 : 妙に覚えているのがギャンゴ。なんであいつは生き物なのに耳が回るんだっていう(笑)。生き物で回転の動きをするのは、細菌の鞭毛しかないんですよね。しかも、そのせっかく回っている耳をウルトラマンがチョップで叩き落としてしまう。あれはウルトラマンの性格なのかどうなのか分からないけど、とにかく相手の特徴を好んで攻撃するんですよ。ジラースみたいに、相手に襟があれば取ってしまうし、ガボラのヒレもそう。アントラーの角も折っていたでしょう。僕らの時代は、ケンカをして、相手が眼鏡をかけていたら奪ったり、髪の毛が長かったら引っ張ったりしていたし(笑)、当時のプロレス人気の影響もあったんじゃないかな。
──当時はモノクロで観ていた人も多かったそうですが、柳田さんの場合は?
柳田 : そうそう、僕も白黒テレビで観てましたよ。そもそも家にはテレビがなくて、毎週日曜日の夜の7時、その時間だけテレビを持っている隣の家に観に行っていました。その頃、近所の道路はまだ舗装されていなくて、馬車が走っていたりして。小学校5年生の頃に家の前に信号機が設置されて、学校で自慢したり(笑)。周囲はそういった環境でしたよ。
──それでは『ウルトラマン』で描かれている世界観は、遠い夢物語みたいな?
柳田 : ただ、前後して地元の種子島にロケット発射場(※種子島宇宙センター)ができたんです。『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』でも宇宙が描かれたし、それで宇宙という存在がものすごく身近に感じられるようになりました。徐々にロケットも大きくなり、いつか人間が乗れる大きさになったら、自分も宇宙へ行くんだと。あの頃は、当然のようにそう思っていましたね。
──続いて『ウルトラセブン』の思い出についてもお聞かせください。
柳田 : 『ウルトラセブン』は、なんといってもセブンのアイスラッガーがカッコ良かったよね。しかもウルトラセブンの場合、ハヤタみたいに地球人の体を借りているわけじゃなくて、モロボシ・ダン自身がウルトラセブンなのがまた面白い。第1話でウルトラ警備隊のポインターの上にダンが座って、ダンが重過ぎて動かないという場面があったけど、セブンは設定では体重が3万5000tなんです。この重さじゃポインターは動かないですよ(笑)。
──「空想科学読本」みたいな流れになってきました(笑)。
柳田 : ポインターもそうだけど、『ウルトラセブン』は、ウルトラ警備隊のメカが魅力的に映りましたね。ウルトラホーク3号なんて今見ても飛ぶのが非常に難しい機体だと思うんですよ。普通、飛行機は翼の両端が上に反っていて、右に傾けば右の翼にたくさんの空気を受けて元に戻る。逆もまたしかり。そのために角度が付いているわけです。ところがホーク3号の翼は下に傾いている。ただ、ウルトラホーク3号は滝の裏から出撃するでしょう。あれは恐らく滝の水を受けて水平を保つためにああいう形状をしているんじゃないかな。僕でもそう設計しますね。

























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