
久しぶりにロックンロールでドキドキした。thee michelle gun elephantが現れた時以来かも...
Bloodest Saxophoneのヤングコーンこと甲田伸太郎、勝手にしやがれの飯島誓を中心に結成された、バリトン・サックス5本と、トランペット+鍵盤、ドラム、ギター、ベースの計10名によるロックンロール・オーケストラ、THE SAX NIGHTのニュー・アルバム『RUDIES IN THE KITCHEN BOUNCE!!』。直線的なビートで、休む間もなく駆け抜ける。ファンク、ソウルもパンクもあるけど、これはまぎれもなく俺たちの大好きなロックンロールだ。
「おい! 一人で事務所に残って、原稿なんて書いてんじゃねぇよ、兄弟! 大事なのはロックンロールだろ?」
良くわからない台詞を、夜通しスピーカーから爆音で言われ続けた。いきなりC-happyのRapや、激バラードの曲等、楽曲のアレンジはさまざまで、いちいち完成度が高い。なんだこのバンド? 自由だ。自由すぎる! わかりやすい言葉と、バリトン・サックスの中低域が、腰にくる。荒井伝太と石井亮輔のボーカルの対比も素晴らしい。8曲目「Teardrops From My Sweet...」のスロー・バラードから9曲目の高速ソング「WEST COAST GRIND HEAVEN」への移り変わりは、本アルバムのクライマックス。
4曲目の「RUDIES IN THE JET SUMMER」の石井亮輔のボーカルには痺れた。彼ら流の青春ソングは、思春期を過ぎてしまった大人の心を動かす力を持っている。ロックンロールは、若い世代の音楽だと誰が言った? 世代を超えて人の心を動かす。それこそがロックンロールのパワーだったはずだろう。このバンドは、売れる! いや、売れなければいけない。THE SAX NIGHT... 2010年に、彼らのビクトリーは始まる!
(text by 飯田仁一郎)

こんなロックンロール、聞きたかった!
V.A / NOT JAZZ!! BUT PE'Z!!! -10TH ANNIVERSARY TRIBUTE TO PE'Z-
PE'Z結成十周年を飾るにふさわしい究極のトリビュート企画!! 第一線で活躍する大物達が、今まさにシーンをかけ上らんとする若手達が、国内外を問わずに結集!! PE'Zを祝うために集まった夢のオールスターズによる極上の一枚!!
NEMOTROUBOLTER / NEMOTROUBOLTER 1[ONE]
NEMOが大好きなブルーズやリズム&ブルーズやジャンプ・ブルーズやジャズやソウル・ミュージックの、形式とか技術とかではない、それらの音楽がもともと内包している、というか、それらの音楽が生まれ出るに至る根っこに渦巻きどくどくと脈打つ生命の叫びとか唸りみたいなものへの共鳴を原動力に、今、彼が想うなにかいろいろなものを、赤裸々にほとばしらせている。あたりかまわず湾岸とかそこらへんにぶっとばしてやがる。(by 駒形 四郎)
LIVE information
Blow of The Last 10 Colors Summer Tour
- 09月26日(日) 北海道 札幌 mole
- 10月13日(水) 東京 下北沢 QUE (ワンマン)
- 12月04日(土) 福岡 北九州 BALLAD INN (ワンマン)
- 12月05日(日) 大阪 鰻谷 燦粋 (ワンマン)
THE SAX NIGHT profile
アルト・サックス1人、バリトン・サックス4人、トロンボーン1人と総勢6人のホーン・セクションを抱えるロックンロール・オーケストラ。Bloodest Saxophoneのヤング・コーンこと甲田伸太郎、勝手にしやがれの飯島誓を中心に結成される。インスト・バンドでもジャム・ロック・バンドでもない、ロックンロール・オーケストラである。奏でられる音楽は圧巻で! 楽しく踊れる最高のロックンロールを聴かせてくれる。