【第三期BiS 連載vol.22】どんな困難が来てもぶっ壊す──ネオ・トゥリーズは高い壁を乗り越える

第三期BiSを追跡する連載『BiS 3度目の正直は、本当にあり得るのか!?』。メンバー個別インタヴュー5周目の第4回は、ネオ・トゥリーズが登場。BiSの他のメンバーとの関係やライヴへの想いを語ってもらいました。衣装のテーマは吸血鬼という写真にもご注目を。(編)
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INTERVIEW : ネオ・トゥリーズ

第三期BiS連載5周目、ラストはネオ・トゥリーズ。インタビューでは、尖った部分も垣間見えるネオの〈The DANGER OF MiXiNG BiS〉でのMC、「私たちが活動してきた期間よりも長い期間、研究員に会えなくて」という発言がとても印象的だった。今回のインタヴューでは、そんな研究員への思い、そしてBiSの歌唱の軸といっても過言ではないネオの歌に対する叫びもあり。是非お読みください!
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 水上健汰
写真 : 大橋祐希
みんなのために抑えている

――他のメンバーにメンバーの理解できないところを質問をすると、みんなが口をそろえて、ネオのトイレのトイレットペーパーの消費量がものすごく少ないと言っているんですけど、本当ですか?
ネオ:あ~少ないです。1回のトイレで10センチくらい? これって凄くいいことですよね? だって、事務所のレッスン場のトイレはトイレットペーパーが少ないときがあるんですよ。だから、私はみんなが使う分を残すために少しに抑えているんです。
――皆さん、そこが理解できないみたいですね。
ネオ:ひどい(笑)。でも、すごく言われます(笑)。私のほうが理解できないです。

課題を積み重ねて、それを超えることが自分の中でも嬉しいことです。
――有観客でのライヴも再開し〈KiLL YOur WiNTerxxx〉シリーズも行ってきましたが、改めて研究員の前にたつという感覚はどうでしたか?
ネオ:まず、第一にいまのこの世の中の状況でライヴを開催できていることがすごいことだと思います。私たちが活動していた時期よりも長くライヴ活動が出来ない時間を過ごして、研究員と会って一緒にライヴができるということは本当に当たり前じゃないし、ありがたいことだなって改めて実感しています。研究員に対する気持ちがさらに強くなって「大事にしなきゃ」って思うようになりました。
――今回の〈KiLL YOur WiNTerxxx〉シリーズでは、今まで以上に大きな会場を回って、初めてソールド・アウトしないということを経験しましたね。
ネオ:最初に聞いたときに今の自分たちにはまだ似合わないんじゃないかなって思ってしまったのが正直なところです。でも、以前の各地のライヴでは300人がライヴを見に来てくれることが凄いと思っていたのに、今回は500人もの人が来てくれて、それが本当に凄いことだと思うんですよ。感謝の気持ちしかないです。

――実際に〈KiLL YOur WiNTerxxx〉シリーズを走り抜けて、自分たちの調子はどうでしたか?
ネオ:前回の〈"LIVE DAM Ai" presents STAND BY BiS〉では、常に誰かが体調が悪くて、自分の中ではパフォーマンスなどを含めたライヴ全体に納得がいっていない部分も多くありました。ですが、今回のこの〈KiLL YOur WiNTerxxx〉シリーズではライヴを重ねるたびに自分たちの調子が良くなっていったという実感がありました。ライヴごとにしっかり課題を積み重ねて、それをしっかり超えられたんじゃないかなと思えることが嬉しいです。
――最近は、歌を歌うということに関してどんどん楽しくなっていますか?
ネオ:そんなことはないですね。求められることが増えてきたし、凄く難しいことをしなければいけない場面とかもあって、そこがプレッシャーです。失敗したら終わりだし、挑戦と言う意味では楽しさも上がったけど、不安もどんどんあがっていっています。

――具体的にどこに難しさを感じているんですか?
ネオ:最近で言うと”TOUCH ME”の落ちサビの部分が難しくて…。私が歌うその落ちサビが長い上にほとんど音がないんですよ。私たちはイヤモニもしていないのでカウントも無いんですけど、無音の中で私の声だけが響くんですよ。その無音の中、自分でリズムをキープして歌い続けるということが凄く難しいんです。私がリズムをキープできなくても、音源の音はまた始まってしまうし、この始まる音に合わせるのが本当に不可能に近い。もしこれがバンドなら、私の声に合わせて音を出してくれたり、リズムもとってくれたりとかあると思うんですけど、”TOUCH ME”は私が0.5秒でもずれたら、音と私の声が凄くずれてしまう。普通に考えたらできないと思いませんか? だってこれを人間が出来ていたらメトロノームもないし、イヤモニも存在しないし。
――さらにライヴでテンションも上がっていますもんね。
ネオ:本当に無理だと思って、大泣きしながらスタッフの人に抗議しに行きました。でも、周りの人たちも理解してくれないんですよ。「これの何が難しいの? 」みたいな。今はもう全部勘でやっています笑。練習した今でも落ちサビにしっかり音が合う成功率は43/71とかくらいで、練習し始めは1/100とかだったんですよ。本当、世界でもこんなことをやっている人はいないんじゃないかなって疑っています。

どんな困難な壁が立ちはだかっていても行かなくちゃなので。
――約10カ月ぶりの渋谷でのワンマン・ライヴ〈The DANGER OF MiXiNG BiS〉が終わりましたが、このライヴは、ライヴが出来なかった期間から研究員の前に帰ってきた〈KiLL YOur WiNTerxxx〉シリーズの集大成でもあり、2020年の集大成でもあったと思います。〈The DANGER OF MiXiNG BiS〉を終えて、素直な感想をお聞かせください。
ネオ:本当に18日を楽しみにしていたし、でもそれと同じくらい、いやそれを超えてしまうくらい、パフォーマンスの面で自分の中には不安な気持ちがあって、2回目の”CURTAiN CALL” が終わった瞬間に、本当にありがとうという感謝の気持ちと、終わってしまった寂しさと、次のツアーはあるけどでもまたいつ研究員に会えなくなるかわからない不安と、背負っていたものから、とりあえず今は解放されたという安心感と一気に色んな感情に飲み込まれて、涙が溢れだしました。研究員に会えることが当たり前のことではないと思いながら活動はしていたけど、今年もまだ出会ったことの無い沢山の研究員に会えると思って楽しみにしていました。けど、私たちが活動できていた期間よりも長い期間研究員に会えなくて、そんな中で2020年最後、研究員と過ごせたことが本当に嬉しかったし、楽しかったです。

――しっかりしたセットに、〈第1回BiSガチンコスクワット対決〉など、派手な演出も取り入れられていましたが、やってみてどうでしたか?
ネオ:とても豪華なセット…… 私たちの背中の文字が貼られていたり、間近で見て本当に感動しました。物凄いセットをじっくり歩いて見ながら、こんなお仕事もしてみたいな、と少し思ってしまったのは内緒です。プロジェクションマッピングの演出は私たちがMVでも沢山お世話になっている、監督の山田健人さんが派手で素敵な演出をしてくださって……。出来上がった演出を、客席からトギーと見ていて、2人で泣いていました。自分達がここに立つんだ……と。私はBiSHさんが2018年12/22に幕張メッセで行った〈BRiNG iCiNG SHiT HORSE TOUR FiNAL "THE NUDE"〉を見に行っていたのですが、オープニングが本当にかっこよくて、その時を鮮明に思い出しました。憧れでもあったし物凄くワクワクしました。コオロギの演出は、思わず笑ってしまいました。スクワットは本気で頑張りました。結果負けたし、足は無事死亡しました。
――まだまだ新型コロナ・ウィルスに余談を許さない状況ではあると思いますが、2021年、全国を回るツアーを行う宣言をされていました。MCでも「どんな困難が来てもぶっ壊して、私は研究員と武道館に行きたいです」という発言が凄く印象的でしたが、全国にいる研究員、そしてまだ見ぬ未来の研究員に何かメッセージがあればお聞かせください。
ネオ:こんな状況ではありますが、ライヴをさせていただけること、本当に有難いことだし、嬉しいです。はじめて行く場所もあるのでワクワクしています。どんな困難な壁が立ちはだかっていても行かなくちゃなので、いまできる精一杯のことをして、待っててくれていた時間を少しでも取り戻せるように、このツアーで私たちが次は研究員になにか、そのなにかはわからないけど、沢山伝えて届けたいという気持ちです。ですがまずは自分の命!健康体第一で過ごしてほしいです。それが私たちのひとつの願いでもあり幸せでもあると思います。元気モリモリな姿で会いたいので。

編集 : 西田 健
第三期BiSの音源はOTOTOYにて配信中!
RELEASE INFORMATION
■アルバム「"プロパガンダ"と"PROPAGANDA"」<完全生産限定盤>

¥2,200(tax in)CRC-1882/3
購入者特典:メンバーソロチェキ(ランダム配布)
<販売>※発売日までの取り置き・ご予約は承っておりません
タワーレコード及びTOWERmini全76店舗:11月25日(水) 各店営業開始時間からの販売開始
タワーレコードオンライン:11月25日(水) 12:00~販売開始
- 収録内容-
"プロパガンダ"(11曲収録):
1. STUPiD(NEW TYPE Ver.)
2. BiS-どうやらソンビのおでまし-(NEW TYPE Ver.)
3. SURRENDER(NEW TYPE Ver.)
4. this is not a love song(NEW TYPE Ver.)
5. FUCKiNG OUT
6. テレフォン
7. BASKET BOX
8. IT'S TOO LATE
9. I WANT TO DiE!!!!!
10. CURTAiN CALL
11. HiDE iN SEW
"PROPAGANDA"(10曲収録):
1. STUPiD(NEW TYPE Ver.)
2. BiS-どうやらソンビのおでまし-(NEW TYPE Ver.)
3. SURRENDER(NEW TYPE Ver.)
4. this is not a love song(NEW TYPE Ver.)
5. FUCKiNG OUT
6. テレフォン
7. BASKET BOX
8. IT'S TOO LATE
9. I WANT TO DiE!!!!!
10. CURTAiN CALL
■『"プロパガンダ"と"PROPAGANDA"』楽曲投票特設サイト
URL:https://bis-propaganda.com/
LiVE SCHEDULE
■BiS ツアー「KiLLiNG IDOLS TOUR」
<2021年>
1月17日(日)仙台・GiGGS
1月20日(水)広島・BLUE LIVE
1月21日(木)高松・feathalle
1月23日(土)名古屋・Zepp Nagoya
1月24日(日)大阪・Zepp Osaka bayside
1月27日(水)熊本・Drum B.9 v1
1月28日(木)福岡・Zepp Fukuoka
1月31日(日)神奈川・KT Zepp Yokohama
2月10日(水)神奈川・KT Zepp Yokohama
2月12日(金)東京・Zepp Tokyo
2月14日(日)北海道・Zepp Sapporo
■WACK TOUR2021"TO BE CONTiNUED WACK TOUR"
<2021年>
2月6日(土)@福岡・Zepp Fukuoka ※EMPiRE/BiS
2月7日(日)@大阪・Zepp Osaka Bayside ※BiS/PRADISES
3月17日(水)@東京・Zepp Tokyo ※BiSH/BiS/GO TO THE BEDS/Wagg
※チケット詳細:https://www.brandnewidolsociety.tokyo
メンバーのTwitterアカウントもチェック!
トギー : @TOGGY_BiS
イトー・ムセンシティ部 : @MUSENSiTEEBUBiS
チャントモンキー : @CHANTMONKEE_BiS
ネオ・トゥリーズ : @NEOTREES_BiS
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BiS 公式ホームページ
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