【第三期BiS 連載vol.9】ネオ、BiSの“最高“を更新し続けるために──常に自分に向けられた思考の先
新メンバー「ズズ・デス」の加入が発表されるも、その1週間後に脱退と、早くも波乱の展開が巻き起こってる第三期BiS。そんな彼女たちを追跡する連載『BiS 3度目の正直は、本当にあり得るのか!?』での個別インタヴューも2周目に突入! 前回は屈託のない笑顔で研究員(BiSのファン)を魅了するチャントモンキーが登場しましたが、今回はその歌声で第三期BiSをリードするネオ・トゥリーズへのインタヴューを掲載。
〈TOKYO IDOL FESTIVAL2019〉での初ライヴや中野heavysick ZEROでの1stワンマン・ライヴ、1stアルバム『Brand-new idol Society』のリリース、そして〈PAiNFUL TRiCKY SADiSTiC DEADLY TOUR〉など、怒涛の日々を過ごして彼女はどのような成長を遂げたのか、インタヴューでお楽しみください。
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INTERVIEW : ネオ・トゥリーズ(BiS)
中野heavysick ZEROでの1stワンマン・ライヴ、そして〈PAiNFUL TRiCKY SADiSTiC DEADLY TOUR〉を経験して、1番変わったのは彼女かもしれない。インタヴューの第一声は、はじめて個人インタヴューをしたときのあの大人しく控えめな彼女ではなかった。いったいどんな濃厚な日々を過ごしたのだろうか? 彼女たちのいまについて話を伺った。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 水上健汰
写真 : 大橋祐希
振り付けも、いいものが出来たなと思っています!
──第三期BiSの特徴として、歌の上手さを挙げられる事が多いですよね。その中でもネオの歌は際立っていると思いますが、こうして活動して行く中で、歌を歌うのが好きという気持ちに変わりはないですか?
ネオ : みんな歌について話してくれてうれしいです。歌を歌うのは好きです。
──歌を好きになったきっかけってなに?
ネオ : もともとカラオケに行っても聴く専門になることが多かったんですけど、WACKのグループを知ってからは歌うのが楽しいと思うようになりました。
──カラオケで歌うとしたら、どんなアーティストの曲を歌うんですか?
ネオ : KEYTALKさんとか、back numberさん、BLUE ENCOUNTさんとかの邦ロック系バンドですね。
──男性アーティストが多いんですね! そういうバンドが出るイベントに遊びに行ったりすることもある?
ネオ : フェスにも行ったことがなくて、ライヴも動画で見ることがほとんどですね。一緒に行く人もいないし……。
──そういえば3日くらい家に帰れない日もあったと聞きました。
ネオ : ありました。1週間家に帰れなくて、4日風呂に入れないみたいな(笑)。
──その時ってどういう状況だったんですか?
ネオ : その時は“BiS-どうやらゾンビのおでまし-”のダンスを作っていたんですけど、作ったものを渡辺さんに見せて、「ダメ! 作り直し!」っていう繰り返しでした。でも、MVまでには必ずダンスを完成させないといけなかったので、何度も動画を見たり、メンバーで案を出し合ってすぐ踊ってみたりを繰り返していました。
──振り付けで1番苦労したのはどの曲なんですか?
ネオ : やっぱり“BiS-どうやらゾンビのおでまし-”ですかね。MVにもなるので、歌詞の意味もみんなですごく話し合って、その気持ちをたくさん詰め込んで作ったつもりです。
──第三期BiSのダンスもすごい特徴的なものになっていると僕は思います。自分たちの実感としては、振り付けに対して手応えはありますか?
ネオ : 自分でもいいものが出来たなと思っています!
──初ライヴの〈TOKYO IDOL FESTIVAL2019〉はどんな気持ちで挑みましたか?
ネオ : 当日はすごく緊張していたと思います。ティ部はインタヴューで言っていた通り、そんなに緊張していた様子もなかったんですけど、私は逆でしたね。当日にサプライズで出演するという形で、しかもBiSの存在すら知らない人もいるという中で、最初のライヴをするというのはプレッシャーでした。でも、はじめてのステージをあんなに大きなところで出来るということで、自分の中では「せっかくのチャンスなのに、ここで出来なかったら次は無い」っていう気持ちで挑みましたね。みんなで練習してきた分を思いっきり出せたらいいなという気持ちでした。
──結果として、周りから返ってきた反応はどうでしたか?
ネオ : 周りからは「よかったよ」って声をかけていただけたんですが、本番中は自分が周りの反応を見ていないということもあって……。
──やっぱりそういう余裕もなかった?
ネオ : 余裕もないですし、「良かったよ!」と言っていただいたことに対して「最初だからみんなの目が優しいだけ」とも思ってしまうんですよね。自分では凄くいいパフォーマンスを出しきったつもりではあるんですけど、やっぱりミスがなかったわけではないですし、まだ信じたくても信じきれないところもあります。
1stワンマン・ライヴが本当に遠い昔のように感じます。
──中野heavysick ZEROでの1stワンマン・ライヴ、1stアルバムリリース、そしてそれに向けてのインストア・イベントなど怒涛の期間を過ごしたと思います。この『Brand-new idol Society』はネオにとってどんなアルバムになりましたか?
ネオ : 「やっぱりWACKのグループなんだな」というのが率直な感想です。私が見てきたWACKのグループの通り、とにかくかっこいいんですよ。私は松隈さんの曲が大好きだし、その曲を自分が歌えることがありがたいです。凄くいいスタートダッシュが切れたかなと思います。
──中野heavysick ZEROでの1stワンマン・ライヴ〈THiS is BiS〉はどうでしたか?
ネオ : すごく前のことのように感じます。まだ1カ月前の話なんですよね……(笑)。ギリギリまでフォーメーションや振り付けをつくっていたので、成功させるために、4人でひたすら練習していた記憶がありますね。
──もうその日のことはあんまり覚えてない?
ネオ : やっぱり今日までの期間、たくさんライヴもしましたし、自分の人生の中でもはじめての経験ばかりだったので、 記憶の中の割合的なところで言うとだんだん少なくなっていっている気がします。でも、感覚的には絶対に成功させたくて「もうやってやるぞ! 」という気持ちでした。やっぱり、歌うことと踊ることが私たちの本業なので。他のメンバーも同じ気持ちだったと思います。
──heavysickでのライヴに点数をつけるなら何点ですか?
ネオ : うーん。私の気持ち的には100点です。
──ちなみに点数は毎回のインタヴューで聞いていくと思うので、はじめから高い点数をつけると大変ですよ(笑)。
ネオ : (笑)。何点かって難しいですよね。そんなこと考えてやっていないので……(笑)。
──その後、あまり期間を置かずに下北沢SHELTERでワンマン・ライヴがありましたね。ネオとしては、heavysickとSHELTERはどっちのライヴのほうが良かったですか?
ネオ : SHELTERのライヴを良くするために練習もして、準備もしていたので、自分の中ではSHELTERのライヴのほうが良くできたと思っています。けどスタッフさんたちにはheavysickの時のほうが良かったともいわれます。
──heavysickからSHELTERに向けて、自分たちの課題、もしくはネオ自身の課題はありましたか?
ネオ : ダンスを揃えなさいと言われることが多くなって、すごく細かい手の位置まで全曲決めてやりました。そのおかげか「ダンスのキレが前より良くなったね」といってもらえることが多くなったし、実際に全員がそろうようになってきたかなと思います。でも歌に関しては、勢いに任せてしまう部分もあって、その場の空気に乗ってしまって、変わってしまうことが多いので、ブレないで歌うということを意識しました。あとは、ステージの後ろで踊ってしまうことが多くあったので、ステージのできるだけ前に出て踊るとか。heavysickのライヴから180度変えるとかではなくて、細かなところの精度を上げていこうという気持ちで取り組んでいました。
トギーは問題児です(笑)
──そうしたワンマン・ライヴ以外にも対バン・イベントなど多くのライヴに出演していましたが、その中でも思い入れのあるライヴはありますか?
ネオ : それまでファンとして聴いていたアーティストさんとも一緒になったんですけど、実際に対バンしてみると、冷静に見てしまいましたね。やっぱりもうライバルなので。共演できたうれしさもありますし、以前の自分からしてみればすごいことなんですけど、相手からすれば私たちは急に出てきた完全にド素人なので、本当に目にも入っていないんだろうなと思います。そう思われたくなくて、対バン・イベントの時は共演してくださった方の中にもしっかり何か印象に残したいと思いながらライヴをしていました。
──東名阪のツアーはどうですか?
ネオ : 実はSHELTERの日に熱が出ちゃっていて、その日に声がかれてしまったんですよね。それを引きずったまま大阪に挑んだんですけど、さらに声がガラガラで……。セトリもなかなかハードだったんですけど、「ライヴ中に倒れたら絶対にクビだ!」と思っていたので、何とか乗り切れました。
──声が治らないのはつらいですよね。
ネオ : 本当に嫌ですね。
──そういえばメンバー同士で仲がいいからすごくしゃべっちゃうって聞きましたよ。
ネオ : そう。みんなめっちゃ喋るんですよ……(笑)。
──実際に仲がいいんですか?
ネオ : 仲はいいと思います。でも練習中の空気が悪いんですよ(笑)。
──たしかに、喧嘩しているとも聞きました(笑)。
ネオ : めっちゃ喧嘩しますね。トギーの態度が悪いんですよ(笑)。それが原因でトギーとティ部(イトー・ムセンシティ部)が喧嘩して、たまにモンちゃん(チャントモンキー)と私もトギーに「はぁーー」って思っているときがあります。
──トギーは問題児なんですね(笑)。
ネオ : 問題児ですね(笑)。なんか関西弁でグイグイ来るんですよ。モンちゃんがトギーに「ティ部にあたりが強すぎるから、本当に気を付けたほうがいいよ」って言ったんですけど、トギーにはそれが理解できないみたいで。ティ部は「こういうのには慣れているから」とは言っているんですけど……。
──話を聞いていると喧嘩するほど仲がいいみたいな感じもしますけどね(笑)。
ネオ : そうですね(笑)。でも大人の前ではいい子だから、また腹が立つんですよね。
──でも、ムードメーカーでもあるんですよね?
ネオ : そうなんですよ。そしてめっちゃいい子なんですよね。
──最後に、自分たちの中でこれからの課題ってなんですか?
ネオ : 毎回のライヴで成長しないといけないのに、それが出来ていない部分があって……。ライヴをするごとに、自分たちの最高を更新しなきゃいけないと思いながらライヴをしているんですけど、やっぱり周りから見てもそうは思われていないと思います。なので、自分たちが思っている以上の努力をしないといけないんですよね。
──なるほど。
ネオ : 本当に頑張らないと、いつBiSが終わってもおかしくないので。
編集 : 伊達恭平
編集補助 : 矢野圭将
LIVE INFO
ボロフェスタ2019(3日目)
日時 : 10月27日(日)
会場 : 京都KBSホール
OPEN : 11:00 / START : 11:25
https://borofesta.jp/
BiS×CARRY LOOSE共催ライブ
2019年11月24日(日)@東京・WOMB
時間 : OPEN 17:30 / START 18:00
出演 : BiS / CARRY LOOSE
"LIVE DAM Ai"presents STAND BY BiS
2020年01月04日(土)@宮城時間 : enn 2nd
時間 : OPEN 17:30 / START 18:30
2020年01月05日(日)@愛知 APOLLO BASE
時間 : OPEN 17:00 / START 18:00
2020年01月11日(土)@沖縄 G-shelter
時間 : OPEN 15:00 / START 16:00
2020年01月13日(月・祝)@大阪 SUNHALL
時間 : OPEN 17:00 / START 18:00
2020年01月18日(土)@広島 HIROSHIMA BACK BEAT
時間 : OPEN 13:00 / START 14:00
2020年01月19日(日)@福岡 DRUM SON
時間 : OPEN 15:30 / START 16:30
2020年01月25日(土)@北海道 KLUB COUNTER ACTION
時間 : OPEN 15:00 / START 16:00
2020年01月26日(日)@北海道 KLUB COUNTER ACTION
時間 : OPEN 13:00 / START 14:00
2020年02月03日(月)@東京 LIQUIDROOM
時間 : OPEN 18:00 / START 19:00
メンバーのTwitterアカウントもチェック!
トギー : @TOGGY_BiS
イトー・ムセンシティ部 : @MUSENSiTEEBUBiS
チャントモンキー : @CHANTMONKEE_BiS
ネオ・トゥリーズ : @NEOTREES_BiS
BiS 公式twitterアカウント
https://twitter.com/BiSidol
BiS 公式ホームページ
https://www.brandnewidolsociety.tokyo/
これまでのBiSの音源も復習しておこう!
第一期BiS
新→古
第二期BiS
新→古
BiS1st
BiS2nd
第三期BiSの連載はこちら
第一期BiS、第二期BiSの軌跡を追った連載はこちらから