今回のテーマは「こんな子、学生時代にいたかも?」──井出ちよの、高校生活シリーズ完結編『みんなの高校生活』

富士山ご当地アイドル3776のメンバー、井出ちよののソロ・アルバム『みんなの高校生活』のOTOTOY独占ハイレゾ配信がスタートした。井出ちよのが高校に入る前につくった『もうすぐ高校生活』というアルバムの時に産まれた9人の〇〇女子というキャラクターをもとに、聴いた人に「こんな子、学生時代にいたかも?」と学生生活を追体験させるような今回の作品。いったいどういうことを考えていたらこんなテーマにを思いつくのか。OTOTOYでは井出ちよの本人と3776プロデューサー石田彰にインタヴューを実施。今回のアルバムをどのようにして生み出し、どのように完成させたのか、話を訊いた。
また、オトトイでは『みんなの高校生活 書き初め付きver. 』の販売が決定。この『書き初め付きver. 』を購入すると先着50名様限定で、井出ちよのが、購入者それぞれの2021年の運勢を習字でしたためた書き初めをあなたの自宅へ送付します。2021年1月5日(火)に開催される書き初め生配信イベントと併せて、ぜひチェックを。
井出ちよの(3776)ソロ・アルバム『みんなの高校生活』
【アルバム購入特典】
『わたしの高校生活』デジタル・ブックレット(PDF)
井出ちよの(3776)『みんなの高校生活 書き初め付きver. 』注文受付中!

井出ちよののソロ・アルバム『みんなの高校生活 書き初め付きver. 』の販売受付がスタート。この『みんなの高校生活 書き初め付きver. 』を購入すると、井出ちよのが購入者それぞれの2021年の運勢を習字でしたためた書き初めをあなたの自宅へ送付します。またこの書き初めの様子は、2021年1月5日に行われる「書き初め生配信イベント」内で生配信されます。イベントでは、購入者の名前を井出ちよのが読み上げ、おみくじを引き、その運勢を習字で描きます。『みんなの高校生活 書き初め付きver. 』の販売は、先着50名様限定なので、買い逃さないようにしてください!
■井出ちよの(3776)『みんなの高校生活 書き初め付きver. 』
価格 : 3,200円(税込)
販売受付期間 : 2020年12月30日(水)18:00〜2021年1月5日(火)18:59まで
●『みんなの高校生活 』ハイレゾ音源+デジタルブックレット
●井出ちよの直筆書き初め
井出ちよの(3776)『みんなの高校生活 書き初め付きver. 』の注文はこちら
〈井出ちよの(3776)『みんなの高校生活』リリース記念 書き初め生配信イベント〉開催決定!
日時 : 2021年1月5日(火)19:30〜
出演者 : 井出ちよの(3776)
配信URL : https://ototoy.jp/live/
詳しくはこちら
INTERVIEW : 井出ちよの (3776) × 石田彰 (3776プロデューサー)

インタヴュー : 飯田 仁一郎
文 : 西田 健
写真 : 大橋祐希
各学期の終わりに毎回インタヴュー
──ちよのさんの実際の高校生活を描いた『わたしの高校生活』とは違い、『みんなの高校生活』は「現実の高校生活の中にいたかもしれない架空の9人の女子」がテーマの作品ですが、今作を作ろうと思ったきっかけは?
石田 : ちよのさんが高校に入る前につくった『もうすぐ高校生活』というアルバムで、「高校生になったらどんな女子になる?」というテーマで、〇〇女子という架空のキャラクターを9通り作ったんですよね。その時期に考えていた〇〇女子のキャラクターを使って、もう1曲別の曲みたいなのがあってもおもしろいのかなと思ったんです。ある時たまたま、ちよのさんが「バイトやっている子がこういう話をしていた」みたいなことを言っていたので、そういうネタで1曲だけ作ろうかと思って。それがはじまりですね。
──なるほど。具体的にはいつ頃まとめようと思ったんでしょう。
石田 : 最初は、アルバムにするぞっていう気持ちはそんなになかったかもしれないです。『わたしの高校生活』のほうは、ちよのさんが高校2年生ぐらいのときにはアルバムとしてやりたいと思っていたんですけど、『みんなの高校生活』は高3の2学期ぐらいからですね。
『わたしの高校生活』のインタヴューはこちら

──だいぶギリギリに決まったんですね。
石田 :『季刊井出ちよのVol.9』で“アフターインフルエンザ”と“きらきらペダル“という2曲とも架空の女子の曲を作ったやつがあったんですよ。あれが『みんなの高校生活』を出すぞっていう意思表示だったかもしれないです。
──なるほど。歌詞はどのようにして作ったんでしょう?
石田 : 各学期の終わりに毎回インタヴューみたいなことをしていました。「今学期はどうだった?」みたいな話をして、ちよのさんからいろんなネタを出してもらって。リアルな井出ちよのの結果ソングのためだったのですが、「この話は架空の女子の曲に結び付けられるね」ということもよくありました。

──『わたしの高校生活』では、いろんなところからフレーズや歌詞が引用されていたりしましたが、『みんなの高校生活』にもそういう仕掛けはあるんですか?
石田 :11曲目の“Introduction(Reprise)”は喋りがいまの喋りになっていますが、この曲は『もうすぐ高校生活』の1曲目に入っている“Introduction”と同じですね。あとは、 “憧れの帰宅部”は、今年2020年の8月に出した新しい曲なんですけど、そのときには『みんなの高校生活』を作るぞって頭にあったから、アルバムの流れをちょっと意識していました。“Introduction(Reprise)”の後半のコード進行は“憧れの帰宅部”の終わりと同じです。
──なるほど。今回のアルバムには、小動物系女子、模範的女子、ギャル子、 女子力高め女子、放課後バイト女子、イケメン女子、 サブカル女子、スポーツ女子、でしゃばり女子、と9人の女子が登場しますが、ちよのさんは「この人は○○女子だな」みたいなことを考えながら高校生活を送られていたんですか?

井出:○○女子とかは思わなかったんですけど「あ、この人はこういうタイプの人なんだ」みたいなことは思っていました。
──モデルが実在するんですね。
井出:まあ、架空なんですけど、今回の曲にでてきた彼女たちのような人はどこかに存在すると思います。
──ちよのさんは、9つの○○系女子の中ではどれが近いんですか?
井出:9つの中だったら模範的女子なんじゃないですかね。校則に逆らっていたわけでもないですし、髪も染めずピアスも開けずスカートも折らずに生活をしていたので。
石田 : 今回曲を作っていくなかで『もうすぐ高校生活』のときに作った9人の女子のイメージに設定がプラスしていった感じもあるんですよね。例えば、模範的女子は体調管理が大事だから「模範的女子+体調管理」みたいな感じで“アフターインフルエンザ”っていう曲が生まれたりしています。
──なるほど、模範的女子ということは、ギャル子とかに憧れがあるんですか?
井出:これは想像なんですけど、模範的女子のタイプはギャル子を俯瞰で見ていると思います。ギャル子とも意外と仲良くしたいなと思っていますよ、多分。
──ブックレットには「ギャル子が一番正解な高校生活かと思います」と書かれていますが、これはどういう思いで書かれたんでしょう。
井出:時代を生きるという意味で、やっぱりなにも考えずに高校生活を楽しむことがいちばん大事だと思うんです。写真に残っていちばんうれしい時期に好きなことだけやって、10代のうちにすべてを詰め込んでおくという意味ではとても良いなと思います。ギャル子は進学すると、見た目とか変えなきゃいけなくなるので。そういう意味では、ギャル子にとっては高校生活がよかったんじゃないかなと。

──スポーツ女子も学生生活を楽しんでいるような気がするのですが、どうでしょうか。
井出:スポーツ女子は部活というしがらみがあるんですよね。休みも削られますし、本気でやっているならいいんですけど、何となく入っちゃった部活だったりした場合は、かわいそうなことになると思っていて。
石田 : 「もうすぐ高校生活」の時に、部活の種類はいろいろ当てはめました。スポーツ女子はバスケ部かな、小動物女子は吹奏楽部かなとか。
──なぜ小動物系が吹奏楽部だったんですか?
井出:想像ですけど、大きな楽器を持っていたら小さく見えるでしょう? みたいなことですね。
──ちなみに小動物女子がテーマの楽曲“きらきらペダル”はもしかして…アニメ「弱虫ペダル」のオマージュですか?
井出:これは石田さんがハマったんですよ(笑)。
石田 : いや、ちよのさんが「弱虫ペダル」が好きだって話を聞いていて、実際見てみたらおもしろくて。
井出:私よりハマってました。気づいたら曲に(笑)。
石田 : 「高校生活があと半年ぐらいしかないから、その間にやっておきたいこと」みたいなテーマと、会話したときに出てきた「私はバス通学だったからあそこの坂を自転車でビューって下ってみたい」という話を重ねて歌詞を作りました。ついでに、『もうすぐ高校生活』の1曲目の“ハートの五線譜”のときに小動物女子はアニメ好きっていう設定があったので、ちょうどアニメが好きだったら「弱虫ペダル」と掛け合わせてもいいかなと。

──なるほど。出しゃばり女子がテーマの“ギャル子カムバック!”は修学旅行でギャル子が抜け出してしまって出しゃばり女子が怒っているという歌詞ですが、実際にこういうことがあったんですか。
井出:“ギャル子カムバック!”は誇張した表現ですけど、修学旅行でギャルっぽい子が拗ねたふりしていなくなったっていうことが実際にあったんです。普段はいい子なんですけど、そのときばかりは班でもめちゃって、他の班に逃げるみたいなことがあって。
石田 : 修学旅行のあとにいろいろ話を聞いていて、そのなかの1つがそのギャル子の話だったんですよね。そこで、もしその班を出しゃばり女子がまとめていたら、その子は結構キレるだろうなみたいに想像して、歌詞はそこから膨らませていきました。

──そういえば、ちよのさんは属性的にサブカルには入らないんですか?
井出:いや、サブカル女子こそ私は俯瞰で見ていますよ。ブックレットにも書いたんですけど、サブカルを自称している人を見ると、恥ずかしくなっちゃうんですよね。
石田 : それは… たぶん、近いからだと思う(笑)。
井出:なんでそんなこと言うんですか(笑)。私は模範ですよ!!!
──(笑)。いまの人はサブカルって自称するんですか?
井出:自称サブカルばっかりですよ!
──ちなみにサブカル女子をテーマにした楽曲の“ポリカルチャー”ってどういう意味なんでしょう?
石田 : ポリカルチャーは単一作物の栽培を意味するモノカルチャーの逆というか。「カルチャー」っていうのは、栽培とかの意味もあるみたいで、同じ土地にいろんな多種多様な植物を植えることがポリカルチャーというらしいんですね。サブカルって言葉自体も、英語と日本語ではちょっと意味が違うみたいな話があるじゃないですか。ポリカルチャーも日本ではちょっと違う意味になってもいいなと思ったんですよね。
──ちゃんとポリカルチャーっていう言葉があるんですね。
石田 : YouTubeで“ポリカルチャー”のPVをアップしたときに、英語のコメントで「ポリカルチャーと学校を絡めるなんて」みたいなことを書いてあって、英語圏の人にも伝わっているんだと思って嬉しかったですね。あとは、曲がポリリズムなのでそういう部分でもリンクさせています。
──勉強になりました。最後に収録されている“天才井出ちよのの不思議”は、ちよのさん自身の曲なんですか?
井出:“T.I.F. (天才井出ちよのの不思議)”に関しては、全部私の本当のことですね。「ここまで覚えてる たくさんのレパートリーなのに もう忘れてるさっき聞いたばかりの名前」の歌詞にもあるんですけど、わたし、歌とか歌詞すぐ忘れちゃうんです。この曲のなかでも「ちよのの不思議」と「ちよのは不思議」になっている部分があって。それこそ、ライヴでよく間違えたりします。
──そうなんですね。井出ちよののソロとして『わたしの高校生活』と『みんなの高校生活』を制作しましたが、これで井出ちよのソロシリーズは完結なんですか? それとも「わたしの大学生活」みたいなことが…?
石田 : とりあえずは一旦まとめた感じですね。その先のことはまだ分からないですけど(笑)。
──ありがとうございます。「みんなの高校生活」はお二人にとってどんな作品になりましたか?
井出:学校の卒業アルバムより、卒業アルバムですね(笑)。
石田 : ちよのさんを中心とした作品って意味では「わたしの高校生活」がA面だったら「みんなの高校生活」はB面みたいな感じですね。この『みんなの高校生活』はちよのさんのことをを知らない人が聴いても、こういうことあったなーとかこんな子いたなーみたいなそういうアルバムになればいいかなと思っています。

編集補助 : 東原 春菜
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これまでの季刊井出ちよのシリーズはこちら!
シリーズ最新作『季刊井出ちよのVol.12』
PROFILE:3776

富士山ご当地アイドル3776。3776の読み方は、「みななろ」。3776は、富士山の標高。2013年6月22日、富士山世界遺産登録と同時にオリジナル曲『私の世界遺産』で本格デビュー。活動拠点は富士山のふもと静岡県富士宮市。
季節ごとにその姿を変える富士山を、画像で切り取っていくかのように、いくつかのスタイルが共存する3776。最もポピュラーなスタイルは、井出ちよののソロ・ユニット・スタイル。
【公式HPはこちら】
https://m3776.com/