【行かなきゃ ASP Episode26】「いまの私の人生はASPしかない」──モグ・ライアンが見据える近くて遠い存在
2024年は「HOLD OUR BOND TiGHT!!」というスローガンを掲げて活動するASP。昨年は初の海外公演や日比谷野外音楽堂でのライヴを経験し、さらには10月8日に決定した武道館公演に向けて、日々努力を続けている彼女たち。OTOTOYでのメンバー個別インタヴュー第3弾は、モグ・ライアンが登場。新たな年を寝台列車の中で迎えた彼女は、気持ち新たに何を思うのか。ならず者と駆け抜けた昨年の活動の振り返りと共に、メジャー・ サードシングル「Heaven’s Seven」について、さらには本人が特に思い入れの深い武道館公演についても語ってもらった。
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INTERVIEW : モグ・ライアン(ASP)
WACKへの思い、武道館への思いが一際強いモグ・ライアンが、ASPのメンバーにいるのは、本当に大きなことだと思う。彼女が少しづつ表現者として力強くなっていく姿を見ることができるのは、ASPを応援する醍醐味の一つだ!
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
写真 : 大橋祐希
イギリスの地下鉄がすごくカッコよかった
——2024年がいよいよ始まりましたね。年越しはどのように過ごしていたんですか?
モグ・ライアン(以下、モグ):武道館の近くの神社に初詣に行きました。あとは都会から逃げたくなってしまって、小豆島までひとり旅しました(笑)。元旦に行って、ひたすら島のなかを歩き続けて。
——すごい! なぜ小豆島に行ったんですか?
モグ:実は寝台列車に乗ってみたかったんです。完全に思いつきで行ったので、ノープランでした。香川まで寝台列車で行って、そこからフェリーに乗りました。長々歩いてその日に飛行機で戻って。やりたいことができて、気持ちが晴れ晴れしています。
——寝台列車はどうでしたか?
モグ:めっちゃよかったです。寝台列車のなかで年を越しました。遠征の移動中に景色を見るのが好きなんですけど、ライヴがあることを考えると緊張してしまって、ただ景色を楽しめないのが嫌だったんです。だからこの旅では、なにも考えずに景色を楽しみたいという願望を叶えることができました。星がとにかく綺麗でした。
——いい年越しでしたね。昨年2023年のASPの活動を総括するとどうでしたか?
モグ:いままででいちばん達成感のある年でした。野音でのライヴという目標に向かって、メンバーと一緒に駆け抜けたことが大きいですね。
——昨年ASPはさまざまな動きをして、かなり成長したように感じています。11月16日にはイギリス・ロンドンでWACK初の海外公演〈WACK in the UK〉が開催されました。
モグ:私、人生で初めて海外に行ったんですよ。
——そうなんですね! 移動時間長かったと思いますが、飛行機はどうでしたか?
モグ:怖かったです。緊張しすぎて、飛行機の中で入国審査の動画をずっと観ていました。あとは機内食もドキドキしましたね。ゴミの回収が来る前に早く食べ終わらなきゃとか、そもそも知らない人がすぐ近くにいる中でご飯を食べることに、すごく緊張していました。
——なるほど。ライヴ自体はどうでしたか?
モグ:すごく盛り上がりました。海外の方の反応は素直なので、見向きもされないだろうなと思っていたんです。英語のMCをしようとしたり、いつもと違うことをしようみたいな話も出ていて。でも最終的には私たちが日本でやってきたことをそのままやってみたら、自分が思っていた何倍もの温かい反応をいただきました。
——手応えはあったんですね。
モグ:そうですね。日本からならず者(ASPのファンの総称)も来てくれたので、安心しました。ならず者がいてくれるから、最大限パフォーマンスできたと思います。「よし! やったろ!」という気持ちになりましたね。
——他にもイギリスでの思い出はありますか?
モグ:イギリスの地下鉄がすごくカッコよかったんです。でも、ドアが閉まるスピードが容赦なかったです。メンバーと入るドアがバラバラになってしまったんですよ。私は降りる駅をわかっていたんですけど、他のメンバーに教えていなかったしネットも繋がらないので、「もう会えないのかな」と思って血の気が引いて(笑)。
——帰国後11月20日からは、日比谷公園大音楽堂でのライヴに向けた実質フリーライブツアー〈Actually FREE but You must come YAON Tour〉が開催されました。このツアーでは、メンバーによるチケット手売り販売も行われましたが、やってみてどうでしたか?
モグ:メンバーといる時間が長かったので、グループ自体にも、ならず者とも常に向き合っていました。体力的にもかなり大変だったんですけど、こういう駆け抜け方はASPらしいと思います。
——ライヴの本数もかなり多かったですよね。
モグ:そうですね。それが大変でした。メンバーと距離が縮まりすぎて、本来気にしなくていいような、個人の生活の細かい部分まで気になるようになっちゃって。今考えたらくだらないことでも、いちいち気になってしまいました。