満員御礼! BiSリキッドルーム・ワンマン・ライブ!
結成してからおよそ一年が経過した。まだ開場前の恵比寿リキッドルームを見渡しながら、この日のために彼女たちが心血を注いできたひとつひとつに思いを馳せる。しかし、いよいよ当日を迎えて準備を進めるスタッフの顔には、喜びや緊張感だけではない、複雑な心境が表れていた。理由は周知のとおりだろう。BiSが一年間の集大成を見せるこのステージは、ユケことナカヤマユキコがBiSから脱退することを発表する場でもあったからだ。
「おみくじ的! 高音質ライブ音源付きオリジナル・ポストカード」を入手せよ!
BiSのリキッド・ルーム・ワンマン・ライヴでも販売した、BiSの特製オリジナル・ポストカードをOTOTOYでも販売します! このポストカードには、2011年11月13日の渋谷WWWのBiSのライヴ音源と、各メンバーの目覚ましボイスがついています。ポストカードの写真と目覚ましボイスの種類は、おみくじ仕様。どれがあたるかは、届いてみないと分かりません。WWW.BiS/1から5まで、好きな番号を選択して、2012年を占ってみてください。ライヴ会場に来れなかった方も、ライヴ会場では買えなかった方も、コンプリートしたい強者も是非ご購入ください。
まずは『WWW.BiS/1〜5』のどれかを購入し、目覚ましボイスのver.2(ver.1とは別ヴァージョン)を入手。数日後、ポストカードがあなたの元に送られてくるので、そのポストカードに記載されているパスコードを入力すれば、11月13日の渋谷WWWでのライブ音源と、目覚ましボイスのver.1を入手出来ます!
<ポストカードとライブ音源(+目覚ましボイスver.1)の入手方法>
「おみくじ的! 高音質ライブ音源付きオリジナル・ポストカード」を購入する。
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各アルバムごとに違うメンバーの目覚ましボイスver.2を入手!
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OTOTOYに会員登録されているあなたのメール・アドレス宛にメールが届きます。
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そのメールにポストカードを送って欲しい住所を記入して返信。
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数日後、ポストカードがあなたの手元に! 5種類、全部違うヴァージョン!
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届いたポストカードに記載されている16桁のパスコードをOTOTOYのサイト右上にある、passcordの欄にいれると...
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このポストカードでしか手に入らない11月13日の渋谷WWWでのライブ音源と、目覚ましボイスのver.1を入手! しかも何故か高音質! やった!
※OTOTOYへの会員登録が必要となります。twitter会員の方は、本会員登録が必要となります。
※ダウンロードができない、メールが届かないなど、不具合が発生した場合はinfo(at)ototoy.jpまでご連絡ください。
ポストカードに記載されているパスコードでダウンロードできる音源は、BiSの11月13日@渋谷WWWの高音質ライブ音源と目覚ましボイスver.1!
『WWW.BiS/1〜WWW.BiS/5』
収録内容 :
01. My Ixxx
02. animal
03. MC-01
04. I'm coming!!
05. マグノリア
06. Give me your love 全部
07. MC-02
08. nerve
09. 目覚ましボイスver.1
※ライブ音源は、WWW.BiS/1からWWW.BiS/5まで共通となります。
※09曲目の目覚ましボイスver.1は、各ポストカードの絵柄に連動した目覚ましボイスとなっています。
この一年を結びつける瞬間
午後3時。入念なサウンド・チェックを終えたプロデューサーの松隈ケンタに声をかける。「いやぁ、結局一睡もできませんでしたよ」と笑顔で応えてくれた松隈に、ナカヤマの脱退について聞いてみようと考えたが、それもなんだか野暮に思えたのでやめた。そういえば彼はこの半月ほど前にツイッターでこんなことをつぶやいていた。
原因はさておき、やめていく人が美化される風潮がよくないんやと思うな。やめたい人はひっそりやめればいいといおもう。責任をもって続けていく側を、俺は称えてあげたい。(12月6日付のつぶやきより)”
もしかすると少しばかり手厳しい言葉にも聞こえるかもしれない。だが、以前松隈はバンドマンとしてのキャリアを振り返りながら、ブッキングなどの外回り作業に率先して臨んできたナカヤマへの共感を筆者に話してくれたことがあった。そんな彼がナカヤマから脱退の報告を受けた時の心中はとても穏やかとは言えないものだったと思う。しかし、そこで感傷に浸ってしまってはなにも前に進まないということも彼は自分の経験から知っていたのだろう。このリキッドルームの舞台を1年間の活動がきちんと報われる場にして、BiSの未来に繋げなければいけないという気持ちがあのつぶやきには強く表れていたように感じた。
午後4時にBiSのリハーサルがスタート。主に新曲の振りを確認し合いながら、ワイワイとステージ上で会話を交わす4人は、意外とあっけらかんとしているように見える。帽子を投げたつもりが一緒にマイクまで投げるヒラノノゾミ。ステージ上でいきなり歯が欠けたと笑い出すプー・ルイ。いつもと変わらない。やはりナカヤマの表情だけは少し硬さが感じられたが、それよりも自分たちだけに与えられたこの舞台に立っている喜びを4人は分かち合っているようだった。
この日のオープニング・アクトを務めるアーバンギャルドがリハーサルを始めた頃、2階のロビーでは既に開場を待つ研究員たちが集まり始めていた。この日はニュー・シングル『primal.』が先行発売することもあって、物販に並ぶ行列もどんどん伸びていく。開場すると、入口の近くで来場者にサイリュームを配る研究員の姿があった。BiSのこの1年間が彼らと共にあったことを改めて実感させられるこの場面に、少し胸が熱くなった。
そしていよいよ開演の時間がやってきた。始まるまでまったくの未知数だった集客数は約900人。いったん入場したらもはや身動きがとれなくなるほど、リキッドルームのフロアは埋め尽くされていた。暗転し、ステージ上のスクリーンにスタートの合図が映し出されると、4人が駆け足でステージに登場。1曲目はやはり「nerve」。彼女たちのライヴ・パフォーマンスの方向性を最初に決定づけたこの曲でフロアは早速サイリュームの光でいっぱいだ。研究員を含め、ここまで彼女たちを支えてきた人たちにとって待ちに待っていた瞬間が目の前にあった。 演奏が終わり、いつもどおりの挨拶。ここでとうとうナカヤマは口を開く。
「私、ユケことナカヤマユキコは12月31日の下北沢シェルターをもって、BiSを卒業することになりました」
交差し深まる想い
ほぼ曲間を空けずに演奏は続き、彼女達の初心表明だった「BiS」から、最新の楽曲「primal.」という流れで本編は終了。当然の如く拍手と歓声は止まず、チャゲ&アスカのカバー「YAH YAH YAH」でアンコールはスタート。彼女達はそこからも畳み掛けるようにハードな楽曲を連発し、最後の「レリビ」で大きなモッシュを起こしてステージを去っていった。
アンコールを求める声は一向に止まず、「ユケ! 」と叫ぶ声も次第に大きくなっていく。すると再び彼女達がステージ袖から現れる。しかしそこにナカヤマの姿はない。プー・ルイはナカヤマの脱退を改めて伝えたあと、それでもBiSは続けていくという覚悟を声にし、3人で新曲(タイトル未定)を始める。この日のために新曲の準備をしてきたという3人。そのことを初めて知ったナカヤマはステージ袖で泣き崩れた。
3人は決死のパフォーマンスを終え、舞台を去る。しかし研究員達の「ユケ! 」コールは終わらない。5分ほどだろうか。それとも15分ほどは経っていただろうか。とにかくとても長い時間、フロアの研究員たちはナカヤマが戻ってくるのを待った。すると、泣いたままのナカヤマがメンバーとともにステージに現れ、感謝の気持ちを伝えたところで、ようやくこのワンマン・ライヴは終演を迎えた。
その後、シングルの購入特典として2階で行われていたハグ会で、再び騒然とする出来事が起こる。今年6月にBiSを脱退したヨコヤマリナが4人の前に姿を見せたのだ。会場の後方から彼女たちがステージで歌う姿に号泣し、一緒に振り付けを踊っていたヨコヤマは、花束を手に4人を称えるためにやってきた。5人が並ぶ姿を見ていると、この1年間の記憶がすべて結びついていくようだった。
結果的に、このワンマン・ライヴはBiSがどういうグループなのかということを改めてはっきりとさせた。わずか1年間でオリジナル・メンバーが二人も抜けるという事態は、ここまでの活動がいかに困難なものだったかを物語っているだろう。過酷な道のりの過程で、ヨコヤマも、ナカヤマもひどく傷つき、グループを離れることに決めた。しかし、この日の会場で誰よりも深い傷を負ったのは、おそらくここまで彼女たちを支えてきた研究員たちだろう。傷つき、傷つけあうことでその瞬間を共有しあい、思いを深め合っていくのがBiSなのだとしたら、彼らはこれからも傷ついていく覚悟を決めなければいけないのかもしれない。それでもBiSは続けていくことを決めた。来年、BiSはプー・ルイ、ヒラノノゾミ、テラシマユフの3人で再出発する。 (text by 渡辺裕也)
EVENT INFORMATION
2011年12月28日(wed)
もしもし池尻 vol.1
場所 : 池尻大橋2.5D
時間 : OPEN 19:30 / START 20:00(予定)
出演 : BiS / 忘れらんねえよ
内容 : TALK / LIVE
観覧料 : ¥2,000(1D別)
2011年12月31日(sat)
EVENT/SHELTER 20th ANNIVERSARY『THE FINAL OF 2011〜第1部〜』
場所 : 下北沢SHELTER
時間 : 14:00 ~ 18:30
出演 : BiS / KEYTALK / 昆虫キッズ / イツエ
料金 : 前売り ¥2,000 / 当日 ¥2,500
※BiSの出演時間は17時15分〜の予定です。
2011年12月31日(sat)〜2012年01月01日(sun)
Thanks 2011 アイドルとカウントダウン
場所 : 渋谷CRAWL
時間 : open 19:30 / start20:00 (~25:00)
出演 : hy4_4yh / Negicco / BiS
料金 : 2,500円(ドリンク代別途500円)
※先着200名様迄の入場とさせていただきます。
OTOTOYアイドル研究室の後期講座進行中!
講師 : 南波 一海
期間 : 2011年10月〜3月 (1クール全6回)
受講料 : 12,000円 (税込)
定員 : 35人
募集期間日時 : 2011年09月05日 〜 2011年10月18日
<講座スケジュール>
2011年10月18日 (火) 20時00分 〜 22時00分 (120分)※終了
2011年11月15日 (火) 20時00分 〜 22時00分 (120分)※終了
2011年12月13日 (火) 20時00分 〜 22時00分 (120分)※終了
2012年01月17日 (火) 20時00分 〜 22時00分 (120分)
2012年02月21日 (火) 20時00分 〜 22時00分 (120分)
2012年03月20日 (火) 20時00分 〜 22時00分 (120分)
カリキュラムについて(南波一海アイドル研究室長より)
前期の講義内容を踏まえ、アイドルをより多角的かつ深く掘り下げることでBiS—新生アイドル研究会の“アイドル研究”の側面を一層強化し、歌唱、ダンス、見せ方 / 魅せ方といった要素についての知識と教養、“総合的なアイドル力”を養うことを目的とします。これまで同様に折々の新譜について解説 / 批評していくほか、過去の歴史やローカル・アイドルといったトピックも積極的に取り上げていきたいと思います。また、BiSという最前線(? )で戦う現役のライブ・アイドルならではの即時性を生かし、講義内での研究結果をライブや会場で実践・検証できればと考えています。
と、ここまで書いておきながらこの講義そのものも“現場”であることに間違いはなく、始めてみると思いがけない展開が次々と待ち受けているはずなので、皆さんで楽しく研究室を作っていければと思います。
詳しくはオトトイの学校HPから↓↓↓
BiSプロフィール
ナカヤマユキコ
BiSのBiSの特攻隊長担当。アイドルには興味がなかったが、なぜか入った、バンド・ガール。青文字系雑誌にも出演経験あり。イベントのブッキングはほぼ彼女が担当。彼女の営業精神は岩をも砕く。デビュー時からの新宿タワーレコードでのインストア、自分が置きたかったビレッジバンガードでの棚展開はまさに神の所業。BiSの中で社員にしたいメンバーNO1!
ヒラノノゾミ
秋田出身。きりたんぽうめえよ。秋田のことなめたらのんのんのん。BiSのマイペース担当。現在のアンダー・グラウンドな音楽情報を貪欲に集めるサブカル・ガール。 好きな音楽は神聖かまってちゃん、黒猫チェルシー、FALL OUT BOYとロック、オルタナティブに造詣が深い。また、K−popとMADONNNAも好き。
プー・ルイ
BiSのリーダー兼ヨゴレ担当。現在女子大学3年生。中学時代からバンド活動を開始。2009年11月4日に第4回レコチョク新人杯に「限られた時間の中で☆」が最終ノミネートされソロでデビュー。20110年6月23日に自身のファースト・ミニ・アルバム「みんなのプー・ルイ」をリリース。
テラシマユフ
BiSの優等生担当。トップ私立大学在籍の才女。スタッフ間ではなぜBiSに入ったのか疑問の声も多い。歌唱力は抜群。ダンス歴も長く、今後の活躍に期待が持たれる。
BiS Official Web
↓
※HP移転先
http://www.brandnewidolsociety.org/
BACK NUMBER
vol.1 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
アイドル・グループ・プー・ルイを結成する前代未聞のプロジェクトがついにスタート!
vol.2 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.2 - オーディション -
vol.3 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.3 - ナカヤマユキコ編 -
vol.4 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.4 - ヨコヤマリナ編 -
vol.5 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.5 - メンバー全員決定 -
vol.6 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.6 - 初お披露目。そして、グループ名は? -
vol.7 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.7 -『エレガントの怪物』-
vol.8 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.8 -初レコーディング作品フリー・ダウンロード開始!
vol.9 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.9 -BiS初のフル・アルバムが、2011年3月23日発売決定!-
vol.10 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.10 -1st フル・アルバム『Brand-new idol Society』先行配信開始!-
vol.11 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.11 -待望の初アルバム『Brand-new idol Society』配信開始!
vol.12 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.12 -アイドル・グループ構成員増殖計画セカンド・シーズンスタート!
vol.13 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.13 -中野heavy sick zeroのワンマン・ライブ!
vol.14 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.14 -BiS次回作の一斉楽曲コンペ開催決定!!
vol.15 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.15 -BiSとtengal6のコラボ楽曲フリー・ダウンロード!
vol.16 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.16 -号外! BiSからヨコヤマリナが電撃卒業!
vol.17 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.17 -リナハムありがとう!衝撃のPV公開!
vol.18 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.18 -7月9日下北沢shlterで新メンバー発表!-
vol.19 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.19新メンバーテラシマユフ入学式-
vol.20 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.20 -渋谷WWW目前プー・ルイ、インタビュー-
vol.21 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.21 -渋谷WWW「BiBフェス! 」ライプ・レポート!!! -
vol.22 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.22 -「怒髪天のハロウィン 百鬼フェスティバル」にBiSが登場っ!!!-
vol.23 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.23 -怒髪天にBiSが突撃インタビュー&ライブ-
vol.24 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.24 -売り切れ続出! タワーレコード限定シングル発売開始!-
vol.25 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.25 -テラシマユフへインタビュー! 優等生が見せた葛藤-
vol.26 アイドル・グループになりたかったプー・ルイ
プー・ルイとオトトイのアイドル・グループ構成員増殖計画 vol.26 -リキッド・ルーム・ワンマン目前メンバー・インタビュー!-