舞台「cocoon」とサウンドトラックを巡って――鼎談 : 原田郁子、藤田貴大、今日マチ子
このサウンドトラックを再生するたび、夏の記憶が刺激される。しかし気付けば、実際に夏を目指して気温はぐんぐんと上昇中。沖縄で蝉が鳴きはじめるのも意外ともうすぐだ。この折にもう一度今作を紹介したいと思う。
2013年夏、今日マチ子の漫画を原作とした舞台「cocoon」が生まれた。舞台化したのは、これまで大谷能生や飴屋法水などと共作、そして今年3月から小説家川上未映子との公演ツアーがスタートした、劇団"マームとジプシー"。音楽をクラムボンの原田郁子とエンジニアzAkが手掛けた。そして、同年秋にハイレゾ音源でリリースされたのがこの『「cocoon」サウンドトラック』。サントラとしては異例のOTOTOY年間チャート入り。原田の録り下ろし新曲「とぅ まぁ でぃ」やフィッシュマンズなどのカヴァー曲が収録されていることはもちろん、話の流れに沿って収録されたことによってひとつの音楽物語としても深く入り込むことの出来る、2013年の重要な作品となった。
リリース時は原田郁子にインタヴューを行ったが、その際に原田がしきりに言っていたのは「藤田くんはおもしろいから、ぜひ話を訊いたほうがいいよ」という言葉。そして今回、とある機会に藤田、今日、原田が集まると聞き、話を伺えることになった。3人による特別鼎談を、そして今一度、この作品を楽しんでもらいたい。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 梶山春菜子
「cocoon」サウンドトラックとは?
2013年8月、演劇作家・藤田貴大率いる「マームとジプシー」が、2年の構想期間を経て、漫画家・今日マチ子原作「cocoon」(秋田書店)の舞台化に挑み、大きな反響を呼んだ。本作は、第二次世界大戦末期・沖縄戦に動員された少女たちから着想を得た今日の代表作である。原作にそのまま取り組むだけではなく、今日自身が書き下ろした新しいイラストや、藤田の独特な身体感覚・立体感覚、役者たちの瑞々しい存在感、そしてSEを交えた音空間により、新たな解釈、息吹が与えられた。
劇中の音楽を担当したのはクラムボンの原田郁子。cocoon関係者とともに沖縄へ足を運び、「彼女たちにとってのcocoon(繭)とは?」を手がかりに「聴きたかった音、声は?」「海とは?」などの問いを、藤田、そしてレコーディング・エンジニアのzAkとともに、丁寧に見つめ、閉幕まで試行錯誤をつづけた。
このサウンドトラックは、ほぼ劇中で使われた時系列のまま並んでおり、教室での無邪気なシーンから、ガマ(防空壕や野戦病院として使用された自然洞窟)へ、非現実な日常のはじまり、戦況が激しさを増していく中での解散命令、行くあてもなく海へ走りつづけるシーン、ただひとり生き残る主人公「サン」の心境…。劇場に足を運んで頂いた方も、原作、舞台に触れていない方もぜひ「もうひとつのストーリー」としてお聴きください。今回のために書き下ろされた、新曲「とぅ まぁ でぃ」をはじめ、原田郁子ソロ曲「青い闇をまっさかさまにおちてゆく流れ星を知っている」や「風色夏恋」の新録、フィッシュマンズやbloodthirsty butchers、ニール・ヤングなどのカヴァー曲を含む、全32曲を収録。OTOTOY独占リリース。
原田郁子 / 「cocoon」サウンドトラック
【配信価格】
alac / flac / wav(24bit/48kHz) 単曲150円(一部200円) / 全曲購入 3,150円
mp3 単曲150円(一部200円) / 全曲購入 3,150円
☆全曲ご購入頂いた方には、劇中で使われた今日マチ子オリジナル・イラストを同封いたします。
【Track List】
01. 6月の蝉《録音 : 沖縄師範健児隊のガマ》(フリー・ダウンロード)
02. ふるさと(みんなver.)《詞 : 高野辰之 / 曲 : 岡野貞一 / 歌 : cocoon出演者 録音 : 急な坂スタジオ》
03. 近所のピアノ《曲・ピアノ : 原田郁子 / 録音 : 旧グッケンハイム邸》
04. プラットフォーム《ベース・曲 : 原田郁子 / 録音 : 小淵沢スタジオ》
05. Re-アホイ!(マームmix)《詞・演奏 : clammbon / 曲・mix : mito / 録音 : ガンガラーの谷》
06. 繭のなかの教室《曲・ピアノ : 原田郁子 / 録音 : 小淵沢スタジオ》
07. 気配と余韻《曲・ローズピアノ・ピアノ : オオヤユウスケ、原田郁子》
08. 感嘆符と溜め息《曲・ピアノ : 亀井奈緒子、原田郁子》
09. 難波さんのテーマ《曲・ピアノ : 原田郁子 / 録音 : 旧グッケンハイム邸》
10. モモのテーマ《曲・ピアノ : 原田郁子 / 録音 : 小淵沢スタジオ》
11. 団地のピアノ《作曲 : ブルグミュラー / ピアノ : 原田郁子》
12. ブルグミュラー《作曲 : ブルグミュラー / ピアノ : 原田郁子》
13. 満ち欠けて なお 響く もの《曲・ピアノ : 原田郁子》
14. コウちゃんのテーマ《曲・ベース : 原田郁子 / 録音 : 小淵沢スタジオ》
15. 新しい人(みんなver.)《詞・曲 : 佐藤伸治 / 歌 : cocoon出演者 / ギター : 吉田聡子 / 録音 : 急な坂スタジオ》
16. 風色夏恋(マームmix)《詞・曲・ピアノ・歌 : 原田郁子 / 録音 : ST-ROBO》
17. HEART OF GOLD(モモmix)《詞・曲 : Neil Young / ローズピアノ・歌 : 原田郁子 / 録音 : ST-ROBO》
18. GAMA NOISE《曲・チェロ : 原田郁子 / 録音 : 小淵沢スタジオ》
19. WALKING IN THE RHYTHM(マームmix)《詞・曲 : 佐藤伸治 / ギター・歌 : 原田郁子 / 録音 : ST-ROBO》
20. GAMA BEAT《トラック : zAk / 息 : 尾野島慎太朗 / 録音 : ST-ROBO》
21. 七月(マームmix)《詞 : 吉村秀樹 / 曲 : Bloodthirsty butchers / キーボード・歌 : 原田郁子 / トラック : zAk /
録音 : ST-ROBO》
22. 新しい人(いくこver.)《詞・曲 : 佐藤伸治 / ギター・歌 : 原田郁子 / 録音 : ST-ROBO》
23. BATTLE FIELD《トラック : zAk / 録音 : ST-ROBO》
24. 青い闇をまっさかさまにおちてゆく流れ星を知っている(マームmix)《詞・ピアノ・歌 : 原田郁子 / 曲 : オオヤユウスケ / 録音 : ST-ROBO》
25. ONOSHIMA BEAT《トラック : zAk / 録音 : ST-ROBO》
26. 月の夜《曲・ピアノ・歌 : 原田郁子 / 録音 : 小淵沢スタジオ》
27. 新しいことばを話しだす人々《曲・ピアノ・歌 : 原田郁子 / 録音 : 小淵沢スタジオ》
28. 波よせて(reprise)《詞 : 武藤さつき、東里起 / 曲 : 東里起 / ピアノ : 原田郁子 / 録音 : 急な坂スタジオ》
29. ふるさと(いくこver.)《詞 : 高野辰之 / 曲 : 岡野貞一 / ギター・歌 : 原田郁子 / 録音 : 急な坂スタジオ》
30. Satoko's song《詞・曲・ギター・歌 : 原田郁子 / トラック : zAk / 声 : 吉田聡子 / 録音 : ST-ROBO》
31. とぅ まぁ でぃ《詞・曲・ピアノ・歌 : 原田郁子 / 録音 : ST-ROBO》
32. 6月の波《録音 : 喜屋武岬》
☆特典イラスト
■販売ページ
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※単曲でお求めの方はいずれのパッケージからでもご購入いただけます。イラストはついてきませんのでご了承くださいませ。
鼎談 : 藤田貴大×今日マチ子×原田郁子
――藤田(貴大)さんから、今日(マチ子)さん、原田(郁子)さんとの出会いの話を訊かせてもらえますか?
藤田貴大(以下、藤田) : あるとき「ユリイカ」の編集長である山本充さんに「今日マチ子さんの「cocoon」を舞台化したほうがいい」と言われたんです。僕は今日さんのファンでいつも読んでいたけど、家に帰って「cocoon」を読み直したときに、これをやるのは僕しかいないなって思っちゃって。山本さんにすごい長文のメールを送って「会わせてくれ」って頼んだんです。今日さんとは、震災の直後、超節電されている街のなかで会いましたね。
今日マチ子(以下、今日) : 本当に、3.11直後でした。
藤田 : そのときは結局、あまり話ができなかったんです。今日さんが、怖くて…(笑)。
今日 : すごい人見知りなんです(笑)。私は、当時マームとジプシーの存在を知らなくて、「やばい… この人は誰なんだろう」って(笑)。
藤田 : しかも最初は女だと思っていたらしくて。
今日 : ビデオを観て、勝手にパフォーマンスをしていた女優さんを演出家だと思い込んじゃったんです。
藤田 : だから「変な男が来ちゃった!」みたいな、そんな空気。「出会っちゃいけなかったのかもしれない…」って思いながら話しましたけど(笑)。郁子さんはその半年前くらいから、僕の作品をずっと欠かさず観てくれていて、僕もクラムボンのことが好きだったから、いつか一緒にやりたいなとは思っていたんです。あるとき、ものすごく郁子さんに「cocoon」の音楽をやってほしいって思う決定打があったんですよね。舞台をやると決めてから漫画をめくっていたら、遠くが燃えている絵が見開きであって。それは、友達が自殺したあとの絵なんですけど、「ここは絶対に「青い闇」(「青い闇をまっさかさまにおちてゆく流れ星を知っている」)がかかっていてほしい」って思ったんです。ただ、いきなり郁子さんに、「青い闇」を劇中で流したいとは言えないとも思って。なんかそれは、「その曲をください」みたいな言い方になってしまうし、「青い闇」だけじゃなくて、郁子さんの声が、"沖縄"というイメージのなかにあったんです。
――なるほど。3人が出会ってから、"音楽を作る"という点において、3人の世界感はもともと一緒だったと感じましたか? それとも「cocoon」という作品を通して、一緒にしていった感じですか?
原田郁子(以下、原田) : 藤田君の舞台を最初に観たとき、舞台だけどすごく音楽みたいと思ったんです。新しい言葉だと。今日さんにも、線と線のあいだにスペースがあって、そこに風が吹いてたり、音が鳴っていたり。だんだん増幅していく感覚とか、それがずっと残ってこだましているとか、静寂とか。やっぱり「響き」の人だと思って。いま振り返ってみると、ふたりとも、それから私も、おそらく音楽というものがどうしようもなく好きで、音楽から受け取ってきたものがとてつもなく大きい。だから「cocoon」をつくっていくときも、そんなにこう、作業していくときに、例えば全然違う言葉で3人が喋っていて通訳がいないとまとまらないとか、そういうことはきっとないだろうなって。どっからが誰の係で、っていうラインもはっきりなくて、お互いの存在があって、影響しあいながらできていくみたいな感じがあった。
郁子さんは、「ブッチャーズを歌う日がくるとは」って感じでしたよね
――「cocoon」のサントラに関しても、"郁子さんひとりがつくった"って感じには聴こえませんでした。気になる選曲がいくつかあるんですけど、そのなかでもまずbloodthirsty butchers(以下、ブッチャーズ)のことをお伺いしたくて。この曲を選曲したのは、藤田さんだとお訊きしました。
藤田 : そうですね。むしろ郁子さんは、「ブッチャーズを歌う日がくるとは」って感じでしたよね。
原田 : 吉村さんの歌を自分が歌うなんてね。
――あえて選曲した理由はなにかあったんですか?
藤田 : 僕、よくFUJIROCKに行くんですけど、FUJIROCKの思い出ってとても強くて。2010年は、7月31日にブッチャーズがWHITE STAGEにでたんです。吉村(秀樹)さんが「もう7月も終わるね」って言って「7月/july」を歌いはじめたんです。僕が北海道出身というのもあるんですけど(bloodthirsty butchersは、北海道にて結成)、あの瞬間がマイ・フェイバリットになったんです。次の年、今日さんと出会った2011年には、今度はクラムボンがGREEN STAGEで演奏したんですね。僕はGREEN STAGEの裏にテントをたてていて、朝、コーヒーを飲みながら「波よせて」を聴いていたんです。その思い出もまた強くて。そして、僕が「cocoon」を舞台化する2013年に、7月を待たずに吉村さんが亡くなってしまった。また、「cocoon」に取り組めば取り組むほど、沖縄にとって戦争は8月じゃないんだなって気づいたんです。沖縄では6月に慰霊祭がある。ひめゆりの子たちも、沖縄戦に関わった人たちも、7月を待たずに亡くなってしまった。そういう自分の体験したことが、がーっと頭の中で絡み合ったんです。あと、やっぱり歌詞も、もちろん吉村さんはまったく戦争にリンクさせてなかったと思うんですけど、聴いていけば聴いていくうちに、沖縄戦のことにも聴こえてくると思えてきたんです。
原田 : 歌詞っていうと、フィッシュマンズもそうだったね。
藤田 : フィッシュマンズは、「WALKING IN THE RHYTHM」を防空壕のなかの足音みたいな演出に使いたかったっていうのがまずあって。「新しい人」は、郁子さんがはじめて吉祥寺のスタジオに一緒に入ったときに、ボロボロの佐藤伸治さんの詩集を持ってきていて、弾き語りで歌ってくれたんです。〈夜明けの海まで 歩いていったら どんなにも 素敵なんだろうね〉という歌詞が、今日さんの漫画にすごくリンクしたんです。今日さんにも言いましたね?
今日 : 自分のなかではフィッシュマンズは神格化されているから、使っていいのかっていうのはちょっと心配していて、すごいドキドキすることでしたね。
――なるほど。ニール・ヤングの「Heart of Gold」は?
藤田 : ニール・ヤングは、うちの親父が好きなんですよ。僕は『Harvest』しか好きじゃないんですけど。で、7月に1度、実家に帰ったんですよね。その帰ったきっかけが、うちの猫が死んだからなんですけど。その猫のモモを火葬場に連れていくときに「Heart of Gold」が車でかかっていて。8月が公演で、結構直前だったんですけど、16歳で死ぬ看護士の子たちのことをずっと考え続けていたときに、モモも16歳で死んで。火葬場の焼却炉に入って焼かれているとき、郁子さんに電話をかけたんです。「郁子さん、ニール・ヤング知ってる? ちょっと歌ってほしいかもしれない」って。そのときは繋がらなくて、留守電にそう残したら、かけなおしてくれて。「ニール・ヤングの何を歌ってほしいの?」って言われたから「『Harvest』の4曲目かな」って言ったら「やっぱりそうだよね、「Heart of Gold」だよね」ってなって、そこでもまた繋がったんですよね。
2013年の夏にやったっていう音を、ひとつ記録として残したかった
――印象的なことだらけなんですね。「cocoon」のサントラができてどんなふうに思われたのかを3人にお訊きしたいんですけど、今日さんはどうでしたか?
今日 : 私、完成してから気持ち悪いくらいリピートして聴いていました。役者さんとかはやっぱり、「まだ聴けない」っていう人が多かったんですけど、私は意外とすんなり、ダメージをあんまり受けずに、「cocoon」を乗り越えてしまった。もちろん聴いていると舞台が蘇ってはくるんですけど、あまりにも聴き過ぎたので、舞台とかそういう意味を通り越して、アルバムとしてすごく素晴らしいなと、普通に流して楽しんでいるんです。その距離感みたいなものがどんどん大きくなっていくと、当時のひめゆりの学徒の人たちがいろいろ忘れておばあちゃんになって、自分の思い出としての体験談を話していることを理解できる気がしています。
――郁子さんはどうですか?
原田 : もしまたなにかで、続きの音をつくることがあったら、やっぱり今日さんがギターを…。
今日 : あああっ!
――あれ、今日さんはギター、弾けるんですか?
今日 : 私が過去にノイズを創っていたっていう話がもれてしまって。
藤田 : 軽音部だったのに、バンドをつくらずに、ひとりでノイズをつくっていたっていう。
――それ1番ヤバイタイプの人じゃないですか(笑)。
原田 : 場面的にノイズが必要なところがあるから、今日さんのノイズに差し替えたいっていうのを、ずっと思ってたんですけど、できずにいて。
藤田 : 今日さんはああいう絵だからイメージにないかもしれないけれど、本当はハード・コアなんですよ。
今日 : ファッキン・マチ子って言われていて。すぐ怒る、みたいな。
――すごい。じゃあぜひそれを!
今日 : 駄目です。本当にそこだけで評価が下がるからね…。
――(笑)。では最後に藤田さん。このサントラができあがってどう思っていますか?
藤田 : たぶんこの作品は再演がどうのというよりも、ずっと終らない話だと思うんですよね。あの何十年も前の夏を、ずっと思い続けてつくったけど、あの舞台が終わっても全然解決することではなかったから。でもやっぱり、2013年の夏にやったっていう音を、ひとつ記録として残したかったなっていうのはあって。たぶんその記録は僕にとっても今日さんにとっても郁子さんにとっても、ひとつ形として残るもので、それがあるから先に行けるんだなって。なんか、「cocoon」のサントラはそういう存在です。
マームとジプシー 2013年8月公演「cocoon」
マームとジプシー 2013年8月公演「cocoon」
公演期間 : 2013年8月5日(月)〜15日(木)
会場 : 東京芸術劇場シアターイースト
原作 : 今日マチ子「cocoon」(秋田書店)
作・演出 : 藤田貴大(マームとジプシー)
音楽 : 原田郁子(クラムボン)
音 : zAk
出演 : 青柳いづみ 伊東茄那 大岩さや 尾崎紅 尾崎桃子 川崎ゆり子 橘髙佑奈 菊池明明(ナイロン100℃) 小泉まき(俳協/中野成樹+フランケンズ) 小宮一葉 中前夏来 鍋島久美子 難波有 長谷川洋子 的場裕美 山崎ルキノ(チェルフィッチュ) 吉田彩乃 吉田聡子 李そじん 石井亮介 尾野島慎太朗
■今日マチ子が舞台「cocoon」の制作を通して見てきたもの、感じたことが、ほぼ日刊イトイ新聞の以下のコンテンツでご覧いただけます。
>>劇団「マームとジプシー」との52日間。今日マチ子の稽古場日記。
SCHEDULE
マームとジプシー
川上未映子×マームとジプシー「まえのひ」全国ツアー
2014年3月9日(日)@早稲田大学 27号館 小野梓記念館 地下2階
2014年3月21日(金)@MUSIC & Bar Queen
2014年4月15日(火)@まつもと市民芸術館小ホール
2014年4月18日(金) 、19日(土) 、20日(日) @元・立誠小学校 音楽室
2014年4月22日(火) 、23日(水) @味園ユニバース
2014年4月25日(金)、26日(土)@早川倉庫
2014年4月29日(火)@桜坂劇場
2014年5月2日(金)、3日(土)、4日(日)@風林会館
2014年6月公演「ΛΛΛ かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと----------」
【東京公演】
2014年6月8日(日)〜22日@東京芸術劇場シアターイースト
(6月12日(木)、16日(月)は休演日)
【北海道公演】
2014年6月28日(土)、29日(日)@だて歴史の杜カルチャーセンター
2014年8月公演「てんとてん〜」再演
2014 年8月5日(火) @杜のホールはしもと 多目的室
>>詳細・ご予約はマームとジプシー Official HPへ
原田郁子
VIVA LA ROCK
2014年5月5日(月祝)@さいたまスーパーアリーナ
(フィッシュマンズのヴォーカルとして参加)
クラムボン&原田郁子 過去作
PROFILE
マームとジプシー
藤田貴大が全作品の脚本と演出を務める演劇団体として2007年設立。同年の『スープも枯れた』にて旗揚げ。象徴するシーンのリフレインを別の角度から見せる映画的手法が特徴であり、独特な手法は演劇のみならず、様々なジャンルの作家や批評家、観客から注目を受ける。2012年「かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。」にて第56回岸田國士戯曲賞を受賞。同年5月~7月にかけて大谷能生氏(音楽家)、飴屋法水氏(美術家・演出家)、今日マチ子氏(漫画家)との共作を各月発表し、好評を得る。2013年夏、今日マチ子原作「cocoon」を発表。2014年3月9日より、川上未映子×マームとジプシー「まえのひ」の公演ツアーを巡る。
>>マームとジプシー Official HP
藤田貴大
マームとジプシー主宰/演出家・劇作家。1985年北海道伊達市生まれ。桜美林大学文学部総合文化学科卒業。2007年、マームとジプシー設立。以降年に3~4本演劇作品を発表し、全作品で作・演出を担当。象徴するシーンのリフレインを別の角度から見せる映画的手法が特徴であり、独特な手法は演劇のみならず、様々なジャンルの作家や批評家、観客から注目を受ける。2012年「かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。」にて第56回岸田國士戯曲賞を26歳で受賞。同年5月~7月にかけて大谷能生氏(音楽家)、飴屋法水氏(美術家・演出家)、今日マチ子氏(漫画家)との共作を各月発表し、好評を得る。
今日マチ子
漫画家。東京都出身。ほぼ毎日更新の1ページ漫画ブログ「今日マチ子のセンネン画報」が太田出版より書籍化され注目を浴びる。2005年「ほぼ日マンガ大賞」入賞、2006年、2007年、2010年、文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」に選出。著書に『cocoon』『アノネ、』(秋田書店)、『センネン画報』(太田出版)、『みかこさん』(講談社)、『みつあみの神様』(集英社)など。 『吉野北高校図書委員会』シリーズ(メディアファクトリー)等、書籍の装画などイラストレーションも多数手がけている。
原田郁子
1975年 福岡生まれ。1995年「クラムボン」を結成。歌と鍵盤を担当。独自のスタンスで精力的に音楽活動をつづける。バンド活動と並行して、さまざまなミュージシャンとレコーディングやライヴで共演。ソロ活動も行なう。2004年『ピアノ』、2008年『気配と余韻』『ケモノと魔法』『銀河』のアルバムを発表。2010年5月、吉祥寺に多目的スペース「キチム」をオープンさせ、飲食とともにライヴやイベントを行なう場所をつくる。
また、昨年末にはタイの漫画家タムくんことウィスット・ポンニミットとの共作「Baan」を発表。来年で結成20周年を迎えるクラムボンはアニバーサリーイヤー企画第1弾として、初のMV集を4月に発売した。