7年越しのファースト・アルバムに込められたストレンジ・グルーヴ——京都発のアート・パンク・カルテット、my letterによる初アルバム

SpoonやWild Nothingなどの現行USインディー・シーン直系のサウンドと、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのようにアンニュイな雰囲気とを持ち合わせた男女4人組、my letter。京都を拠点に展開されるその独自のアンサンブルは、国内のインディー・シーンはもちろん、海外からも注目を集めています。そんな、結成から7年を迎えた彼らが、なんと“初”のフル・アルバムをリリースしました! OTOTOYで先行配信していた3曲に続き、あらわになった全9曲に、ハっとして、そして驚いてみてください!
そして、ファースト・アルバム発売にあたり、彼らへのインタヴューを敢行。“7年越し”リリースの経緯、今の音楽性に至るまでの過程、そして京都という地からの影響をたっぷり語っていただきました。
my letter / my letter
【配信フォーマット / 価格】
ALAC / FLAC / WAV : 単曲 200円(税込) / まとめ購入 1,800円(税込)
mp3 : 単曲 150円(税込) / まとめ購入 1,350円(税込)
【Track List】
01. アメリカ
02. 夜は遠くから
03. ルーザー!
04. どうしようかな
05. 壁
06. グッデイ
07. セブン
08. もうひとつの10月に
09. 車窓
my letter - アメリカmy letter - アメリカ
INTERVIEW : my letter

パッと聴いた時にスムーズに受け入れられる音にしようと意識した
ーーリリースおめでとうございます。待望といった感じですか?
キヌガサ : そうですね、作ろう作ろうと思ってやっと、っていう感じですね。メンバーがどうかは分からないですけど、デモ音源を作ってた時は一応作品には出来たけど、世の中に出せるクオリティなのかは手探りでやってる状態だったんです。今回は曲の構成とか音の作り方でイメージ通りの事が出来たので、時間は掛かったけど、やっと納得のいくものができましたね。
ーーmy letterの今の音っていうのは、メンバーやキヌガサ君が描いていた到達点だったんですか?
キヌガサ : 音源はその瞬間の記録っていう側面があると思ってて。まつもとが加入して2年ぐらいになるんですけど、今作の中で2曲以外はまつもとが入ってから作り始めた曲なんです。メンバーが変わったらその現状をパッケージングしたものを作りたいと思っていたし、まつもとが入って自分の中で満足するものが出来なかったら、完成するのはもっと先になってたんだろうなと思います。
ーーまつもと君が入って何が変わりましたか?
キヌガサ : 曲を作るプロセスは変わってないんです。でも自分が曲を作る時にある程度自分に無いものを他のメンバーには求めているので。それは技術だとか音楽に対する知識量だったりとかはあると思うんですけど、実際スタジオに入ってみて、上手いこといった感じです。
ーー皆さんが影響を受けたのはどんな音ですか?

キヌガサ : 僕が元々音楽を聴き始めたのは、スネイル・ランプとハイ・スタンダードなどメロコア・シーンがすごい勢いあった時期で。そこからパンクにぶつかって、ブルーハーツにいって、そこからセックス・ピストルズやクラッシュとかになって、同時期にヴェルべット・アンダーグラウンドやテレヴィジョンとかのNYパンクを聴くようになって。後は関西ノーウェーブと東京ロッカーズの音も聴くようになって、一時期すごいベアーズとかにも行ってました。そういうのを色々聴いて、今主に聴くのはソフトロックとかサイケ、ガレージとかその辺ですね。
ーーおざわさんはいかがですか?
おざわ : 私は小さい頃からピアノや合唱や弦楽器をやっていて、中学とか高校の時ぐらいにバンドをやりたいなと思って、その気持ちでそのままバンドを始めた感じなんです。だからこのバンドに衝撃を受けてとか、そういうきっかけは無いんですよね。普通にJUDY AND MARYとかスーパーカーとかが好きで聴いてましたし。その頃、すごく好きな文章を書く人が「レディオヘッドがカッコいいよ」っていうから借りたんですけど、全然分からなくて(笑)。でも今はすごい好きだし、そういうのって変わっていくものだなと思ってて。
ーーバンドを始めてから知った音楽を吸収してるっていう感じ?
おざわ : そうですね。教育を受けたわけでもなく、ただ歌ったりとか音を出すのが気持ち良くて好きだし、私は絵も書くんですけど、何か物を作ってるのが好きなんですよね。
ーーmy letterでは、作曲とかはしてるんですか?
おざわ : いや、してないです。曲の土台はキヌガサ君で、ベースのフレーズやコーラスは考えたりしてます。一時オリジナルで自分のバンドもやってたんですけどすぐに辞めてしまって(笑)。最近は知ってる人の音を聴くのがすごい好きで。それが良い事かは分からないですけど、この人はこういうパーソナリティーで、こういう音楽をやっててっていうのが聴いてて心地良いというか安心するし。なので周りのバンドのライブとかすごい行きます。

ーーまつもとくんはどうやって加入したのでしょうか。
まつもと : 僕はキヌガサさんの5、6歳下なんですけど、大学で京都に来て、たまたま使ってるスタジオが一緒だったんですよ。そこでスタジオのオーナーに「my letterがギター募集してるからお前入りなよ」と言われて。当時、my letterは一回しか見たことなかったんですけど。
ーーまつもとくんはどういう音楽に興味を持っていたんですか?
まつもと : 最初にバンドをやってみたいってなった小学生ぐらいの頃に聴いたのは、バンプとかアジカンで。途中でマイブラを聴いてシューゲイザーが好きになって。エフェクターを40何個も繋いでるみたいな話を聞いて、それが中学生の僕には超カッコいいなと思って(笑)。そこからポストロックにいったという感じですね。
ーーギター・キッズだったんですね。
キヌガサ : 本人はそんなにギター・キッズ感はないって言ってるんですよ。別のバンドでギター・ボーカルもやってるんで、そういう目線で見てるんですよ。
まつもと : そうですね、歌ありきというか。
キヌガサ : まつもとが加入して変わったところが二つあって、1つは曲を作る際のコミュニケーションが取りやすくなりました。それは人間的に話がしやすいとかではなくて、漠然とですけどギターの使うコード感がわりと近かったんですよね。曲を作る時は最初に僕がリズム・パターンとギター・リフとメロディのとっかかりを投げてみて、色々セッションしつつ、カッコいいものを採用しながら作っていくんですけど、その最初に提示した時の反応がわりとスムーズだったので、その辺を自分でも整理しやすくなったのは大きく変わった所かなと。
ーー曲を聴いて、すごく良い意味で分かりやすくなったなぁと思いましたよ。
キヌガサ : もう1つは世の中に「自分たちがmy letterですよ」っていうのを出す時に、パッと聴いた時にスムーズに受け入れられる音にしようというのは意識して取り組んだんですけど、まつもとの家に軽いプリプロ環境があったので、ちょっと練習して音どうしようかなとか、アレンジどうしようかなっていうのを夜な夜なやれたんですね。今まで自分が漠然としたイメージで動いてたものを具体化する行程が入ったことで、バンド単位で音を作ることから、もっと小さな範囲、自分が思ってる所に思ってる音を持って来れるような作業がすぐに出来るようになったんです。
好きな音楽はバラバラだけど、カッコいいと思う基準は一緒なんです
ーーレコーディングはどこで?
キヌガサ : サード・デモを作ったスタジオが大阪の茨木にあるD-studioっていうところなんですけど、今言ったみたいにまつもとのパソコンでプリプロを作った後に、そこに籠ってちまちまと録りました。
ーーそこでどれ位かけたんですか?
キヌガサ : 半年ぐらいかかったよね?
ーー半年!?
おざわ : まあ働いてるし、土日だけで何回か分けてですね。
キヌガサ : 普通はすぐに録り終えるんですけど、まとめるのに時間が掛かって(笑)。リズム隊は1日で終わったんですけど、そっからウダウダやり過ぎて半年掛かったんです。でも結果それが音を整理出来て良かったのかなと(笑)。
おざわ : まだ私は鍵盤弾いたりとかやる事があったんですけど、ドラムのキャシーはたまに来なかったりしたから、多分飽きてたのかも知れない(笑)。

ーー全部がスタジオ・ワークだったんですか?
おざわ : 持って帰って鍵盤弾いたりとかもしました。まつもと君がスタジオの上に住んでるんでそこの一角をちょっと借りて鍵盤録ったり。
ーーエンジニアは?
キヌガサ : D-studioの店長であるミンカパノピカというバンドの方にお願いしました。 そのバンドは、80年代にナゴムから出したりイカ天にも出ていて、その方に録ってもらいました。その人にサード・デモも録ってもらってたんで、ある程度お互いの感触もわかっていて。そこで自分たちの希望を伝えて、こうしたらどうかっていうレスポンスをもらいながら作りましたね。
ーーじゃあ基本はセルフ・プロデュースなんだ?
キヌガサ : そうですね。録ることに関してはやって頂いたんですけど、アレンジとか中身に関しては全部こっちでやりました。
ーー今作にコンセプト等はあったのでしょうか。
キヌガサ : 漠然というと、1回聴いて何だか良いなって思えて、2回目聴いた時にどっか引っ掛かるようなものがある曲で、なおかつひねくれすぎてないものを入れたいなと思っていました。聴きやすさは重視した上で、違和感を詰め込んだ物をやりたいなと。それが完成イメージとしてあったから、尺としても長すぎるともう1度聴くのは辛くなるし、これぐらいの曲数かなとか。
おざわ : もともとキヌガサ君はベーシストだったこともあり、my letterでは自分で曲を作ってギターをやりたいっていう所からはじめたんです。私はオリジナルのバンドをやったことがなくて、もう1人のギターもそんなに器用じゃなくてセンス1発の人だったし(笑)、ドラムのキャシーも初めてすぐだったので出来る事がとても少なかったんです。そんな制約が多かった中でまつもとが入って、コミュニケーションに慣れてきたら曲が作りやすくなったんです。だから新しいことをやりたくなっていったんですよね。まつもとの音は今までよりもずっとキラキラしてるし、フレーズもたくさん出てくる人だから、私も歪みを踏むようになったり、色々試してみるようになって。今まではやらないでおこうって決めてたこともやるようになって、どんどんやれることを増やしていったんです。イメージありきで曲を作ってもいいと思うんですけど、それだとその時思っていたものにしかならないんですよね。今は、このメンバー4人でやって出る音がこれだから、っていうところで作れるようになったかな。良い意味で緩くなった。人が変わったら音が変わるし、ものが変わっても変わるし、感情が変わっても変わると思うので。
ーーなるほど。お2人の話しを聞くと、まつもとくんの評価が高いですね。
キヌガサ : 新メンバーが入って評価低いのも悲しいですけどね(笑)。
おざわ : 私とキヌガサ君は付き合いが長い分、言いたいことは言うんで、真っ向から意見がぶつかることが多いんですよね。けどそんな時にまつもとは空気を変えるのが上手いんですよ。なんかフワッとしていつもニコニコしてるし。作りやすさとかって、雰囲気ひとつで全然違うじゃないですか。だからスルスル進むようになるし、評価高い(笑)。
ーー自分たちの1番の魅力ってどこだと思います?
まつもと : さっきキヌガサさんも言ってた、アルバムの全体像がスッと聴けるけど、疑問とか違和感が残せる所とか、奇想天外なところがあるのが良いところだと思います。

ーーそういう部分って、センスが勝負ですよね。多分ほとんどのミュージシャンはそれに挑戦しても出来ないですよね。大学生がヴェルベットに憧れてもあの感じにはなかなかならない。でもmy letterが出来てるのはなぜなのかなと。
おざわ : 個人的にはつかみどころが無い所が良い所なのかなと思ってて。別に派手なアクションも無ければ無茶苦茶音がデカいわけでもなく。
キヌガサ : めっちゃ演奏上手いわけでもないし(笑)。すごく簡単な話で、全員がカッコよく決まってればカッコよい音楽なのは間違いないんですよ。それはmy letterを始めた時から今も変わらず思ってます。曲を作る時もそういうのを求めて作っていくので、個人的な魅力で言うと、どのパートを聴いても面白いと思うんですよね。ただそれはわざわざ自分たちで言うことでもないから(笑)。ポップな音楽を作った上で、ちょっとこのギター聴いてみようって拾ってみて、トリッキーな部分とかが出てくるようであれば面白いなって思ってるので。「ルーザー!」なんて僕もドラムが何叩いてるか良く覚えてないですからね。一応指定した気はするんですけど、実際何やってるかは全然分からないです(笑)。結構個々で切り取っても面白いと思います。
ーーすごく独自性があるなと思うんですよね。僕からすると、他の京都のバンド、それこそbedやdOPPOを聴いてこういう音が出てくるのか! と思って。
キヌガサ : 最初の5年、前のメンバーでライブしてた時にいろいろな場所で、いろいろな人たちのライブを見てきたので、今となってはそういう部分で得してるのかなと思いますね。同世代のシーンに属したり出来なかったのが、当時はコンプレックスでもあったんですけど、いま思えばいろんな人のライブが見れて面白い環境に居るなと。どこのジャンルの人でもカッコいいバンドは突き抜けてカッコいいし、しょうもないバンドはしょうもない。メンバー皆好きな音楽はバラバラなんですけど、不思議なことにライブを見た時にカッコいいと思う基準は一緒なんですよね。
自分たちが生きていくこと、生活を作っていくことは大事
ーー京都という街は自分たちに影響を与えていると思いますか?
おざわ : ものすごく影響してると思います。my letterって始まりは、飯田さんと同じ大学の軽音楽部で、脈々と続いているものがあるんですよね。後輩でも頑張ってる子も居るし。京都の大学生になって音楽始めて、音楽好きで京都から出て行かない人が周りにたくさん居て、その人たちに自分たちも支えられながらやってきて。そのファミリー感じゃないけど、縦の長く続く繋がりみたいなものの中に自分たちも組み込まれてるなと思います。
キヌガサ : 京都って、学生のバンドマンでライブハウスが回ってたりするじゃないですか。リスナーがプレイヤーだったりするんですね。カッコいいバンドがちゃんと拾い上げられていくっていう環境がちゃんとあるっていうのと、リスナーにプレイヤーとしての側面が備わってるので、アプローチもどうしてもそういう目線が出てくるのかなって思います。
ーーなるほど。
キヌガサ : それが良いとか悪いとかではないんですけど、ともすればマニアックなことをやってしまいがちかなっていうのも少なからずあるなと思って。その辺のカッコよいの基準が他の地域と比べるとちょっと特殊なのかなとは思いますね。もちろんリスナーは毎年入れ替わるし、いいバンドが出てくる反面で辞めちゃうバンドもいるんですけどね。割とそういう感じでシーンが動いてるから、僕らも意識せず受け入れられる為に動こうとするのかなと。他の人がどうかは分かりませんけど。
ーー〈& records〉とはどのように出会ったのでしょうか。
キヌガサ : Her Space Holidayが京都メトロに来た時に、4 bonjour's partiesが対バンで出ていたんですけど、衝撃を受けすぎて。「何でこんなバンドが居るんだ!」ってなったんです。海外のアーティスト見に行くときって、大体はそれがメインになりがちじゃないですか。でもその時の4 bonjour's partiesがすごくて、一体どうやったらこういうことが出来るんだっていうので頭が一杯になって、彼らに話しかけたんです。僕、元々レーベル買いとかはしないんですけど、4 bonjour's partiesは& recordsというところから出してるらしいってわかって、調べたら他にもnhmnbaseとかYOMOYAとか、OwenとかAmerican Analog SetとかHer Space Holidayとか、自分の好きなバンドがたくさんリリースされていて、これはすごいレーベルだなと思ってたのがずっと続いてたんですよね。

おざわ : Her Space Holidayは、日本だったら、〈& records〉からCDを出してるんだって感心してたんです!
キヌガサ : 憧れがそこの1点に集中していたので、当時、他のレーベルはあまり知らなかったんですよね。それでMarching Bandの来日の時に声を掛けて頂いてライブして。先に録音はしてたので、せっかく出すなら自主よりも& recordsで出そうってなってお願いした運びですね。
ーーこれからの展望はありますか?
キヌガサ : 個人的な見解だと、僕が4 bonjour's partiesに受けた衝撃を他に伝えていくことですかね。彼らを見てその時に叩きのめされた衝撃を与えていきたい。音楽、バンドをやろうと思ってる人や音楽が好きな人に対して「何かすごいバンドがいるぞ!」って思わせたいです。そうなった時に、そういうバンドがたくさん集まってるレーベルだったら環境が変わったりするのかなと思いますけどね。実際今レーベルにいる他の面子は蒼々たる人たちですし。バンドマンの理想の1つで、みんなが一度は思うことに、誰も聴いたことが無い音楽を作りたいっていうのがあると思うんですよ。
ーーはい。
キヌガサ : そういう部分はもちろん自分にもあるんですけど、その中で音楽って咀嚼して再構築することなんかじゃないかなって部分もあって。エレキギター、ベースとドラムを使ってる以上、逸脱出来ない部分があるのかなと思いつつ、その3つの楽器を使って4人でやっていく上で、どれだけの事が出来るかっていうのは常に考えなきゃいけないなと思ってます。それこそmy letterの音楽を追求しなきゃいけないと思っていて。自分たちがやりたい事をやって評価されることほど幸せなことはないですからね。
ーー皆仕事もしてますし、「今から売れてやる!」みたいなバンド・ドリームは目指さないのですか?
キヌガサ : まあデス・キャブ・フォー・キューティーみたいになりたいですけどね(笑)。それは当然ありますけど、自分たちが生きていくこと、生活を作っていくことは大事なので。育ててくれた家族も居るわけじゃないですか。そこに対して自分たちが恩返しをしなきゃいけないっていうのはあるので、そこのバランスをどう取っていくかっていうのは考えますね。自分たちの置かれてる環境の中で最大限にやらなきゃいけない。
おざわ : そっちをちゃんとすると、音楽をやる環境も整うじゃないですか。絵を書く時に絵の具を買う為のお金がないとかって辛いし(笑)。そういうギリギリの所で生まれるものも尊いし、余裕がありながら、それを最大限に使って出来るものもあるし。両方あったら良いと思うんです。
キヌガサ : ただ、アルバムを作るのに7年掛かりますけどね(笑)。
インタヴュー&文 : 飯田仁一郎(OTOTOY編集長)
写真 : 大橋祐希
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1992年よりTattle Taleのメンバーとして活動を開始、これまでにソロで4枚のアルバムをリリースし、2013年にはポスタル・サーヴィスの再結成公演にゲスト参加して注目を集めたJen Wood(ジェン・ウッド)。そんなUSインディ界屈指の女性SSW、5年ぶり5作目となるアルバムが届けられた。これまでギター1本でのみ表現されることの多かった彼女の世界観。だが今作は一転、ピアノ主体のバンド・サウンドを軸に、よりスケールの大きな世界を提示することに成功している。
PROFILE
my letter
2007年、同じ大学の軽音楽部に所属するメンバーで結成。京都のライヴ・ハウスを中心に活動する。主にオワリカラ、Hello Hawk、bed、CARDらと対バン。ボロフェスタにも出演。2012年秋に創設メンバーであるフジイ(gt.)が脱退、新メンバーまつもとが加入。2014年1月、スウェーデンのMarching Bandと共演。メンバーに絶賛され、その演奏シーンが彼らのMVにも使用される。京都中のシーンに愛されながらも、7年間、ライヴ・ハウス会場でデモCD-Rを販売するのみで、全国流通公式音源がリリースされていなかったが、12/3、〈& records〉より遂にファースト・アルバムをリリース。