歌手、畠山美由紀が唄う演歌、そして歌謡曲が、こんなにも心に染み渡るものだってことに気づいた。DSD&ハイレゾで体験してください。
畠山美由紀が、昭和の演歌・歌謡曲のカヴァー・アルバムをDSD2種、ハイレゾ2種でリリース。すでにCD音質で聴いた方には、あきらかな音の違いを比べてみてほしい! と強く思うほど、音の印象が違います。マスタリングはオノセイゲンが担当(下記に本作についてのコメントあり)。
誰もが耳にしたことのある日本のスタンダード曲も、彼女の声が歌詞にのったとき、今まで見えなかった情景が浮かび、心が揺さぶられます。本作はカヴァーに加え、オリジナルの新曲も入った全11曲。聴き終えた時に感じるのは、せつない中にも溢れ出す幸福感。彼女の新たな進化を感じ取れる興奮を高音質で味わってください。本企画を行なうことになった経緯や、アルバムを通して感じたことなど、インタヴューしました。
アルバム購入特典は、デジタル・ブックレットとサイン入りデジタル・ポストカード!
畠山美由紀 / 歌で逢いましょう
【配信形態】
[左] 5.6MHz dsd + mp3
[中左] 2.8MHz dsd + mp3
[中右] ALAC / FLAC / WAV (24bit/192kHz)
[右] ALAC / FLAC / WAV (24bit/96kHz)
【価格】
[左][中左] 4,800円(税込)(まとめ購入のみ)
[中右][右] 3,780円(税込)(7曲目はまとめ購入のみ)
01. シクラメンのかほり(布施明)
02. それぞれのテーブル(ちあきなおみ)
03. 時の流れに身をまかせ(テレサ・テン)
04. 花の夜舟(作詞/作曲:畠山美由紀)
05. おんな港町(八代亜紀)
06. 圭子の夢は夜ひらく(藤圭子)
07. 悲しい酒(美空ひばり)
08. 越冬つばめ(森昌子)
09. かもめはかもめ(研ナオコ)
10. 紅い花(ちあきなおみ)
11. 歌で逢いましょう
マスタリングを担当したオノセイゲン(サイデラ・マスタリング)からのコメント
DSDで昭和の名曲を最高のパフォーマンスで「そのまま聴く」という体験は、心を揺り動かすのです。
今作は、まず中村督さん(POTETO STUDIO)の録音&ミックス・マスター(24bit/96kHzのWAVデータ)が、もう「そのままで何もしなくてよい完成度」でした。サイデラ・マスタリングでは、まずアップ・コンバート&ビット拡張して最良の状態でアナログ再生、そこからが重要なのですが、アナログの機材でほんの微調整(数値で言うなら、0.3dBとか)を施した状態を5.6MHz DSDに取り込みます。DSDで録音し再生する。それを聴いた畠山さんは涙をながし、今作のプロデューサーの沢田穣治さんは“自分の音楽をさらに細かく本格的にやってみたくなった”と新しいディレクションに目覚め、つまりDSDで昭和の名曲を最高のパフォーマンスで「そのまま聴く」という体験は、心を揺り動かすのです。5.6MHz DSDは、「マスタリング・スタジオで聴いたそのままの音」がどこでも正確に再現できます。
サイデラ・マスタリング
オノセイゲン
INTERVIEW : 畠山美由紀
畠山美由紀が、幼少の頃に聴いていた名曲達に挑んだ。このアルバムがなにより素晴らしいのは、最後の曲が、彼女のオリジナルソング「歌で逢いましょう」であること。その言葉に耳を傾ければ、彼女の鼓動までもが聴こえてくるようだ。僕は、彼女を日本最高峰の唄うたいだと思う。
インタヴュー&文 : 飯田仁一郎(OTOTOY/Limited Express (has gone?))
これこそが”歌”を作っていく作業なんだなって感じるようになりました
ーー今作を作ろうと思った経緯を教えてください。
畠山美由紀(以下、畠山) : 次は何をしようかと話をしていた時に「演歌や歌謡曲のアルバムはどうか」って話が挙がっていたんです。ちょうどその頃に今作のプロデュースをしてくれた沢田(穣治)さんのライヴを見る機会があって、「東京縛音舞(とうきょうばくおんぶ)」という、緊縛師の有末剛(ありすえごう)さんが緊縛をしながら、沢田さんとパーカッション奏者のサム・ベネットさんが演奏するものだったんですけど、その時、初めて見る世界に圧倒されたんです。緊縛のライヴなんて初めてだし、かなりドキドキしながら行ったんですけど、エロい感じではないものの本当に縛り上げるし、何よりその舞台音楽がすごくて。8弦ベースを沢田さんが弾いていて、完全にインプロで、なんとも言えない世界観の音楽に完全に参っちゃって。沢田さんとは以前から知り合いだったんですけど、その舞台を見て「絶対沢田さんにお願いしよう! 」と思ったんですよね。彼なら、名曲達の、曲自身も知らないような魅力を引き出してくれるんじゃないかなと思って。
ーー実際、沢田さんはどんなプロデュースをされたのでしょうか。
畠山 : 全てと言っていいくらい関わってもらっていますね。精神的なこと、心持ちの部分からすごく共有できましたし、もちろんアレンジは全部お任せして。私からは「あまり原曲のイメージから離れない世界観でやりたいです」ってリクエストしたんですけど、沢田さんも今回は歌詞からインスピレーションを受けてやりたいと言ってくれて。歌詞の登場人物の心情を「こういう気持ちなんじゃないか」とか「こういうシチュエーションなんじゃないか」とか探りながら作っていく作業を経て、これこそが”歌”を作っていく作業なんだなって感じるようになりました。こんなにも歌詞を意識してレコーディングしたことは今までにないかもしれないですね。
ーーレコーディングはスムーズにいきましたか?
畠山 : 最初は戸惑ったんですけど、こういう風にやれば良いということを歌詞のイメージを使ってディレクションをしてくれました。例えば「かもめはかもめ」は、沢田さんはあまり原曲を知らなくて、研ナオコさんのアレンジを聴いて「あれはあれで良いんだけど、歌詞を読んで思うのは、もうちょっと寂しい感じのアレンジの方が合うんじゃないか」ってことで、そういうアレンジにしてみた。私はそのディレクションの仕方がすごくよく分かったというか、しっくりきたんですよね。映画とか演劇的なディレクションに近いのかもしれないです。
ーーそのやり方は、先程の緊縛ライヴの世界にも通じるところがありそうですね。
畠山 : そうですね。同じミュージシャンでもあんなに魂を解き放ってやるのってなかなか出来ないと思うんですよ。音楽って、言葉にならない躍動感とか自由さを秘めているものなので、そういうものを沢田さんに注入して欲しくて。彼は本当にすごいんですよ。それでいて威圧的なものがまったくなくて、ピュアで、もうこっちが「分かったから! 」ってなるくらいたくさん喋ってくれる(笑)。
ーー(笑)。今回のコンセプトは、沢田さんと出会う前からあったものなんですか?
畠山 : 演歌を歌いたいなっていう気持ちはずっとあったんですけど、具体的に誰とどんな感じで作ろうっていうところまではイメージがなかったんです。で、沢田さんと話したときにものすごいエネルギッシュで、演歌や歌謡曲に対する愛情がすごくて。彼の他の作品を聴いても、いつもエレガントで良いなと思ってたから、縛音舞の感じが合わさったら、どんな風にこの曲達が変わるんだろうって思っていました。
「こんな良い曲、心が慰められる曲を知らないのは損だな」と意識するように
ーーそもそも、演歌や歌謡曲をやりたいと思ったのには、何かきっかけがあったのでしょうか。
畠山 : 多分活動の流れの中でなんとなく出来上がってきたものだと思うんですけど、震災以降の影響もあるのかな。日本の歌でみんなが知ってる曲でライヴをやった時の一体感みたいなものを前よりもすごく感じるようになりましたし、自分の年齢とかもあるのかもしれないです。
ーーなるほど。ソウル・フラワー・ユニオンの中川(敬)さんは「被災地とかで歌うときは、自分の曲よりも民謡を歌った方がノるんだよね」とおっしゃっていました。「だから何の思惑もなくそっちを歌いたくなった」って。
畠山 : ああ、すごく分かります。自分の曲で自分を表現するとかじゃなくて、みんなの曲をみんなで楽しむみたいなことの必要性を肌身で感じるようになりました。
ーー演歌や歌謡曲を取り込むことはとても挑戦的だなと思うんですけど、レーベルとしてはそこにどんな考えを持っていたのでしょうか。
中嶋進(ランブリングレコーズ、以下中嶋) : 一番に、畠山美由紀の歌い手としての魅力を最大限に発揮するアルバムを作りたいっていう思いがありました。畠山の言葉へ込める感情は世界一だと思っているので、その部分を表現するには日本語じゃないかってところから始まって。だから日本語がほぼメインになっているアルバムを作りたいっていう考えが先にあって、その次に、畠山の歌声にハイライトを当てるにはカバーが良いんじゃないかっていう順番で決めていきました。最終的に演歌や歌謡曲を選んだのは畠山の意向ですね。
ーー歌い継がれている曲に特化して選曲したのは何故でしょうか。
畠山 : 沢田さんとかと話し合って決めたんですけど、基本的には私が歌いたいなっていうのを選んだっていう感じですね。やりたい曲はたくさんあったんですけど、その中でどうしてこれかって言われると、ライヴで「シクラメンのかほり」とか「悲しい酒」は結構やっていたりしてたからかな。
中嶋 : リスト・アップは膨大でしたけど、その中から畠山が選ぶのは意外と早かったかもしれないですね。
畠山 : 後は自分が酔っぱらった時に歌いたい曲かな(笑)。 結構本気でそんな感じです(笑)。
ーー畠山さんが幼少の頃に聴いていたであろう曲が多いですよね。
畠山 : そう、リアル・タイムでテレビとかで流れてた曲です。幼少期に耳にして「この曲良いな」と思っていた曲って、実はテレビで流れていた曲がほとんどで。10代になったら自分で選んで聴いていきますけど、5歳とか6歳とか小学生の時にはテレビから流れている曲を聴いていたし、それが沸々と年齢とともに表面化してきたのかもしれないですね。子供の時はこの歌詞の世界のような実体験がある訳ではないのに、不思議なことに「良いなあ」って思って聴いていたんですよね。
ーー演歌や歌謡曲の世界観は、小さい頃には分からないですよね。
畠山 : でも曲ってやっぱりすごいパワーがあるというか、ただ経験したことだけじゃなくてイマジネーションとか物語とかメロディーで伝わるものなんだっていうのを改めて実感しましたね。
ーー「良い曲だから若い世代にも伝えていきたい」というような思惑はありましたか?
畠山 : はい、ありましたね。この良い曲達をみんなテレビで聴く機会も無いんだっていうのに気付いて、「こんな良い曲、心が慰められる曲を知らないのは損だな」と意識するようになりました。
ーー歌いながら新たに感じたことや再発見はありました?
畠山 : 歌詞が食い込んできますね(笑)。基本的に悲しい曲ばっかりですし、自分のどうしようもない気持ちとかを代弁してくれていたりとか、ホントにその通りだって思いながら歌うのってこんなに癒されるんだなって(笑)。
ーー癒されるんですね。
畠山 : はい。それは演歌や歌謡曲に限ったことじゃないと思うんですけど。自分の生まれた年代や過ごしてきた時間が関係する部分もあって、なんとなく染み入るものがありました。
ーー今作のポイントのひとつである「日本語の魅力」は、どんなところに表れていますか?
畠山 : 私は実家が気仙沼で、そっちの方の言語って「気仙語」っていうんですね。あまちゃんで「じぇじぇじぇ」ってあったじゃないですか。ウチの方だと「ばばば」とかって言うんですよ(笑)。「ば」に込めたニュアンスが十何個とかあるらしくて、同じ「ば」でも異なるニュアンスで表現するっていう言語文化の中で育ってきたので、ちょっとした陰りであったりとか、ベタっとならないようにするとか、感情の機微を自分なりに解釈して表現するんです。今回カヴァーした曲も、微妙な発音の違いで表情を出すことの出来る曲達だなと思っています。
ーーそれは今回の曲の世代にあった時代感なのでしょうか。
畠山 : そういうのはあると思います。日本人の侘び寂びとか、情景を歌いながら心情を歌うみたいなところがあったりとか。どういう色彩、陰影にしようかっていうことを考えたくなる曲達だなって思いましたね。心情も「伝えたい」というより「歌いたい」という思いのほうが強いというか。
中嶋 : 演歌を作詞される方はほとんどが男性なんですよね。
畠山 : そう、本当にことごとく男性なんですよ。演歌や歌謡曲って、歌い手から歌のイメージが湧いたのか、歌が歌い手にエフェクトしてるのか、だんだん分からなくなってくるような一体感が無いですか? 「圭子の夢は夜ひらく」なんて怖い位そんな感じがしますし、美空ひばりさんやちあきなおみさんも、そう感じます。
中嶋 : そこに入っていくっていうのが今回のチャレンジだったんですよね。素晴らしい歌手達が歌ってきた曲の中に、畠山美由紀という歌い手が加わっていくことで、何か面白いことが起こると思って作ったのがこのアルバムで。
畠山 : 上手くやってやろうとすると、すぐ曲にバレちゃうんですよ。「最初の1フレーズ目でダメだ! 」みたいな。誰にバレるって、曲にバレるっていう(笑)。歌い継がれてきた曲っていうのは、聴く人それぞれに思い入れがあるだろうから、色々言われることもあるかも知れないけど、少なくとも私のやり方では、収録した曲達にOKをもらっていって作った感じです。
『歌で逢いましょう』はライフ・ワーク的にやっていきたいと思っているんです
ーー最後に入ってる新曲「歌で逢いましょう」、これはいつ頃作られたものですか?
畠山 : 割と最後の方に作りました。アルバムのタイトルをどうするか話している時に、なんとなくずっと考えてて、ふと浮かんだんですよね。歌を歌っていると色んな人に出会えるし、歌ってる時って色んな人の顔や情景が浮かんでくるんですよ。「夢で逢いましょう」もあるけど、「歌で逢いましょう」っていうのもすごく良いなって思って。だからアルバム・タイトルもそれにしました。
ーー他の曲を録り終えてから制作したんですか?
畠山 : 曲自体は一応レコーディング前には出来ていたんですよね。最初は歌詞を書いて作曲を沢田さんにやってもらおうと思っていたんですけど、結構歌詞を書くのが遅くなっちゃって、歌詞を書いている内にメロディーも浮かんできちゃったんで、じゃあこれでいこうかなって(笑)。
ーーこの曲がとても印象的で、アルバム全篇を通して聴いても、カヴァーされている曲や人たちに負けてないと思いました。
畠山 : すごく嬉しいです。今作では、曲への思いもすごく込めているし、歌っていた人たちの人生とかそういうのにもコミットしたつもりです。一応今回はカバー曲集ではあるんですけど、名曲集と捉えているんです。ジャズのスタンダード・ナンバーってカバーって言わないじゃないですか。そして最後に、オリジナルの新曲を持ってきて、畠山美由紀のアルバムとしたかったんです。
ーー今後、畠山さんは”歌手”の要素が大きく強くなっていくのでしょうか? 例えば、二階堂和美さんや奇妙礼太郎くん辺りは好んで人の曲を歌う歌手だと思うんです今作を聴かせてもらった時に、畠山さんもまず歌手なんだなと思ったんですよね。それこそ、今回のカヴァー曲の時代には"シンガー・ソングライター"ではなくて"歌手"っていう存在がしっかりあったじゃないですか。
畠山 : ソングライターとしても歌手としても両立できるようになりたいですね。例えば今回の原曲の歌手達が自分で曲を作っていたら、美空ひばりさんやちあきなおみさんにシンガー・ソングライターの面があったらどんな感じだっただろうとか思うんですよ。それと、1つのことに留まるというより、行ったり来たり出来ることに憧れがあるんですよね。音楽的ノマドというか(笑)。ジャンルとかもあんまりこだわりが無いので。
ーーソングライターであり、歌手でもあると。
畠山 : この『歌で逢いましょう』はライフ・ワーク的にやっていきたいと思っているんです。vol.2、Vol.3と続けて作れたら、いいなと思います。
畠山美由紀 過去作
OTOTOY独占配信!
【左、左中】
畠山美由紀 / 『ふたりのルーツ・ショー -LIVE at Nikkei Hall 2011.09.11-』
【配信形態/価格】
DSD+mp3、HQD共にアルバム購入のみ1,500円
【右中、右】
畠山美由紀 / わが美しき故郷よ-Live at Nikkei Hall 2011.09.11-
【配信形態/価格】
DSD+mp3、HQD共に249円
2011年9月11日に日経ホールで行われた『ふたりのルーツ・ショー』。ともに今年がデビュー10周年にあたる畠山美由紀とアン・サリー(しかも誕生日は1日違い! )の2人が、それぞれ自らのルーツとなった音楽をカヴァーして披露したこの公演から、畠山美由紀のパートのLIVE音源をまとめたアルバム高音質で配信開始。畠山美由紀の人間味あふれる暖かい歌唱と笹子重治(Guitar)、織原良次(Bass)、黒川紗恵子(Clarinet)といった鉄壁のバンドによる演奏が圧巻。新曲「わが美しき故郷よ」は詩の朗読と歌の部分をノーカットでお届け。さらにアン・サリーとのデュエット曲から「蘇州夜曲」も収録しました。
LIVE SCHEDULE
畠山美由紀 SPECIAL LIVE in 江田島 海友舍
2014年10月12日(日)@広島海友舍
ジェイコブ・コーラー ジャズで奏でる、麗しの映画音楽
2014年10月15日(水)@クレアこうのす
2014年11月19日(水)@沢市民会館
2014年11月29日(土)@伊勢原市民文化会館
2014年12月9日(火)@愛知芸術劇場
能楽堂Ars Schola vol.8 畠山美由紀 feat. 笹子重治
2014年10月19日(日)@大分平和市民公園能楽堂
ボロフェスタ
2014年10月26日(日)@京都KBSホール
LIVE “Fragile”
2014年11月3日(月/祝日)@キリスト品川教会 グローリア・チャペル(完売)
ふたりのルーツ・ショー vol.4 アン・サリー、畠山美由紀
2014年12月7日(日)@東別院ホール
2014年12月14日(日)@恵比寿 The Garden Hall
2014年12月28日(日)@イムズホール
PROFILE
畠山美由紀
宮城県気仙沼市出身
リアス三陸気仙沼大使(2001年〜現在まで)
1991年上京後、10人編成のダンス・ホール楽団“Double Famous”のヴォーカリストとして活躍する中、ゴンザレス鈴木率いる“SOUL BOSSA TRIO”のフューチャリング・ボーカリストとしてCDデビュー。その後、ギタリスト・小島大介とユニット“Port of Notes”を結成。Port of Notes、Double Famousの活動を続けながら、2001年シングル「輝く月が照らす夜」でソロ・デビュー。
現在までに6枚のオリジナル・アルバムの他、カヴァー・アルバム、ライヴ・アルバム、ライヴDVDなど多数作品を発表。ヴォーカリストとして、他アーティストの作品、トリビュート・アルバム、映画音楽や、TV CMソング等への参加も多い。松任谷由実、大貫妙子、リリー・フランキー、セルジオ・メンデス、グラミー受賞プロデューサー/ジェシー・ハリス、ジャンルや世代、国境を越えて共演を果たし、同世代の女性をはじめ、音楽ファンから圧倒的な支持を受けている。近年の活動は2011年3月、東日本大震災で被害を受けた故郷・気仙沼を想い「わが美しき故郷よ」と題した詩を、雑誌、自身のブログにて発表。その詩は、被災した人たちだけでなく、故郷を持つ全国の人々の心に届き、テレビ、新聞、雑誌、ラジオで取り上げられ話題に。その後、NHK総合 震災ヒューマン・ドキュメンタリー番組のナレーションも担当し、エンディングでは自身が歌う「ふるさと」が挿入歌として流れ、問合せが殺到。同年9月、ソロ・デビュー10周年を迎え、12月に5thアルバム「わが美しき故郷よ」を発表、全国30カ所にてツアーを開催。
2012年5月、NHK東日本大震災プロジェクト復興支援チャリティー・ソング『花は咲く』にも、宮城県出身として参加。同年10月1日(コーヒーの日)、ギタリスト小池龍平との企画アルバム「Coffee&Music〜Drip for Smile〜」を発表し、全国のカフェからFUJI ROCK FESTIVALまで、40ヶ所以上にてライヴを開催中。
生きる歓びと悲しみ、目に見えない豊かな世界、畠山美由紀の歌声の中には、 この人生をより愛おしく生きるための確かな手触りがある。聴く人の心に寄り添う歌を歌い続ける。
現在は(2012年10月より)、FMヨコハマ「Travelin’ Light」(生放送/土11~13時)のDJとしても活動中。